TOUR RESULT

2018.05.31 - 06.03

メモリアル・トーナメント

メモリアル・トーナメント
メモリアル・トーナメント

初日7アンダーのロケットスタート
2戦連続トップ20入りを経て、
メジャーへ

「何カ月ぶりですかね?
ちょっと余裕を持って出来るのは」

 2週前のAT&T バイロン・ネルソン選手権で、マスターズ以来のトップ20。「全部が噛み合えば、勝負が出来るかなという所まで来ましたね」とまで口にして、松山英樹は自信を深めていたが、今大会、「メモリアル・トーナメント」開幕前の言葉は、また元に戻ってしまっていた。

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「ショットもパットもすべていい形で出来てきたなという感じでここに来たんですけど、来たら来たで、前回同様、全然良くなかったですね。映像で見ると、だいぶまとまり始めてはいるので、そこら辺は救いかなと思います。映像では分からない部分をしっかり調整出来たら、チャンスはあるんじゃないかと思います」

 ただ、こんな言葉を残しながら、「チャンスがある」どころか、2014年以来の優勝も予感させるプレーをいきなり初日に見せるのだから、松山英樹はやはり分からない。分からないというよりも、本来の松山らしさが戻ってきたと言うべきだろうか。

 4番で、1打目を右ピンハイ1mにつけてバーディーを奪うと、5番ではグリーン左奥のラフから3打目を"お先に"の距離に寄せて、2つ目のバーディー。7番では、今度はパッティングで見せた。3オン後の14mの左に曲がるラインをジャストタッチ。前半9ホールを3アンダーで折り返す。

 しかし、これはまだ猛チャージの序章だった。10番、11番で連続ボギーを喫したが、13番から完全にスイッチが入った。5mの下りのバーディーパットで、タッチをしっかり合わせて1打戻すと、14番では125ヤードの2打目をピン奥からバックスピンで戻してベタピン。

15番でも18ヤードのアプローチをピンの根元につけ、16番ではピン右手前4mから最後の一転がりでバーディーパットを沈めた。圧巻の4連続バーディー。

 さらに締めは、17番だ。137ヤードの2打目は、ピン奥約50cmから戻ってカップイン。豪快にイーグルを決めて見せ、7アンダーは3人が並んでのトップタイ発進となった。初日1位は、2016年のツアーチャンピオンシップ以来となる。

 それでも、「スコアには満足しているけど、最悪の状況を避けようとして打ったショットがチャンスになったりした。それがもうちょっとビシっと打てるようになると、もっと自信を持ってプレー出来るようになると思います」と、少し不満を漏らすところも、松山らしさが復活してきたというところだろう。

「昨日までの練習で、もう滅茶苦茶だったので、何かいい所はないかなと探しながらのスタートでした。4番、5番で2つ取れたので、その後、楽にプレーが出来ました。何カ月ぶりですかね? ちょっと余裕を持って出来るのは」

 2日目は一転、スコアは伸び悩んだ。しかし、ホールアウト後の松山は、初日より満足気だった。結果には表れなかったが、ショットがビシビシとチャンスにつき続けたからだ。

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 スコアが動いたのは、計7ホール。11番では2打目をクリークに打ち込み、ボギーが先行。14番では122ヤードの2打目を1m弱のベタピンにつけて1打を取り返したが、15番では、グリーン右手前のバンカーで2打を要して、この日2つ目のボギー。後半に入り、2番では右ピンハイ3mからバーディーパットを沈めて、この日のスコアをイーブンに戻し、5番でもグリーン右のコレクションエリアから17ヤードの3打目をピンそばにつけて、タップインのバーディー。8番で右ピンハイ2mから4つ目のバーディーとしたが、最終の9番では1mのパーパットが左に切れて、ボギーフィニッシュ。通算8アンダーで、順位はトップタイから4位タイへと後退。

 こうしてバーディーは4つに留まったのだが、その倍は取れていてもおかしくなかった。10番で早速5mのチャンスにつけ、12番では1打目がピン右奥3.5m。13番ではさらに短い2mに2打目を寄せ、16番でピン右奥3m、18番でピン左奥4.5m、折り返して3番でも左ピンハイ2.5mと、6ホールで5m以内のバーディーパットを打っていた。

「昨日同様、スタートの時はショットも不安はありました。でも、ほぼ文句のつけようがないくらい、いい感じで振れていましたね」

 惜しまれるのは、「ちょっとした違和感が出ている」というパッティングだ。

「グリーンのライン読みも少し苦労しましたけれど、それ以前にミスパットも多かったです。そこを直していければ、自然とラインも合ってくると思います」

誰よりも松山自身が、
「無理」だと諦めていない

 トップを3打差で追う3日目。しかし、この日は2日目以上に出入りが激しくなった。「文句のつけようがない」と言っていたショットが悪化した証拠だった。

 1番でティーショットを左に曲げてクリークに入れ、なんとか4mをねじ込んでナイスボギー発進とすると、3番でも1打目を左に曲げて、2打目はフェアウェイに戻すだけとなって、2つ目のボギー。しかし、4番では7.5mを沈め、続く5番でもわずかに右に切れる2mを決めて連続バーディーとし、2つのボギーをすかさず消し去る。

 この後も同様に、行ったり来たりの展開となった。6番で3mのパーパットが決まらず、続く7番では4.5mを沈めてバウンスバック。しかし、8番では2mのパーパットが入ってくれない。後半の14番では、108ヤードの2打目をピン奥の傾斜とスピンで戻して、ピン奥2.5mにつけ、この日4つ目のバーディー。

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さらに続く15番では、229ヤードの2打目を、14番と同様にピン奥から戻して2mにつけ、イーグルを奪ったが、17番でまたしても2mのパーパットを外しては、まったく締まらない。この日も、1打を縮めるに留まり、通算9アンダーでトップと5打差の7位タイ。変わらず良い位置ではあるものの、初日から少しずつ順位が下がっているのが歯痒い。

 ショットは、「いい所を探すのが大変なくらい悪かったです」と、松山は振り返る。ただそれでも、「最後のティーショットで気付いた」と、最終日に向けて前を向いた。

「初日、2日目と微調整しながらやって、凄く良かったです。ただ、やり過ぎている傾向がありました。ちょうど良い所で留めることが出来れば、チャンスが増えるかなと思います。初日以上のビッグスコアを出せばチャンスはあります。プレッシャーをかけられる位置に行きたいですね」

 最終組から3つ前のグループでスタートしていった最終日。しかし、ショットを「ちょうどいい所で留める」調整は思うように進まない。差こそ広がらなかったが、これでは、トップにプレッシャーをかけることも難しかった。

 3番の167ヤードの2打目を池に入れて、前2日間同様にボギーが先行。さらに、5番で3.5m、7番で5mのチャンスが決まらなければ、流れが悪くなるのも仕方なかった。8番では左ラフからの7ヤードの2打目で、ライが悪かったからか、2mまでしか寄せられずに、さらに1打を献上する。

 ようやく挽回を開始したのは、続く9番。ピン左7mからの下りのバーディーパットを流し込んで笑顔を見せると、折り返して11番のパー5では、3打目の91ヤードを、バックスピンと傾斜で奥から戻し、上り3mのバーディーパットをしっかり沈めた。

 しかし、12番でピン左5m、13番で2m弱を続けて外しては、優勝争いには加われない。続く14番で125ヤードの2打目を再びスピンバックさせて1mにつけ、この日3つ目のバーディーを奪ったが、遅かった。15番では、3.5mのバーディーパットがカップに蹴られ、17番では、寄せるのが難しい右手前のバンカーに2打目を打ち込んで、この日3つ目のボギー。最終18番で、146ヤードから左2mにつけてバーディーフィニッシュとしても、「ダフってフライヤーして、いい感じに距離感が合いました」と、バッサリだ。

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「昨日の最後、いい兆しが見えたのですが、先は真っ暗で終わりました。また、何が原因なのか、まったくわからない状態になってしまいました」

 通算10アンダーは、首位と前日の5打差のままで13位タイ。2戦連続トップ20も4日間連続アンダーパーも、松山の声のトーンを変える材料にはならなかった。それは次戦に控える「全米オープン」に向けて、しっかりとした手応えを掴みたかったからに他ならない。

 ただ、思い起こせば昨年も、今大会で45位に沈んだ後に、「練習してもここまで上手くいかないので、ちょっと何もせずにゆっくりしたほうがいいのかなと思いますね」と言いながら、メジャー自己最高2位タイを記録している。

 修正すべきは、ショットもパットもアプローチも、「全部」。次戦までに間に合うか? という問いには、「多分、無理だと思います」と、今年も悲観的なフレーズが続けて出てきた松山だが、もう、その言葉を額面通りに受け取る人はいないだろう。

「この1週間は、球打ちを今までの倍ぐらいする感じでやりたい。やっぱり僕は、球数を打たないと上手くいかないプレーヤーなのかな、と思い始めたので、球数を打とうかなと思っています」

 誰より松山自身が、「無理」だとはまったく諦めていないのだ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 5 3 4 4 5 3 4 4 72
4
E
4
E
5
1
3
1
5
1
4
1
5
1
4
2
3
1
4
1
4
E
3
E
4
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3
-1
5
-1
3
-1
5
E
3
-1
71
-1
5
1
4
1
5
2
2
1
4
E
5
1
4
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4
1
4
1
4
1
5
1
3
1
4
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3
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-2
3
-2
5
-1
4
-1
71
-1
4
1
3
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4
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3
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4
-1
4
-1
5
-1
2
-2
5
-1
4
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6
1
3
1
4
1
3
E
6
1
3
1
4
1
4
1
71
-1
4
E
4
E
4
E
2
-1
4
-2
4
-2
4
-3
3
-3
4
-3
5
-2
6
-1
3
-1
3
-2
3
-3
4
-4
2
-5
2
-7
4
-7
65
-7

プレーオフ

優勝者 NO 1 2
HOLE 18 18
PAR 4 4
ブライソン・デシャンボー 4 3
  アン・ビョンフン 4 4
  カイル・スタンリー 5 --

リーダーズボード

Pos Name
1 ブライソン・デシャンボー
2T アン・ビョンフン
2T カイル・スタンリー
4 パトリック・カントレー
5 ピーター・ユーライン
6T ホアキン・ニーマン
6T ジャスティン・ローズ
8T ダスティン・ジョンソン
8T ジャスティン・トーマス
8T パトリック・ロジャース
8T リッキー・ファウラー
8T ロリー・マキロイ
13T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -1 69 67 66 71 273
-15 F -3 68 67 69 69 273
-15 F -2 67 66 70 70 273
-14 F -1 68 69 66 71 274
-13 F -6 69 70 70 66 275
-12 F 1 65 68 70 73 276
-12 F -2 71 66 69 70 276
-11 F -5 72 66 72 67 277
-11 F -4 72 69 68 68 277
-11 F -4 68 73 68 68 277
-11 F -4 72 69 68 68 277
-11 F -3 74 70 64 69 277
-10 F -1 65 71 71 71 278

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。