TOUR RESULT

2018.05.17 - 05.20

AT&Tバイロン・ネルソン選手権

AT&Tバイロン・ネルソン選手権
AT&Tバイロン・ネルソン選手権

4日間で2度の60台は1月以来
完全復調も近いと思わせる16位タイ

スネークラインを沈めた松山に
ギャラリーが大喝采

 USPGAツアーに2016年以来の3週連続出場を果たす松山英樹。その3週目、「AT&T バイロン・ネルソン選手権」は初参戦となる。これまではTPCフォーシーズンズでの開催が続いていたが、今年は第50回大会でもあり、2年前に開場したトリニティフォレストゴルフクラブに舞台を移した。見た目は、完全にリンクス。フェアウェイは広くラフは短いが、グリーンには複雑なアンジュレーションがある。

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「すごい形状なので、ピンポイントに打たないとチャンスにつかないです。逆に良いショットがチャンスにならないこともありますね。そう考えるとイギリスに似ているのかなと思います」

 しかし、コースがどうあれ今の松山にとっては、とにかく結果が欲しい。振り返れば、2月以降に出場した6試合において、最高はマスターズトーナメントの19位で、それ以外はトップ30にも入れていない。事前のテレビインタビューでは、大きくため息をついた後に、「良くなりつつあるんですけど、なかなかこれといったものが見つかってないというのが正しいですね。結果がついてこないと、やっぱりしんどいですね」と、苦悩を口にした。

「優勝争いしないと、自分のスイングの状態が分からないと思いますし、ちょっとずつ掴みつつあるので、それをしっかりと結果に繋げていけるように、優勝争いをしたいと思います」

 しかし、思いとは裏腹に初日はまたしても不本意な18ホールとなった。インからスタートして14番では、255ヤードの2打目がグリーン右奥にオーバーし、ペナルティーとなって5オン1パットと、ボギーが先行。続く15番では109ヤードの2打目をショートサイドの左ピンハイ1mにつけて、すかさずバウンスバックしたが、流れはやって来ない。

パーを4ホール連ねた後の2番では、グリーン奥からの20ヤードのアプローチが3mを残してボギー。続く3番では左ピンハイからの3mを沈めて、この日2度目のバウンスバックも、7番ではパーオン出来ず、4打目の29ヤードのアプローチも大きく転がってピン奥6.5mとなり、3つ目のボギーを献上した。せめてイーブンパーに戻したい状況で、最終9番では左ピンハイ4.5mのチャンスのポジションについたが、バーディートライでは、ボールがカップにかかりながら右を抜けていき、天を仰いだ。1オーバーは120位タイ。トップとはいきなり、二桁の11打差がついてしまった。

 何より、調子が大きく悪いわけでもないのに、スコアに表れないことがもどかしい。

「14番のセカンドのようなミスもありますけど、いいショットも増えてきていますし、それなりにチャンスはあったという感じですが、最後のパッティングとアプローチで、全然進歩がないという感じですね。今日はミスパットが1回だけだったんですが、なかなか自分のライン読みが合わないというか、ラインを上手くつくれていないというか……」

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 今大会では予選ラウンドを小平智と回っているが、「(小平のプレーを)あまり見ることが出来なかった。見るほど余裕がなかったですね」と、頭の中は自分のことで一杯だ。

「今、なかなかリズムに乗れないようなゴルフばかりやっているので、良くなることを期待して、練習したいなと思います。良いプレーをしないと、また落ちる。4日間やりたいです」

 予選通過にビッグスコアが欲しい2日目。募る思いと結果が、ようやくリンクした。6番で128ヤードの2打目をピン手前2.5mにつけてバーディーを先行させると、7番では31ヤードの3打目をピタリとつけて連続バーディー。前半最後の9番では、パッティングで稼いだ。右に曲がる下りの7.5mが、最後の一転がりでコトンとカップを捉えた。

 折り返しても勢いは止まらない。10番では、途中で段を超える10mをねじ込んで、腰の高さで小さくガッツポーズ。14番では、275ヤードの2打目で、クラブをクルクルと降ろす、いい時の仕草も出た。9mに2オンして、2パットの楽々バーディー。16番でも、11mの右に曲がるラインをジャストタッチで沈めてみせた。

 圧巻は、17番。12mのバーディーパットは、右に曲がった後に左に曲がる複雑なスネークラインを描いて、再びジャストタッチでカップに吸い込まれた。まるで、2001年ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ、17番でタイガー・ウッズが見せた伝説のパッティングのよう。ギャラリーは松山に、大喝采を送った。

 18番も右2.5mからパットを決めて、3連続バーディー締め。この日は「63」で、通算7アンダー。順位も100位上げて20位タイとし、週末のプレーを確定させた。

 猛チャージのカギは、パッティングだった。

「昨日終わった後、2時間ぐらいずっとグリーン上で、練習をやっていたんですけど、その成果が6番ホールくらいからやっと出たなという感じですね。良かったときの動画を見ながら、昨日の動画も見て、すごくズレていたんだなというのが分かりました。まず形を先に直したら、今日は入ってくれましたね」

 久しぶりに、会心の18ホール。それだけに松山には、戸惑いにも似た感情があるようだ。

「一気に出ると、逆に怖さもある。"なんで良かったのか"をしっかり考えて頭の中で整理出来たらと思います」

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「真っすぐ飛ぶと、こんなに
楽しいんだなと思えるようになった」

 その整理が上手くいかなかったということだろうか。トップとの8打差を追う3日目は、再び停滞を余儀なくされた。スコアが動いたのは、前日の8つに対して、わずかに4ホール。なかなか一足飛びに上昇とはいかない。

 1番では、残り241ヤードから2オンを果たし、2パットのバーディー発進としたが、4番では22ヤードのアプローチを3mにしか寄せられずボギー。パーを重ねて迎えた12番パー3では、ピン右奥3mから右に曲がるラインを読み切って、2つ目のバーディーを奪うも、16番では2打目、3打目でバンカーを渡り歩いて、1mのパーパットも決まらず、この日のスコアはイーブンに。トータルスコアは7アンダーのままで、順位は29位タイに下げて、最終日に向かうことになった。

 この日は3日間のうちで、もっとも強い風がコースを覆い、チャンスメークの少なさの大きな要因となっていた。しかし松山は、それを言い訳にするつもりはない。

「ショットが思うように打てなかった。風の計算とフィーリングのどちらもあると思いますが、やろうとしていることが全然上手くいかなかったというか、やろうとしていることがその通り出来ているのか出来ていないのか、分からない部分がすごくあります」

 一方、伸び悩んだのは上位勢も同じだ。松山は10打差で、第4ラウンドをスタートする。

「ビッグスコアを出したら、トップ10くらいには入れる」と語った

 最終日は悪天候に見舞われ、スタート時間が4時間遅れたが、松山はその影響をまったく感じさせないゴルフを展開した。1番で3mを決めて、幸先よくバーディーで飛び出していくと、3番ではパーに終わったものの、124ヤードの2打目をピン手前2.5mにつけてみせた。短いパー4の5番では、1オンを果たして、2パットで2つ目のバーディー。7番では、グリーン手前の花道から43ヤードの3打目アプローチを1mにつけてさらにスコアを縮めると、前半最後の9番でも、158ヤードからピン方向にラインが出て奥1mに乗せ、9ホールで4バーディーの荒稼ぎだ。

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 後半も、攻めの姿勢を崩さない。12番では、右手前のピンに対し、ティーショットを右ピンハイ4m強に(結果はパー)。14番では、残り217ヤードからの2打目で、クラブをクルクルと降ろす仕草を見せて2オンに成功し、この日は4日間で初めて、3つのパー5すべてをバーディーとした。続く15番では、ティーショットを右サイドのバンカーに入れたものの、134ヤードの2打目を右奥4mにつけて連続バーディー。16番でも、バーディーとはならなかったが、114ヤードの2打目を3.5mにつけてみせた。

 悔やまれるのは、「最後はもったいなかったですね」と言う17番だろう。1打目で6m強としながら、左に曲がるバーディーパットはカップ右に抜け、返しも外れて3パット。しかし、ボギーはこの1つに抑え、バーディーは6つ奪い、「66」として5打縮めた。順位こそ、目標のトップ10は叶わず16位タイに終わったが、1月のファーマーズインシュランスオープン以来となる、4日間で2回の60台は少なからず自信に繋がったはずだ。

「途中からショットを上手く修正出来たので、チャンスも多かったですし、パットも決めきることができました。真っすぐ飛ぶと、こんなに楽しいんだなと思えるようになりましたね。やっと、全部が噛み合えば勝負が出来るかなという所まで来ました」

 次戦は、メモリアル・トーナメント。

「来週1週間でしっかりとトレーニングも練習もして、もっと高いレベルで試合が出来るように頑張りたいです。メモリアルは、もっとショットでピンポイントに打たないといけないコース。仕上げていかないと厳しいですね」

 メジャー第2戦、全米オープンも近づく今、すべてをさらに研ぎ澄ませて2014年に優勝した思い出の地へと向かう。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
5 3 4 4 4 4 5 3 4 4 4 3 4 5 4 4 3 4 71
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-2
4
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3
-4
4
-4
4
-5
3
-6
4
-6
4
-5
4
-5
66
-5
4
-1
3
-1
4
-1
5
E
4
E
4
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5
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3
E
4
E
4
E
4
E
2
-1
4
-1
5
-1
4
-1
5
E
3
E
4
E
71
E
5
E
3
E
4
E
4
E
4
E
3
-1
4
-2
3
-2
3
-3
3
-4
4
-4
3
-4
4
-4
4
-5
4
-5
3
-6
2
-7
3
-8
63
-8
5
E
4
1
3
E
4
E
4
E
4
E
6
1
3
1
4
1
4
E
4
E
3
E
4
E
6
1
3
E
4
E
3
E
4
E
72
1

リーダーズボード

Pos Name
1 アーロン・ワイズ
2 マーク・リーシュマン
3T ブランデン・グレース
3T J.J. スパウン
3T キース・ミッチェル
6T ライアン・ブローム
6T ケビン・ナ
6T ジミー・ウォーカー
9T アダム・スコット
9T チャールズ・ハウエルIII
9T ケビン・ツエー
16T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-23 F -6 65 63 68 65 261
-20 F -3 61 66 69 68 264
-19 F -9 66 68 69 62 265
-19 F -8 64 69 69 63 265
-19 F -8 65 68 69 63 265
-16 F -5 66 69 67 66 268
-16 F -3 66 65 69 68 268
-16 F -4 64 67 70 67 268
-15 F -6 67 65 72 65 269
-15 F -5 69 69 65 66 269
-15 F -4 67 65 70 67 269
-12 F -5 72 63 71 66 272

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。