TOUR RESULT

2018.05.10 - 05.13

プレーヤーズ選手権

マスターズ
マスターズ

119位タイで昨年8月以来の予選カット
調子を戻すために久々の3週連続出場へ

4年間一度も池に捕まったことの
なかった17番が悪夢のホールに

 前週のウェルズ・ファーゴ選手権を3日目で去ることになった際、松山英樹は、「来週に向けて、時間が出来ました。パットが良くないので重点的にやりたいです。」と前向きに語っていたが、実際にはその時間を存分に活かせなかったようだ。その3日目のスタート前、右腕を虫に刺され、その後、アレルギー反応により腫れてしまったのだという。

「腕が"パンパン"になりました。早く治したいんですけどね」

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 結果、「プレーヤーズ選手権」に向けては、自宅内でパッティング練習を繰り返すことになったそうだ。

「今日もまだ、腫れているんですけど、だいぶ引いてきたので、試合は大丈夫です。痛みはないですね」

 松山は、今大会会場のTPCソーグラスで開幕2日前にこう語り周囲を安心させたが、ポジティブなことはもう1つあった。調子の上がらないパッティングの一方で、ショットの好感触が松山の言葉をいつになく弾ませる。

「フィーリングが出ているのは、明るい材料かなと思います。プロになった年(2013年)以来くらいかな? ショットに関しては気持ち良く打てています」

 迎えた初日は、その言葉通りに、ナイスショットの連発で18ホールをスタートさせていった。1番では、バーディーこそならなかったものの、残り102ヤードの2打目を右ピンハイ3.5mにつけ、続く2番では、左ラフからの259ヤードのセカンドショットをアイアンでしっかりと2オン。2パットでバーディーを奪い、上々の滑り出しだ。

 しかし、その後はチャンスらしいチャンスが来ないまま、数ホールが過ぎていく。開幕前に松山は、こうも語っていた。

「なかなか流れ良くプレー出来ないというのが現状で、良くなっているにしても、悪い所が出てしまったり……」

 流れを完全に止めたのが、7番だ。ティーショットを右の林に打ち込み、そこから打った146ヤードのセカンドショットはグリーン右サイドの池へ。前方を大きな樹が遮っていて、ボールが当たってしまったためだ。池の右のネイティブエリアにドロップして打った80ヤードの4打目も、グリーンを捉えられずに右ガードバンカーに。そこから1mに寄せたが、痛恨のダブルボギー。前半最後の9番も、3mのチャンスを迎えたが、バーディーパットはカップに蹴られた。

 折り返して後半、距離の短い12番では、3番ウッドで右ピンハイ6mに1オン成功。2パットでスコアをイーブンパーに戻したが、続く13番では、16mから3パットを喫して、再びスコアは1オーバー。さらに、16番でも決定的なミスが出てしまった。フェアウェイから248ヤードの2打目で2オンを狙ったが、スイングした瞬間にクラブを離し、「フォアー」の声がコースに響いた。力が入ったのか、ボールは左に曲がってギャラリーの方向へ。

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「セカンドをミスしてから、なかなかその後、上手く対処し切れなかったのがダメでしたね」

 ラフから30ヤードのアプローチも、ロブショットがグリーンまで届かずに左ガードバンカーにつかまり、4打目も3mにしか寄せることが出来ず、このホールはダブルボギーにも等しいようなボギー。

 続く浮島グリーンが名物のシグネチャーホール、17番では、16番の痛手を完全に引きずってしまったということなのだろうか。松山のプレーでは、これまでなかなか見たことのないようなシーンが繰り広げられた。56度のウェッジを手にしたティーショットでは、いい雰囲気で見送ったがボールはグリーンに届かなかった。

「(同組で先に打った)2人を見ている感じでは、パトリック・リードと同じような感じ(ピンそば2mにオン)かなと思ったんですけど、池だったのでちょっとビックリしました。感触? 全然悪くなかったです」

 打ち直しの3打目も、グリーン端に使われている木材部分に当たって、一歩間違えれば池というショットとなり、跳ねたボールは右のバンカーへ。しかし、これでも悪夢は終わらない。

ライは悪く、さらにスタンスは左足がバンカー内で、右足はバンカー外という難易度の高い4打目は、安全にグリーン真ん中方向に打ち出したものの、着地しても一向に止まる気配がなく、グリーン左サイドの池に吸い込まれていった。

「あのラインなら止まるだろうと思って打ったんですけど、思ったよりも止まらなかったです。普通のライだったら寄せられるピン位置ですけど……」

 過去4年間、16回通過したこのホールで、一度も池に捕まったことのなかった松山が、今回だけで2つもボールを献上してしまった。ドロップエリアに戻って、6打目でようやくグリーンを捉えたが、2パット。スコアは倍でも収まらない8打を数えた。通算7オーバーは、トップと13打差の139位タイ。フェアウェイヒットは14ホール中11回、パーオンも18ホール中12回。このスタッツを見て、7オーバーというスコアを想像することは難しい。

「17番に関しては……、どうしたらいいのかなという感じですね。カットラインには7アンダー、8アンダーが必要だと思うので、それを目指して頑張りたいなと思います」

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「もっともっとピンを狙って
いけるようなゴルフをしたい」

 わずかな可能性を信じて、スタートした2日目。しかし、出だしから嫌な展開となった。2ホール目の11番では2オンを果たしたものの、90cmのバーディーパットが早速カップに蹴られた。

 続く距離の短い12番では、初日のように1オンはならなかったものの、花道から20ヤードを85cmに寄せてバーディーとした。だが、勢いをつけるには不充分だった。15番では4mのバーディーパットが、カップ左を通り過ぎていく。  迎えた、因縁とも言える17番。しかし、松山のリベンジはならず、返り討ちに遭う恰好となってしまった。9番アイアンで放った1打目は、置きにいったようなスイングに映った。ボールは左に引っ掛かり、計3つ目の池ポチャとなった。

「昨日は、『何で入ったんだろう』という感じでしたけど、今日は『仕方ない』という感じでした。自分の距離感に、やっぱり自信を持てていないです」

 しかし、これでようやく松山は、攻めの姿勢を取り戻せたのかもしれない。後半は、完璧とは言わないまでも、かなり満足度の高い9ホールとなった。1番では、122ヤードの2打目を2.5mにつけて、この日2つ目のバーディーとすると、2番では、223ヤードのセカンドショットをアイアンでピン筋に飛ばし、グリーンに乗ってから転がったものの、奥7.5mに2オン。2パットで収めて、連続バーディーを奪った。

 さらに6番では、3mのやや右に曲がるラインを流し込み、7番でも138ヤードの2打目を1.5mにピタリ。再びの連続バーディーとし、この日のスコアを3アンダーに引き上げた。

 トータルでは4オーバー、119位タイ。1アンダーのカットラインには5打足りなかった。「あの1ホールがなければという、"タラレバ"になりますけど……」と松山が振り返ったように、もし17番を2日間ともパーとしていれば、3アンダーで悠々と予選通過をしていた。しかし、そこは何を言っても、やはり"タラレバ"でしかない。松山の予選落ちは昨年8月のザ・ノーザントラスト以来で、今シーズンでは初だ。

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「悔しい結果になってしまいましたが、後半の9ホールに関しては、次に繋がるかなというラウンドでした。ピンを狙っていくショットに、もっと自信を持って打っていかなければいけない。今日の後半は、そういうショットが打てた部分があると思います。やっぱり、逃げながらのゴルフでは通用しないというのが先週と今週で分かったので、もっともっとピンを狙っていけるようなゴルフをしたいなと思います」

 そのため、「少しずつ試合をやりながら、もっとラウンド数を増やしていきたいです」ということで、次週は「AT&T バイロン・ネルソン選手権」に初出場することを決定した。松山が3週続けてPGAツアーの通常の試合に登場(プレジデンツカップは除く)するのは、2016年9月以来。それだけ体の心配もなくなってきたということだろうし、早く本調子を取り戻したいという強い意欲の表れでもあるだろう。松山は、前週と似たようなコメントをまた、笑みも交えて口にした。

「初めての大会なので、どういうコースか分からないですけど、予選落ちしたことをプラスに考えています。次の試合に向けて、準備が出来る時間が増えたと思います」

 今、結果は確かに出ていない。しかし、前向きな松山に対し、過剰な心配は必要ない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 3 4 4 4 4 3 5 4 5 4 3 4 4 5 3 4 72
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
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3
E
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-2
3
-3
3
-3
5
-3
4
E
5
E
3
-1
3
-1
4
-1
4
-1
5
-1
5
1
4
1
69
-3
4
E
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
4
-1
6
1
3
1
5
1
4
1
5
1
3
E
4
1
4
1
4
1
6
2
8
7
4
7
79
7

リーダーズボード

Pos Name
1 ウェブ・シンプソン
2T シャール・シュワーツェル
2T ジミー・ウォーカー
2T ザンダー・シャウフェレ
5T ジェイソン・デイ
5T ジェイソン・ダフナー
7T キーガン・ブラッドリー
7T ハロルド・バーナーIII
7T トミー・フリートウッド
7T ダニー・リー
CUT 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F 1 66 63 68 73 270
-14 F -5 68 66 73 67 274
-14 F -5 69 68 70 67 274
-14 F -5 68 68 71 67 274
-13 F -4 69 67 71 68 275
-13 F -4 72 69 66 68 275
-12 F -6 69 69 72 66 276
-12 F -4 71 67 70 68 276
-12 F -4 69 71 68 68 276
-12 F E 68 66 70 72 276
4 - E 79 69 - - 148

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。