TOUR RESULT

2018.05.03 - 05.06

ウェルズ・ファーゴ選手権

マスターズ
マスターズ

2015年以来の3日目カット
課題は「最後の要のパット」

ドライバーからパターまで
多くのクラブを刷新

 左手のケガをしっかりと治すために、4月のマスターズ終了後から休養を取っていた松山英樹。約1カ月のブランクを経て、「ウェルズ・ファーゴ選手権」からツアーに戻ってきた。おかげで、ケガはかなり癒えたようだ。

「日本に帰って10日間ぐらいは、ほぼクラブを握らなかったですね。かなり、患部の痛みは取れています。試合でどうなるかという不安はまだありますけど、状態は良くなっています」

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 マスターズで19位に終わった際、「しっかりしたものをつくらないと、ここでは勝てない。改めてそれが分かりました」と松山は語っていたが、現状のゴルフは、「ショットはかなり戻ってきているような感じはあるのですが、ショートゲームはまだ不安が大きいかなという感じです」とのこと。一方で、「しっかりとしたもの」をつくるための取り組みの一環か、クラブセッティングには大きな変更を行ってきた。ドライバーとパターは使用モデルをチェンジし、アイアンとウェッジは、同じモデルの新しいヘッドに。大目標のマスターズが終わったということで、変えるにはいいタイミングだったということもあるだろう。

 しかし、休養明けに、クラブの変更も重なっては、松山でもいいラウンドをすることは難しいということなのだろうか。初日は、まさに「大乱調」の18ホールとなってしまった。

 10番スタートのこの日、何より大きかったのは11番での左ラフからの162ヤードの2打目だ。高く上がったボールは、落ちることを忘れたかのように球足を伸ばして、グリーンをキャリーでオーバー。プロは、左右以上に、前後の距離の精度が生命線だ。

「原因が分からなかったです。風もアゲンストで……謎が多いOBになりましたね。キャリーの位置がこれだけバラけてしまうと対応し切れないですね」

 番手を下げての打ち直しの4打目もグリーンオーバー。結局、このホールをダブルボギーとしたが、5打目のアプローチがカップに当たっていなければ大きくオーバーしていたはずだから、トリプルボギーもあり得た状況だった。

 14番の短いパー4でバーディーを奪ったものの、調子を戻す材料にはならなかった。15番のパー5では、右フェアウェイバンカーからの第2打が左の池に消え、3パットも喫して、再びのダブルボギー。16番では、グリーン奥からの3打目を寄せ切れず、3mのパーパットがカップ右を抜けた。17番では、ティーショットがグリーンで跳ねて左の池に飛び込み、この日3つ目のダブルボギー。前半9ホールだけで6オーバーは、あまりに痛い。

 折り返して1番では、ピン右8mを沈めて2つ目のバーディーを奪ったが、このホールも、松山にしてみれば首を傾げるものだった。

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「16番も、セカンドがグリーン横のバンカーにあると思っていたのですが、奥にありました。1番もバーディーを取れましたが、2打目がピン横まで行っている感覚じゃなかったです」

 3番では3.5mのパーパットを決められず、5番でも1mのパーパットがカップに蹴られた。7番では、246ヤードの2打目をグリーン左サイドまで運んでバーディーとしたが、最終9番(スコアはパー)でも違和感が残った。155ヤードの2打目は、ピン奥4.5m。しかし、松山の中では「『5ヤードくらい手前に落ちてピッタリだ』という感触だったのですが、ピッタリ5ヤード、オーバーしました」というから、分からない。

 ただ、ホールアウト後の松山の表情は、それほど悪くはなかった。合わない距離感にも、6オーバーで135位タイという順位にも、大きく落胆している様子ではなかった。

「明日、ビッグスコアが必要になってきましたけど、いいショットは打てていると思います。今までの、気持ち悪い感触を"だましながらやっている"感じはありませんね。スコア的には "カーッ"としていますけど、集中して打てています。ちょっとした"きっかけ"があれば」

「ダブルボギーを打っても
気持ちを切らさずに出来た」

 予選通過を懸けて臨んだ2日目。この日も、不安な立ち上がりだった。3番では、2打目を右ピンハイ1m強につけながらバーディーが奪えず、スコアを稼ぎたい7番ではドライバーが曲がった。打った瞬間に右手を離し、その手でボールの行方を指し示す。右OB。

「低めの球でフェアウェイキープをしたいと思っていましたが、スイングのミスがあっても、あそこまで曲がってしまうとは……。ドライバーを変えて、やったことのないショットをいきなりやりました。練習では出来ても、試合で打つのとは全然違いますね」

 結局、グリーン上でも3パットとなって、またしてもダブルボギー。2日目の途中までで、ダブルボギーを4つも叩くというのは、松山にしてはかなり珍しい事態だろう。

 ただ、「ダボを打っても、気持ちを切らさずに出来ました」と振り返ったように、ここからが見事だった。続く短いパー4の8番では、33ヤードの2打目が直接カップイン。イーグルで、ダブルボギーがすぐさま帳消しに。

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「結果的に、あれが入るか入らないかで、後半のモチベーションもかなり違いました」という言葉の通り、残りの10ホールはノーボギーと、松山は締まったプレーを披露した。圧巻は、14番からの3ホール。短いパー4の14番ではドライバーで1オンを果たし、2パットのバーディー。15番では、2打でグリーン手前のバンカーまでボールを運び、29ヤードのバンカーショットを1mに寄せた。16番では、181ヤードの2打目をピン手前3m。3連続バーディーのチャージとなった。

 それでも、トータル3オーバーで、ホールアウト時の順位は84位タイ。この日の3アンダーは、松山が思っていた"ビッグスコア"には遠く、予選通過も諦めていた。

「後半はドライバーがうまく行って、セカンドも悪くない感じで打っていました。形としては良くなっています。パッティングが気持ち良く打って入れば、こんな所にはいないですよね。粘っても、予選通過にならなきゃ意味がないですからね。2オーバーにしておけばチャンスがあるかなと思ったんですけど。よっぽどの奇跡が起こらないと」

 しかし、その奇跡が起こった。午後スタートのプレーヤーたちが徐々にスコアを下げて、カットラインも低下。最終的に、松山の3オーバーが69位タイでボーダーとなった。

ただし、79人以上が予選を通過したため、3日目にはセカンドカットが適用になる。3日目終了時点で70位タイに入らなければ、最終日を待たずにコースを後にしなければいけない。

 折角拾った予選通過を生かさない手はない。復帰1戦目で4日間回れれば、得るものも小さくないはずだ。松山は、3日目もしっかりと粘って、最終日に望みを繋ごうとした。

 序盤は苦しかった。1番では2mのパーパットがカップを捉えられず、3番でも3mのパーパットがカップ右を通り過ぎた。5番では134ヤードの2打目が一旦グリーンを捉えたものの、ボールは傾斜で戻って花道へ。ファーストパットで2mを残し、ここでもパーパットが決まらなかった。5番までに3つのボギーを喫し、第4ラウンド進出が遠のく。

 反撃は7番から。グリーン左のバンカーから11ヤードの3打目を1mにつけてこの日の初バーディーとすると、続く短いパー4の8番では、43ヤードの2打目をピン奥1mにピタリ。後半に入り、もう一つの短いパー4である14番でもしっかりとバーディーを奪った。前日に続いて、ドライバーで1オンを決めてきっちり2パット。

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 さらに、続く15番でもチャンスを迎えた。グリーン左サイドから、バンカー越えとなる14ヤードの3打目アプローチをしっかりと1mに寄せた。しかし、バーディーパットは無情にもカップでUターン。

「良いパットだったんですけどね……。自分がビックリしたくらいです。入ってくれてもいいよなあ、と思いました」

 結果的に、このパッティングが決まっていれば、最終日に進むことが出来ていた。最終18番では、ティーショットが左クリークにこそ捕まらなかったものの、赤杭の内側に落ち、2打目はそこから出すだけとなって、痛恨のボギーとなった。通算4オーバーは、66位タイに1打及ばず、76位タイ。3日目で大会を終えるのは、2015年の「ソニーオープン・イン・ハワイ」以来のこととなる。

 松山が悔やんだのは、15番が象徴するように、やはりパッティングだ。

「最後の要のパットが入らないと、こういう展開になっても仕方がないかなって感じですね。極端にミスパットをしている感じではありません。良いパットをしている所で、なかなか入ってくれない。自信を持って打てていないのが一番かなと思いますね」

 一方で、ショットには目処が立ってきている。

「今週で今日が一番、手応えが悪かったですが、ある程度の幅には収められていました。ミスショットの種類も変わってきています」

 悔いてばかりいても仕方がない。松山はマイナスもプラスに考え、前を向く。

「来週に向けて、時間が出来ました。パットが良くないので重点的にやりたいです」

 次戦、プレーヤーズ選手権で、同じ轍を踏むつもりはない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 4 3 5 4 4 5 4 4 3 4 5 4 3 4 71
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
5
1
4
1
5
2
3
2
5
3
3
3
4
2
3
1
4
1
5
1
4
1
4
1
3
1
3
E
5
E
4
E
3
E
5
1
72
1
4
E
4
E
4
E
3
E
4
E
3
E
7
2
2
E
4
E
5
E
4
E
4
E
3
E
3
-1
4
-2
3
-3
3
-3
4
-3
68
-3
3
5
4
5
5
6
3
6
5
7
3
7
4
6
4
6
4
6
5
E
6
2
4
2
3
2
3
1
7
3
5
4
5
6
4
6
77
6

リーダーズボード

Pos Name
1 ジェイソン・デイ
2T アーロン・ワイズ
2T ニック・ワトニー
4 ブライソン・デシャンボー
5T フィル・ミケルソン
5T ポール・ケーシー
5T ピーター・ユーライン
8 パトリック・リード
9T エミリアーノ・グリロ
9T ルーク・リスト
9T サム・ソーンダース
9T シャール・シュワーツェル
MDF 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-12 F -2 69 67 67 69 272
-10 F -3 68 68 70 68 274
-10 F -2 72 67 66 69 274
-8 F -1 75 65 66 70 276
-7 F -2 72 72 64 69 277
-7 F E 69 68 69 71 277
-7 F E 72 72 62 71 277
-6 F -2 71 71 67 69 278
-5 F -2 68 71 71 69 279
-5 F -1 70 72 67 70 279
-5 F 1 70 69 68 72 279
-5 F 1 70 67 70 72 279
4 - E 77 68 72 - 217

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。