TOUR RESULT

2018.03.15 - 03.18

アーノルド・パーマー招待

アーノルド・パーマー招待
アーノルド・パーマー招待

マスターズに向けて間に合った!
1カ月半ぶりの実戦を49位タイで完走

「ずっと練習していますが、
左手の痛みはない」

 2月初めのウェイストマネージメント・フェニックスオープンで棄権してから、約1カ月半。松山英樹が、「アーノルド・パーマー招待」で、ようやくフィールドに帰ってきた。長期離脱の要因となった左手の故障は、日本において多くの検査を受けたが、筋肉やじん帯などに異常は見つからなかった。肝心の痛みも、「今は大丈夫です。ここ1週間ちょっと、ずっと練習していますけど、痛みはないですね」と言う。2週前のワールドゴルフチャンピオンシップ「メキシコ選手権」からも、無理をすれば出られた状態だったが、大事をとったのだそうだ。

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 さすがの松山も、久々の実戦に向けては、「楽しみは20%、緊張が5%、体の痛みの不安は5%です。あとの70%は……ゴルフの不安ですね」とコメント。しかし、これも笑顔を交えてのものだったから、実際には楽しみの方が大きいのではないだろうか。「プライベートの練習では良い状態に仕上がっていたが、トーナメント会場でスイングすると思ったように振れなかったりします。試合になると、もっと上手くいかないですね。それをどれだけ繋げていけるかだと思います。今週しっかり4日間出来るようにして、いいものが掴めるようにしたいです」

 戦線に戻ってきたことを祝うように、大会側も粋な計らいを見せた。前週、復活優勝を惜しくも逃したタイガー・ウッズ(アメリカ)と、1月のファーマーズインシュランスオープンで優勝しているジェイソン・デイ(オーストラリア)との予選ラウンド。対する松山も、期待に応えるプレーを初日に見せた。

 10番からスタートのこの日、最初のパー5である12番で、花道からの42ヤードのアプローチを1mに寄せて最初のバーディーを奪うと、15番のボギーを挟んで、再び16番でも見せた。短めのロングホールとはいえ、フェアウェイからの197ヤードの2打目で握ったのは7番アイアン。

ほぼ右ピンハイの5mに2オンしてみせ、イーグルパットも、わずかに左に曲がるラインを読み切った。「あの3打は完璧でしたね」と自ら絶賛したように、ウッズ、デイを向こうに回して、序盤から復帰戦とは思えぬ堂々のプレーだ。

 後半もボギーは喫しながら、要所ではしっかりバーディーを奪ってまとめた。2では12mのロングパットを1.5mショートし、ボギーとしたが、4番では68ヤードの3打目を3mにつけてバーディー。6番でも28ヤードのアプローチをベタピンにつけ、この日はロングホールすべてでバーディー以上とし、取りたいところできっちり稼いだ。7番では、グリーン左奥からのアプローチで、ウェッジがボールの下を、いわゆるダルマ落としに近い状態で抜けてボギーとなったが、1イーグル、3バーディー、3ボギーの2アンダー。本人は、「まあ、こんなものかなと思います」と振り返ったが、トップと6打差の22位タイ発進は及第点以上だったのではないだろうか。

「距離を合わせるショットが全然上手くいかなかったです。けれど、フルショットに関しては、曲がっていますけど、芯には当たっていました。スイングのどこを調整すればいいか、というところまでは来ていますね」

 松山は、にこやかに、豪華ペアリングの効果も認めた。

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「本音を言えば、もっと静かなところで回りたいですよね。でも、こういうメンバーで回れたからこそ、良いプレーもできたと思います。 "ちゃんとしなきゃ!"みたいな(笑)」

 心配される左手の状態も、まずは一安心だ。

「変わらず、痛みは出なかったです。いつ出るか分からないという不安はありますけど、きょうは出なかったのでいい感じかなと思います」

 2日目は、「1番からドタバタでした」と、初日以上に出入りが激しくなった。だが、結果から言えば、予選を通過して、ひとまず「4日間できるようにしたいです」という目標は達したのだから悪くない。「久しぶりに歩いて2ラウンドしたので足が疲れました」という影響もあったのだろう。

 1番では、グリーン右のバンカーから、直接ボールがカップを捉えるチップインで、"おはようバーディー"。しかし、3番ではティーショットを左の池に打ち込み、ボギー。5番では、125ヤードをピン右手前2mにつけて1打を取り返したが、8番では3mのパーパットが右を抜け、9番では160ヤードの2打目がグリーン手前のバンカーにつかまって、"目玉"となり、連続ボギーで天を仰いだ。

 10番では、グリーン右奥からの13ヤードのアプローチがジャストタッチでカップを捉え、前半と同様に後半もチップインのスタート。しかし、波に乗れない。続く11番では、4番アイアンでの1打目が左の池の手前ギリギリに止まって、左足だけ裸足になってのショットを強いられてボギー。再び、この日のスコアはオーバーパーとなった。

 それでも、最終的なカットライン(1オーバー)までは、まだ余裕があった。さらに、17番では6mを決めて、この日のスコアをイーブンパーに。トータル2アンダーで、トップとは9打差と開いたが、31位タイで4日間の権利をものにした。何より、左手の痛みが、この日も「大丈夫」だったことが朗報だ。

「ショットは内容が伴っていないですし、パッティングも自信がないような感じで打っているのが、入らない原因だと思います。早く自信を掴めるようにしたいですね。久々の試合で予選落ちすることなくプレー出来たので、残り2日、いいラウンドが出来るようにして、ちょっとでもいい感覚を掴めるようにしたいなと思います」

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「今からは"上げられること"しかない
ケガをする以外で下がることはない」

 続く3日目のスコアは、2日目からわずか1打上がっただけ。しかし、内容にはかなりの違いがあった。フェアウェイキープ率は42.86%から71.43%にアップ。これには松山も、「ティーショットが今日は上手くいきました。まだ、左に行く傾向が強く、その原因が何なのか掴めていないですね。でも、いい傾向が出ているから左に行っているだけだと思う」と納得顔だった。この正確性を活かし、4番ではフェアウェイから270ヤードの2打目をグリーン手前32ヤードまで運び、アプローチを3m。右ドッグレッグの10番でも、しっかりとフェアウェイに運び、91ヤードの2打目を左ピンハイ1m。短い16番では、334ヤードのビッグドライブで、残り183ヤードから2オンと、計3つのバーディーを奪った。

 一方で不満が残ったのは、アイアンだ。6番では、227ヤードの2打目で、4番アイアンが左の池へ。「ミスショットとボールに泥がついていた」のが要因で、ボギーとすると、続く7番でも、1オンは果たしたものの、右のピンに対して、左サイドの13m。バーディーパットは1mに寄せたが、パーパットが決まらなかった。さらに、「ティーショットでアイアンを持った5番、13番で左に曲げてしまいました。そこが悔しいですね」と、本調子にはほど遠かった。

17番も、「難しかったですよ。あれが入ってくれたらもっとカッコよかったんですけど」という、あとわずかでチップインのスーパーロブを放ってパーセーブしたが、それも、1打目をグリーン左に曲げなければ必要のないものだった。

 ただ、この日も松山にはピリピリした様子は見えなかった。3日目を終えてトータル3アンダーで、トップとは9打差の35位タイ。しかし、この日の1アンダーには、「なんとかアンダーパーで回れたので良かったです」と素直に評価した。そして何より、"プレーをできる喜び"が、何にも代えがたいものなのだろう。

「頑張ります、"完走"目指して」と冗談めかして意欲を語っていた最終日も、本来の松山ではなかった。前半こそ、6番で2.5m、9番では153ヤードの2打目をベタピンにつけて、2バーディーを奪ったが、後半は久々の4日間による疲れが出たかのように乱れた。12番では、261ヤードの2打目でスプーンを持ったが、打った瞬間に手から離れて行った。ボールは左に大きく曲がり、植え込みのそばへ。バックスイングが充分に取れない3打目となってしまい、この日の初ボギー。「完全に心が折れてしまいました」という松山は、15番で2mのパーパットを外すと、16番ではティーショットを左のOBに打ち込んで、今大会初のダブルボギーまで喫した。

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 しかし、この日のスコアが2オーバーであろうと、トータル1アンダーで最終的に49位タイに沈もうと、松山の目にはしっかりと前を見据える力強さがあった。

「今からは"上げられること"しかないです。ケガをする以外で下がることはないと思います」

 言うまでもなく、狙うはマスターズ。悲願に向け、ひとまず"間に合った"ことが、とにかく大きいのではないだろうか。

「痛みがどこにも出ずに出来たことは、次に繋がります。そこだけは収穫かなと思う。上位で戦うためには、今のショット力では話にならないですね。ケガの前に良い感じで掴みかけたものを完全に忘れてしまったのでもう一回、どうアプローチしたらいいか考えてやっていきたいと思います」

 オーガスタ前の松山のスケジュールは、次週のワールドゴルフチャンピオンシップ、「デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権」のみ。

「来週、ストロークプレーと同じような感じで、しっかり調整していけたらいいと思います」

 残された時間は、3週間半。もちろん、1秒たりとも無駄にするつもりはない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 5 4 5 3 4 4 4 4 5 4 3 4 5 3 4 72
4
E
3
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4
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5
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-1
3
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6
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5
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7
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3
2
4
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74
2
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3
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6
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1
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4
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5
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4
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3
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4
-1
3
-1
4
-1
71
-1
3
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3
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5
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5
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3
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5
-1
3
-1
5
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5
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1
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1
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4
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2
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E
4
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4
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-2
4
-2
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-2
4
E
4
E
4
-1
4
-1
3
-1
5
E
3
-2
3
-2
4
-2
70
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 ロリー・マキロイ
2 ブライソン・デシャンボー
3 ジャスティン・ローズ
4 ヘンリック・ステンソン
5T タイガー・ウッズ
5T ライアン・ムーア
7T ケビン・チャッペル
7T マーク・リーシュマン
7T ルーク・リスト
7T ショーン・オヘア
7T パトリック・ロジャース
7T パトリック・リード
49T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F -8 69 70 67 64 270
-15 F -4 67 66 72 68 273
-14 F -5 69 71 67 67 274
-13 F -1 64 69 71 71 275
-10 F -3 68 72 69 69 278
-10 F -1 71 67 69 71 278
-8 F -5 70 70 73 67 280
-8 F -5 70 70 73 67 280
-8 F -4 71 67 74 68 280
-8 F -4 72 71 69 68 280
-8 F -3 72 71 68 69 280
-8 F -1 68 70 71 71 280
-1 F 2 70 72 71 74 287

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。