TOUR RESULTTOUR RESULT

2018.02.01 - 02.04

ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン

ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン
ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン

3連覇の懸かった試合で無念の棄権
心配される左手ケガの深刻度

「パーマーさん以来となるので
それを目指して頑張りたい」

 松山英樹にとっては、メジャーとは別の"大一番"がやってきた。ウェイストマネジメント・フェニックスオープンでの3連覇を懸けた戦い。今大会を3年連続で制したことがあるのは、50年以上も前の1961年から1963年にかけて達成した、"キング"アーノルド・パーマーただ1人。あのベン・ホーガンも、連覇(1946、1947年)は成したものの、3連覇はならなかった偉業だ。

NEXT

∧

∨

「2年連続、ここで勝てたことは凄く記憶に残っていますし、今年も勝てたら嬉しいです。ここで3年続けて勝てれば、アーノルド・パーマーさん以来となるので、それを目指して頑張りたいと思います。」

 火曜日の公式会見に呼ばれた松山も、パーマーの名前を出して3連覇への気持ちを語った。また、テレビのインタビューでは、こうも語っている。

「連覇した試合はここしかないですし、しかも3連覇というのはなかなか出来るもんじゃないと思います。3連覇をかけてプレーした人もなかなかいないと思うので、楽しみだなという感じですね」

 大会側も、粋な計らいだ。初日、2日目の予選ラウンドは、リッキー・ファウラー(アメリカ)、ウェブ・シンプソン(アメリカ)とのペアリング。2人は、2016年、2017年大会で、松山がプレーオフを争った相手だ。松山の3連覇をかけた一戦であることが、それだけ注目を浴びていた証ということだろう。

 迎えた初日。松山はまずまず順調な滑り出しを見せた。10番からのスタートとなったこの日、その10番では、129ヤードの2打目を7mにつけたものの、バーディーパットはわずかに右。惜しくも"おはようバーディー"を逃した。

11番のパーの後の12番では、ティーショットを左奥のピンに突っ込んで右手前3.5m。パットはわずかにショートして、ここでもバーディーとはいかなかったが、ショットの好調さが窺えた。

 しかし、13番で異変が起こった。ティーショットのドライバーは、左に大きく曲げて、ボールはウェイストエリアへ。ピンまで272ヤードのセカンドショットでは、3番ウッドを手にして、スライスボールを放ってグリーン左手前のラフにまで運ぶ。残り40ヤードの3打目は、上げて転がしてのアプローチでベタピン。この日の初バーディーを奪った。しかし、松山の表情は浮かない。左手を気にする仕草。このホールでのショットで、痛みが走った。続く14番でティーショットを放った後、松山は飯田光輝トレーナーをロープ外から呼び寄せ、テーピングの処置を施してもらった。

 それでも14番では、162ヤードの2打目をピン右3mにつけるナイスショット。バーディーパットはまた決まらなかったが、さらに続く15番でも、225ヤードの2打目を、しっかりとフルショット。グリーン右のウォーターハザードぎりぎりのラフに落とす、ヒヤリとする場面ではあったが、左手のケガは大きな問題とはなっていないように映った。そこから20ヤードの3打目を1.5mまで寄せて、2つ目のバーディーを奪う。

NEXT

∧

∨

 後半に入って、1番では花道からの14ヤードの3打目アプローチが、ピンを超えてから加速するかのように転がって4.5mオーバーし、2番でもグリーン奥からの20ヤードの3打目が4.5mオーバーして、連続ボギー。しかし、すかさず3番では、残り260ヤードの2打目をユーティリティでグリーン右に乗せると、ボールは傾斜で左に転がって、カップと同じ段の手前6m。イーグルトライは左に抜けたが、しっかりバーディーを取り返し、松山得意のバウンスバックを果たす。

「残念です。プレーしたかったし、
出来ないのが一番辛い」

 だが、松山の左手は、すでに相当な悲鳴を上げていたようだ。象徴的だったのは、5番だ。156ヤードの2打目を放つと、体をよじって満足のいかないそぶりを見せたが、ボールはピン奥1mのスーパーショット(パットも沈めてバーディー)。アメリカのテレビ中継でも、仕草と結果が大違いな松山独特のショットは、いい意味で名物的に扱われている、もはやお馴染みのものだが、ホールアウト後の松山は、「不満気ということはないです。それは違います。別のところの要因があります」と、そういう類のショットではなかったことを言明した。左手の激痛が理由であったことは、明らかだった。

 続く6番では、160ヤードの2打目の後に左手をクラブから離し、顔をしかめて痛みを堪えた。もう、変調は隠しきれなくなっていた。

 8番ではグリーン右ラフからの3打目が6.5mオーバーして、この日3つ目のボギーも、最終9番では、156ヤードの2打目を右ピンハイ1mにつける再びのスーパーショットで、またバウンスバック。トータル2アンダー、トップと5打差の29位タイで初日をホールアウトした。

 しかし、順位より何より、心配なのは左手の状態だ。テレビのインタビューでは、「パットが入ってくれれば、今日のショットだったらけっこうチャンスにもつけられるというのがあるので、そこ次第かなと思いますね」と、2日目に向けての展望を語っていたが、その後の囲み取材では、「痛いですよ。出来ればやめたいですよ」と、揺れる胸中を明かした。3連覇の懸かったディフェンディングチャンピオンとして、最後まで完走しなければいけないという責任感と、痛みとの狭間──。この日のラウンド後の練習では、パッティング、アプローチに、20球ほどのショットで抑えて、コースを後にし、翌朝まで痛みが引くのを願った。

NEXT

∧

∨

 だが、松山の左手を襲っていたのは、「無理してやろうと思ったら出来るかもしれないですけど、やってしまったら、たぶん、一生ゴルフが出来ないんじゃないかという怖さはあります」というほどの、強烈なものだった。前夜は、「いろんな治療をしてもらって、今までだったら治るはず」だったが、回復しなかった。第2ラウンド前のレンジでは、痛みを確かめながら15球ほどを放ったが、「3連覇が懸かっていましたけれど、それ以上に痛みが勝ってしまいましたね」。ついに松山は棄権を決断せざるを得ず、練習中のファウラー、シンプソンにそのことを伝えにいった。

「(同じ箇所の)痛み自体は出たことがあるけれど、初めての痛みでした。昨日の時点でスイングもおかしくなり始めていましたし、今日、何球か打ったけれど、もうスイングが出来ないので影響があると思いやめました」

 偉業がかかった試合での途中棄権の無念さは、察するに余りある。

「残念です。プレーしたかったし、プレーした結果がダメならダメで納得が行くけれど、出来ないのが一番辛いです」

 心配なのは、今後だ。マスターズも2カ月後に控えているが、「一生ゴルフが出来ないんじゃないか」とまで言うのだから、もはやメジャー云々よりも、どこまで回復させられるケガなのか、ということだ。

「左手付け根じゃないですね。何て言うんですかね、表現できない所が、かなり、このまま続けても意味がないぐらい痛いです。マスターズに向けて、次の試合はリビエラ(2月15~18日のジェネシスオープン)ですけど、それもどうしようか迷っていますし、メキシコ(3月1~4日のメキシコチャンピオンシップ)もスキップするかもしれないですし、ベイヒル(3月15~18日のアーノルドパーマーインビテーショナル・プレゼンティッド・バイ・マスターカード)くらいから出られたらなと。再来週から出られれば最高ですけれど、無理をする必要もないと思うので、また、それに向けて頑張りたいなと思います」

 とにかく今は、ケガが軽症であることを祈るばかりだ。

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 4 4 3 4 4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 71
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
5
-1
5
E
4
-1
3
-1
3
-2
4
-2
3
-2
5
-1
3
-2
4
E
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
-2
3
-2
4
-2
4
-2
69
-2

プレーオフ

優勝者 NO 1
HOLE 18
PAR 4
ゲーリー・ウッドランド 4
  チェズ・リービー 5

リーダーズボード

Pos Name
1 ゲーリー・ウッドランド
2 チェズ・リービー
3T オリー・シュナイダージャンズ
3T ブレンダン・スティール
5T チェッソン・ハドリー
5T マット・クーチャー
5T ブライソン・デシャンボー
5T フィル・ミケルソン
9T ブライアン・ゲイ
9T マーティン・レアード
WD 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F -7 67 68 67 64 266
-18 F -5 68 65 67 66 266
-15 F -6 68 68 68 65 269
-15 F -4 68 67 67 67 269
-14 F -3 66 68 68 68 270
-14 F -4 71 68 64 67 270
-14 F -1 66 66 68 70 270
-14 F -2 70 65 66 69 270
-13 F -3 67 68 68 68 271
-13 F -3 68 67 68 68 271
E - E 69 - - - 69

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

Close