TOUR RESULT

2018.01.04 - 01.07

セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ

セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ
セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ

まだ"仕上がっていない"状態ながら、
最終日「66」のチャージで4位タイ

「結果よりは、自分の内容を
しっかりと追い求めたい」

 前年の優勝者だけが集うハワイ・マウイ島での大会で、例年、新たな年をスタートさせるPGAツアー。今年、大会名は、「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」と改まった。松山英樹は、2015年、2017年に続いて3回目の出場。3回目という数字に、少ない印象を抱く人も多いのではないだろうか。それくらい松山は、いまやまぎれもなくツアーの中心選手だ。前2回は3位タイ、単独2位と、今大会への強さを見せている。

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 松山は、12月のヒーロー・ワールドチャレンジ以来、約1カ月ぶりの1戦。束の間のオフは日本で、「ゆっくり過ごしました」という。もちろん、「練習も少しやりましたし、軽くトレーニングも出来ました」ということで、「いい状態」と現状を評する。

 昨年終盤からは、メジャーに勝つためにショット、アプローチ、パッティングと、あらゆる面での改善に取り組んでいる。4月のマスターズまで、まだ少し先は長い。今大会もやはり、「結果よりは、自分の内容をしっかりと追い求めて頑張っていきたいです」と言うように、リザルト以上に自身のゴルフを突き詰めることが優先だ。

 迎えた初日。2018年最初のホールで、1mのパーパットがカップに蹴られ、ボギースタートとなったが、すかさず4番では105ヤードの2打目をピン奥に着弾させて、バックスピンで右1mにつけ、新年初バーディー。続く5番でも、224ヤードの2打目をアイアンでピン奥2mにつけ、イーグルトライはわずかに左に外れたものの、タップインで連続バーディーを奪う。8番では、2.5mの右に曲がるラインを読み切り、早くも3つ目のバーディー。2アンダーで前半を折り返す。

 後半も13番で2mのパーパットを外し、ボギーが先行したが、その後しっかりと取り戻した。

15番では173ヤードの2打目を10mに2オンさせ、ファーストパットはショートしたものの、2.5mを沈めた。カラーから下りの5mのパーパットというピンチを迎えた17番もきっちりパーで凌いで、最終18番での2オン2パットのバーディーフィニッシュに繋げた。トータル3アンダーは、トップと3打差7位タイと、上々の滑り出し。

 しかし、年が明けても"松山節"は、なんら変わるところはない。「ショットは思ったより悪くなかったのでビックリしました」と振り返るが、「思ったよりも悪くなかった、というだけです」で、第1ラウンドへの自己採点は「0点」。久々の実戦にも、求めるところは高い。一方で、「修正しなければいけないところはいっぱいありますが、そこを修正出来ればおもしろいですね」と、前向きなコメントも出てくるから、相変わらず松山の真意は測りにくい。

 翌2日目は最大瞬間風速が毎秒10mを超えた、強風のコンディション。その中でも松山は、前日の5つを超える6つのバーディーを奪って、上位陣に食らいついていった。

 まずは、打ちおろしの6番。ティーショットをグリーン近くまで運び、31ヤードの2打目で1.5mにつけて、わずかに左に切れるラインを読み切った。7番では116ヤードからピン右奥2mにつけて、ここでもやや左に切れるバーディーパットを沈めた。8番では、段を下る9mのバーディーパットを沈めて、3連続。

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 しかし後半に入って、「特にパッティングにちょっと不安がある部分が、そのままアプローチに影響しています」というショートゲームが、足を引っ張った。10番では1.5mのパーパットを引っかけ、11番でも奥のラフからのアプローチが約4mショートして、連続ボギー。13番でも、約2mのパーパットがカップに蹴られ、3つの貯金が帳消しとなった。

 しかし、残る5ホールできっちりと借りを返すところはさすがだ。打ち上げで短いパー4の14番ではドライバーでグリーン右奥までティーショットを運び、楽々とバーディーを奪うと、続く15番では、26ヤードの3打目アプローチで2mにつけて、再び連続バーディー。17番では、11mのパットがジャストタッチで入って、ガッツポーズも出た。

 相変わらず松山は、淡々とラウンドを振り返り、「ショットはこの風の中で最低限のゴルフは出来ています」と、満足という素振りは皆無だったが、2日連続の3アンダーで、トータル6アンダー。トップとは4打差に離れたが、充分に優勝圏内の8位タイだ。

「スコア的に伸ばさなければいけない中で、どれくらい自分のゴルフが出来るか。少しでも良くなるようにしたいです。明日離されないために、3アンダー以上が必要になってきますね」

「思い通りに打てるようになってきたが、
それは"思ったより"というだけ」

 2015、2017年の今大会では、ともに3日目を「66」のビッグスコアをマークし、最終日の優勝争いへと突入していった松山は、今年もその再現と行きたいところ。しかし、2日目に漏らしていたショートゲームの不安が、3日目にはより頭をもたげてくる形となった。スコアへのパッティングの貢献度を示す指標、ストロークゲインド・パッティングは、初日-0.958、2日目0.412が、3日目で-2.358。この日、松山がグリーン周り、特にパッティングで苦しんだのは明らかだった。

 2番では、1mのパーパットが急激に右に切れて、カップ右を通過。5番ではバーディーこそ奪ったものの、201ヤードの2打目をピン右奥1mにつけながらのものだから、パーにも等しいバーディーだ。続く、打ちおろしの6番では1打目をグリーン右手前まで運んで、18ヤードのアプローチを1mにつけ、連続バーディーとしたが、後が続かず、スコアが動かずに迎えた13番では、19mから3パットのボギー。

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 短い14番では2mを沈め、15番ではグリーン左サイドからの16ヤードのアプローチをベタピンにつけて、再び連続バーディーを奪ったが、上がり3ホールが締まらなかった。16番では、花道からの22ヤードのピッチショットが3mショートして、この日3つ目のボギー。最終18番では、2打目がグリーン奥まで転がってしまい、30mのイーグルトライは、強くヒットしたものの、4mまでしか寄ってくれずにパーどまりだ。

 この日のスコアは「72」で、トータルは7アンダー。トップからは9打離れての12位タイ。ここカパルアのプランテーションコースでは、これまでの10ラウンドで「70」が最多打数だから、「72」は松山のワーストスコアとなる。1アンダーでワーストスコアだから、松山の凄さを逆に物語る数字でもあるのだが。

「パッティングは、良い感じで打てているところもありますけど、風やグリーンの重さはわかっていることなので、それに対応しきれない自分も悪いです。不安のあるうちは、入らないのかなと思います。ショットは、探すのは大変ですけど、何回かは良いショットもあったので、それをしっかりと次に繋げられるようにしたいです」

 結果はどうあれ、今後を考えれば、最終日もこのままの内容で終わりたくはない。

「優勝はかなり厳しい感じにはなったけど、これからまだ長いので明日のラウンドは凄く重要になると思います。ビッグスコアを出せるように頑張りたいです」

 もちろん、毎回必ずというわけにはいかないが、かなりの高確率で"有言実行"してしまうのが、松山の末恐ろしさだ。時折、強い雨も混じるコンディションとなった最終日。その雨雲を蹴散らすかのような松山の猛烈なチャージが展開された。スコアは「66」。うまくいけば、それ以上も充分可能なラウンドだった。

 2番では、右のショートサイド2m強につけて、右に曲がるラインを読み切った。6番では約1mを沈め、3日連続バーディー。惜しむらくは、7番からの5ホールだ。2m、2.5m、2m強、2.5m、3.5m強と、立て続けのチャンスで、すべてカップに嫌われた。

 これだけ外れれば、普通なら逆にスコアを崩してもおかしくないところだが、この日の松山はなおもピンにショットを絡め続けた。12番では、39ヤードの2打目をピン手前3m強。15番では230ヤードの2打目でスライスをかけてピン筋に飛ばし、右ピンハイ3m強。16番では55ヤードからピン奥約3.5m。

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17番では184ヤードからまた3.5m。15番をイーグルとし、残る3ホールもバーディーパットを沈めて、終わってみれば1イーグル、5バーディーの猛攻だった。通算14アンダーで、順位は4位タイまで上がっていた。

 しかし、ホールアウト後の松山は、やはり淡々としたものだった。スコアや順位より、とにかく気になるのは、内容だ。

「ドライバーとパター以外は良かったです。ドライバーはアゲインストのホールで凄く曲がっていますし、そういう所で、まだかなという感じはあります。アイアンはかなり思い通りに打てるようになってきたので、そこは良かったなと思います。ただ、そのレベルが、"思ったより"というだけ。自分が求めているレベルまで持って行けるように練習したいですね」

 7番から11番も、それほど悔やんでいない様子だった。大事なのは、これからだ。

「パッティングは7番、8番はミスでしたが、その他は入っていなくても、いいパットを打っていました。ただ、そういういいフィーリングが少しずつ出始めている所で、またおかしくなったりする。この2週間で、しっかり仕上げたいです」

 松山の2018年2戦目は、1月下旬のファーマーズインシュランスオープンとなる。タイガー・ウッズのツアー復帰が予定され、世界から注目されること必至の1戦。でも、もっと"仕上がった"松山なら、ウッズからすぐさま主役の座を奪ってもなんらおかしくない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 4 4 3 5 4 3 4 4 4 5 4 4 5 73
4
E
2
-1
4
-1
4
-1
5
-1
3
-2
4
-2
3
-2
5
-2
4
-2
3
-2
3
-3
4
-3
4
-3
3
-5
3
-6
3
-7
5
-7
66
-7
4
E
4
1
4
1
4
1
4
E
3
-1
4
-1
3
-1
5
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
E
3
-1
4
-2
5
-1
4
-1
5
-1
72
-1
4
E
3
E
4
E
4
E
5
E
3
-1
3
-2
2
-3
5
-3
5
-2
4
-1
4
-1
5
E
3
-1
4
-2
4
-2
3
-3
5
-3
70
-3
5
1
3
1
4
1
3
E
4
-1
4
-1
4
-1
2
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
5
-1
4
-1
4
-2
4
-2
4
-2
4
-3
70
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 ジョン·ラーム
3 ブライアン・ハーマン
4T 松山英樹
4T パット・ペレス
4T リッキー・ファウラー
7T マーク・リーシュマン
7T ジョナサン・ベガス
9 ジョーダン・スピース
10 キム・シウ
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-24 F -8 69 68 66 65 268
-16 F -4 71 70 66 69 276
-15 F -1 68 68 69 72 277
-14 F -7 70 70 72 66 278
-14 F -4 72 66 71 69 278
-14 F -3 69 71 68 70 278
-13 F -6 67 69 76 67 279
-13 F -3 68 70 71 70 279
-12 F -4 75 66 70 69 280
-11 F -4 69 71 72 69 281

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。