TOUR RESULT

2017.11.30 - 12.03

ヒーロー・ワールドチャレンジ

ヒーロー・ワールドチャレンジ
ヒーロー・ワールドチャレンジ

連覇ならずも、見せ場充分の5位タイ
3日目にはウッズと2年ぶりの共演!

「やっぱりパッティングは
大事だなと凄く感じた」

 18人の世界のトップだけが出場できる、年末最後のビッグイベント、「ヒーロー・ワールドチャレンジ」。松山英樹は、PGAツアーフル参戦初年度の2014年から4年連続、しかも今回はディフェンディングチャンピオンとしての出場だ。ただ、昨年の優勝は松山にとってもう過去のこと。頭にあるのは、2018年に向けて自身のゴルフをどう高めていくか。

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「ショットに関しては悪いですが、パターはいい感じできているので、楽しみだなという感じですね。来年に繋がるようなプレーが出来るように頑張りたい」

 正確に言えば、松山の今大会の楽しみは、もう一つある。いや、世界中の人の楽しみと言っていい。ホストのタイガー・ウッズ(アメリカ)の復帰。しかも、SNSなどによると、ウッズがここ数年ないほどに体調もゴルフもいい状態のようだから、なおさらだろう。

「タイガーが会場に戻ってくるだけで雰囲気が全然違いますし、どういうプレーをするのか、僕も楽しみ。僕自身は僕自身で頑張って、タイガーのプレーを見たいなと思います」

 大会初日、前年の優勝者として真っ先に1番をスタートしていった松山は、悪いと言っていたショットがブレて、何度となくウェイストエリアを渡り歩き、スコアも12番までに3つのボギーを喫して3オーバー。一時はリーダーボードの一番下を彷徨った。

 ただ、プレーオフシリーズ以降数戦の状態とは違い、今の松山には粘り腰が戻りつつある。短いパー4の14番から、前年王者らしい爆発力を見せた。グリーン右手前からの2打目を約1.5mにつけて、初バーディー。

続く15番は、「訳の分からないバーディー」と評したが、249ヤードの2打目で、「ライが悪かったので、とりあえず振ったれ!」と5番アイアンを振り抜いて2オンを果たし、10m以上のイーグルパットを約1mへ。16番では、4m強のチャンスを沈め、17番ではティーショットをピン手前約3mに運んで、圧巻の4連続バーディーだ。「オーバーパーじゃなくて良かった。最下位じゃなくて良かった」と振り返ったように、これでスコアもしっかりアンダーに入れて、首位から5打差の1アンダー、14位タイにまで挽回してみせた。

「最近、連続バーディーというのがなかったんですが、パッティングが良ければこうやって連続で取れるのかなというのがあった。やっぱりパッティングは大事だなという感じが凄くしました。4つを取れたことは明日に繋がると思います」

 実際、松山はこの4連続バーディーの勢いを、2日目も切らさなかった。18ホールの中で納得出来るショットは「ゼロ」だったようだが、満足度の低さと結果の良さが同居するのは、もはや誰もが知るところの松山らしさの一つ。序盤から、ラッシュが始まった。2番では1打目を左ピンハイ2m強につけ、3番では2オン2パット。6番では約3.5mを決め、距離の短い7番ではグリーン右からの2打目のアプローチが約1mにピタリ。

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さらに9番でも2オンこそならなかったが、花道から楽々の2パット。前半9ホールで、5つのバーディーを量産する。

 後半も、波はありながら、しっかりスコアを伸ばした。13番では2打目を右ピンハイ約1mにつけ、14番の短いパー4では、2打目のアプローチでグリーンを捉えられなかったものの、約5mの3打目をパターでねじ込んだ。15番では、グリーン右手前バンカーからの3打目が約1m。この3つのバーディーで、気付けば2位タイ。しかも、直後に首位がダブルボギーを喫したことで、トップタイにまで上り詰めた。

「昨日と同様、パッティングが良かったので、スコアを伸ばすことが出来ました」と振り返った一方で、惜しむらくは18番だ。グリーン右からの3打目のアプローチは、しっかりボールをヒット出来ず、4打目は逆に強すぎて反対側のカラーへ。3.5mほどを残した5打目をパターで決めて、なんとかボギーで凌いだが、悔しい締めくくりだ。

「最後のボギーが象徴するように、もったいないショットもアプローチもある。そこらへんをもうちょっと練習していければ、面白い位置で回れるんじゃないかなと思います」

今度こそ悲願のメジャーへ!
「休んでいる暇はない」

 ただ、このボギーはうれしい(?)副産物を呼び込んだ。トータル7アンダー、トップと5打差の5位タイにタイガー・ウッズも並び、3日目は同組でプレーすることに。2日目のウッズは、松山の後ろの組で回っていたが、「飛んでいるなあ……と思って見ていました。10番、11番とか。ギャラリーが多い。やっぱりスゴいね」と、やはり気になっていた様子。翌日のプレーに向けて、「飛距離、置いていかれるのかな?」という言葉も飛び出し、ウッズの前では松山も、すっかり子供の頃に逆戻りといったところか。

 実際、「僕は変わらない。いつ一緒に回っても緊張します。あれだけ雰囲気がある選手ですから」という心持ちでスタートした、2015年「ウィンダムチャンピオンシップ」以来となる共演。見ているものにとって少し残念だったのは、多くの選手がスコアメイクに苦しむほどの強い風が、この3日目に吹いたことだろう。松山もウッズも御多分に漏れず序盤でスコアを崩し、最後まで力と力のぶつかり合いといった展開とはならなかった。

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 ただそれでも松山は、ウッズに対して最低限、自身の成長を直接見せることは出来たと言える。ボギーが重なっても、その分、バーディーも取って盛り返してみせた。3ボギーで迎えた6番では、60ヤードの3打目を50cmにピタリとつけ、続く7番では約2mのバーディーパットを沈めた。9番と12番のボギーを挟んで13番では、ウェイストエリアからの132ヤードの2打目を1mに寄せ、14番の短いパー4でも1m、15番では約3mのチャンスを確実に決めた。16番でこの日6つ目のボギーを喫しても、すぐさま17番で下りの右に曲がる7mほどのバーディーパットをものにした。ウッズが2バーディー、5ボギーだったのに対し、松山は6バーディー、6ボギーのイーブンパー。ウッズは、「ヒデキは今日、50バーディー、50ボギーくらいだったんじゃないか(笑)。僕は彼みたいにバーディーを取れなかった」と、松山の"取り返す力"を評した。

 一方の松山は、「自分がもっといいプレーで、先にバーディーをいっぱい取っていれば、もうちょっとタイガーもいいプレーが出来たのかな」と、ウッズを気遣った。

「良くないショットもパットもありながら、よく、大叩きしそうなところを頑張ったかなと思います。2人とも流れが悪くやっていたんですが、後半は少しバーディーが取れて、17番は2人ともいいバーディーが取れた。凄く楽しかったです」

 5位タイで迎えた最終日。トップとは7打差。しかし、3日目の"楽しい時間"がパワーを与えたのだろうか。松山は、逆転での連覇もあるのでは、と思わせる素晴らしいスタートを切っていった。1番で、フェアウェイからウェッジで放った、「完璧。入るかなと思った」という2打目が、ピンの左20cmに着弾したあと、数バウンドしてカップイン。いきなりのイーグルで2位タイに浮上すると、さらに3番でも、グリーン右手前のウェイストエリアから、3打目を約1.5mに寄せて、3ホールで3打を短縮してみせた。順位は一気に、単独2位へ。

 6番では、3番アイアンでの2打目が大きく右に飛び出してブッシュに入り、アンプレアブル。取りたいロングホールでのボギーは、ダブルボギーにも等しい痛手だが、それでも松山は、その後もチャンスを演出し、さらなるバーディーを狙っていく。9番では1.5m、10番では約5mのチャンスを惜しくも決めきれないが、11番では、グリーン左手前のウェイストエリアから3打目をベタピンにつけ、2つ目のバーディー。さらに、13番からの5ホールでは3日連続で3つ以上のバーディーを奪っているが、この日も14番から連続バーディーの固め打ちを披露した。14番では10mを優に超えるロングパットが、最後の一転がりでカップを捉え、15番では2オン2パット。16番では左ピンハイ約4mのチャンスを決めた。通算13アンダーで単独3位へ。

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 しかし、松山と同じく7アンダーでスタートしたリッキー・ファウラー(アメリカ)が、前半9ホールで8つ(!)のバーディーを奪うという衝撃的なチャージを見せており、すでに優勝の可能性はほぼなくなっていた。しかもその上に、17番、18番で松山は、「来年につながらないような」連続ボギー。17番は1mのパーパットが右に切れ、18番では約6mのパーパットを打ち切れずにショートした。

「初日、2日目は本当にいいパッティングが出来たんですが、3日目、4日目というところでなかなか持続させることが出来ないのが、やっぱり自分の課題」

 一方のショットも、「まだまだ時間がかかりそうだな」と言う。

「4日間、たくさんボールを打ちましたが"きっかけ"は掴めそうで掴めませんでした。ダンロップフェニックスから徐々にやり始めて、いい結果も表れていますが、なかなか持続できない」

 連覇もならず、通算11アンダーは首位と7打差の5位タイで、課題も満載。ただ、昨シーズンのことを振り返れば、5戦4勝という強さを発揮した時期は早すぎたと言える。ピークは、マスターズに合わせればいい。その思いは、松山の胸にもきっとある。

「1カ月も経たないうちに始まるので、休んでいる暇はないです。再来週くらいからトレーニングもして、練習も追い込んでいければ。休んでいる人はいないので」

 2018年こそは、メジャーを──。そのためなら、休息は束の間でも充分だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 3 5 4 3 5 4 5 3 4 4 5 4 3 4 72
2
-2
3
-2
4
-3
4
-3
3
-3
6
-2
4
-2
3
-2
5
-2
4
-2
4
-3
3
-3
4
-3
3
-4
4
-5
3
-6
4
-5
5
-4
68
-4
4
E
3
E
6
1
5
2
4
3
4
2
3
1
3
1
6
2
4
2
5
2
4
3
3
2
3
1
4
E
5
1
2
E
4
E
72
E
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
3
-1
4
-2
3
-3
3
-3
4
-4
4
-4
5
-4
3
-4
3
-5
3
-6
4
-7
4
-7
3
-7
5
-6
66
-6
5
1
3
1
6
2
4
2
3
2
5
2
4
2
3
2
5
2
4
2
5
2
4
3
4
3
3
2
4
1
3
E
2
-1
4
-1
71
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 リッキー・ファウラー
2 チャーリー・ホフマン
3T トミー・フリートウッド
3T ジョーダン・スピース
5T 松山英樹
5T パトリック・リード
5T ジャスティン・ローズ
8 フランチェスコ・モリナリ
9T タイガー・ウッズ
9T マット・クーチャー
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-18 F -11 67 70 72 61 270
-14 F E 69 63 70 72 274
-12 F -5 66 69 74 67 276
-12 F -3 68 67 72 69 276
-11 F -4 71 66 72 68 277
-11 F -4 72 66 71 68 277
-11 F -2 68 68 71 70 277
-10 F -2 69 68 71 70 278
-8 F -4 69 68 75 68 280
-8 F -1 67 70 72 71 280

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。