TOUR RESULT

2017.10.26 - 10.29

WGC-HSBCチャンピオンズ

WGC-HSBCチャンピオンズ
WGC-HSBCチャンピオンズ

連覇をかけて臨むも50位タイ
4日間を終えて明かした低調の理由

「目指すところがなくなって
しまうくらいに悪い」

 昨年、2位に7打差をつけて「WGC-HSBCチャンピオンズ」に勝利し、ワールドゴルフチャンピオンシップ初制覇を果たした松山英樹。今年は、ディフェンディングチャンピオンとして乗り込むわけだが、同時に、今年の「ブリヂストンインビテーショナル」に勝利していることから、ワールドゴルフチャンピオンシップ2連勝もかかっていることになる。

NEXT

∧

∨

 松山本人は昨年の優勝について、「1年前のことなので、もう忘れました」と、圧勝劇を振り返ることを良しとはしないが、連覇への意識は充分過ぎるほどに持っている。

「ここに1年ぶりに戻ってきて、すごくワクワクしています。またここで良いプレーをしたいという気持ちがすごく強いですね」

 しかし、その思いとは裏腹に、実際のラウンドに入ると、松山はなかなか流れに乗っていけなかった。昨年は初日から10個のバーディーを奪ったが、今年はどうも勝手が違った。

 10番からのスタートで、92ヤードの2打目をさっそく2m強のチャンスにつけたが、バーディーパットは左に切れていき、カップを捉えられない。11番でも166ヤードから左ピンハイ約4mも、パットはカップ右を通過していく。ようやくバーディーが来たのは16番。距離の短いパー4で、2打目を約1.5mにつけ、左に曲がるラインをきっちり沈めた。

 前半最後の18番も、大きなチャンスを迎えた。右ラフからの2打目でアイアンを振り抜くと、ボールはグリーンを捉えて転がり、ピン左約2.5m。しかし、イーグルトライは打った瞬間に歩き出して、ボールはカップの右に逸れて行った。さらに、返しのバーディーパットもカップ右を通過。

「18番の3パットからおかしくなってしまいましたね」と本人が振り返ったように、チャンスが大きかった分、決まらなかった時の反動も大きかった。

 1番では、グリーン左からのアプローチが約2.5mにしか寄らず、初ボギーとすると、2番では3打目をガードバンカーから1m弱にピタリとつけたものの、パットはカップに蹴られた。3番では、左ラフからの2打目が、グリーン左奥に転がってブッシュの中へ。アンプレアブルでドロップし、そこから4打を要してしまった(トリプルボギー)。

 7番で約4.5m、8番で約2.5mを決めて連続バーディーとしたが、最終の9番ではグリーン左のコレクションエリアから右奥のピンに向けての3打目アプローチで、よく突っ込んだものの約2.5mを残し、この日2つ目のボギー。

「最初から最後までパットが良くなかったですし、ショットもチャンスはありながら、なかなか上手く打てなかった部分が多いので、こういうスコアになっても仕方ないかなとおもいます」

 2オーバーは、67位タイ。トップとは10打離れて、早くも連覇に黄色信号が灯った。

NEXT

∧

∨

「スイング自体、しっかりしたものを作っていかないと、結果に繋がらないと思います。明日からスコアを伸ばさないといけないですが、少しでもいいきっかけが掴めるようにやりたいですね」

 しかし、2日目は初日以上に、自分のゴルフのコントロールに苦労している様子だった。2番で、グリーン手前からのアプローチを約2mとしたが、バーディーパットが決まらない。3番では2打目がピン筋に飛ぶも、スピンと傾斜でボールが戻り、グリーンの外へ。パターで打ったバーディートライはカップを大きくオーバーし、約4mの返しのパーパットこそ、なんとかねじ込んだものの、ちぐはぐさは隠せない。

 7番では、2打目をグリーン左奥のコレクションエリアに落としてしまい、3打目はグリーン手前の傾斜にクッションを入れたもののグリーンに届かず、そこから2打を要して、この日初のボギー。8番では、2オンを果たしたものの、3パットでパーとすると、9番でも約5m強から3パットを喫して、2つ目のボギーを献上する。

 後半ではこの日も、前日の3番のように"大ケガ"が待っていた。10番で1打目を林に打ち込み、約1mのボギーパットもカップに蹴られてダブルボギー。11番で2打目を50cm弱にピタリとつけてバウンスバックし、13番では3m強を沈めたが、そのまま挽回とは行かないところが厳しい。

14番では、3打目を約1mへ。しかし、バーディーパットはオーバーし、返しもカップに蹴られて、またもや3パットのボギー。

「大変でしたね。ショットもありますが、グリーン上も大きいですね。いいストロークをして入ったりもしているんですが、その回数が少なすぎるので、こういう結果になってしまってますね」

 17番で、ティーショットをピン筋に飛ばしてピン奥のカラーにつけ、そこからパットをねじ込んで3つ目のバーディーを奪ったが、松山の気持ちを上げさせるほどのものではなかった。この日も2オーバーで、トータル4オーバーの66位タイ。トップとは17打も離れ、2年続けてのWGC-HSBCチャンピオンズ優勝の可能性は、ほぼ潰えた。

「どこも目指すところがなくなってしまうくらい悪いので、少しでもいいものが出せるように、練習したいなと思います。これだけ悪いと、スコアどうこうより自分の良いものを求めてやっている感じです。でも、なかなかそれもないし、結果にもつながらないですね。週末に何か、スコアでもいいし、いいものが見つかるようにしたいです」

NEXT

∧

∨

「逃げてきた部分を
正面から受け止めてやった結果」

 迎えた3日目。前半の松山のプレーは、その「いいもの」が見つかったかのように冴えた。11番では2打目を左ピンハイ約2m、13番ではピン奥1m弱につけて2つのバーディーを奪うと、14番ではグリーン右手前からの3打目が約3mショートしたものの、パットを決めて連続バーディー。そして、圧巻は18番。2打目で3番ウッドを握ると、スライスをかけたボールはショートサイドの右ピンハイ2m強。イーグルパットも難なく沈めて、一気にトータルスコアはアンダーパーの世界へと入った。

 この日はエースパターから、マレットタイプのパターへと変更しており、それも功を奏したかに見えた。だが、後半の結果からすると、そう"見えただけ"だった。1番で長いバーディーパットから3パットのボギーを喫すると、5番でも、グリーン手前バンカーからの3打目が約5mショートし、そこから3パットでダブルボギー。8番は、悪影響がドライバーにも及んだ。1打目を右に曲げ、カートパスで跳ねてOB。この日2つ目のダブルボギーとなり、前半9ホールで稼いだ5打を、きっちり後半9ホールで吐き出してしまった。

トータル4オーバーで60位タイ。トップとはついに20打以上の差がついた(21打差)。

 さすがに松山の言葉数は、初日、2日目以上に少なくなった。

「いい所もあれば、悪い所もあった感じです。前半は別にすごく良かったわけでもないですが、いい流れでプレーが出来たと思います。パッティングはあまり良くなかったですね。とりあえず頑張ります」

 気温が下がり、風も吹いた最終日。セーターを着込む選手が多くなり、松山も長袖でスタートしていったが、結局この日も松山のエンジンは温まることがなく、昨年4日間並べてみせた60台のプレーは、一度も見られずに終わることとなった。

 この日も3日目と同様に、前半と後半で逆の展開だった。12番では約3mの右に曲がるラインを決めてバーディーとすると、14番でもグリーン手前バンカーから3打目を1m強に寄せて、2つ目のバーディー。15番で約2mのパーパットが外れ、逆バウンスバックとなったものの、16番でも2打目をほぼ左ピンハイ1mにつけて、前半は3バーディー、1ボギーで折り返す。だが後半は、バーディーとボギーの数が、そのままひっくり返る形となった。

NEXT

∧

∨

5番では約8mの右に曲がるパットを沈めて、4つ目のバーディーを奪ったが、6番では約4.5mのパーパットが決まらず、7番では1打目をOB、8番では、3打目で、グリーン手前のクリークに打ち込み、3連続ボギー。2日連続のパープレーとなり、50位タイでディフェンディングチャンピオンとしての1戦を終えた。

 4日間を走り終えたところで、松山は今週の低調さの理由を明かした。この1年近くは結果を優先して、「勝ちたいためにごまかし続けた」が、「今週に入って、"それじゃいけない"」と思ったのだという。

「悪い部分に目を瞑っていたら、自分の追い求めているものが打てないと思いました。逃げてきた部分をやっと正面から受け止めてやった結果が、今のショット力だと思います。それを4日間試せたことは大きかったです。これを今やっていることが絶対、次に繋がると思います。来年のメジャーに向けて、絶対に無駄にしないようにしていきたいですね」

 そのためには、次のUSPGAツアーの試合、来年1月の「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」までの「2カ月がすごく大事になる」と言う。

「ゆっくりしたい自分と、早く今やっていることをものにしたいという自分の狭間にいて、どういうスケジュールを組めばいいかわからないですけど、とりあえず練習する時は今やっていることをしっかり突き詰めてやっていけたら、楽しみな来年になるかなと思います」

 果たして、この2カ月で松山はどんなリニューアルを果たすのか。その間に出場する、「ダンロップフェニックストーナメント」、タイガー・ウッズ主催の「ヒーロー・ワールドチャレンジ」では、その片鱗を見せてくれるかもしれない。優勝する姿を期待して観るのもいいが、来年の新しい松山を想像しながら、この2試合を観るのも、また楽しい。

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 3 4 3 4 5 4 4 4 3 4 5 4 4 3 5 72
4
-2
5
-2
4
-2
3
-2
3
-3
4
-2
5
-1
6
E
4
E
4
E
4
E
2
-1
4
-1
4
-2
5
-1
3
-2
3
-2
5
-2
72
E
5
-4
5
-4
4
-4
3
-4
6
-2
3
-2
4
-2
7
E
4
E
4
E
3
-1
3
-1
3
-2
4
-3
4
-3
4
-3
3
-3
3
-5
72
E
4
E
5
E
4
E
3
E
4
E
3
E
5
1
5
1
5
2
6
4
3
3
3
3
3
2
6
3
4
3
4
3
2
2
5
2
74
2
5
E
5
E
7
3
3
3
4
3
3
3
3
2
4
1
5
2
4
E
4
E
3
E
4
E
5
E
4
E
3
-1
3
-1
5
-1
74
2

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・ローズ
2T ヘンリック・ステンソン
2T ブルックス・ケプカ
2T ダスティン・ジョンソン
5T ラファエル・カブレラ・ベロ
5T ピーター・ユーライン
5T カイル・スタンリー
8 ブライアン・ハーマン
9T ベルント・ウィスベルガー
9T マシュー・フィッツパトリック
50T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-14 F -5 67 68 72 67 274
-12 F -2 68 69 69 70 276
-12 F -1 64 68 73 71 276
-12 F 5 68 63 68 77 276
-8 F E 68 70 70 72 280
-8 F E 72 67 69 72 280
-8 F E 71 68 69 72 280
-7 F 2 68 69 70 74 281
-6 F -1 71 70 70 71 282
-6 F 1 68 69 72 73 282
4 F E 74 74 72 72 292

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。