TOUR RESULT

2017.10.12 - 10.15

CIMBクラシック

CIMBクラシック
CIMBクラシック

3日目にベストスコア
「63」の大爆発も
最終日の追い上げはならず5位タイ

5戦4勝という昨年の快進撃の中、
唯一勝てなかったのが今大会

 2016-2017年フェデックスカップ王者、ジャスティン・トーマスを破ったプレジデンツカップ最終日から、わずか10日ほど。松山英樹が、早くも新シーズンを始動だ。今大会「CIMBクラシック」は、昨年も松山にとってPGAツアーのシーズン初戦となった大会だが、その前週の日本オープンから5戦4勝と、圧倒的な強さを見せたことが思い出される。その中で唯一勝てなかったのが、この試合(2位)であり、優勝はトーマス。

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その後も2人は、SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズやPGAチャンピオンシップなどで覇を争い、因縁めいたものを感じさせたが、果たして新シーズンはどんな展開が待っているだろうか。

 プレジデンツカップ期間中に患った風邪が完治せず、「1週間以上クラブを触らなかったですね」という状態で日本からマレーシアに入った松山だが、初日は確かにその影響が散見されるプレーだった。2番では7mを沈め、3番でもタップインバーディーとしたが、2番の2打目ではクラブから手を離し、3番の2打目でも打った後に、がっくりとうなだれた。

 折り返して10番では、3打目を約2mにつけて3つ目のバーディーを奪ったが、13番では、段を2つも超える長いバーディーパットを強いられ、距離感が合わずに3.5mほどショートして、この日初のボギーを喫する。16番の距離の短いパー4では、2打目をウェッジでピン手前1m強にピタリとつけ、ボギーを取り返したが、最終18番では、左ラフからの2打目でいわゆる"直ドラ"を選択して、打った直後に手を離し、3打目のアプローチでは、ダフってグリーン手前に乗っただけ。奥に切られたカップに対してのロングパットも、またまた2.5mほどショートしてボギーと、"らしくない"フィニッシュだ。

 トップから6打差をつけられての、2アンダー、23位タイ。バーディー合戦となる今大会では、オーバーパーにも等しいのだろう。

松山は、「良いところはなかったです。相当マイナスなスタートですね」と、表情は険しい。

「ビッグスコアが出せれば20アンダーは届く数字だと思うけれど、自分の状態からしたら、それはかなり厳しいものがあります。だけど、切り替えてやっていけたらいいと思いますね」

 2日目も、「だいぶ戻ってきている」という体調とは比例しないラウンドとなった。出だしの10番では、グリーン右のラフからアプローチをピタリと決めて、"おはようバーディー"としたが、ここTPCクアラルンプールのパー5は、どの選手もバーディーがパーという感覚かもしれない。12番でも、5mほどのパットを沈めて2つ目のバーディーとしたが、そのままチャージとはいかない。16番では、2打目でクラブをクルクルと降ろす、良い感触の時の仕草が出てピン右1mにつけたが、肝心のパットが反時計回りにカップでクルリ。雷雨による4時間弱の中断を挟んで、18番でも約4mのチャンスが右に外れた。

 後半の3番では、ユーティリティでの2打目がピン奥約2mを捉え、下りのパットもきっちり沈めてイーグルとしたが、喜ぶ様子はない。5番では、右ラフから2オンを狙ったボールがグリーン手前の池に捕まり、ボギー。7番では、左ラフからの2打目を打った瞬間、両手からクラブが飛んでいった(結果はパー)。最終9番では、思うように行かないショットに、感情を抑えられなかった。

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フェアウェイから2打目を打った直後、自分のディボット跡に怒りをぶつけた。約8mのパットを沈めて笑顔は見せたが、「バーディーで終われたのは良かったけど、プラスには捉えられないです」と、気持ちは上がらない。

「今日も3バーディーしか取ってないですし、それじゃちょっと話にならないですね」

 前日よりも2ついいスコアの4アンダーでまとめて、通算6アンダー。順位は8位タイまで上がったが、トップとの差は7打に広がった。

「(優勝に向けては)20アンダー以上は必要になってくると思うんですが、あと14打伸ばせるかといったら、ちょっと微妙な内容です。それでも一つ、ポンとはまれば、2日間で出せない数字ではないと思うので、その希望を持ちながらやりたいと思います」

「しっかりとした自分の基本と
なるものがないから、すぐに崩れる」

 これだけ不満を募らせながら、それでも一晩過ぎると、「ポンとはまれば」と言っていたプレーをいきなり披露するのだから、松山の底力は、やはり並みではない。

3日目は一転、有言実行とばかりにバーディーラッシュが展開された。始まりは、4番。ティーショットをピン右約3mにつけて、下りの左に曲がるラインを沈めると、5番ではグリーン左ラフからの3打目を、前下がり、左足下がりの難しいライから約1.5m。6番では、2打目をピン奥約2m。7番では、2打目がグリーンの傾斜でピン1m強に寄り、8番ではティーショットがピン筋に飛んで、奥1m強。まさに圧巻の5連続バーディーだ。

 後半も手を緩めない。10番では2打でグリーン右奥のカラーに運び、2パットのバーディー。上がり3ホールでも、約1m、3m弱、2m弱を次々と沈めて、3連続バーディーの"パンチアウト"。特に最終18番では、ショートサイドの左ラフから、グリーン面が下りの難しい状況ながら、ロブでフワリと寄せたショットには、ギャラリーから大喝采だ。

「普通じゃバーディーを取れないようなシチュエーションだったけれど、今週たまたま練習したのが上手くいきました」

 上がってみればバーディーは9つを数え、ボギーフリー。2日目のベストスコア63で通算15アンダーとし、順位は4位タイと優勝圏内に浮上だ。

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 しかし松山は、「今日は入ってくれました」と、パッティングには満足感を示したものの、「良いショットは1回しか打ってないので、手応えは変わらないですね」と、ショットには納得が行かない様子。この日、フェアウェイキープは14ホール中13、パーオン率は100%にも関わらずだ。また、4位タイとは言え、首位との6打の差も、松山の表情を厳しくさせる。

「ノープレッシャーでやっているから上手くいっているだけで、いいスコア(上位と差のない位置)で回っていたとしたら、上手くいくか分からないです。10アンダー以上出さないとチャンスはないと思います。自分のペースでバーディーを取れればいいと思うので頑張ります」

 まずは、早く20アンダーに乗せて、追撃態勢を取りたい最終日。しかし、自分ではどうにもならない外部要因が、スタートダッシュを阻んだ。1番では1打目、2番ではグリーン左手前バンカーからの3打目で、カメラのシャッター音がミスを誘った。いずれもパーとしたが、それでは勢いをつけられない。3番では2オンしながらも、3パットのパー。

 ようやくバーディーが来たのは、1打目をピン左奥約2mにつけた4番。

しかし、「5番で取れるかなと思ったら取れなかったです。6番、7番もなかなか上手く行かなかったですね」というように、このバーディーも量産への狼煙とはならない。5番では、グリーン左手前バンカーからの3打目をショート。6番ではパーオンを逃し、7番ではグリーン奥のエッジから約5mで、ピンを抜いてチップインを狙ったが、カップ左を抜けた。8番では約4m、9番でも2m強のチャンスが入らない。

 11番では、4番アイアンでのティーショットで右手を離しながら、ピン手前4m弱につき、2つ目のバーディーを奪ったが、「ごまかしながらやっていたのが、ごまかしきれなかったですね」ショットとなって、続く12番、13番で結果に繋がってしまった。12番では左ラフからの179ヤードがグリーン奥のラフに転がり、打ち上げの3打目のロブショットもピンを大きくオーバー。13番でも、左ラフからの2打目が3段グリーンの一番手前の段に乗り、3段目の左奥のカップへのロングパットは、初日同様に3.5mほどショート。

「バーディーを取った後、すぐにミスをしてしまった。もったいなかったです」

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"逆"バウンスバックで、優勝は遠のいた。14番では2.5mの左に曲がるラインがカップに蹴られ、16番でも2m強のバーディーパットを打った瞬間、カップに向けて歩き出した。17番でも4mほどのチャンスは、ボールがカップ直前で右に方向を変えた。

 最終18番で、グリーン左手前バンカーから3打目を2.5mに寄せて、前日同様に喝采を浴び、バーディーフィニッシュで笑顔が見られたことが救いだった。

「今の調子がそのまま出たラウンドですね」

この日は1打伸ばすに留まり、通算16アンダー。優勝者からは8打離されての5位タイ。

「しっかりとした自分の基本となるものがないので、すぐに崩れますし、そこが最終日のスコアに繋がっている気がします。プレジデンツカップで最後はいい感じになっていたので、その感じで打てればいいかなと思っていたのですが、試合になると上手く打てないですね」

 それでも、昨年の2位には及ばないものの、一昨年と同じ順位(2015年は単独5位)。シーズンのスタートとしては及第点だろう。

「今日は入らなかったですけど、悪いパットはほとんどなかったですし、そこはプラスに捉えたいと思います。来週の前半はしっかり休み、後半はしっかりと練習してWGC(ワールドゴルフチャンピオンシップ)を迎えたいです」

 次戦は「HSBCチャンピオンズ」。2年連続の優勝、そしてブリヂストンインビテーショナルに続く、ワールドゴルフチャンピオンシップ2連勝への期待が高まる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 5 4 4 3 4 5 3 4 4 4 3 4 4 5 72
4
E
4
E
5
E
2
-1
5
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
-1
2
-2
5
-1
5
E
4
E
3
E
4
E
4
E
4
-1
71
-1
4
E
4
E
5
E
2
-1
4
-2
3
-3
3
-4
2
-5
4
-5
4
-6
3
-6
4
-6
4
-6
4
-6
3
-6
3
-7
3
-8
4
-9
63
-9
4
-2
4
-2
3
-4
3
-4
6
-3
4
-3
4
-3
3
-3
3
-4
4
-1
3
-1
3
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
68
-4
4
E
3
-1
4
-2
3
-2
5
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-3
3
-3
4
-3
5
-2
4
-2
3
-2
3
-3
4
-3
6
-2
70
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 パット・ペレス
2 キーガン・ブラッドリー
3T ザンダー・シャウフェレ
3T カン・スン
5T 松山英樹
5T キャメロン・スミス
7T ポール・ケーシー
7T ダニー・リー
7T ルーカス・グローバー
10T ラファエル・カブレラ・ベロ
10T ピーター・ユーライン
10T アニルバン・ラヒリ
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-24 F -3 66 65 64 69 264
-20 F -5 65 71 65 67 268
-17 F E 65 67 67 72 271
-17 F -1 67 68 65 71 271
-16 F -1 70 68 63 71 272
-16 F -8 64 71 73 64 272
-14 F -7 77 63 69 65 274
-14 F -4 73 65 68 68 274
-14 F -4 71 67 68 68 274
-13 F -3 67 70 69 69 275
-13 F -3 73 68 65 69 275
-13 F -1 67 73 64 71 275

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。