TOUR RESULT

2017.08.24 - 08.27

ノーザントラスト

ノーザントラスト
ノーザントラスト

今季2度目となる、まさかの予選カット
「無言」の怒りが松山を覚醒させるか?

堂々のフェデックスカップ1位
「トップ5で最終戦を迎えたい」

 2016-2017年シーズンも、早くもプレーオフシリーズへ突入。第1戦は、昨年のザ・バークレイズから代わって、「ノーザントラスト」という名称となった。開催コースは、ニューヨーク近郊のグレンオークスクラブ。松山英樹は、1週間のオープンウィークを経ての登場となるが、まずはその前に、涙の敗戦に終わった前戦、PGAチャンピオンシップについてあらためて触れておこう。

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「良いプレーは出来ていたけど、悔しかったです。日本に帰っていないので反応は分からないけれど、僕自身のメジャーの戦いを、皆さんが楽しみになってくれたと思います」

 松山は、メジャーでの課題として、やはり精神面を挙げる。

「2日目にいいプレーが出来たので、3日目、4日目もいいプレーが出来たらなあという感じはあったんですが、なかなか思うようなショットもパットも打てなかったですね。それがなんなのかわかればと思いますが、やっぱり緊張もありますし、その緊張をどう乗り越えるのかですね。優勝を意識しないようにしても、それは誰がどうやっても意識してしまうもの。そういうときにどういう対応が出来るかですね」

 そのためには、出来る限り何度も厳しい状況の中に身を置くことが重要なのは言うまでもない。今シーズンのプレーオフも、格好の舞台だ。2013-2014年は22位、2014-2015年は20位、2015-2016年は16位でプレーオフに突入したが、今年の松山は、堂々フェデックスカップランキング1位での進出。これまでとは比較にならないほど、シリーズチャンピオン獲得を意識する位置での戦いは、松山に貴重な経験をもたらすに違いない。

「順位を気にすることはないけれど、最終戦までにトップ5にいたらと思うし、その位置で最終戦を迎えたいですね。ここまで1位で来られるとは思っていなかったし、良いシーズンだと思います。大事な4試合になると思うし、ポイントも稼ぎたいので、頑張って予選を通過します。」

 しかし、言葉とは裏腹に、松山の初日は精彩を欠いた。10番スタートのこの日、その10番で早速、5mのチャンスを迎えたものの、「ポアナ芝のグリーンでいい成績を出したことがあまりないので、どうにかしたいです。パターでも変えて気分転換でもしようかなとも思います」ということで戻したエースパターで、カップを捉えられない。続く11番でも、4mがわずかにカップの左を通過していく。

 13番では、3打目を打ってもピンまで63ヤードを残したが、なんとか2.5mを沈めて、ナイスパーセーブ。ピンチを凌いだことが好影響を与えるかと思われたが、続く14番では、143ヤードの2打目を折角2.5mのチャンスにつけながら、またもやバーディーパットはカップの横を通り過ぎて行く。これでは、流れに乗っていけない。

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 16番では残り142ヤードの右ラフからの2打目がグリーンを捉えられず、22mを寄せてパーセーブ。18番も3.5mのパーパットを残し、わずかに右に曲がるラインを沈めて、パーを拾った。もやもやの残る、ハーフターン。

 それでもスコアはイーブンパーだ。後半に入り、1つでもバーディーが来れば、状況もガラッと変わったことだろう。それまで蓄積されてきた淀みが一気に一掃されることで、逆に猛チャージにつながることも、ままある。

 しかし、この日の松山は、その淀みがそのまま溜まっていく一方となってしまった。3番で2.6mのバーディーパットがカップ左を抜けていくと、ここまで堪えていたものが崩れてしまった。4番では、グリーン手前23ヤードからのアプローチでスピンが入り過ぎてしまい、4.5mショートして初ボギーを喫すると、5番では2.3mのチャンスを決められず、6番では、1.5mのパーパットがカップでクルリ。7番でも3mのパーパットがカップに蹴られると、8番では1mのチャンスさえ、ものに出来なかった。最終9番では、2mの左に曲がるパーパットが、この日何度も見た光景の再現のように、カップ右を通過。終わってみれば、4つのボギーが積み上がり、バーディーは1つも奪えずじまいだった。

 1日でトップとは10打差もつき、102位タイ。これには松山の口が、いつも以上に重くなるのも仕方がない。

「いいところがなかったですね。ショットもパットも、という感じですね」

 33打を数えたパッティングについて、ポアナ芝のグリーンの影響も考えられたが、「どうなんでしょうね。入ってないし、分からないですね」と、言葉が出てこない。第2ラウンドに向けても、「まだ1個も取っていないので、1個ぐらいバーディーを取りたいですね」と、言葉に力は無かった。

無情にも沈まなかった1mのパット
ランキング4位でプレーオフ2戦目へ

 予選通過には、順位を30以上も上げなければいけない2日目。さすがに、初日の流れのまま、ズルズルと後退することは無かったものの、この日の松山のプレーも、やはりちぐはぐさがもどかしい内容となった。

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 途中までは、上々のラウンドだった。3番で、37ヤードの3打目を1mにつけて、今大会初のバーディー。8番では30ヤードの3打目で、グリーンに乗せることが出来ずに、逆に傾斜でボールが元の位置に戻ってきてしまい、この日1つ目のボギーを喫したが、そこからの3ホールは、本来の松山が戻ったかのような輝きを放った。前半最終の9番では12mの上り、折り返して10番では8mの下りと、ロングパットをともに真ん中から沈めて、連続バーディー。さらに、続く11番では、88ヤードの2打目がピンの左に落ちて、スピンと傾斜で1mに寄っていき、見事な3連続バーディー。もうカットラインを気にするどころか、上位を覗う態勢に入ったかと思われた。

 しかし、チャージは続かず、松山のいつもの粘り腰も、この日は消えていた。

 13番で5.6mのバーディーパットがショートし、結局今大会のパー5でバーディーを奪えたのは、この日前半の3番だけに留まった。14番では、ほぼ右ピンハイの3.9mにつけたが、バーディーパットは右に切れていった。さらに15番では、1打目で1mにつけるスーパーショットを放ちながら、これも一筋、ラインがずれた。

 16番では、右ラフからの133ヤードの2打目を放った直後、イライラを隠しきれず、ボールは左バンカーに吸い込まれていった。さらに3打目のバンカーショットは、ピンとの間のグリーン面が短く、下りの傾斜でもあるため、ぎりぎりを狙ったが、ボールはピン方向に転がらずに、どんどんカップから離れていき、12m。この日、2つ目のボギー。

 最終18番を迎えた時点で、松山はカットライン上にいた。このホールをパーで上がれば、3日目、4日目を戦える。163ヤードの2打目は、左奥のピンと同じ段にまで届かせることは出来なかったが、2オンに成功。12mのバーディーパットも、1mに寄せた。しかし、その1mが、今大会の松山のすべてを集約していたようだった。ボールはカップの右サイドを舐めて方向を左に変え、沈むことなく30cmほど離れていった。この日のスコアは1アンダー。トータル3オーバーで、トップと9打離れての71位タイ。今年2月のジェネシスオープン以来となる、今季2度目の予選落ちだ。また、今大会4日間を終えて、松山のフェデックスカップランキングは4位となり、4位につけていたダスティン・ジョンソン(アメリカ)が、優勝により首位に立った。

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 ホールアウト後、松山は無言でコースを後にした。フェデックスカップ1位で乗り込み、大会前のパワーランキングでも1位に推されながら、それにふさわしくない2日目での敗退。怒りと不甲斐なさは、想像に余りある。

 しかし、この結果も仕方がない一面もあるのではないだろうか。松山の最大の目標は、言うまでもなくメジャー制覇。今年のその戦いが、全力を傾けながらの悔しい敗戦とともに一段落したことで、なかなか気持ちをプレーオフに振り向けることは難しかったに違いない。

 おそらく今大会の予選落ちが、松山を再び目覚めさせる、強烈なスイッチになったはずだ。次週、デル・テクノロジーズチャンピオンシップで、「本気」になった松山がどんなプレーを見せてくれるのか。逆に、楽しみになったとも言えないだろうか。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 4 3 4 4 4 4 4 4 5 4 3 4 3 4 70
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4
E
3
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-1
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5
E
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69
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5
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4
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3
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4
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3
E
4
E
74
4

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 ジョーダン・スピース
3T ジョナサン・ベガス
3T ジョン·ラーム
5 ポール・ケーシー
6T ウェブ・シンプソン
6T ジェイソン・デイ
6T ジャスティン・トーマス
6T ケビン・チャッペル
10T ルイ・ウーストハイゼン
10T ロバート・ストレブ
10T バッバ・ワトソン
10T パトリック・カントレー
10T チェズ・リービー
10T ジャスティン・ローズ
10T マット・クーチャー
CUT 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-13 F -4 65 69 67 66 267
-13 F -1 69 65 64 69 267
-9 F -5 69 65 72 65 271
-9 F -2 68 68 67 68 271
-6 F 1 69 68 66 71 274
-5 F -5 73 66 71 65 275
-5 F -3 69 71 68 67 275
-5 F -1 68 69 69 69 275
-5 F E 68 73 64 70 275
-4 F -1 67 72 68 69 276
-4 F -1 71 70 66 69 276
-4 F E 67 68 71 70 276
-4 F E 67 70 69 70 276
-4 F E 69 68 69 70 276
-4 F 1 68 68 69 71 276
-4 F 3 71 64 68 73 276
3 - E 74 69 - - 143

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。