TOUR RESULT

2017.05.11 - 05.14

プレーヤーズ選手権

上がり3ホール4アンダーで22位タイ
改善に向けての方向性は見つかったか?

「コースに行くと分からなくなる
2日間で良いショットは
ほとんどない」

"第5のメジャー"ザ・プレーヤーズ選手権と言えば、昨年の松山英樹の最終日最終組が思い出される。結果的には7位タイに終わったが、当時、ワールドゴルフランキング1位だったジェイソン・デイとのツーサムは、また一つ、松山がトップへの階段を上ったことを感じさせた。

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 もちろん今年もその再現、いや、それ以上の期待がかかるところだが、肝心の松山本人の感触は、ここ数戦と同様、決して良くはなかった。開幕2日前のコメントはこうだ。

「良い形で来られたんじゃないかなと思っていたんですけど…。ここで調子が悪くなってしまいました。ショットも大分良くなってきて、行けるかなと思っていたが、今日はズタボロになっていました」

 ほとんどのホールで絡むウォーターハザード、大きなバンカー、そしてフェアウェイとグリーンの複雑なアンジュレーション。鬼才、ピート・ダイ設計のTPCソーグラスは、いくら松山といえども、調子が上向いていない状態では、なかなか攻略を許してくれない。実際、初日から、松山の苦戦が続いた。

 10番からのスタートで、11番ではグリーン左サイドからの13ヤードの3打目アプローチをきっちり寄せ、12番では93ヤードの2打目を1mにつけて連続バーディーを奪った所までは良かったが、ティーグラウンドからグリーンまで、左サイドにずっと池が広がる18番では、ティーショットをその池に打ち込んでしまい、ダブルボギー。

「一発くらいミスをするかなと思ってラウンドしていたけれど、『そこで出なくても…』というところで出ました」

 折り返して1番では、18mの距離から3パットを喫して連続ボギー。4番で124ヤードの2打目を1.5mにつけてバーディーを奪い返し、なんとかイーブンパーでホールアウトしたが、トップと5打差の51位タイ発進では、「"戻せた"というほど頑張っていないです」と、満足からは程遠い。

「こういう内容だったので、仕方ないかなという部分と、スタートが良かったのでアンダーパーで回りたかったなあという感じはありますね」

 松山が、「なんとも言えないラウンド」と評したように、2日目も煮え切らない18ホールだった。前日とは違って、強い風が吹いたこの日、2番では、グリーン右手前のバンカーから23ヤードの3打目を1.5mに寄せ、2日続けてバーディーを先行させたが、4番では113ヤードの2打目がグリーンオーバーしてボギーとすると、この後も、バーディーとボギーが交互にやってくる展開が続いた。7番では、146ヤードの2打目を1.5mにつけてバーディーとしたが、10番ではグリーン右手前のバンカーから寄せ切れずにボギー。11番では、グリーン左サイドから27ヤードの3打目を1.5mに寄せてバーディーとするも、続く12番では、グリーン右サイドからのパターによるアプローチがピンを4.5mオーバーして、またまたボギー。

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 それでも、「ラインを見た瞬間、寄るなと思いました。上手く打つことが出来て、ラインに乗ってくれたので入ってくれました。気分は凄く変わりました。難しい上がり、18番があるので少しでも伸ばしていけたらと思っていました」と振り返ったように、14番では、グリーン左のバンカーから13ヤードの3打目をチップインさせてガッツポーズ。さらに、続く15番でも、2.5mの下りを流し込んで連続バーディーとし、ちぐはぐな流れは断ち切られたかに見えた。だが、最終の18番では、2日連続でボギーを喫することとなった。グリーン右手前の窪みから打った19ヤードの3打目は、ロブショットで上手く上げたが、ピンまでの下りの傾斜で転がって2.5mオーバー。出入りの激しい内容で、この日1アンダー。トータル1アンダーは34位タイと順位こそ上がったが、首位との差は8打に広がった。

「ショット、パットともに全然良くないです」と松山は言うが、よりストレスを増幅させているのは、やはりショットだ。

「練習場では悪くなくなってきたんですけどね。コースに行くと分からなくなっちゃいます。試行錯誤です。セカンドショットが酷いからそう感じるのかもしれないけれど、2日間で良いショットは殆ど無いです」

「こうかな?」というものが見えた
最終日11番のセカンドショット

 3日目は、再び吹いた強い風も影響したのだろうが、ショットの不調がさらに浮き彫りになった。フェアウェイキープ率は28.57%、パーオン率は55.56%と、いずれも結果的には4日間で最低の数字を記録。ただそれでも、松山は必死にスコアをつくろうとした。2番ではグリーン手前からの20ヤードの3打目を70cmに寄せてバーディーを先行させると、5番から8番まではパーオンを逃しながらも、しぶとくパーセーブ。とくに、5番では3.5m、8番では2mと、微妙なパーパットをねじ込んでみせた。

 前半を1アンダーで終えると、後半の11番では53ヤードの3打目をピン左1.3mにつけてバーディー。さらに、12番では、3番アイアンのショットをフォローの風に乗せて、ピン奥9m。2パットで収めて連続バーディーとし、この時点での通算4アンダーは、リーダーボード上の松山の名を10位タイにまで押し上げた。

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 しかし、ままならないショットをスコアで覆い隠せたのは、ここまでだった。続く13番では、2度のウォーターハザードを喫して、8打。14番ではパーオンを逃し、グリーン手前からの38ヤードのアプローチも、ピンまで8.6mと大きくショートしてボギー。さらに16番では、270ヤードの2打目が、グリーン右サイドに広がる池に捕まり、しかもドロップ時の処置の誤りを同伴のグレーム・マクドウェル(北アイルランド)に指摘されて、痛恨の2打ペナルティーを喫し、2つ目のボギー。

「ルールを知らなかった自分が悪いです。ルールを知らなかった所を止めてくれて、逆に良かったです。これから先、同じ状況になったときにはちゃんと対処したいと思います」

 結局、この日は4オーバーでホールアウトとなり、トータル3オーバー。順位は54位タイと、優勝争いからは大きく遠ざかってしまった。

「12番まで無難に凌げていったんですけど、今週はアイアンが凄く悪いので、13番でプレッシャーがあった中で、やっぱり上手く打てなかったです。残りのホールは、頑張って戻そうと思ったんですけど、なかなか上手くはいかなかったですね」

 このままでは決して終わりたくない最終日。しかし、途中までの松山は、前日の悪い流れを引きずっているかのようで、実際、本人も、「このまま80ぐらい打っちゃうのかな」と感じていたと言う。2番こそ、グリーン手前32ヤードからの3打目を90cmに寄せて、3日連続バーディーとしたが、3番では13ヤードの2打目のアプローチが2.4mを残してボギー。さらに、8番では2打目の15ヤードのバンカーショットが3mまでしか寄らず、9番では15.5mから3パット、10番ではグリーン左ラフからの26ヤードのアプローチが10mもショートして、3連続となるボギー。

 そんな中で状況を変えたのが、「ミスをして、たまたま乗ったんですけど、なんかこうかな?というのがありました」と言う、11番の2打目だった。残り235ヤードから8.4mに2オンさせて、この日2つ目のバーディーを奪うと、前日に8打の屈辱を味わった13番では、1打目をピン奥4.9mにつけてバーディー。

「13番で良いショットを打てたので、どうかな?どうかな?という感じで最後までやっていたら、最後の3ホールでピンについてくれました」と言うように、16番では200ヤードの2打目が左ピンハイ2.6m、17番では1打目が3.4m、18番では156ヤードの2打目がピン左手前2.5mと、次々とショットがチャンスを演出した。

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イーグル、バーディー、バーディーと、本来の松山らしい圧巻の上がり3ホール4アンダーフィニッシュ。この日のスコアは3アンダーとなり、トータルはイーブンパーで22位タイ。

「上がり3ホール、最後の8ホールだけ良かったですね」と、やや自虐的に振り返った松山だが、それでも、苦悩と試行錯誤の連続の先に、ようやく改善に向けての道筋が見えてきたのかもしれない。

「この4日間は、いろいろ自分の足りないものが見つかったというか、まだまだ勉強していかないといけないなという部分、プラス、練習もしていかなきゃいけないなという部分も凄く感じました。今日の上がりが良かったというのもたまたまだと思うので、それをしっかりと自分のものにするために、1週間、追い込んでいきたいと思います」

 次戦は、1週を挟んでのディーン&デルーカインビテーショナル。そして約1カ月後には、今季メジャー2戦目、全米オープンが控える。急ピッチの仕上げが求められていることを、松山は充分過ぎるほどに分かっている。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 3 4 4 4 4 3 5 4 5 4 3 4 4 5 3 4 72
4
E
4
-1
4
E
4
E
4
E
4
E
4
E
4
1
6
2
5
3
4
2
4
2
2
1
4
1
4
1
3
-1
2
-2
3
-3
69
-3
4
E
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
4
-1
4
-1
3
-1
5
-1
4
-1
4
-2
3
-3
8
2
5
3
4
3
6
4
3
4
4
4
76
4
4
E
4
-1
3
-1
5
E
4
E
4
E
3
-1
3
-1
5
-1
5
E
4
-1
5
E
3
E
3
-1
3
-2
5
-2
3
-2
5
-1
71
-1
5
1
5
1
3
1
3
E
4
E
4
E
4
E
3
E
5
E
4
E
4
-1
3
-2
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
3
-2
6
E
72
E

リーダーズボード

Pos Name
1 キム・シウ
2T イアン・ポールター
2T ルイ・ウーストハイゼン
4T ラファエル・カブレラ・ベロ
4T カイル・スタンリー
6T ブレンダン・スティール
6T ルーカス・グローバー
6T アダム・スコット
6T フランチェスコ・モリナリ
10 アレクサンダー・ノレン
22T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-10 F -3 69 72 68 69 278
-7 F -1 72 67 71 71 281
-7 F 1 69 66 73 73 281
-6 F -2 69 70 73 70 282
-6 F 3 69 66 72 75 282
-5 F -4 69 71 75 68 283
-5 F -2 70 70 73 70 283
-5 F -2 70 72 71 70 283
-5 F -1 69 74 69 71 283
-4 F 1 68 71 72 73 284
E F -3 72 71 76 69 288

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。