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2017.03.02 - 03.05

WGCメキシコ選手権

ショートゲームの不振に悩み、
25歳最初の1戦は25位タイで終戦

象徴的なシーンだった
7mオーバーのパッティング

 マスターズまで、あと約1カ月。松山英樹にとって、ここからオーガスタまでの道のりをどう戦っていくかは、とりわけ大きな意味を持っているはずだ。その1戦目は、ワールドゴルフチャンピオンシップ(WGC)のシーズン2戦目、「メキシコ選手権」。昨年までは、アメリカ・フロリダ州にあるドナルド・トランプ現アメリカ大統領のトランプナショナルドラールで開催(名称はキャデラック選手権)されていたが、今年はメキシコシティ近郊のチャプルテペクGCに移された。

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各ホールが背の高い樹木でセパレートされた、戦略性の高いコースレイアウト。だがそれ以上に、2300mを超える標高が曲者だ。ボールが通常より飛んでしまうため、距離感をどれだけ合わせられるか。松山は、前戦「ジェネシス・オープン」で予選落ちを喫し、「ショットが思うようにいっていないので、それを早くどうにかしないといけないです」と語っていたから、余計に気になるポイントだ。

 だが、実際に試合が始まってみると、松山にとって悩みの種となったのはどちらかといえばショートゲームだった。スタートの10番で2.5mのチャンスを迎えながら、ボールが揺れながらカップの右を通過すると、続く11番では、グリーン左からの4打目のアプローチが寄せられずボギーが先行。さらに象徴的だったのは12番だ。6.5mのバーディーパットが、カップを過ぎてから7mもオーバー。カップが山の頂点のような場所に切られていたとはいえ、倍以上も打ったことはショックだっただろう。14番では1打目を右の林に打ち込み、108ヤードの3打目も9.5mにしかつかず、5ホールで3打も吐き出した。

 15番では3打目を1mに寄せ、続く16番では169ヤードの2打目をピン右1mにピタリ。

さらに18番では、10mのバーディーパットがカップの反対側から戻るような形で沈み、笑顔も見せたが、この日の松山は、その勢いを後半9ホールに繋げられない。

 3番でティーショットを1.5mにつけて4つ目のバーディーを奪うも、続く4番では1打目を左の林に打ち込み、1mを残したパーパットはカップ左を抜けていった。5番では10mのバーディーパットが2mオーバーして、返しもカップを捉えられなかった。

 6番、8番もピンチを迎え、さらにスコアが悪化する可能性があった。6番では2打目がグリーン左の池へ。しかし水面にバウンドした球は、わずかに池の端に覗く土の部分に止まってくれて、ペナルティーを免れることが出来た。8番では、グリーン右奥からのアプローチが3.5mオーバーしたものの、パーパットをなんとかねじ込んだ。4バーディー、5ボギーの1オーバーは、トップから5打差の41位タイ。

「ショットは悪いながらも、チャンスにもつけられたかなと思うんですが、ショートゲームが上手くいかなかったです」

 何より、33ストロークを数えたパッティングに納得がいかない。

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「グリーンは難しいですけど、まず自分のストロークが良くない。そこを良くしていけたら、スコアは伸びていくかなと思います。明日に向けてはショートゲーム、特にパッティングを直していきたいなと思います」

 しかし、2日目もパッティングに大きな改善は見られず、さらにショットもブレた。パーオン率が、初日の77.78%から57.14%に低下。これでは、さすがに好スコアは望めない。

 スタートの1番で1.5mのチャンスを外したのは、前日の10番を思い起こさせるシーンだった。5番では、ティーショットを右の林に打ち込み、さらに2打目でも脱出ならず、この日もボギーが先行。折り返して10番では、グリーン左手前ラフからの14ヤードのアプローチが2mオーバーし、2つ目のボギーを喫した。

 バーディーは、11ホール目まで待たなければいけなかった。このホールで、6mのミドルパットがナイスイン。しかし、このバーディーも、松山の調子を上向かせるほどの効果はなかった。14番では、1打目を右の林に入れ、グリーン右手前からの3打目のアプローチも2mショートし、パーパットも沈んでくれない。最終18番で、144ヤードの2打目をピン1mにつけて、バーディーフィニッシュとしたことが、せめてもの慰めだった。

「苦笑いしか出来ないですね。特にパッティングがイメージ通りに打てない感じがあるので、こういうスコアになっても仕方がないかなと思います」

 トータル2オーバーは、46位タイ。同組で回ったローリー・マキロイ(北アイルランド)がトップの9アンダー、ダスティン・ジョンソン(アメリカ)も6アンダーの5位タイと、1人、蚊帳の外ということも悔しさを増幅させたことだろう。

「あと2日、何か良いきっかけを掴めるように頑張りたいと思います」

「アイアンは、良いフィーリングも
たくさん出てきています」

 ようやく松山らしいプレーが戻ってきたのは、3日目。「ショットは昨日までとは変わっていません」と言うものの、この日、フェアウェイキープ率は100%。パーオン率も72.22%まで回復した。さらにパッティングも、「悪いストロークでも、何カ所か入ってくれた」ために、ストロークゲインド・パッティングが、初日、2日目のマイナスからプラスに転じた。

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 決勝ラウンドに入り、順位が下位のため屈辱の裏街道である10番スタートとなったが、11番ではグリーン左手前バンカーから3.5mに寄せ、微妙なバーディーパットも沈めると、15番では、残り275ヤードから2オン、2パットで2つ目のバーディー。17番では、バックスピンでピン右手前1.5mに戻し、さらにスコアを縮める。

 後半も3つのバーディーを重ねた。1番では、3Wで2日連続となる1オンを果たし、2パットで収めた。2番では、149ヤードの2打目を2.5mにつけて連続バーディー。さらに6番でも、グリーン右手前の深いラフから、ロブ気味に上げたアプローチが1.5mに寄って、6つ目のバーディー。この日、ボギーは前半13番で2mのパーパットを外した1つに抑えて、5アンダー。トータル3アンダーで、順位は21も上がっての25位タイ。トップとは9打差と優勝は難しくなったが、この日のプレーならば、最終日に向けて少しは気持ちを上げていけるし、スタート前やラウンド中に少し気にする素振りを見せた左ヒザの違和感も問題にはならないはずだ。

「左ヒザは、全然、大丈夫だと思います。普通にやれば、こうやって伸ばせることが今日で分かったので、明日もしっかりスコアを伸ばしていけるように頑張りたいです」

 最終日。前日にわずかに上昇を見せた内容を引き継ぎ、松山は好スタートを切った。

1番では3日連続の1オンを果たして、2パットのバーディー発進。

3番では惜しくも1.5mのチャンスを外したが、お返しとばかりに4番では、6mのバーディーパットをねじ込んだ。続く5番でも、グリーン手前のフリンジ部分からパターで6.5mを沈めて連続バーディー。5ホールで3つのバーディーを重ねて、追撃態勢に入ったかに見えた。

 だが6番で、状況は一転した。145ヤードの3打目が、ダフリ気味に入ったのか、グリーン手前の池に吸い込まれて、今大会初のダブルボギー。バーディーが欲しいところでダブルボギーは、トリプルボギーにも等しい痛手だ。

 9番では、148ヤードの2打目が奥のバンカーに捕まり、ライはいわゆる目玉状態。寄せることは難しく、ボギーを喫した。11番では、スコア上はバーディーだが、4mのイーグルチャンスを迎えていただけに、流れを変えるような嬉しいバーディーではなかっただろう。12番では2.5mのパーパットがカップ右を抜け、13番では8mを沈めて辛くもパーセーブ。14番で1.5mのチャンスがカップ右側に蹴られ、ヒザに手をつきガックリとした様子を見せると、15番でも3mのバーディーパットがカップ右を通過していった。

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「ショートゲームが、昨日以外は全て悪かったです。パッティングで、思ったようなストロークが出来ない歯痒さを凄く感じます」

 4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで、この日はイーブンパー。トータル3アンダーも、25位タイの順位も前日と変わらなかった。昨年のHSBCチャンピオンズに続くワールドゴルフチャンピオンシップ2連勝はならず、フェデックスカップランキングでは、再びジャスティン・トーマス(アメリカ)にトップを譲った。2月25日に25歳となり、前週にワールドゴルフランキング自己最高4位となって初めて迎えた試合は、とても納得のいく1戦とは出来なかった。

 しかし、いくら自分に厳しい松山でも、不満ばかり言っていては息が詰まることだろう。

「アイアンショットは、もう少し、コントロールしたいところで逆球になったりしている部分があるけれど、良いフィーリングの所もたくさん出てきているので、そこは良かったです。ショートゲームを立て直せたら、また上位で戦えるのかなと。やっと家(フロリダ州の拠点)に帰れるので、ゆっくりして、しっかり体も休めて、準備したいです」

 次戦は1週を置いて、ベイヒルでの「アーノルド・パーマーインビテーショナル」。昨年は6位タイに入った大会だ。マスターズへの確かな手応えを掴むためにも、松山は、慣れ親しんだ、今や地元とも言える場所で英気を養う。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 3 4 4 4 5 4 3 4 5 4 3 4 71
3
-1
4
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3
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-2
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3
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-1
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4
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-2
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4
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3
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3
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2
3
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1
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1
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4
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2
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1
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6
1
5
2
3
2
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3
4
2
3
1
3
1
3
E
72
1

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 トミー・フリートウッド
3T ロス・フィッシャー
3T ジョン·ラーム
5T トーマス・ピータース
5T ジャスティン・トーマス
7T ブラント・スネデカー
7T フィル・ミケルソン
7T ロリー・マキロイ
10 ティレル・ハットン
25T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-14 F -3 70 66 66 68 270
-13 F -5 69 70 66 66 271
-12 F -6 67 68 72 65 272
-12 F -3 67 70 67 68 272
-11 F -3 68 69 68 68 273
-11 F 1 69 66 66 72 273
-10 F -6 75 68 66 65 274
-10 F E 67 68 68 71 274
-10 F E 68 65 70 71 274
-9 F -1 70 67 68 70 275
-3 F E 72 72 66 71 281

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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