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2017.02.16 - 02.19

ジェネシス・オープン

優勝から一転、今季初予選カット
「早く原因を突きとめたい」

一晩を挟んでの3連続バーディー
不変に見えた好調ぶり

 4ホールの激闘の末、日本人最多のPGAツアー4勝目を挙げた「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」から約10日。今年から「ノーザントラストオープン」から「ジェネシス・オープン」へと名前が変わった大会に臨む松山英樹には、新たにもう一つの勲章が加わる可能性が出てきていた。「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」の前に5位にまで上がった世界ランキングは、同大会での優勝でも変動しなかったが、上位とのポイント差は接近。

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今大会でも優勝を果たせば、トップのジェイソン・デイ(オーストラリア)の結果次第で、ランク1位にまで上り詰めるのだ。いつもなら、目の前の試合やメジャーに関する話題以外には、さほど興味を示さない松山だが、さすがに世界1位というフレーズには、一味違う感慨があるようだった。

「可能性は知っていますけど、ジェイソン(デイ)のことは左右出来ないです。僕自身がしっかり良いプレーをした結果がそうなれば嬉しいです。ランク1位になれば、目標であった一つをクリアできます。それは今週でなくても、いつかそうなれば」

 その「しっかりと良いプレー」をするためには、自らのゴルフの調子や、コースへの対応が問題となるが、1週間のオフを挟んでの現状は、「ちょっと調子は落ちました」とのこと。砂漠のなかにつくられた前戦のTPCスコッツデールとは大きく趣のことなる、名門リビエラカントリークラブの難しさにも、警戒を忘れない。

「しっかり、明日から徐々に上げて行ければ良いなと思います。フェニックスはグリーンが大きかったので、そのコースを上手く利用出来たかなと思うんですが、今週は全然違うコースなので、ショット力が試されるかなと。金曜、土曜と天気が悪くなるので、難しいセッティングになるかなと思うんですけど、しっかりと対応出来るようにしたいです」

 世界1位のデイ、松山と並んで現在、最もホットなプレーヤーの1人、ジャスティン・トーマス(アメリカ)とのペアリングとなった予選ラウンド。最初の18ホールでの松山は、自身の言葉のように、スコア上ではホールを消化するごとに調子を上げていく形となった。

 1番で1.5mのチャンスを外し、続く2番、3番ではパーオンも逃したが、2番はグリーン右手前ラフからの20ヤードを、低く出したアプローチで寄せてタップインパー、3番ではグリーン手前のバンカーから21ヤードを、再びタップインの距離に寄せて凌いだ。再びチャンスが来たのは6番。1打目が3.5mのチャンスにつく。だが、左に大き目に曲がるやや難しいラインのため、バーディーパットは今度もカップを捉えられなかった。

 しかし、ショットの精度が上がってきたのか、続く7番でようやくバーディーが来た。142ヤードの2打目が右ピンハイ1m。さらに8番、9番もあとわずかだった。8番では、6.5mのバーディーパットが途中で何かに跳ねて、あと一転がりが足りなかった。9番では5.5mの右に曲がるラインが右を抜けた。

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 ハーフターンして10番は、リビエラの名物ホール。距離が300ヤード強しかないにも関わらず、右斜め方向に細く伸びるグリーンに世界の名手たちが手こずるが、松山もここで、このラウンド唯一のボギーを喫した。ドライバーで果敢に攻めたが、グリーン左手前の木と木の間にボールが転がり、2打目は低く打つしかない状況。実際ボールは上手く出て、一旦はグリーンを捉えたが、左傾斜でボールはグリーンからこぼれて、左のバンカーへ。3打目はピンを5mオーバーし、下りのパーパットはカップ右を通過していった。

 しかし、松山のショットはキレを増していった。続く11番では48ヤードの3打目がピン左1m。12番では、184ヤードを2m。13番では、166ヤードを3.5m。いずれもパットは決まらなかったが、いつでもアンダーの世界に入れられそうな雰囲気だった。

 この日一番のショットとなったのが、16番。ティーショットを打った瞬間、松山は右手を離してうなだれたが、ボールはグリーン上でワンバウンドしてピンに当たり、右1mにつき、ようやくこの日2つ目のバーディーが来た。

 早朝の霧のためにスタート時間が大きく遅れていたため、この時点で日没サスペンデッド。良い流れが来ていただけに、嬉しくないブレイクとなったように思われたが、一夜明けても松山のショットは冴えていた。

再開した17番では、97ヤードの3打目を1mにつけ、18番でも174ヤードの2打目をピン左3m。終わってみれば3連続のバーディーの上がりで、トータル3アンダー、19位タイと、上々の滑り出しだ。

「風は、人が思っているよりは
あまり感じなかった」

 この時点で、誰も松山の好調ぶりを疑ってはいなかったことだろう。間を置いたのは30分ほどで、すぐに第2ラウンドが始まっただけに、松山は更なる加速を見せるものだと。しかし、待っていたのは、まさかの展開だった。強くなり始めた風と降雨とともに、松山のゴルフも、突然、変調を来した。

 スタートの10番では、前ラウンドと同様にドライバーが思うようにいかず、今度は右サイドのバンカーへ。36ヤードの2打目はいわゆるホームランとなって、再び左のバンカーに入れて、3打目はピンを4mオーバー。下りのパーパットも決まらず、まるで、3打目以降は第1ラウンドの10番のリプレーのようだった。

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 ピンが大きくしなるようになった15番では、56ヤードの3打目を寄せ切れず、5mのパーパットも決まらずに2つ目のボギー。17番では7mのバーディーパットの距離感が合わずに、1.5mオーバーさせて返しもカップに蹴られ、続く18番でもパーオンを逃して、2mのパーパットが左を抜けた。

 貯金を使い果たしてトータル1オーバーで迎えた後半の9ホールでも、松山の調子もスコアも停滞していく一方となった。2番では3.5mのパーパットをしぶとく沈めたが、3番では1mのパーパットを打とうとした際に突風が襲い、アドレスを解いての仕切り直しを強いられ、パットも右を通過。4番では、ティーショットがピン方向を刺したが、ピンを大きくオーバーして、グリーン左奥へ。アプローチを1.5mに寄せたものの、ここでも風が強く吹いて、アドレスをし直してのパーパットは、カップの左を通過していった。

 7番のティーショットをフェアウェイに運んだ時点で、さらなる悪天候が予想されたために、またしてもサスペンデッド。松山のスコアはトータル3オーバーで、この時の予想カットラインはイーブンパー。まだ半分の選手が第2ラウンドをスタートしていないこともあり、実際の予選通過スコアはまったく予想がつかなかったが、松山としては翌土曜日に残された3ホールで出来るだけバーディーを取って、とにかくイーブンに近づけておきたい。その意味で、今度のサスペンデッドは良い水入りになるかと思われた。

 だが、一晩を挟んでも松山は復調しなかった。前日に残した7番での162ヤードの2打目は、グリーン左手前にショート。アプローチで1.5mに寄せたが、パーパットはカップでクルリと回って、出端を挫かれた。8番では1打目が、左右にセパレートされたフェアウェイの間にあるバンカーにつかまり、2打目も大きくショート。

右ラフから62ヤードの3打目も3.5mまでしか寄せられず、連続ボギー。最終9番でも、ティーショットがフェアウェイ左サイドのバンカーに入って、3打目にも124ヤードを残す形となり、第1ラウンドとは正反対の3連続ボギーで終戦となった。

 第2ラウンドのスコアは80で、トータル6オーバーは121位タイ。予選落ちが昨年8月以来と久々ならば、80以上を叩いたのも、昨年3月上旬のワールドゴルフチャンピオンシップ「キャデラック選手権」2日目以来と、ほぼ1年ぶりの出来事だ。

「上手くいかなかったですね。悪かったものが出ていなかったのが、第2ラウンドで出たという感じです。昨日よりは感触が良かったですけど、盛り返すような力は全然ないですね。初日も、始まる前から凄く違和感があったんで、やりながら修正出来たら良いと思っていたが、出来なかったです。第1ラウンドの最後の連続バーディーも、良い内容ではなく、こういうスコアになっても仕方ないような感じでした。」

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 3日間に渡った長く苦しい36ホールを、まとめて振り返った松山は、苦笑いも交えながら、やはり自らを責めた。同条件で、デイもトーマスも決勝ラウンドに進んでいる。コンディションが関係ないことは松山が一番分かっているし、言い訳にしたくもない。

「仕方のないこと。それにしても、打ち過ぎです。風は、人が思っているよりはあまり感じなかったです」

 プラスに捉えるならば、課題が出たのが、今、この時期だったということか。

「フェニックスのときの不安とはまた違う感じなんですけど、早く原因を突き止めて、再来週にはしっかり間に合うようにできたら。パットはどうにかこうにかなるとは思うんですが、ショットが思うようにいってないので、それを早くどうにかしないといけないです」

 次戦は、1週を挟んで、ワールドゴルフチャンピオンシップ「メキシコ選手権」に臨む。大目標のマスターズまで、約1カ月という大会。松山ならば、本来の自分を取り戻すのに充分な猶予だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
5 4 4 3 4 3 4 4 4 4 5 4 4 3 4 3 5 4 71
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5
4
4
4
5
5
4
6
4
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3
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7
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8
5
9
5
1
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1
4
1
3
1
5
2
3
2
6
3
5
4
80
9
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
3
E
3
-1
4
-1
4
-1
5
E
5
E
4
E
4
E
3
E
4
E
2
-1
4
-2
3
-3
68
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2T トーマス・ピータース
2T スコット・ブラウン
4T ジャスティン・ローズ
4T ウェズリー・ブライアン
4T ケビン・ナ
4T チャーリー・ホフマン
8T マーティン・レアード
8T オリー・シュナイダージャンズ
8T キャメロン・トリンゲール
CUT 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F E 66 66 64 71 267
-12 F -8 70 68 71 63 272
-12 F -4 68 68 69 67 272
-11 F -3 69 71 65 68 273
-11 F 1 69 69 63 72 273
-11 F -1 67 69 67 70 273
-11 F -4 68 68 70 67 273
-10 F -5 70 68 70 66 274
-10 F -3 68 69 69 68 274
-10 F -1 69 64 71 70 274
6 - E 68 80 - - 148

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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