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2017.01.26 - 01.29

ファーマーズインシュランスオープン

2戦続けてトップ25を外す33位タイ
「悪いなりにも、もっと出来たはず」

過去2年連続で予選落ちも
「あまり嫌いなコースではない」

 いよいよ、今大会「ファーマーズインシュランスオープン」からアメリカ本土での戦いに入る松山英樹。開催コースのトーリーパインズゴルフクラブは、「あまり嫌いなコースではない」という事だが、これまでの結果を見れば、前戦の「ソニーオープン・イン・ハワイ」と同様に相性は良くない。2014年は16位タイも、2015、2016年は続けて予選カット。「今年は落ちないように頑張ります」と語るが、相性以上に、「『優勝を狙います』と言うのはなかなか難しい」という現況が問題だ。

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1月初めの「SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ」2位から、まだ1カ月も経っていない。それほどゴルフは、好調を持続することが難しいスポーツという事だろう。

 予選2ラウンドで、ノースコースとサウスコースを回る形式の今大会。サウスコースの1番から初日をスタートした松山は、6番で2オンから2パットで最初のバーディーを奪うと、9番でも291ヤードの2打目をグリーン右手前まで運びバーディー。さらに折り返して13番では、237ヤードの2打目を左サイドのピン手前2mにつけるスーパーショットからイーグルを奪い、ギャラリーから喝采を浴びた。5位タイにまで浮上するあたり、いつもの松山のゴルフに映った。

 しかし、「良いイーグルを取れて、14番でもパーセーブ出来て、このまま終われば良いな…」というなかで、そのまますんなりと上がれなかったのは、調子の悪さゆえか、サウスコースの難しさが原因なのか。「ショットが乱れた時になかなか踏ん張れなかったです」と言うように、14番から4ホール続けてパーオンを逃し、15、16番では連続ボギー。さらに、最終18番では、5mのチャンスから3パット。一時は4アンダーも、結局1アンダーで、首位と6打差の47位タイ。松山は、その要因をパッティングに求めた。

「どちらかといえば、パターがちょっと上手くいっていないです。自分の良いストロークを続けていければ良いと思うんですが、なかなかそれが上手くいかなかったり…」

 2日目のノースコースは、改修が行われてグリーンがポアナ芝からベント芝に変わった。転がり方が読みづらいポアナ芝と違い、ベント芝はよりスムーズだ。

「明日はグリーンが変わるので、もうちょっと気楽に考えてやりたいなと思います」

 その考え通りと言うべきなのか、2日目は一転、ショットが問題を抱えた。初日よりかなり強くなった風の影響も考えられたが、松山は、「風よりも自分自身の問題でした」と言う。

 10番からスタートのこの日、12番では1打目がグリーン左手前にショートし、ボギー。さらに13番では、ティーショットが左に出て、2打目はフェアウェイに出すだけ。3打目でもグリーンを捉えられず、2ホール続けてスコアを落とす。トータル1オーバーは、予選カットラインよりも下。だが、松山はスコアよりも、「13番で左に行ったので、左に行かせないように一生懸命振っていました」と、ショットの安定に腐心していた

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 その必死の修正が報われたのが、5番から。アイアンでの2打目でグリーンを捉えると、段を越える上りの左に曲がる13mが見事にカップイン。

「ちょっと届かないかなと思ったけれど、ギャラリーの声援のおかげで入りました」というイーグルで文字通りの起死回生を果たすと、7番では1オンから2パットのバーディーとし、最終9番でも2オン2パットのバーディー。終わってみれば、この日2アンダー。トータル3アンダーの21位タイで、3年ぶりの決勝ラウンド進出だ。

「流れが悪い中で粘れた事が、その後、2つ伸ばせた事に繋がったと思うので、そこは評価したいです。パッティングは距離感も合っていたし、良いストロークが出来始めていると思います。明日また難しいグリーンになりますが、しっかり崩れないように練習します」

次戦は昨年優勝した得意の大会
本来の姿を取り戻すきっかけに

 スコアボード上位もあまりスコアは伸びず、松山と首位との差は5打。まだ優勝も狙える位置で3日目を迎えた松山だったが、ゴルフの調子は一朝一夕で劇的に上向くことは稀だ。この日も松山は、なかなか噛み合わない18ホールを過ごすこととなった。

 2番では7.5mの下りのバーディーパットが1.5mオーバーし、返しも、打った瞬間に上体を起こしてカップに歩き出すパッティングとなり、パーを逃す。続く3番ではほぼ右ピンハイの2.5mにつけてスコアを戻し、6番では39ヤードの3打目を2mに寄せて2つ目のバーディーを奪ったが、そのまま畳み掛ける勢いが出ない。7、8番でパーオンを逃すと、9番では101ヤードの3打目がグリーン左奥にオーバーして、ボギー。

「ジャッジは間違っていません。技術の問題ですね。あそこまでオーバーすると4打目で寄せられないです。よくボギーで上がれました」

 後半に入っても、11番でボギーが先行する。グリーン左のバンカーにティーショットを打ち込み、14ヤードの2打目は、ピンを4mオーバーと寄せ切れない。

「昨日と同様、ショットが良くないです。少しずつ良くなりそうかなと思ってスタートしても、ちょっとしたら悪くなります」

 それでも、13番では17mのバーディーパットを沈め、18番でもグリーン右サイドのバンカーから3打目を50cmにつけてバーディー。この日も、なんとかアンダー(1アンダー)でまとめ上げた。前日同様に50%のパーオン率でこの結果だけに、松山の、「よく凌げましたね」という評価ももっともだ。

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「どうしても拾えないボギーは何カ所かありましたし、その中でバーディーを4つ取れて良かったなと思います。最後は何回か良いショットが出ました。明日に向けてもう少し練習して、修正できたら良いなと思います」

 前日と変わらずトップと5打差で、24位タイ。最終日こそ、松山らしい爆発力で上位進出も期待されたが、質問への松山の返しは、「そんなに望めるようなゴルフじゃないので、1つずつ伸ばしていけるように頑張りたいです」。実際、現在の自分を冷静に見た松山の言葉が、良い意味で裏切られる事はなかった。

 1番で35ヤードの3打目が8mを残してボギーとすると、2番では5mのバーディーパットがカップ左を抜けた。3番では6mのバーディーパットを沈めたが、4番のピン奥2.5mのチャンスでも再びボールが左に外れて、流れを引き寄せられない。「スタート前、ちょっと感触が違うなと思いました。コースに行ったら、なかなか思うように打てなかったです」というパッティングは、5番でも5mがカップ左を通過し、松山の顔には苦笑いが浮かんだ。

 6番では、ボールはラフで、スタンスはバンカー内という難しい3打目を1.5mに寄せるスーパーアプローチでバーディーを奪い返したが、8番のバーディーパットが完全に松山のこの日の流れをストップさせた。

ティーショットは、ピン左80cmを突き刺したが、その80cmがカップ右に抜けた。

「今日はアプローチも良くなかったですし、スコアに繋がるという意味では、パッティングが入らなかったんで、そこが一番パープレーに留まった理由かなと思います」

 折り返して10番では、2打目がグリーン右奥に外れてボギー。12番では、グリーン手前から36ヤードのアプローチが7.5mショートして、さらにボギーを重ねた。取り返したい13番では、1.5mのバーディーパットが、転がる途中で何度も跳ねてカップの左へ。

 その後の4ホールは、チャンスらしいチャンスは作れなかった。最終の18番で224ヤードの2打目をグリーン左手前のバンカーまで運んだ末にようやくバーディーを奪い、この日をパープレーにまとめたのが、せめてもの救いだった。トータル4アンダーで、トップからは9打離れての33位タイ。2戦以上続けてトップ25入りを逃すのは、不調が続いた昨年のザ・メモリアルトーナメントから全英オープンまでの4戦以来となる。

 この日、パーオン率は4日間で最高の72.22%に上がったが、逆にフェアウェイキープ率は最も悪い42.86%。ショットの修正が急務に映るが、松山はそれだけとは考えていない。

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「ミスがはっきりしているなという感触はありましたし、それがなぜ起きているかは、まだちょっと分かっていない所があります。ただ、悪いなりにも、もうちょっとスコア的に出来たはずという所は、沢山あると思います。悪い状態ながら、そのミスを少しでも減らしていければ、優勝争いに近づくのかなと思います」

 精度も大事だが、いつも望むレベルでいられるはずもない。そんな時でも、どれだけスコアをまとめられる力があるか。粘り強さは、大きな大会で勝利を挙げるための最も大切な要素の1つだし、これこそが松山の真骨頂の1つでもあるはずだ。

「次はディフェンディングチャンピオンなので凄くプレッシャーはありますし、良いゴルフをしたいと思うんですが、今の状態じゃちょっと苦しいと思います。でも、残り3日あるので、しっかりと修正出来たら良いなと思います」

 きっかけは、どこに転がっているか分からない。まして、得意としているコースなら、より見つけやすいのではないだろうか。次戦「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」は、本来の松山を取り戻すには格好の舞台だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 4 3 5 4 3 4 5 4 4 3 4 5 72
5
1
4
1
2
E
4
E
4
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4
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3
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3
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71
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3
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4
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-3
4
-2
4
-2
6
-1
71
-1

リーダーズボード

Pos Name
1 ジョン·ラーム
2T チャールズ・ハウエルIII
2T 潘政琮
4T キーガン・ブラッドリー
4T ジャスティン・ローズ
4T パット・ペレス
4T パトリック・ロジャース
4T トニー・フィナウ
9T ブライアン・ハーマン
9T J.J. スパウン
9T オリー・シュナイダージャンズ
9T ロバート・ストレブ
9T ブラント・スネデカー
33T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-13 F -7 72 69 69 65 275
-10 F -4 67 74 69 68 278
-10 F -2 70 69 69 70 278
-9 F -5 69 69 74 67 279
-9 F -2 65 71 73 70 279
-9 F -2 68 74 67 70 279
-9 F E 68 72 67 72 279
-9 F -1 73 68 67 71 279
-8 F -4 68 71 73 68 280
-8 F -2 72 69 69 70 280
-8 F -1 69 69 71 71 280
-8 F -1 68 71 70 71 280
-8 F 1 68 69 70 73 280
-4 F E 71 70 71 72 284

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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