TOUR RESULT

2017.01.12 - 01.15

ソニーオープン・イン・ハワイ

苦手コースで4日連続アンダーパーも、
「気合いを入れ直して頑張りたいです」

過去4回出場で予選通過は1回
松山には珍しい結果の出ていない大会

 どんなコースであっても抜群の安定感を見せる松山だが、PGAツアーのなかでも、珍しく結果を残せていないのが、「ソニーオープン・イン・ハワイ」だ。過去4回出場しているが、アマチュアだった2011~2013年は3年連続予選落ち。プロとして初めて臨んだ2015年も、予選通過は果たしたものの3日目でセカンドカットの憂き目に遭っている。

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 しかし、データはデータであり、それも2年前までの記録だ。しかも、6戦4勝、2位2回という充実ぶりを見せる現在の松山にとって、あまり説得力ある数字とは言えない。

 松山本人も、「あまり好きではないコース」という自覚こそあるが、その苦手意識も初日の序盤で多少は払拭されたはずだ。2番で151ヤードの2打目をピンの根元に突き刺してバーディーを奪うと、続く3番では、7.5mのわずかに左に切れるラインを決めて、早速の連続バーディーだ。距離の短い9番も、158ヤードの2打目を2オンさせて、2パットのバーディー。前半9ホールを、ボギーなしの3アンダーできっちりとまとめた。

 出入りこそ激しくなったが、後半もスコアを崩すことはなかった。10番ではグリーン左手前のバンカーまで1打目を運び、26ヤードの2打目を1.5mにつけてバーディー。12番では、7ヤードのアプローチが、いわゆるチャックリとなってボギーを叩いたが、15番では131ヤードの2打目を、右手前のピンのショートサイド1mにつけて、この日5つ目のバーディー。17番では、グリーン左手前バンカーからの2打目が2.5mまでしか寄せられず、2つ目のボギーを数えるも、最終18番では、グリーン左サイドからの14ヤードのアプローチを1mに寄せて、松山得意のバウンスバックで18ホールを締めくくった。

4アンダー、21位タイ。前週、優勝を争ったジャスティン・トーマス(アメリカ)が、59の快挙で11アンダーと飛び出したため7打差ついたが、「あまり好きじゃないコースでアンダーで回れたので、明日からもしっかり伸ばせるように頑張りたいです」と、本人はまずまず満足の表情を浮かべた。

「練習場でショットがバタバタしていたので大変だなと思っていたんですが、意外とグリーンにも乗りましたし、ミスをしてもパーセーブ出来たりしたので良かったです」

 2日目は前日と違い、前半は我慢の展開となった。スタートの10番で1.5mのチャンスを迎えながらカップに嫌われてパーとなったことが、引鉄となったのかもしれない。14番から16番まで、5m前後のバーディーパットを迎えたが、いずれもカップを捉えられず、17番では、ついにボギーが先行してしまった。ティーショットを左のバンカーに打ち込み、2打目はピンを5.5mオーバー。返しも決まらず、トータルスコアは3アンダーへ。

 ただ、パーがずっと続いたときには、ボギーであってもスコアが動いたほうが、その後の良い展開に繋がるというパターンは、プロの世界ではよく見られることだ。続く18番では、グリーン左サイドのバンカーから32ヤードの3打目を2.5mにつけてバウンスバック。

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アウトに入って1番では、156ヤードをピン手前50cmにピタリ。3番では、178ヤードの2打目がグリーン右サイドの傾斜で上手くバウンドしてグリーンを捉え、4mのパットを沈めた。7番では、左手前のピンに対し、1打目をショートサイドの1.5m。後半はボギーなしの3バーディーを奪って、トータル67で通算7アンダー。

 一方で、「良い所も悪い所もあり、ちぐはぐです」という言葉は、特に後半の5番と9番を指すのだろう。5番では112ヤードの2打目を1.5mにつけながら、打った瞬間歩き出すパッティングで右に外した。最終の9番では、バンカーからの225ヤードの2打目を4番アイアンでアゴに当ててしまった。

 それでも、順位は下がったが、24位タイで予選は悠々と通過(トップとは10打差)だ。

「もう少し伸ばせたかなという感じはあります。トップとは差があるので、しっかりと伸ばしていけるように頑張りたいですね」

「こういう狭いコースで狙っていく
ショットがまだ出来ていないです」

 ようやく松山らしいバーディー量産が見られたのが、3日目だ。出だしでは、「良い形で方向性が固まってきました」というアイアンが切れた。

1番で151ヤードの2打目をピンの根元につけてバーディーとすると、2番でも164ヤードの2打目を右ピンハイ1mにつけて連続バーディー。中盤では、短い9番で楽々2オンからバーディーとすると、折り返しての11番では、カラーからの4mをパターで沈めた。14番のバーディーもグリーン外からだった。左のフェアウェイバンカーから125ヤードの2打目は、右手前のピンに対して、再びショートサイドを攻めて、グリーン右の5.5m。パターから強めに放たれたボールは、カップの壁でわずかに浮き上がってから沈んだ。最終18番も、9mに2オンから2パットでバーディー締め。この日は、6つのバーディーを数えた。

 残念だったのは、3番、前述の9番、そして10番だろう。3番では1mのパーパットが左カップに蹴られた。9番はバーディーこそ奪ったが、2打目がなんと129ヤードで、52度のウェッジながら、5mに2オン。「ウェッジで打てた距離なのに、勿体なかったです」と言うように、気持ちの上ではパーにも等しいバーディーだった。10番は、2打目に右バンカー越えの42ヤードが残ったが、ピンも右サイドだったため、ロブショットを選択。「バーディーが欲しかった。パッティング勝負にすれば良かったのに、パットの調子が悪いので、負担がかかりました」というその2打目は、グリーンまで届かずバンカーに捕まり、グリーン上では3パットも喫して痛恨のダブルボギー。

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 それでも、この日3アンダーで、通算では2桁の10アンダーに乗せた。順位は16位タイ。トップこそ12打先を走っているが、2位はわずか5打差。充分に上位を狙える位置だ。

「スコアを伸ばさないと、トップ10にも入れないと思うので、そこを目指して頑張りたいです」

 しかし、その攻めたい気持ちが、スイングに余計な力を入れさせてしまったのか、初日にも出ていた左に引っ掛けるボールが、松山を最終日の序盤で躓かせた。2番では、左の池に3番アイアンによるティーショットを打ち込み、ボギーが先行。続く3番も、2打目でグリーン左手前のピンを狙いにいって、再び左の池に。ドロップ後の53ヤードの4打目でもグリーンに乗らず、ダブルボギーとなり、3ホールで3打も吐き出してしまった。

 それでも、松山は決してズルズルとは行かなかった。4番から8番までパーオン、2パットを重ねると、短い9番では、右ラフからの残り192ヤードを手前から転がして2オンを果たし、この日初バーディー。続く短い10番では、1打目を残り40ヤードまで運び、そこからのアプローチこそグリーンをオーバーしたものの、3mのカラーからパターでカップに流し込んだ。12番では、128ヤードの2打目が、打った後に首を傾げながらも右ピンハイ2.5m。

3つのバーディーを奪い返して、この日のスコアをイーブンに戻す。

「パッティングもあまり良い感じじゃないんですけど、後半は入ってくれたんで助かりました」と松山は振り返ったが、その助かったパットは15番だろう。139ヤードの2打目を、右サイドのピンに対して、グリーン右のフリンジまで運び、そこからの5mを再びパターで沈めた。これでいよいよ、この日のスコアはアンダーパーへ。

 しかし、「今日は良くなかったですし、良いショットが1回か2回しかなかったです」というショットの状態が、残る3ホールでの上位進出の望みをかき消した。16番で、右のフェアウェイバンカーから放った188ヤードの2打目は、グリーン右のバンカーに捕まり、バンカーのアゴも近かったためか、3打目のバンカーショットも隣のバンカーに出すだけのような形となった。この日2つ目のボギー。

 それでも最終18番は、ティーショットを左の林に打ち込んだものの、そこからフックをかけてピンまで38ヤード地点のフェアウェイまで運び、アプローチも1.5mに寄せて、バーディーフィニッシュ。このコースで4日間すべてをアンダーパーとしたのは、今の立場で恥ずかしいプレーはしたくないという、松山の意地だろう。

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「先週は広いコースで、今週こういう狭いコースに来たときにどういう感じになるかなと思ったら、やっぱり狭く見えましたし、そこでしっかり狙っていくショットがまだ出来ていないなという感じはありました。それを少しずつ出来るようになっていけば、こういうコースでも勝てるのかなと思いますね」

 もちろん、意地だけでもないはずだ。松山のトータル11アンダーは、優勝者から16打も差をつけられての27位タイ。そして、その優勝は2週連続のトーマス。今季5戦3勝という、松山以上とも言える快進撃で、松山からフェデックスカップ1位の座も奪った。

「年が明けて、体も良い感じになってきています。気合いを入れ直して、頑張りたいです」

 この「気合い」という言葉に、松山の思いが集約されているのではないだろうか。自分と近い世代(松山は1992年生まれ、トーマスは1993年生まれ)の強力なライバルの台頭は望むところだろうし、だからこそ、さらなる向上も果たせるというものだ。いよいよ松山の戦いは、1週を置いてアメリカ本土へ。メジャー制覇、そしてさらなる勝利に向けて、今の松山に安穏としている気など、さらさらない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 4 4 3 4 5 4 3 4 4 4 4 4 3 5 70
4
E
5
1
6
3
3
3
4
3
4
3
3
3
4
3
4
2
3
1
3
1
3
E
4
E
4
E
3
-1
5
E
3
E
4
-1
69
-1
3
-1
3
-2
5
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
4
-2
6
E
2
-1
4
-1
4
-1
3
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-3
67
-3
3
-1
4
-1
3
-2
3
-2
4
-2
4
-2
2
-3
4
-3
5
-3
4
E
3
E
4
E
4
E
4
E
4
E
4
E
4
1
4
E
67
-3
4
E
3
-1
3
-2
3
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-3
3
-4
3
-4
5
-3
4
-3
4
-3
3
-4
4
-4
4
-3
4
-4
66
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・トーマス
2 ジャスティン・ローズ
3 ジョーダン・スピース
4T ケビン・キスナー
4T ジェイミー・ラブマーク
6T ゲーリー・ウッドランド
6T ザック・ジョンソン
8T チェズ・リービー
8T チャールズ・ハウエルIII
10 ジム・ハーマン
27T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-27 F -5 59 64 65 65 253
-20 F -6 66 64 66 64 260
-19 F -7 65 67 66 63 261
-18 F -5 70 67 60 65 262
-18 F -5 64 68 65 65 262
-17 F -3 64 64 68 67 263
-17 F -2 69 61 65 68 263
-16 F -9 67 67 69 61 264
-16 F -5 65 66 68 65 264
-15 F -5 66 67 67 65 265
-11 F -1 66 67 67 69 269

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。