TOUR RESULTTOUR RESULT

2016.08.25 - 08.28

ザ・バークレイズ

初ベスページは苦い予選カット
本当の「処方箋」はいつ見つかるか?

「コースも難しいし、
自分のゴルフにも疲れました」

 いよいよ2015-2016年シーズンも、残すところ4戦のフェデックスカッププレーオフシリーズへ。振り返ってみれば、松山英樹がプレーオフを戦うのは、早3度目の事となる。一昨年はレギュラーシーズンをランキング22位で終えて、最終戦のツアー選手権終了時には28位。昨年は、20位でプレーオフに入って、最終順位は16位。今年は12位で、プレーオフ第1戦のザ・バークレイズを迎えたという事で、年々、シリーズチャンピオンの座が確実に近づいてきている形だ。

NEXT

∧

∨

しかも今年は、全米プロゴルフ選手権4位タイ、ウィンダム選手権3位タイと、過去2年よりも数字上では勢いに乗った状態でのプレーオフ突入だけに、どこまで松山がランキングを押し上げていくのか、期待は高まる。松山本人も、ウィンダム選手権終了時には、「最終戦に行って、お金を稼ぎます!」と力強かった。

 しかし、一方で現実を見れば前週も、「上手くいっているというレベルではない」と語っていたように、決してゴルフの調子が良いわけではなく、ザ・バークレイズ開幕前日も、「上を向いていると思ってウィンダム選手権を終わったんですけど…。練習をしてみて、ショットが思うようにいっていないです。前週以上に酷いかなと」と不安を覗かせる。

 そして、その不安をさらに高めているのが、今回の会場であるニューヨーク州のベスページステートパーク・ブラックコースだろう。2002年に全米オープンが開催された事で、同コースの難しさは世界に知られる所となった。もちろん、ザ・バークレイズではメジャーのようなセッティングではないが、それでもフェアウェイは狭く、ラフは深くて、さらにラフの奥には、丈の長いフェスキューという洋芝が生い茂る。アップダウンがあり、グリーンも小さく、深いバンカーに囲まれた砲台のホールも多い。さらに、手前でフェアウェイが切れて、グリーンに向けて花道が無いホールもあり、ラフからでは容易にグリーンを捉える事を許してくれない。

同コースでは、2009年にも全米オープンが開催され、2012年にはザ・バークレイズも行われたが、松山にとっては、このモンスターコースを体験するのは初。「このコース、安全に行く所が無いですもんね。フェアウェイが狭いから。ラフからだとグリーンも小さいから乗せられません。コースが長い分、セカンドもロングアイアンを使わないといけません。先週とは違い、ミスが大きくなってしまいます。コースが変わって、より自分の悪い状態が出ているのかなと思います」という松山の水曜時点でのインプレッションは、前週とは違って"ごまかし"の効かない同コースの難易度をはっきりと表していた。しかも迎えた初日、午後スタートとなった松山はさらに、強風という試練にまでさらされた。

 1番ホールを無難に2オン2パットのパーで切り抜けたものの、2番ではティーショットで手を離し、ボールは左の樹に当たってラフに。141ヤードのセカンドショットもグリーン左奥に外し、アプローチは2mまでしか寄らずボギーが先行する。

 4番では、215ヤードのセカンドショットをアイアンでグリーン奥まで運び、2mに寄せてバーディーを奪ったが、続く5番で3m弱のバーディーチャンスを決められず、流れに乗っていけない。6番では、グリーン左手前バンカーからの3打目が6.5mも残し、この日2つ目のボギー。

NEXT

∧

∨

 7番では、3打目のバンカーショットを1mに寄せてすかさずバウンスバックしてみせたが、やはりここでもラッシュとはいかない。8番で2mをしぶとく沈めてパーとしたが、続く9番では、フェスキューからの183ヤードの2打目がグリーン手前のバンカーにつかまり、25ヤードのバンカーショットも3mまでしか寄せられず、3つ目のボギーを献上する。

 後半に入っても、10番で早速、1.5mのパーパットがカップ左でリップして、ボギー。さらに続く11番では、結果的にパーセーブしたものの、6mのバーディーパットで2m近くカップをオーバー。思うようにいかない松山のゴルフの現状が、このパットに象徴されているかのようだった。12番でも3mの左に切れていくラインは、思ったほど切れずにチャンスをものに出来ない。

 それでも、ここから松山らしい踏ん張りが出た。13番では、102ヤードの3打目が大きくショートしたが、13mのロングパットが決まって、3つ目のバーディー。15番ではピンが近いグリーン右下からのアプローチがエッジ手前のラフで止まってしまい、ボギーとしたが、16番では残り205ヤードから1.5mにつけてバーディー。最終18番でも170ヤードの2打目がピン筋に飛んで奥4.5m。バーディーパットも、最後の一転がりでカップを捉え、5つのボギーを5つのバーディーで挽回してみせた。

「最後はよく戻せた。疲れました」というコメントがピッタリの初日だったと言えるだろう。イーブンパーで、首位から5打差の33位タイ。

「コースも難しいし、自分のゴルフにも疲れました。自分のゴルフが思うように行かず、風向きで楽になったホールもピンチにしました。」

 この状況では、リーダーボードの上位を見て、「伸びているなあと思って。このコースで5アンダーは凄いですよね」と感心してしまうのも仕方がない。

「ショットの不調に関しては、ちょっと長引きそうな感じはありますね。パットが今日はボチボチだったので、明日も続いてくれれば耐えられるかなと思います」

「来週、何か違うことをやって
少しでも良くなるよう頑張りたいです」

 大きく頷きながら、「明日、頑張ります」と自分を鼓舞した松山だったが、初日の疲れは、さらに松山のゴルフにダメージを与えたのかもしれない。

NEXT

∧

∨

とくに2日目の前半は、「ダメな所がすべて出ましたね」という言葉通りのものだった。9ホール中、パーオンは3ホールのみ。これではもちろん、スコアを伸ばす事は出来ない。

 スタートの10番では、グリーンエッジから打った18mのパッティングが1.5mを残し、ボギー発進とすると、12番では230ヤード残したセカンドショットがグリーン左のブッシュに外れ、アプローチも15mオーバーして、そこから3パットのダブルボギー。15番では、1mのパットが左に引っ掛けたような転がりとなって、ボギー。続く16番でも、34ヤードの3打目アプローチが、スピンがかかり過ぎた形となって4m強もショートし、ボギーと、9ホールで5打もスコアを落としてしまう。

「ショットもパットもどっちも悪かったですね。躓いて、そこから立て直すためのショットも無かったです。後半、ちょっと良いショットが打てた時にもバーディーパットが入らなかったりと、巻き返すにはきつかったです」

 たしかに、折り返しての2番では125ヤードの2打目がピン筋に飛んで、ピン奥2mについたが、バーディーパットは左に外れた。3番でも4mのチャンスを迎えたが、ここでもバーディーパットはカップからボール1つ分ほど左にずれた。

 4番では、5mのバーディーパットが1.5mオーバーし、返しのパットは打った瞬間歩き出すような球筋で、ボギー。6番では、右のピンに対し、ショートサイドに打って行って、奥5mからバーディーパットを沈め、7番でもグリーン左奥のラフから21ヤードのアプローチを1mに寄せて連続バーディーとしたが、松山に笑顔は無かった。どちらも珍しく、クロスハンドグリップで決めたパットだったが、これも、「あまりに酷いので、打ち方を変えてみようかなと。気分転換をして、入れたら予選通過のチャンスも残るかもしれないと思って試してみました。次からは元に戻すと思います」と、前向きなチャレンジではなかったと言う。

 続く8番ではティーショットを4mのチャンスにつけ、最終の9番では13mのバーディートライはラインが出ていながら、惜しくも40cmほどショート。結果的に見れば、予選通過にわずか1打及ばなかっただけだから、もしどちらかが決まっていれば、という場面だったが、やはり、この日の初バーディーが15ホール目と、あまりに序盤から中盤にかけてのゴルフが悪すぎた。この日、2バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの4オーバーで、通算4オーバーの80位タイ。予選カットは全英オープン以来となり、今季5度目を数えた。

NEXT

∧

∨

 フェデックスカップランキングは17位と、12位からわずかに5つ落としただけで、目下の最低限の目標である最終戦出場にはまだ余裕があるから、決勝ラウンドに進めなかったこと自体は大きな問題ではない。それより何より、本当に"処方箋"となるような何かを早く見つけたい。

「前に予選落ちが続いた時と似ていますね。全てが悪い。良くなりそうな雰囲気もちょっとはありそうなんですけど、それがなかなか試合をやっていくなかではアジャスト出来ていないという感じはあります。来週、何か違う事をやって、ショットも悪いものが続いているので、少しでも良くなるように頑張りたいです」

全米プロゴルフ選手権、ウィンダム選手権で上向きかけた流れを、ここでまた完全に元に戻してしまうわけにはいかない。松山の必死の試行錯誤が続く。

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 5 4 4 5 3 4 4 4 4 5 3 4 4 3 4 71
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
--
4
5
4
5
3
5
6
6
4
6
3
5
4
4
3
4
4
4
5
1
4
1
6
3
5
3
3
3
5
4
5
5
3
5
4
5
75
4
4
E
5
1
3
1
4
E
4
E
5
1
4
E
3
E
5
1
5
2
4
2
4
2
4
1
3
1
5
2
3
1
3
1
3
E
71
E

リーダーズボード

Pos Name
1 パトリック・リード
2T ショーン・オヘア
2T エミリアーノ・グリロ
4T ジェイソン・デイ
4T ゲーリー・ウッドランド
4T アダム・スコット
7T ライアン・ムーア
7T ジェイソン・コクラック
7T リッキー・ファウラー
10T ジョーダン・スピース
10T ジャスティン・トーマス
CUT 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-9 F -1 66 68 71 70 275
-8 F -5 69 69 72 66 276
-8 F -2 67 69 71 69 276
-7 F -2 68 70 70 69 277
-7 F -2 71 69 68 69 277
-7 F E 69 72 65 71 277
-6 F -2 69 68 72 69 278
-6 F -2 74 66 69 69 278
-6 F 3 67 69 68 74 278
-5 F -2 71 67 72 69 279
-5 F E 71 71 66 71 279
4 - - 71 75 - - 146

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

Close