TOUR RESULT

2016.06.30 - 07.03

WGCブリヂストンインビテーショナル

久々の4日間を9オーバー、42位タイ
最終日「67」を"きっかけ"に出来るか?

「前の2試合に比べれば
練習と本番の差がなかった」

「ザ・メモリアルトーナメント」「全米オープン」と続けて予選落ちを喫した松山英樹。全米オープン後には、「今、自分が何をしたいのかが分かっていない」と語った。これまでにないくらい、先が見えない状態なのかもしれない。だが一方で、「練習場では自信満々」とも言うのだから、どこかでうまく噛み合えば、一気に展望が開ける可能性もある。幸い、今回の「WGCブリヂストンインビテーショナル」は、無条件に4日間を戦える舞台。何かを掴むために、良いタイミングで巡ってきた試合と言える。

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 初日、松山のプレーは、不安定さと本来の"らしさ"が同居したような内容だった。まさに、悩みと確信の間で揺れ動く現在の松山を象徴しているようだった。

 3番では、左の林から打った185ヤードの2打目がグリーン手前の池につかまって、ボギーが先行。8番では178ヤードのセカンドショットがピン筋に飛んで手前1mにつけ、初バーディーを奪ったが、続く9番では1打目が右のフェアウェイバンカーに捕まって2打目がレイアップとなり、すぐさまボギー。後半に入っても、10番で1打目を左の林に打ち込み、2打目も木に当たってボールが進行方向とは逆に戻り、2ホール連続のボギーを叩く。

 だが、松山はここから堪えた。13番では152ヤードの2打目をピン左奥1mに突き刺して、2つ目のバーディー。16番では、この日採用した新しいドライバーが火を噴き、同組で回るバッバ・ワトソンの354ヤードをアウトドライブする364ヤードを記録すると、そこからの297ヤードをグリーン奥まで運んで、この日3つ目のバーディーを奪う。3バーディー、3ボギーのイーブンパーで、首位から6打差の18位タイ。ザ・メモリアルトーナメントの初日が10打差の105位タイ、全米オープンも第1ラウンドで8打差67位タイという出遅れだったから、松山も人心地が付いた事だろう。

「久々のオーバーパーを打たずのラウンドだったので良かった。前の2試合に比べれば、今日は練習と本番の差が無かったです。それだけ良いスイングになってきたのかなと思いました」

 だが、思ったようなプレーが続かないのが目下の悩みであり、その傾向は2日目の結果に顕著に表れた。

 1番で3パットのボギーとし、自ら悪い流れを作ると、2番では1mのパーパットがカップに蹴られ、さらに3番でもグリーン手前からの3打目アプローチがショートして、立て続けに3つのボギーを喫してしまう。

 5番でティーショットをピン奥4.5mにつけてバーディーを奪うも、浮上のきっかけにはなってくれない。折り返して10番では2mのパーパットがカップ左を通過し、11番でもグリーン右奥ラフからの難しいアプローチが寄らず、再び連続ボギー。

 12番のパーを挟んで13番では、ついに松山の我慢が効かなくなった。セカンドショットをグリーン右手前のラフまで運んだが、グリーン右手前に切られたカップに対し、3打目のロブショットがあとわずか足りずに、またラフへ。4打目のアプローチも1.5mにしか寄せられず、ボギーパットはカップ右の壁に蹴られて、ダブルボギー。

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「11番のボギーと13番のダブルボギーがきつかった。13番でダブルボギーにした後に、ちょっと気持ちが切れた部分がありました。巻き返そうという気持ちが萎んでしまいました」

 14番では、ティーショットが右に曲がり、2打目も木に当たって72ヤード進んだだけにとどまり、連続ダブルボギー。15番で、ほぼタップインというスーパーショットからバーディーとしたものの、萎んだ気持ちが再び膨らむ事はなかった。18番では14番と似たような状況となって、ティーショットが右、2打目も77ヤード進んだだけとなって、最後は1mのボギーパットも決まらず、この日3つ目のダブルボギー。「79」は第2ラウンドワーストで通算9オーバー。首位とは13打差で、順位は51位まで急降下してしまった。

「風など、難しいコンディションなのは間違いないのですが、打ちすぎですね」

 自分に呆れているかのように、松山は苦笑いを浮かべた。それでもまだ2ラウンド戦える事を、プラスに捉えるしかない。

「後半途中からショットがおかしくなりましたが、途中まではティーショットも良かった。ただ、その後のショートゲーム、パッティングの部分で思うようにいかなかったという感じですね。

ティーショットが13番の後でなかなか中々上手くいかないという事は、良いスイングじゃないのかなと思いますし、そこで良い当たりとか良いショットが1回でも出れば気持ちを立て直せたのかなと思うので、もうちょっと練習が必要だなと思います。少しずつ良いものが出てきていると思うので、それがちょっとずつ増えていけばスコアは伸ばせるかなと思います。残り2日間で、良いきっかけを掴めるようにしたいです」

「また気持ちを新たに、
次の全英オープンに挑めると思う」

 3日目、松山は初日から投入していたセンターシャフトのパターをエースに戻して臨んだ。だが、結果的にそれが大きな改善に結びつく事はなかった。取りたい2番で3.5mが外れ、続く3番ではグリーン手前からの10ヤードのアプローチが4mオーバーし、パーパットはカップ右を抜けた。4番では4m強、5番では5.5mのバーディーパットを迎えたが、エースパターはカップを捉えられない。すると6番では、6mのバーディーパットがカップ左を1.5m通過して、返しのパットもカップに蹴られ、3番に続いてのボギー。

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 後半に入って、12番でも4.5mが決まらない。こうなっては、なかなかチャンスは巡って来なくなる。13番では4m、14番では2.5mのパーパットを沈めて凌いだが、16番では堪えきれずに、ティーショットをフェアウェイ右のバンカーに入れ、2打目も34ヤード進んだだけとなって、この日3つ目のボギー。18番では、5m強と最後のバーディーチャンスとなったが、ここでもボールはカップに収まらなかった。終わってみればこの日、ノーバーディー。ホールアウト後の松山のコメントは、まず長い溜息から始まった。

「長い1日でした。良いところもあるんですけどね。うまく行かない事が続きすぎて、マイナス思考に入っています」

 これまでは練習と試合の差に戸惑ってきたが、この日は、内容と結果が一致しなかった。

「13番は大きめの番手でしたけど完璧な感触でしたし。14番もちょっと大きめの番手で打ってピッタリだと思ったのに。2回連続で良いショットがグリーンに乗らなかったのは、結構、集中力を切らしてしまう要因となりました。『もういいや』というか。打った感触は『チャンスについた』という感じなのに、結果が伴わない。練習の時と、状態はあまり変わらないと思ったのですが」

 通算12オーバー、首位と17打差。とにかく最終日は、良い内容と良いスコアが欲しい。 「先につながるゴルフが出来たらいいんですけど、上手くいかないですね。けれど、最後まで気持ちを切らさずにやれたらいいなと思います。明日、50台とか出ないかなあ。でも『59』が出ても通算1オーバーか……」

 さすがに、いきなりの50台は高望みと言えた。だが、最終日の松山のラウンドには、その切実な思いが、ようやくプレーにも結果にも少し表れた。

 まず2番では、右の林の中から2打目をグリーンまで運んでみせ、4日目にして初めてバーディーを先行させた。5番ではグリーン左奥バンカーからの2打目が、もう少しでチップインというショットでギャラリーを沸かせた。ハーフターンして10番では、154ヤードの2打目をピン右手前3mにつけて、2つ目のバーディー。11番では左ピンハイ5.5mのチャンスで、バーディーパットがカップを掠めた。13番では、139ヤードの2打目を左ピンハイ3mでバーディー。さらに16番では、グリーン左奥から20ヤードのアプローチを1.5mに寄せ、この日バーディーは4つを積み重ねた。

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最終18番こそ、フェアウェイから131ヤードの2打目を木に当ててボギーとし、「ウェッジであれだけ引っ掛けているようじゃ、話にならない」と、やや締まりのないホールアウトになったが、スコアカードは4バーディー、1ボギー。アンダーパーのラウンドは、実に3戦前のザ・プレーヤーズチャンピオンシップ3日目以来、9ラウンドぶりであり、そこは松山も素直に喜んだ。

「内容的には満足はしていないですし、全然ダメですけど、しばらくアンダーで回ってなかったので、気持ちは楽になりましたね。また気持ちを新たに、次の全英オープンに挑めると思うので、頑張りたいと思います」

 もちろん、現実を見ればトータル9オーバー、優勝からは15打差の42位タイであり、1日ぐらいアンダーを出しても、納得など出来るはずもない。

「4日間回れてアンダーで終われたけれど、予選落ちがあれば、どうだったのかなという感じもあります。何が良くなったというわけでもない。2日目の9オーバーと昨日の3オーバーと今日の3アンダーで何が違うのか、よくは分からないという感じです」

 全英オープンで、今抱えている様々な違和感がどこまで消えているか。もちろん、「風対策もしなくちゃいけない。ここでやっていたゴルフとはまったく違う」という全英ならではの課題もあるが、やはり何より、自身のプレーにもっと明確な"答え"を見つけ出す事ことが、今の松山にとっての急務だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 4 3 4 3 4 4 4 4 3 4 4 3 5 4 4 70
4
E
4
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
3
-1
4
-1
4
-1
3
-2
4
-2
3
-2
3
-3
4
-3
3
-3
4
-4
4
-4
5
-3
67
-3
4
E
5
E
5
1
4
1
3
1
5
2
3
2
4
2
4
2
4
2
4
2
3
2
4
2
4
2
3
2
6
3
4
3
4
3
73
3
5
1
6
2
5
3
4
3
2
2
4
2
3
2
4
2
4
2
5
3
5
4
3
4
6
6
6
8
2
7
5
7
4
7
6
9
79
9
4
E
5
E
5
1
4
1
3
1
4
1
3
1
3
E
5
1
5
2
4
2
3
2
3
1
4
1
3
1
4
E
4
E
4
E
70
E

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 スコット・ピアシー
3T ジョーダン・スピース
3T マット・クーチャー
3T ケビン・チャッペル
3T ジェイソン・デイ
7T ウィリアム・マクガート
7T シャール・シュワーツェル
7T デビッド・リングマース
10T ザック・ジョンソン
10T リッキー・ファウラー
10T アダム・スコット
10T ブランデン・グレース
42T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-6 F -4 69 73 66 66 274
-5 F E 69 69 67 70 275
-3 F -3 68 71 71 67 277
-3 F -4 69 72 70 66 277
-3 F -3 71 70 69 67 277
-3 F 2 67 69 69 72 277
-2 F E 64 74 70 70 278
-2 F E 72 69 67 70 278
-2 F 2 70 67 69 72 278
E F -5 72 74 69 65 280
E F -3 68 73 72 67 280
E F -2 71 68 73 68 280
E F -2 69 72 71 68 280
9 F -3 70 79 73 67 289

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。