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2016.06.02 - 06.05

ザ・メモリアルトーナメント

得意の大会で予想外の予選カット
練習の成果を試合で出せない
もどかしさ

「色々変えていたら
"しっちゃかめっちゃか"になった」

 感動の初優勝から、早2年。松山英樹にとって3度目の「ザ・メモリアルトーナメント」がやってきた。ディフェンディングチャンピオンとして戦った昨年も5位タイ。この大会、そして、ミュアフィールド・ビレッジへの松山の思い入れは強い。

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「こんな良いコースはなかなか無いと思いますし、勝ちたい試合の一つなので、何回勝っても嬉しいと思います。過去2年は自分の中ではそんなに良い状態では無かったけれど、まとめられていました。去年は去年で勝ちたいと思ってきたし、今年もこの試合で勝ちたいという気持ちは強いです」

 もちろん、次戦の今季2つ目のメジャー、全米オープン前の1戦という意味合いもある。最終日最終組の優勝争いで崩れてしまった前戦、ザ・プレーヤーズ選手権より2週間。松山は、さらなるレベルアップに余念がなかった。

「優勝争いをしている中で、課題がいっぱい見つかってくると思います。下の順位で追い上げて上位に入っても、そういう課題は見つからないと思いますし、プレッシャーがかかった場面でどれだけ自分の力を発揮出来るような一打にするかが、たぶん今の課題。それをどうやったら良いのかという事で、ショットもアプローチもパットも、結構大幅に変えました。それがどうなるか分からないですけど、調整的には上手くいっています」

 一方で松山はこの言葉の前に、「色々プレーヤーズの時に良くなかった部分を、どうやったら良くなるのかなと色々変えていたら、"しっちゃかめっちゃか"になった」とも語っていた。結果的に見れば、そのマイナスな面が初日のプレーに出てしまった。

 1番スタートのこの日。その1番は無難に2パットのパーで出ていったが、2番でピンチを迎えた。115ヤードの2打目が、右サイドに切られたピンよりも右に出て、あわや右のクリークかというショット。ラフからの7ヤードのアプローチも、それほど難しいものには見えなかったが、ずっと課題の一つに挙げているアプローチは、2mショートする。なんとか、上りのパットを沈めてパーセーブとしたが、松山はこのホールで、練習で出来ていた事が試合に入って出来ない事へのもどかしさを感じ始めていたのかもしれない。

 3番では121ヤードの2打目が、左手前のピンに対し、ショートサイドの2mへ。だが、バーディーパットはカップの左を抜ける。527ヤードと短めのパー5である5番では、セカンドショットをグリーン右サイドのコレクションエリアまで運びながら、またしてもアプローチが大きくショート。グリーンに入ってピンまで下りで、さらにグリーンの先にはクリークがあるという状況だったとはいえ、到底納得のいくものではなかったはずだ。

 6番では130ヤードの2打目をピン右奥3.5m、7番では79ヤードの3打目をピン左1mにつけて、連続バーディー。流れに乗るかに思われたが、不安定さは消えてくれなかった。9番では、ティーショットを左に曲げて、前上がりのラフへ。

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そこから見事に3.5mにつけて見せたが、バーディーという結果でティーショットのミスを消すことが出来ない。

 7番以降、ティーショットはフェアウェイを捉えなくなった(この日のフェアウェイキープは14ホール中6ホール)。ずっと、ボギーは叩かずに来たが、12番でついに堪えられなくなった。グリーン手前から右にかけて大きく池が広がる、このホール。右端に切られたピンを果敢に狙ったが、ボールはさらに右に出て、ウォーターハザードへ。池の手前のドロップエリアから79ヤードの3打目は、ピン奥から戻して1.5mにつけたが、ボギーパットは打った後に左に方向を変えて、カップ左に少しかかりながら抜けていった。ダブルボギーで、スコアはイーブンパーに。

 続く13番でも、ショットを手懐ける事が出来ない。1打目は左サイドのフェアウェイバンカーの淵に止まり、左足上がりのライからとなった149ヤードの2打目は、定石通りに左に出てしまい、グリーン左のバンカーへ。左下がりの状況では、グリーンに入ってすぐのピンに寄せる事は至難だった。8mオーバーして、ボギーとなり、オーバーパーへ。

 なんとか反撃を試みる松山だったが、14番では左ピンハイ4m、15番では5.5mのチャンスを外した。16番で、ようやくピンを指すティーショットから3.5mを沈めたが、松山のプレーを良い方向へと導く程の力にはならなかった。

 17番では、ティーショットが左バンカーにつかまり、アゴが高いためレイアップを強いられてボギー。一昨年は4日間全てでバーディーを奪う離れ業を見せるなど、得意にしていた18番でもティーショットが左に飛んで、ファーストカットから169ヤードの第2打もグリーンを捉えられず、さらに、アプローチは1.5mオーバー。9ラウンド目にして、このホールで初ボギー献上となった。

全米オープンへ期待を繋ぐ
試合後の練習場での一言

 これまで悪くても1日1アンダーで回ってきていた今大会で、初のオーバーパーとなる2オーバー(首位から10打差の105位タイ)では、松山が言葉少なになるのも当然だ。

「何も良くなかった。良いショットが一発もなかった。このスコアになっても仕方がないです」

 一緒に回ったマット・クーチャーが6アンダー、フィル・ミケルソンが4アンダーだった事も、松山の屈辱感を増幅させた事だろう。

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「普通にやればアンダーは出ると思うけど、自分は普通じゃないんで仕方ないです。明日良くなればいいと思います。あまり期待せずに、やるべき事をやれれば良いです」

 初日のリーダーボードで見れば、予選カットラインは1アンダー。単純計算で、2日目に3打は縮めなければいけない状況だ。

 だが、今年のミュアフィールド・ビレッジは、この日も松山に厳しかった。スタートの10番でいきなり、3打目の25ヤードのアプローチが8mオーバー。ボギー発進で、勢いが出ない。11番では3mが決まらず、12番では右ピンハイ3mからバーディーを奪ったが、14番では2m強のチャンスを外した。

 15番では2オンはならなかったものの、9ヤードのアプローチを1.5mに寄せて2つ目のバーディー。それでも、松山のエンジンは回転数を上げていかない。17番ではフェアウェイから183ヤードの2打目をグリーン左に外し、1.5mのパーパットも左を抜けた。18番ではまたフェアウェイからの171ヤードの2打目も、グリーン右奥に外し、かなりの下りのアプローチを残すピンチ。なんとか2.5mのパーパットを沈めたが、前半はイーブンパーで、予選カットラインは遠い。

 後半もショットは乱れた。結局この日のフェアウェイキープは、前日より1つ上がっての14ホール中7ホール、パーオンは前日と同じく、18ホール中11。数字上でも、改善は見られなかった。2番ではティーショットが右に出て、クリークそばへ。

2打目はレイアップとなって、この日3つ目のボギー。4番では、左奥のピンに対し、大きくショートして、グリーン右手前のバンカーにつかまり、寄らず入らずのボギー。

 バーディーを取りたい5番では、残り236ヤードから2オンを果たしたが、16mから3パット。続く6番では、フェアウェイ左バンカーから160ヤードの2打目を1mに突き刺すショットを見せてバーディーとしたが、あまりに遅かった。7番では4.5mのチャンスが入らず、9番でも5mがわずかにカップの右を通過した。

 3バーディー、4ボギーで、予想外とも言える2日連続のオーバーパー。通算3オーバーは、予選通過まで5打足りなかった。

「何を言えば良いか分からないですね」

 好相性のコースに期待もしていたはずだろうから、言葉が見つからないのも無理はない。

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「2週間休んで、色々変えたりして、上手くいかなかった部分もあった。というか、上手くいかなかった部分の方が多いので、全米オープンに向けては、それを一週間でどれだけ立て直せるかがポイントかなと思います。今までに無いような球も出たりしましたし、今日も1発2発だけだったんですけど、それが高いレベルで打てるようになった時には、もっといいパフォーマンスが出せると思います」

 救いは、この日のラウンド後の練習だろう。ウェッジ、アイアン、3W、1Wと打っていく中で、松山の口からこぼれた、この言葉。

「なんで試合でこの球が打てないかなあ。試合の前と終わってから調子が良いって"あるある(ネタ)"ですね」

 思い返せば、2勝目となった今年のウェイストマネージメントフェニックスオープンも、その前週は決勝ラウンドに進めていなかった。ぜひ、予選カットから優勝という展開も、新たな松山の"あるあるネタ"になって欲しいと願うのは、欲張りすぎだろうか。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 4 3 5 4 5 3 4 4 5 3 4 4 5 3 4 4 72
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4
E
5
1
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2
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3
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2
E
4
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4
E
4
-1
3
-1
5
E
4
E
73
1
4
E
4
E
4
E
3
E
5
E
3
-1
4
-2
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
5
E
5
1
4
1
5
1
2
E
5
1
5
2
74
2

プレーオフ

優勝者 NO 1 2
HOLE 18 18
PAR 4 4
ウィリアム・マクガート 4 4
  ジョン・カラン 4 5

リーダーズボード

Pos Name
1 ウィリアム・マクガート
2 ジョン・カラン
3 ダスティン・ジョンソン
4T ロリー・マキロイ
4T J.B.ホームズ
4T ゲーリー・ウッドランド
4T マット・クーチャー
8T パトリック・リード
8T キーガン・ブラッドリー
8T ケビン・ストリールマン
CUT 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -1 70 68 64 71 273
-15 F -2 68 67 68 70 273
-14 F -1 64 71 68 71 274
-13 F -4 71 66 70 68 275
-13 F -3 71 68 67 69 275
-13 F 1 68 65 69 73 275
-13 F 1 66 66 70 73 275
-12 F -4 68 71 69 68 276
-12 F -3 68 69 70 69 276
-12 F E 67 68 69 72 276
3 -- -- 74 73 -- -- 147

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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