TOUR RESULT

2016.03.17 - 03.20

アーノルド・パーマーインビテーショナル

最終日5アンダーのチャージで6位
4日間で減少した「スイングのズレ」

同組のジェイソン・デイに
「いいものを見せてもらった」

 前戦から1戦スキップして、アーノルド・パーマーインビテーショナルにやってきた松山英樹。その間の1週間は、「体調を整えたいと思い、ずっと体を休めていました。練習も少しはしましたけど、1日1時間半ぐらい。ラウンドもしていないです」と、体のケアを優先した。その甲斐あってか、「身体の状態はまだ不安はありますけど、だいぶ良くなってきているので、今週戦うのが楽しみです」と語るまでになった。

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ザ・ホンダ・クラシックで途中棄権する要因となった股関節痛など、体調の不安がかなり後退しつつある今、やはり今大会の主眼は、勝利を目指すのはいつもの事だが、一方でゴルフの調子をどこまで試合中に上げていけるかという事になるだろう。

 初日のラウンドは、まさに松山のそんな現状を反映するものとなった。同組のジェイソン・デイ、ザック・ジョンソンという昨年のメジャーチャンピオンを相手に、16番までは堂々とした戦いだった。4番で266ヤードのセカンドショットをピン筋に飛ばして、3.5mにつけ、イーグル逃しのバーディーを奪うと、6番でも4.5mを沈めて、5番の3パットボギーを取り返すバーディー。後半に入っても、10番で3m、13番でほぼタップインの距離、16番では1.5mを沈めて、トータル4アンダーまでスコアを伸ばした。

 だが、まだまだ松山のゴルフが復調途上だと思わせたのが、最終18番だった。ティーショットはフェアウェイ右を捉え、ピンまで164ヤード。しかし、絶好の場所からのセカンドは上手くミート出来ず、ボールはグリーン手前の岩に当たって、池に消えた。ホールアウト後、何度も松山は、「あり得ない」と悔やんだが、握ったのが8番アイアンなら、たしかに松山としては、有り得ないミス。2アンダー、27位タイでも、後味が悪過ぎる。

「なかなか自分の思い通りのショットが打てなくて、それでも上手く凌いだりバーディーチャンスにもつけられたりして上手くいっていたんですが、最後に良くない部分が出てしまったかなという感じです。ああいうのを減らしていかないと、上位に行くのは難しいかなと思います。明日、切り替えて頑張りたいです」

 しかし、そう言って松山は本当に、2日目にしっかり切り替えて、初日を上回るスコアを出してくるのだから頼もしい。10番のインスタートのこの日、いきなり142ヤードのセカンドショットを左ピンハイ1mに突き刺して、バーディー発進とすると、12番ではグリーン手前から30ヤードのアプローチを、ピン奥2.5mに寄せて、2つ目のバーディー。アウトでは、出だしの1番でグリーン手前からのアプローチを寄せきれずにボギーとしたが、「ショットは後半になるにつれて良くなった。当たりがしっかりしてきたし、思い通りの球を操れるようになった。迷いながら打った球はなかったので、良かったなと思います」と振り返るように、3番では129ヤードの2打目をピン右のショートサイド、2.5mに寄せ、6番では、221ヤードのセカンドショットをアイアンでグリーン手前まで運んで、後半も2つのバーディーを積み重ねた。トータル5アンダーで、順位は16位タイに浮上。

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 それでも松山のホールアウト後の第一声は、「微妙な感じで終わりました」だった。それは、目の前でジェイソン・デイが、前日の66に続いてこの日も7バーディー、ノーボギーの65という完璧なゴルフを見せつけたからに他ならない。

「同じ組の人があれだけ伸ばしたら、自分のラウンドがそんなに良いプレーに感じないです」

 だが一方で、大一番のマスターズに向けて、松山の中に良いイメージが植え付けられた事も事実だろう。

「良いものを見せてもらった。全体的に足りないことが明確になったし、ああいうプレーが出来ないとメジャーに勝てないと思った」

「ボールがピンに被るのは
やっぱり楽しい」

 首位のデイとの8打差を少しでも縮めたい3日目。だが、この日は途中から雨に見舞われ、大きく変わったコースコンディションが松山のチャージを阻んだ格好となった。

 まだ晴れていたスタートの1番、ティーショットを大きく左に曲げ、後わずかでOBというベアグラウンドに打ち込んでダブルボギー発進としたが、それでも前半の松山は、次々とチャンスを作っていった。3番ではピン手前4mを沈め、7番ではティーショットを右ピンハイ3.5mにつけてバーディー。9番では残り158ヤードからピンに重なるセカンドショットを放って、奥1.5mから3つ目のバーディー。「惜しいバーディーパットがたくさんあったので、ちょっと残念でした」と言うように、他にも2番、5番で5mのバーディーパットを迎え、6番では2mのバーディーパットがカップで1周して苦笑いとなるなど、まだまだ伸ばせそうな雰囲気が漂っていた。

 だが、ギャラリーの傘の花が咲いた後半は、「雨が強くなって難しく感じました。どれくらい風で持っていかれるか分からない」状況となり、11番ではグリーン右手前のバンカーから3打目が大きくオーバーしてボギー。パッティングも、「ラインは合っているのに距離が足りなかったり、距離が届いたら一筋違ったり」という状態で、13、15番の4.5mのチャンスも決まらず、バーディーを奪ったのは16番だけに終わった。

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 ただ、それでもこの日、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの1アンダーでまとめられたことは及第点だろう。特に最終18番で2打目をグリーン左のラフに打ち込み、左足下がりでバンカー越えという難しい場面を迎えながら、しっかりパーセーブしてスコアを守ったことが最終日に繋がる。「ボールがラフで浮いていたので、ウェッジが下を抜けて手前のバンカーに入る事もあると思いました」という3打目は、池の危険もある為、ピンを狙わずに5.5mに乗せ、そこから下りの左に曲がるラインをしぶとく沈めた。

「今日は、最後にしっかりパーセーブで上がれたという事が凄く良かったと思います。パッティングは、こういう天気やグリーンに合わせられなかったなというのはありますが、明日入る事を祈って、しっかり練習したいと思います。バーディー数が最近少ないので、多く取れるように頑張りたいです」

 首位から9打差の6アンダー、18位タイで迎えた最終日。松山は、この4日間でゴルフの内容が前進した事を、はっきりとスコアで示して見せた。1番で、最後にわずかに右に曲がる9m強のパットをジャストタッチで沈めてバーディースタートとすると、5番では75ヤードのセカンドショットを1m弱に寄せるスーパーショット。7番では、右ピンハイ3.5mを決め、9番でも下りの4.5mを流し込んだ。

 トータルのスコアを2桁に乗せて入った後半でも、スコアを更に縮めにかかった。「ピンを狙っていこうと思える事が多かったし、ボールが真っ直ぐ飛ぶ、ピンに被っていくのはやっぱり楽しいです」と言うように、10番では左奥のピンに対して、果敢にショートサイド2.5mにつけるショット。ここではバーディーとはならなかったが、12番では103ヤードの第3打を右ピンハイ1.5mにつけてバーディーとし、13、15番のでも、セカンドショットがピンに絡んで5m以内のチャンスを作った。16番では、きっちり2オンから後半2つ目のバーディー。スコアを12アンダーまで伸ばし、順位をこの時点で4位タイにまで引き上げた。

 攻めの姿勢は、最後まで貫いた。初日、池につかまる屈辱を味わった18番、フェアウェイから171ヤードの8番アイアンでの2打目は、右端に切られたピンしか見ていなかった。

「最後はパー狙いで、左サイドに乗せて2パットの5位以内でも良いですけど、狙える番手で、あえて左に狙うのは好きじゃないです」

 結果は、右ラフに外し、2mのパーパットも決まらなかったが、もちろん後悔はない。

「あそこでパーセーブ出来なかったのが悪い。順位は落としても悪くないです」

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 6バーディー、1ボギーで、この日5アンダーのチャージ。首位から6打差の6位タイまで追い上げた事は、わずかなものかもしれないが、自信になった事だろう。そして、いよいよ松山自身の口からも、「オーガスタ」という具体的な名前が出てきた。

「最後に入れて終われれば最高のラウンドだったという感じはありますが、ミスも所々あったりした中で、良くこのスコアで回れたなという感じです。徐々にスイングのズレが、初日のスタートの時よりは減ってきていると思うので、それを来週の試合で、オーガスタに向けて、ほとんど無くしていきたい。アイアンに関してはミスヒットも少なくなってきましたし、スイングのフィーリングというか、アドレスの時の気持ち悪さというのはだいぶ減ってきているので、そこは良かったなと思います」

 次週は、WGCデルマッチプレー。「マッチプレーはあまり得意じゃないですけど、頑張ります。自分の思ったようなプレーをして負けたら仕方がない。相手が上回っただけ。自分のベストを尽くすだけです」と言うが、もちろん、マスターズ前最後の貴重な実戦の機会を、1回戦や2回戦だけで終わらせるつもりなどないだろう。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 5 4 5 3 4 4 4 4 5 4 3 4 5 3 4 72
3
-1
3
-1
4
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3
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E
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4
E
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4
-1
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E
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E
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-2
5
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3
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4
-3
4
-4
3
-4
6
-2
70
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 ジェイソン・デイ
2 ケビン・チャッペル
3T ヘンリック・ステンソン
3T トロイ・メリット
5 ザック・ジョンソン
6T キラデク・アフィバーンラト
6T 松山英樹
6T ジェイミー・ラブマーク
9T ポール・ケーシー
9T フランチェスコ・モリナリ
9T ジャスティン・ローズ
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F -2 66 65 70 70 271
-16 F -3 68 68 67 69 272
-14 F -1 67 66 70 71 274
-14 F -1 67 69 67 71 274
-12 F -4 70 70 68 68 276
-11 F -7 70 69 73 65 277
-11 F -5 70 69 71 67 277
-11 F -2 68 68 71 70 277
-10 F -3 68 69 72 69 278
-10 F -3 68 72 69 69 278
-10 F 1 68 66 71 73 278

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。