TOUR RESULT

2016.02.25 - 02.28

ザ・ホンダ・クラシック

大目標マスターズに向けて
大事をとって無念の途中棄権

事前ラウンドは1回のみ
開幕前から見えた兆候

 もちろん松山英樹本人は、相性などというものがあるとは思っていないだろう。だが、ここまでデータが揃えば、周りがその存在を考えてしまうのも無理はない。松山にとって2戦前のウェイストマネジメント・フェニックスオープンは3年連続で優勝争いを展開し、今年は見事優勝も飾った。それに対し、今回のザ・ホンダクラシックは、一昨年は2日目のスタート前に左手首の痛みで棄権し、昨年もエントリーしていながら、コンディション調整のため直前にスキップ。

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そして、今年も結果から言えば、再び2日目のスタート前に棄権。なぜかこの試合は、上手く事が進まないから不思議だ。

 兆候は開幕前からあった。事前ラウンドは、プロアマの1回のみ。過去2年、試合を完走してはいないものの、練習ラウンドなどは充分に重ねてきていた為、「コースは知っている」という事だが、「体調を整える事が大事だと思いました」というのは、まさに本音だったのだろう。

 24歳の誕生日に迎えた第1ラウンドも、ピンフラッグを大きくはためかせる強風が吹いていたとはいえ、やはり少しおかしかった。3番でグリーン右手前のバンカーから、11ヤードのショットをベタピンにつけ、バーディーを先行させたが、5番ではティーショットを右に大きく外し、アプローチは1mに寄せたものの、パーパットがカップ左の壁に蹴られてボギー。続く6番では、右のフェアウェイバンカーから204ヤードのセカンドショットを、171ヤードしか前進させられず、40ヤードのアプローチもグリーン奥のラフへ。9ヤードの4打目も充分に寄せることが出来ず、ダブルボギーを喫した。

 2オーバーでハーフターンしての後半も、上手く運ばない。11番では、ファアウェイからの181ヤードのセカンドショットが、グリーン右に広がる池を警戒し過ぎたのか、グリーン左のフェアウェイへ。

左足下がりの難しいアプローチも、上手くワンクッションさせたものの、約3mショートでボギーが先行する。

 12番、13番ではいずれも3mを沈めて、連続バーディーとしたが、続く14番では、稼いだその2打をすぐに帳消しにしてしまった。フェアウェイど真ん中からの212ヤードのセカンドショットは、やや右に出て、グリーン右手前の池を後僅かで越えられなかった。3打目は、ライを見て打てると判断し、果敢にウォーターショットを試みたが脱出はならず、結局、ドロップを選択。ラフからの5打目を1.5mに寄せて、1パットで収めたが、この日2つ目のダブルボギーを喫してしまった。

 それでも、「誕生日祝いでダブルボギー2つになりましたね」と、ホールアウト後に冗談めかして言えたのは、上がり2ホールを連続バーディーで締められたからだろう。17番では、右ピンハイ1mにつけるスーパーショット。バーディーパットは、カップを1周するヒヤリとさせるものだったが、なんとか沈めて苦笑いを見せた。18番では、253ヤードのセカンドショットをグリーンに届かせ、グリーン右サイドのカラーから打ったイーグルパットはショートしたものの、1.5mをきっちりと沈めて、この日5つ目のバーディー。

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「変なクセをつけたくない」
頭をよぎる一昨年の苦労

 5バーディー、2ボギーに、さらに2つのダブルボギーを重ねてのトータル1オーバー、40位タイ発進。

「やっぱり、自分の調子のままが、結果に表れているという感じです」

 ホールアウト後の松山は、やや精彩を欠いた理由を、あくまでゴルフ自体に求め、体調の異変には一言も触れなかった。

「やっぱりボギーは絶対出ると思うので、その中でバーディーを何個取れるかだと思います。今日は余計なダブルボギーが来ましたけど、バーディーも取れていますし、明日からまた切り替えて、伸ばしていけるように頑張りたいと思います。パットは全然良くないですが、良い所で入ってくれているので、まだ良いと思います。これが入らなくなったらどんどんストレスが溜まる。自分の良いフィーリングが出るようにしていけば、入らなくてもストレスが減ってくると思うので、そういうふうにやっていければ良いと思います」

 前向きなコメントからも分かる様に、この時点ではもちろん、4日間を戦い抜くつもりだった。だが、2日目のスタート前、ドライビングレンジでの練習中に、松山は決断を下した。原因は、股関節の痛みだった。

「ちょっとした動きの時に痛みが強い。昨日もそうだったのですが、バックスイングの時に」と、前日も症状が出ていた事を、ようやくここに至って明かした。いかにも言い訳を嫌う松山らしい。

「フェニックスオープンで腰を痛めて、治しながらやって、先週風邪をひいて、移動してきて、何らかの形で体に負担がかかっているのかな、と。1週間かばってやったのがこの結果だと思います。昨日はスイング中の痛みがゼロで、ゴルフも出来ました。ただ、特殊な体勢に入った時に痛みがすごかったです。バンカーや、腰を落としてスイングする時に痛くなる」

 それでも、「無理をすれば出来ると思います」と、大きく心配する程のケガではないことが幸いだ。実際、コースを後にする時の松山の表情は、決して暗いものではなかった。

「無理をして親指を痛めた時もあるし、来週もあるし、この状態より悪化させたくないです。これ以上悪化すると、多分歩けない所までいく。変なクセが付いたらいけないです」

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 脳裏には、一昨年の左手親指の付け根を痛めた、という記憶があるのだろう。痛みがある中で、試合を続けた為に、自然と患部をかばうようになり、そこから本来のスイングを取り戻すまでに沢山の時間を要した。結果、ザ・メモリアルトーナメントでは初優勝を遂げたものの、大目標のメジャーをはじめ、多くの試合で思う様な結果を得る事が出来なかった。

 シーズンは今、アメリカ西海岸からフロリダへと移動してきて、暦はすぐに3月を迎える。メジャーの気配が、日に日に強くなってくる時期だ。松山の判断は、間違いなく賢明だったと言えるだろう。誰もが見たいのは、万全な状態でマスターズに臨む彼の姿。休む事も、トップアスリートの大事な仕事の一つだ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 4 3 4 3 4 4 4 4 4 4 4 3 4 3 5 70
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
4
E
4
E
4
-1
4
-1
4
E
6
2
3
2
4
2
4
2
4
2
5
3
3
2
3
1
6
3
3
3
4
3
2
2
4
1
71
1

リーダーズボード

Pos Name
1 アダム・スコット
2 セルヒオ・ガルシア
3T ブレイン・バーバー
3T ジャスティン・トーマス
5 グレーム・マクドウェル
6T ビジェイ・シン
6T リッキー・ファウラー
8T ウィリアム・マクガート
8T ビリー・ホーシェル
10T カン・スン
10T ルーク・リスト
10T ジョン・センデン
10T スコット・ブラウン
WD 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-9 F E 70 65 66 70 271
-8 F 1 65 69 67 71 272
-5 F E 70 66 69 70 275
-5 F -1 69 69 68 69 275
-4 F -1 71 69 67 69 276
-3 F E 69 70 68 70 277
-3 F 1 66 66 74 71 277
-2 F -3 66 72 73 67 278
-2 F -1 73 70 66 69 278
-1 F -2 71 69 71 68 279
-1 F 1 73 65 70 71 279
-1 F 1 71 66 71 71 279
-1 F 2 70 67 70 72 279
-- -- -- 71 -- -- -- 71

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。