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2016.02.18 - 02.21

ノーザントラストオープン

「パワーランキング1位」の期待通り、
2戦連続優勝争いの末の11位タイ

「ゴルフをやる体ではない」ながら、
「なんとなく2アンダー」の驚異

 前々週の2勝目は、松山英樹への高い評価を、当然のごとくさらに一段上へと押し上げた。ノーザントラストオープンにおける、PGAツアー公式サイトの優勝予想、「パワーランキング」は、松山を初めて1位にランクした。世界ランキング1位のジョーダン・スピース、同3位のロリー・マキロイを押しのけての、この順位。もはや、松山がいつ優勝しても、誰も驚きなどしない。

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 2勝目の呪縛から解き放たれたからなのか、松山も自らのプレーで、初日からその期待に応えた。開幕前に引いた風邪が快方に向かっている中で、「練習もトレーニングも出来ていないので、足がふらいついている感じがします」と言うものの、ゴルフの内容は、その影響をそれほど感じさせなかった。10番スタートのこの日、14番で左ピンハイ1.5mにつけて初バーディーを奪うと、15番でアプローチミスからボギーを喫するも、16番では5m、18番では4mを沈めて、2アンダーでハーフターン。後半に入っても、1番で4.5mに2オンからバーディーとすると、6番では5mのフックラインをジャストタッチで沈め、最終9番でも5.5mを沈めて、この日6つ目のバーディー。4番で2mのパーパットを外し、5番でもアプローチでヘッドがボールの下を抜けた感じとなって、さらにそこから3パットでダブルボギーと乱れを見せたが、2アンダーの27位タイは、充分な滑り出しだ。松山いわく、「なんとなく2アンダーで回ったなという感じです」だそうだが、この屈指の名コース、リビエラカントリークラブで、「なんとなく2アンダー」とは、他のプレーヤーが聞いたら、どう思う事だろうか。

「まずはコンディショニングを整えて、それからゴルフだと思うので、今日の午後しっかりとコンディションを整え、明日の朝、しっかりと練習してゴルフを整えたいと思います」

 2日目。「昨日よりはだいぶ体調も良くなっていますし、体は軽かったです」という体の回復と、その体の状態から、「あまり高望みしていないです。ピンにつけたいと思っても、そんなに簡単なコースじゃない。グリーンに載っていれば良いくらいの感じでやりました」という気持ちの余裕が、さらに松山のプレーを洗練させた。1番では連日の2オンからバーディー発進すると、ノーボギーで迎えた8番で、4.5mの上りのパットを真ん中から沈めて、2つ目のバーディー。後半に入っても、11番で259ヤードのセカンドショットを、3番ウッドでスライスをかけて2オン。3つ目のバーディーを奪う。12番では右サイドの樹の中にティーショットを打ち込んでボギーとしたが、スコアを崩したホールは、ここだけに抑えた。14番では、ティーショットをピン筋に飛ばして、手前4.5mに乗せてバーディー。リビエラを代表するホールの一つである18番では、168ヤードの2打目をピン左手前3.5mにつけて、連日のバーディーを決めた。5バーディー、1ボギーでトータル6アンダー。首位とは4打差の7位タイで、堂々、優勝戦線に名前を連ねる。

 メディアからの2戦連続勝利の快挙を期待する問いかけに、「そんなに簡単に出来るとは思っていないし、何も意識はしていないです」と言いつつも、もちろん試合に出る限り、常に優勝は頭にある。

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「悪くないと思いますし、優勝争いする為にもっとコンディショニングをしっかりして、ショットもパットも上手く出来る様に練習したいと思います」

ショットにもパットにも自信が戻ったら
果たして今、どんなプレーを見せる?

 3日目、松山はさらに加速した。バーディー必須の1番で、3日連続の2オンからきっちりスコアを7アンダーに伸ばすと、2番では6mのパットを沈め、3番では138ヤードの右ラフからの2打目をベタピンにつけて、圧巻の3連続バーディー発進。7番のボギーを挟み、8番では163ヤードのセカンドショットを、9番では164ヤードの2打目をともにピンの根元に落として、再び連続バーディーでフロントナインをトータル10アンダーで締める。

 しかし、一転してバックナインでは、松山のプレーにブレーキがかかった。10番ではティーショットを左にひっかけ、アプローチが2度寄らず、ボギー。13番でも、セカンドショットを曲げて、グリーンの左サイドに打ち込み、アプローチは飛びすぎてピンを9mオーバー。

3つ目のボギーを喫する。14番では、またしてもショットがピンの根元を突き刺してバーディーを奪ったが、以降、スコアを再び2ケタに戻す事は出来なかった。もどかしかったのが、プロなら誰もが重要視する上がり3ホールだ。「最後の3ホールでバーディーパットを決められなかったのが悔しい」と振り返るように、16番では2m、17番も2m、3日連続バーディーがかかった最終18番も4.5mのチャンスを決められなかった。

「最後以外は、惜しいパットが続いた。それが、このグリーンの難しさです」

 とは言いつつ、トータルスコアは9アンダーまで伸びて、10位タイ。順位こそ前日から下がったものの、トップとの差は1打縮まって3打差だ。3打といえば、前戦最終日を迎えた時と同じストローク差でもある。

「スタートは良かったのですが、なかなかその後、伸ばせなくてしんどかったです。ですが圏内には残ったかなと思います。上位にはたくさん人が集まっているので、伸ばしていかないと優勝には届かない。伸ばしていけるように頑張っていきたいと思います。3、4打差だったらまだチャンスはあります」

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 最終組の3組前でスタートし、トップを追いかける最終日。1番で、4日連続の2オンとはならなかったものの、3.5mを決めて、幸先よく松山はコースへと出ていった。だが、結果的にこの日の松山は、ショットもパットも精彩を欠いた。「ショットは良い感じになりそうで、なかなか上手くいかなかったという感じで、パットはもう訳が分からない事になりました」と言う松山の言葉は、データにもきっちり表れた。フェアウェイキープ率は、前日の71.43%から50%と下がり、パーオンも4日間で最も悪い18分の12。自ずと、ショットの貢献度を示すストロークゲインド・ティー・トゥ・グリーンは前日までの2ポイント以上から1点代へと降下し、パットの貢献度を示すストロークゲインド・パッティングも-1.823と、前日の-1.366をも下回った。

 そして何より、スコアのちぐはぐさが、勢いを失わせた。「3番、4番でミスした後に、5番で取れて、6番でまた外したのが、やっぱり8番のボギーにも繋がった」と反省した様に、3番で3パット、4番でも5mのチャンスから3パットで連続ボギー。5番で2打目をベタピンにつけてバーディーとして挽回しようとしても、続く6番で1.5mのチャンスを逸していては流れは来ず、逆に8番で147ヤードのセカンドショットをグリーン右ラフに外しボギー。

 行ったり来たりは、その後も止まらない。9番で2打目を70cmにつけてバーディーとしたが、後半に入って10番で2.5mのチャンスを生かせず、12番ではアプローチを寄せられずにボギー。続く13番ではティーショットを右の木々の中に曲げながら、セカンドショットでフックをかけて見事なリカバリーを見せ、7mのパットも沈めて、ピンチをバーディーに変えたが、15、16番でまたまた連続ボギー。

「9番で取れたものを、また10番で取れずに、12番でまたボギーが来る。15番もそうですけど、全部良い流れが来そうな時にボギーを打ってしまって、自分から苦しい展開になってしまった」

 17番でこの日5つ目のバーディーを奪ったが、ボギーが6つを数えては、優勝争いから脱落せざるを得ない。4日間で初のオーバーパーを叩き、トータル8アンダー、11位タイ。

 周りはやはり、体調の悪さに原因を求めるが、風邪を引いたのも自分の責任。体が資本のアスリートだけに、体調管理を上手く出来なかった自分が悪い事は、松山が一番わかっている。

「出たからには、結果が悪いのを体調のせいには出来ない。結果が全て。悔しいけど、なるべくしてなった結果。今度はこうならないように、しっかり準備をしたい」

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 しかし、一方で松山は、「ショットも自信を持っている感じではなく、パットもこれだけ外してこの位置にいられるという事は、次に良い状態で自信を持ってやれる時が来ると、もっと良い位置で最終ホール競って終われるかなと思います」と、笑顔も交えながら振り返る。思えば前戦も、完調ではないながら勝利を掴んだ。松山は、この2戦を通じて、自身の力の底上げを感じているのではないだろうか。

 体調も戻り、試合も充分にこなして迎える次戦。願わくば、もう少しの自信も上乗せして試合に臨んでほしい所だ。100%とはいかなくとも、持てるものの殆どを出し切ったとき、果たして現在の松山は、どんなラウンドを我々に見せてくれる事だろう。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
5 4 4 3 4 3 4 4 4 4 5 4 4 3 4 3 5 4 71
4
-1
4
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5
E
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2
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1
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-2
2
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5
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-3
68
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4
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3
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2
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4
-3
4
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6
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2
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4
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4
-1
3
-2
4
E
5
E
4
E
4
E
2
-1
5
E
2
-1
5
-1
3
-2
69
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 バッバ ワトソン
2T アダム・スコット
2T ジェイソン・コクラック
4 ダスティン・ジョンソン
5T マーク・レイシュマン
5T K・J・チョイ
7 チェズ・リービー
8T マット・クーチャー
8T カン・スン
10 ライアン・ムーア
11T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -3 66 68 67 68 269
-14 F -4 68 68 67 67 270
-14 F -3 68 64 70 68 270
-13 F -2 68 66 68 69 271
-12 F -2 68 67 68 69 272
-12 F -2 69 67 67 69 272
-11 F E 66 67 69 71 273
-10 F -4 69 69 69 67 274
-10 F -2 70 69 66 69 274
-9 F -2 69 68 69 69 275
-8 F 1 69 67 68 72 276

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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