TOUR RESULT

2016.01.28 - 02.01

ファーマーズインシュランスオープン

2年連続予選カットでも気持ちを
前向きにさせる「パットの手応え」

「良いのが入ってくれている。
今までにない感じで良い」

 昨年12月上旬のヒーローワールドチャレンジから約2カ月。松山英樹が、「ファーマーズインシュランスオープン」でツアーに帰ってきた。昨シーズンは、同じくヒーローワールドチャレンジから約1カ月後のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズに出場していたこともあり、今回は休養が約2倍。ツアーに、メジャーに、プレジデンツカップにと、ずっと走りつづけた疲労は、充分癒されたことだろう。

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 一方のゴルフの調子については、今大会の開幕前インタビューで、「先週ぐらいからちゃんと練習し始めて、良い感じに来ていますが、試合になってみないと分からない部分が多くあります」と現状を語っていたが、初日のスコアを見れば、流石にしっかり仕上げてきたと誰もが感じたはずだ。

 カリフォルニア州のサンディエゴに程近いトーレパインズ・ゴルフクラブで行われる今大会。予選ラウンドをノースコース、サウスコースの両方を回るが、比較的易しいと言われるノースコースで初日を迎えた松山は、スタートの10番をパーでまとめた後の11番で早速、約6mを沈めて2016年初バーディーを奪う。これで流れに乗った松山は、14番、15番では、約3.5m、約1mのチャンスを逃さずに連続バーディー。17番では、左奥のピンに対し、右手前にオンと、グリーンの端から端とも言えるような長いパットとなり、1.5mに寄せたパーパットを決めきれず、この日初ボギーを喫したが、2アンダーでのハーフターンは、休み明け最初のラウンドとしては何も言う事がないだろう。

 後半に入っても、チャンスにつければしっかりとものにするゴルフを展開した。短めの1番ではセカンドショットをグリーン手前まで運んで、アプローチを約1mに寄せ、バーディー。

3番パー3では左奥のピンに対して、ショートサイドを果敢に攻めてピン奥約1m、4番ではピン手前約2.5mにつけて、この日2度目の連続バーディーを決めた。

 5番ではまたしてもロングパットを残し、約1.5mオーバーしての返しを外して2つ目のボギーを数えたが、初日4アンダー、首位とは2打差の8位タイ発進は、松山自身、「手応えはないです」と言いつつも、上々の結果だろう。好スコアの要因として、「良いのが入ってくれている」と、松山はパッティングを上げた。「今までにない感じでいい。いろいろ試せる部分は試したし、良かったと思います」と言うように、昨年までと比較すると、スタンスがやや狭くなり、つま先をより閉じて両足が描くハの字の度合が強くなった様に覗えたが、試している事は単純にフォームだけでもないのだろう。「まあ、それは色々あります」と詳細は明かさなかったが、昨年苦しんだパッティングに光明を見出しつつあるのなら、何よりだ。

 一方の課題は、ショットだ。松山自身、「余りない事です」と苦笑した様に、初日のティーショットのフェアウェイキープは14分の4。多くのホールで、ラフからのセカンドショットを強いられた。逆に見れば、良くそこから5つもバーディーを取ったとも言える。

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「ショットに関しては、何をやっても上手くいかなかった。明日は長いサウスコースだし、ショットが安定しないとスコアが作れない。しっかりと明日はフェアウェイに行く様にどうにかしたいと思います。サウスはそんなに嫌いじゃないですが、油断しているとすぐスコアを打ってしまうと思うので、今日みたいに粘り強くやっていけたらいいなと思いますね」

「結果につながっていないという事は
まだ何かやらなければいけない事がある」

 しかし迎えた2日目、もちろん決して油断したわけではないだろうが、松山の自己分析は悪い意味で的中してしまった。松山が長いと言うように、ノースよりも600ヤード以上長い全7,569ヤードのサウスコースは、やはりショットの悪さをなかなか隠しきれなかった。

 スタート1番で、ティーショットこそフェアウェイに行ったものの、セカンドがグリーン手前のラフに吸い込まれ、1.5mのパーパットもカップの右縁に蹴られてボギー発進。3番では、いったん右ピンハイについたと思ったボールが、グリーンの傾斜で転がって、どんどんカップから遠ざかっていった。

段を越える13mのバーディーパットは、3.5mオーバー。返しのパットは、右に曲がるラインを厚く読みすぎたか、左を抜けた。この日2つ目のボギー。

 6番では、残り241ヤードのセカンドショットをアイアンで2オンさせて、きっちりバーディーを返したが、続く7番では右ラフ、左ラフと渡り歩いて、4.5mのパーパットも決まらずボギーとし、前のホールのバーディーを帳消し。9番で、84ヤードの3打目をピン手前4.5mにつけて、2つ目のバーディーを奪っても、折り返しての10番ですぐ、ティーショットを左の木立の中に打ち込んで、またしてもバーディーとボギーの繰り返しとなってしまう。

 こうなると、チャンスさえやってこなくなる。スコアを稼ぎたい13番では、ラフからの82ヤードのサードショットがグリーンを捉えられず、3.5mのパーパットも決められない。17番でも、右ラフからの179ヤードの2打目が、グリーン手前のバンカーに捕まり、この日ついに6つ目のボギー。

 前半にあった2つのチャンス、2番の5.5mがあと一転がり足りず、5番の2mではカップ左縁に蹴られて決めきれなかったのも痛かった。最終18番でも、ファーストカットからの118ヤードの3打目を右ピンハイ2.5mにつけたが、バーディーパットは無情にもカップ右縁にかかりながら、沈もうとはしてくれなかった。松山は天を仰いで、苦笑い。

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この3つのチャンスのどれかが入っていれば。パーパットが一つでも決まっていればと言っても仕方がない事だが、初日の4アンダーからスコアを4つ落としての、トータルイーブンパーで、カットラインに足りなかったのがわずかに1打となれば、どうしても、"たられば"を考えてしまう。

「昨日よりは多少フェアウェイには行っていましたけど、良くなったり悪くなったりの繰り返しなので。1ホール1ホールで、良かったり悪かったりを繰り返していて、自信を持てずに最後まで行っている。そこは残念だったなという感じです」

 ホールアウト後の松山は、昨年に続いての今大会予選落ちの原因を、やはりショットの悪さに求めた。

「一発良くても、なかなか次のショットが上手く行かなかったりして、それをいかに試合中に修正出来るかだと思う。一貫性がないというか、打ち方がバラバラだった。何か一つ安定したものがないとこうやって崩れていく。スイングを変えても変えなくても、結果がすべて。そこにつながっていないという事は、まだ何かやらなければいけない事がある」

 ただ、自らのショットを厳しく評した松山の表情は、意外とサバサバしていた。それは、パッティングに一定の評価が出来たからという事もあるだろう。18番を始めとして、後僅かというパッティングが多かったこの日だが、それについてもまったく意に介さなかった。

「パッティングは全然悪くないと思いますし、ただ今日は微妙なパットが入ってくれなかった。最後もそうですけど、カップに蹴られたりと、そういう所で残念だったなという感じですね。悪いストロークをしている訳じゃないし、ラインがひと筋違ったというだけで、何も気にしていない」

 次戦は、一昨年に4位タイとなり、昨年も優勝争いの末、惜しくも2位タイとなったウェイストマネジメント・フェニックスオープン。それもあってか、松山はポジティブに前だけを向いていた。

「今週、早く終わったら終わったで、来週に向けて良い準備が出来る。ショットの練習をしたいです」

 休養明けの第1戦を終えて、得意の大会へ。今回の2日間が良い調整になったのだと思わせてくれる事を期待したい。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 4 5 4 3 5 4 3 4 5 4 4 3 4 5 72
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
5
1
4
1
4
2
4
2
4
2
4
1
5
2
3
2
4
1
5
2
3
2
4
2
6
3
4
3
4
3
3
3
5
4
5
4
76
4
4
-3
4
-3
2
-4
3
-5
5
-4
3
-4
4
-4
4
-4
5
-4
4
E
3
-1
3
-1
4
-1
4
-2
3
-3
4
-3
4
-2
5
-2
68
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ブラント スネデカー
2 チェ キョンジュ
3 ケヴィン ストリールマン
4T フレディー ヤコブソン
4T ジミー ウォーカー
6T J.B. ホームズ
6T ヨナス ブリクスト
8T ビリー ホーシェル
8T パットン キザー
8T アーロン バデリー
8T マーティン レアード
8T ジョン フー
CUT 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-6 F -3 73 70 70 69 282
-5 F 4 68 67 72 76 283
-4 F 2 69 69 72 74 284
-3 F 4 69 69 71 76 285
-3 F 5 69 71 68 77 285
-2 F 4 70 68 72 76 286
-2 F 5 77 66 66 77 286
-1 F 4 67 70 74 76 287
-1 F 4 67 73 71 76 287
-1 F 4 73 69 69 76 287
-1 F 5 69 68 73 77 287
-1 F 6 69 69 71 78 287
E -- -- 68 76 -- -- 144

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。