TOUR RESULT

2015.10.15 - 10.18

フライズ・ドットコム・オープン

パットが決まらず17位タイも
決して消えない勝利への確信

「こういう厳しい日程も
1回やってみよう」

 PGAツアー3シーズン目のスタートとして、松山英樹は開幕戦、フライズ・ドットコム・オープンを選んだ。前週、アジア開催のプレジデンツカップを戦ったこともあり、間を置かずにアメリカでプレーという選択肢はないと思われたが、この一戦には昨年、一昨年と続けて3位タイに入った、良いイメージがある。また、「こういう厳しい日程も、1回やってみよう」という意図もあった。

NEXT

∧

∨

体は正直で、「眠い、眠いです…」という状態だが、「キツイですよ。でも、しんどいのは、みんな同じです」と、言い訳にするつもりはない。

 上昇の兆しがあるゴルフの調子も、出場を決意させた一つの要因だろう。

「昨シーズンも試行錯誤しながら、自分の良いフィーリングを出そうとやってきましたが、昨シーズンの最後の方で上手く行き始めました。ショットは少しずつ良くなっています。パットは去年の最初の方に比べたら、安心して打てる様になってきました。今年、そこは全然違うかなと思います」

 松山の中に今あるのは、やはり昨シーズン果たせなかった優勝だ。2015年中に勝つ事が出来れば、1年間の優勝者だけが集う、年初めのヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズの出場権も得られる。

「まだ前のシーズンが終わってからすぐなので、今シーズンの目標は決められないけれど、優勝というのは間違いなくあります。今年中に勝てたら、また目標は変わってきます。ヒュンダイも行けたら良いと思っています」

 その勝利に向けて、初日のラウンドは可もなく不可もなくといったラウンドとなった。ボギーが来たかと思えばバーディーが来て、またボギー。13番まで、そんなゴルフが続いた。

最も窮地に陥りそうだったのが、16番。スプーンで2オンを狙った2打目が左に出て、「ああ、もうダボが来るなあという感じでした」と、松山はガックリうなだれた。しかし、直後に木に当たってフェアウェイに出てくるラッキー。それを生かして残り84ヤードの3打目を1mに寄せ、ピンチをチャンスに変えた。すると最終18番でも、95ヤードの3打目を2m弱に寄せてバーディー。波はありながらも、2アンダー、トップから7打差の48位タイと、オーバーパーは打たずにまとめ上げた。

「ショットに関しては悪い所もありましたけど、納得のいくショットも多かったです。パッティングが良い時とそうでない時がある。最初は気にならなかったのですが、続けて入らなくなって、ストロークというかフィーリングが悪くなってきました」

 振り返る言葉は、この日の行ったり来たりのラウンドを象徴するものだったが、それも心配になるほどの状況ではない様だ。

「良いパットもありますし、ちょっとしたきっかけで良くなると思う。そのちょっとしたきっかけが大事です。寝たら治るくらいのレベルかなと」

NEXT

∧

∨

 しかし2日目も、結果的には、そのきっかけを掴めずに終わった。ショットは、「この2日間、ほとんどドライバー以外、アイアンショットはミスをしていない」と好感触だが、パッティングは、「ちょっとした事でもっと入ってくれると思うのですが、そのちょっとが、昨日も今日も見つからない」状況で、この日ももどかしい内容となった。インスタートの12番でボギーとするも、13番で11ヤードのアプローチをチップインバーディーとし、15番でもティーショットを3mにつけてバーディー。アウトに入って4番で5mのミドルパットを沈めてバーディーとするも、6番ではティーショットを左の林に入れてボギー。最終の9番では、5番ウッドでのセカンドショットを引っかけたものの、アプローチを寄せてバーディーとし、初日と同じく、なんとか2アンダーで回って予選突破を決めたが、首位との7打差は変わらず4アンダー29位タイ。

 7番では2mのパーパットを沈め、「良いパットが入って良かった。あれをボギーにすると、カットライン上でした」と評価したが、16番3.5m、18番3m、1番5m、3番4.5m、5番2.5m、9番6mという多くのチャンスメイクがバーディーに繋がらなければ苦しい。

 ただ、それでも松山は、自身のパッティングに悲観はしていない。

「良くなったり悪くなったりしている中で、昨日よりは良くなっています。一時期の悪い頃よりは良い。今日は時間があるのでしっかりと練習して、修正できたら、まだまだ伸ばせるチャンスはあると思います。プレジデンツカップの時は良かった。あの時は初日が悪くても、土曜日に修正出来ていました。そういう風になればチャンスは出てくると思います」

「アイアンは本当に良い感じで
仕上がってきています」

 3日目、確かにスコア上では僅かながら前進を見せた。5番でボギーとしたものの、9番では、「たまたま入った感じ。ラッキーという感じ」で13.5mのイーグルパットがカップを捉えた。折り返して10番では、1.5mを沈めてバーディー。直後の11番でボギーが来たが、15番では6.5mの右に切れるラインを読み切り、16番でも8mを決めて連続バーディーが来た。この日3アンダーで、トータル7アンダーは27位タイ。

NEXT

∧

∨

 しかし、首位との差はまた7打と、開きもしなかったが、縮める事も出来なかった。優勝に向けての威勢のいい言葉ではなく、「オーバーを打っていないので、せめてもの救い」と言わなければいけないのがつらい。この日も要因は、パッティング。「3~5mが今日は1回も入っていません。ショットはそれだけ付いてきている。パットが入らなかったら伸ばせないのだなという感じです」と振り返るように、チャンスは前日よりも多かった。4番3.5m、8番2m、12番5.5m、13番4.5m、14番4.5m、17番5m、18番2.5m。

「今日の途中でちょっと修正出来ました。そんなに深い悩みにはなっていません」とは語るものの、「1回、2回じゃ、なかなか戻ってこない。練習をして、試合で良いボールが続かないと自信は生まれません」と、まだまだ確かなものが手の中にある訳でもない。

「明日伸ばして終われれば良い。自分のベストを尽くせたら」との思いで迎えた最終日。前半、課題のパッティングは、「2番、3番でバーディーが取れた時には良い感じで行くかなと思いました」と言うように、復調を感じさせた。

2、3番で3mを続けて決め、4番6m、5番3m、6番4mも、「入らなかったけれど、良い感じで打てていました」。9番でも4mを沈めて、前半を3アンダーとし、トータルで10アンダーへと乗せた。この時点で、トップは14、15アンダーあたり。後半9ホール次第では、勝負出来そうな所まで持ち込める。

 だが、「11番までは上手く行っていた。12番くらいから上手く打っても全然入らないのが続きました」と言う様に12番で4.5mを外してから、変調してしまった。13番ではグリーン左奥のラフからのロブショットがダルマ落とし状態となって、残ったカラーからの3mのパットもカップを捉えられない。悔しがる松山の口は、「何で入らない?」と言っている様に見えた。続く14番では、グリーン手前バンカーから寄せられず、連続ボギー。16番、18番のパー5で2つのバーディーを返したが、「入る気がしない中で入ったので、逆に自分がビックリしています」と、手応えが戻った訳ではなかった。この日も前日と同じくスコアを3つ伸ばしたが、トータル10アンダー止まりで17位タイ。

「プレジデンツカップとか、その前の2試合くらいからパッティングは凄く良くなって来たので、自信を持ってやっていたのですが。今週で一気に無くなってしまいました」

NEXT

∧

∨

 しかし、意外にも松山のマイナスなコメントはこれくらいで、残りはどちらかといえばポジティブなものばかりが続いた。それは、調子の良かったアイアンの話だけでなく、苦しんだパッティングについても、同じだった。

「パッティングは、また練習して、上手く自分の良いフィーリングを出せる様になれば、自ずと結果はついてくると思います。アイアンショットは本当に良い感じで仕上がってきていると思うので。ウッド系とショートゲームをもっと練習していけたら良いと思います。アイアンは、フィーリングが合わなかったのが、少しずつ合ってきています。ショートゲーム、パター、ドライバーを含めて、どう合わせていくか。今週は良いものが見つかりました」

 プレジデンツカップからの強行軍も、試合前の考え通り、プラスの経験と捉える。

「疲れましたけど、1回くらいはね。アメリカに来て、いつも1週間とか2週間とか開けてやっていた。たまにはタイトなスケジュールを、と思っていた。どこかでこういうスケジュールになる時が来る。こういう感じになるのだなと、勉強になりました」

 次は再び、舞台をアジアに移しての2連戦。

 「あまり得意なコースの2試合じゃないですけど、アイアンは戻ってきています。100ヤード以内と、ティーショットが上手く行けば、チャンスはあります」

やはり、松山の前へ進もうとする気持ちは、そう簡単に遮られたりはしない。

NEXT

∧

∨

スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 4 3 4 5 4 3 4 4 4 3 5 4 5 72
4
E
2
-1
3
-2
4
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
5
-2
5
-1
3
-1
4
-2
4
-2
4
-3
69
-3
4
E
3
E
4
E
4
E
6
1
4
1
3
1
4
1
3
-1
3
-2
4
-1
4
-1
4
-1
4
-1
2
-2
4
-3
4
-3
5
-3
69
-3
4
-1
3
-1
4
-1
3
-2
5
-2
5
-1
3
-1
4
-1
4
-2
4
E
3
E
5
1
3
E
4
E
2
-1
5
-1
4
-1
5
-1
70
-2
4
E
4
1
3
E
5
1
4
E
3
-1
3
-1
5
E
4
-1
4
-1
3
-1
4
-1
5
E
4
E
3
E
4
-1
4
-1
4
-2
70
-2

プレーオフ

優勝者 NO 1 2
HOLE 18 18
PAR 5 5
エミリアノ グリジョ 5 4
  ケビン ナ 5 --

リーダーズボード

Pos Name
1 エミリアノ グリジョ
2 ケビン ナ
3T T.ファン アスビーゲン
3T ジャスティン トーマス
3T ジェイソン ボーン
6T シャール シュワーツェル
6T パトリック ロジャース
6T ジャスティン ローズ
6T カイル リーファース
10T クリス ストラウド
10T ライアン ムーア
10T スマイル カウフマン
10T ルーク ガスリー
10T ジョナサン ベガス
10T ウィル ウィルコックス
10T アンドリュー ルーペ
17T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-15 F -3 68 71 65 69 273
-15 F -2 68 71 64 70 273
-14 F -4 69 68 69 68 274
-14 F -3 66 70 69 69 274
-14 F -2 72 68 64 70 274
-12 F -4 71 68 69 68 276
-12 F -2 68 69 69 70 276
-12 F E 67 69 68 72 276
-12 F E 68 71 65 72 276
-11 F -4 69 69 71 68 277
-11 F -4 72 70 67 68 277
-11 F -4 68 72 69 68 277
-11 F -2 71 70 66 70 277
-11 F 1 64 71 69 73 277
-11 F 1 68 67 69 73 277
-11 F 2 68 72 63 74 277
-10 F -3 70 70 69 69 278

∧

∨

  • LEXUSについて詳しくはこちらLEXUSについて詳しくはこちら
  • LEXUS COLLECTIONLEXUS COLLECTION

松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。