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2015.08.20 - 08.23

ウィンダム選手権

2月以来「今季2度目」の予選カット
次の飛躍のために
通らなければいけない場所

「タイガーに引っ張られて
良いプレーが出来た」

 全米プロゴルフ選手権翌週のレギュラーシーズン最終戦となるウィンダムチャンピオンシップは、多くのトッププレーヤーがスキップし、全4戦のプレーオフシリーズに備える。しかし松山英樹は、昨年と同様に今年も、この試合への参戦を決めた。

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その昨年は、ブリヂストンインビテーショナルからプレーオフ最後のツアーチャンピオンシップまで7連戦というハードスケジュールとなった訳だが、2015年も上手くプレーオフを勝ち抜いていけば、全く同じ7連戦という事になる。ただ今年のツアースケジュールでは、プレーオフ第2戦のドイツバンクチャンピオンシップと第3戦のBMWチャンピオンシップの間に1週間のオープンウィークが挟まれている。この事も、松山に今大会参戦を促したのだろう。

 勿論、USPGAツアーでは昨年のザ・メモリアルトーナメント以来、日本ツアーも含めればダンロップフェニックス以来、勝利がない事も参戦の理由の一つのようだ。
「優勝のチャンスは1回でも多くなる方がいいと思うので」

 世界ランキングでも、フェデックスカップランキングでも上位につける松山だけに、その他のトップランカーが少ないこの試合では、予選ラウンドで最もホットなペアリングの1人に選ばれた。2013年ブリヂストンインビテーショナル以来となる、タイガー・ウッズとのプレー。ウッズがキャリアで初めて今大会に出場するという事もあって、注目度は俄然、高まっていた。しかし、メディアから、「気持ち的に昂るものは?」「平常心で臨めそう?」という質問を受けた松山の答えは、どちらも短い一言。

「ないですね」
「そうですね」

 2013年、母校・東北福祉大の皇帝ペンギンのロゴが入ったウェアに身を包み、PGAツアーにスポット参戦していた松山は、初めてのウッズとの組み合わせに、「嬉しいですね」と語り、初日のラウンド後も、「途中まではタイガーに引っ張られて、うまくプレー出来た。凄いプレーを見させてもらって、自分もそこまで行かないと、と思わせてくれました」とコメントしていたが、今は立場が違う。あのとき、2位に7打差の圧倒的な勝利を飾り、年間5勝を挙げたウッズの姿は戻ってきていない。引っ張るべきは、自分の方なのだ。

 しかし今大会初日終了後、奇しくも松山のコメントは、2013年のものとそっくりだった。
「タイガーとブルックス(ケプカ)に引っぱられて良いプレーが出来た」

 初日に6アンダーを叩き出し、7位タイと好発進を見せたウッズに歩調を合わせるように、松山も順調にスコアを伸ばしていった。10番スタートとなったこの日、14番まですべてパーを重ねた後の15番で、213ヤードのセカンドショットをグリーンそばまで運び、50cmに付けるアプローチでバーディーを奪うと、17番でも5mを沈めた。

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折り返して、1番で6m、2番と3番で4m、5番では1.3mというチャンスを悉く外したが、松山のプレーは安定し続けた。6番では172ヤードのセカンドショットを4mに絡めて3つ目のバーディーとすると、続く7番では214ヤードを打ったショットは3mについて連続バーディー。8番でも3.5mのチャンスを迎え、パットは決まらなかったが、最終9番でも残り134ヤードから2.5mを捉えるショット。計5つのバーディーを奪い、ノーボギーにまとめて、首位から3打差の11位タイ発進。大会前に掲げていた「優勝のチャンス」を呼び込むには申し分のない第1ラウンドとなった。

 だが、それはあくまで数字上の話。松山の中に好感触は無かった。

「何が良かったという訳ではなく、途中からアイアンが少しずつ良くなってきたかなと思ったけど、まだ信頼出来るレベルではないです。やっぱりドライバーを持つと不安定。今日の後半はあまりドライバーを打っていないので、その分、楽にはプレー出来たと思います。パッティングもそれほど良い訳ではないので、その中で5個のバーディーが取れたのは良かったと思う」

 明らかに不本意な結果に終わった前週の全米プロゴルフ選手権から、ショットに劇的に良い兆しが見えてきている訳でもない。

「ショットに関しては先週よりは良いかなとは思うけど、そんなに良くなっている感覚はないです」

 バーディーは薬にも例えられるが、それを5つ重ねても、今の松山が抱える半信半疑を癒すまでには至らないようだ。

「今日のスコアをキープするような感じでいくと多分崩れるので、しっかりと伸ばしていけるように練習して、明日も頑張りたいです」

「オーバーしたのは、
今の自分の力の無さ」

 迎えた2日目。この日5アンダーとさらにスコアを伸ばし、またまた偶然にも2013年ブリヂストンインビテーショナル以来となる首位(タイ)に立ったウッズとは、今度は反比例するように、松山のプレーは耀きを失っていった。フェアウェイキープは14ホール中、初日の10回から12回へと上がり、パーオンも初日に続いて18ホール中13回と変わらなかったが、何せチャンスが少なかった。5m以内のバーディーパットを迎えたのは、5番での2オンからの1.5m、8番の3mと2回のみ。

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その5番ではバーディーを奪い、7番でも6.5mのバーディーパットを決めたが、4番では3パットを喫し、前述の8番ではバーディーパットがカップを捉えなかった。

 しかも、8番まで続けてきたパーオンが9番で途切れてから、ショットが大きく乱れは始めた。「9番のセカンドくらいから距離感が合わなくなって。方向性も悪かったですし。思った以上に飛びすぎたりしている部分もあるし」と言うように、その9番ではフェアウェイから158ヤードのセカンドショットがグリーン右奥に外れてボギー。続く10番では、左のファーストカットからの139ヤードの2打目が153ヤードも飛んで、グリーンをオーバー。そこからのアプローチもグリーンを捉えられずダブルボギーを献上すると、12番では、今度はピンまで37ヤードを残す大ショート。この日のスコアを3オーバーとしてしまった。

 こうなると、残る6ホールでも挽回は難しかった。14番でもフェアウェイから187ヤードの2打目が205ヤード飛んでグリーン右に外し、15番ではなんとかパーでしのいだものの、フェアウェイから213ヤードのセカンドショットがウォーターハザードへ。

「最後の3ホールも、自分の中でピッタリついたと思って見送った球が7、8ヤード、オーバーしています。

何故かは分からないですけど」との言葉の通り、16番では175ヤードのところを181ヤードのティーショット、17番では残り112ヤードで119ヤード、18番でも164ヤードのセカンドショットが173ヤード(すべてUSPGAツアーによるヤーデージ)と飛んでしまっては、スコアを戻す事は至難だ。2打目の後に、ガックリとうなだれた松山は最終ホールをパーで上がり、13番からの6ホールは、結局すべてパー。2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーのこの日3オーバー、トータル2アンダー。「明日があれば、明日に向けて修正していきたい」と語っていたが、その明日はやってこなかった。ザ・メモリアルトーナメントで5位タイになって以降、下りはじめた順位は、2月のファーマーズインシュランスオープン以来13試合ぶり、今シーズン2度目の予選落ちという結果にまで降りてしまった。

「この内容なので、3オーバーは仕方がない部分はありますけど、それでもしっかりアンダーで回ってきたかった気持ちも強いですし、オーバーしている時点で今の自分の力の無さだと思いますね」

 当然のように松山は、現状の自分へ厳しい評価を下した。

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 ただ、少ないながらも、自責の言葉だけではなかった事が救いだ。「ティーショットは真っ直ぐ飛ぶようになってきていて、アイアンも最後の3ホールはピンに向かって飛んでいたので。距離感が合っていなかっただけなので、方向性という部分では納得がいく部分は増えてきていると思います。修正して、しっかりと上位で戦えるものを作りたいと思います」と、前週の全米プロゴルフ選手権とは違って、良かった所を示すコメントも聞かれた。そして、ウィスリングストレイツを去る前に、「何か考えなきゃいけないのかな、とは思います」と語っていた"何か"についても、試行錯誤を始めたばかりだろう。

一度、体を沈みこませなければ、大きく飛び上がることはできない。松山の現在地は、次の更なる飛躍のために必ず通らなければいけない場所なのだと信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 5 4 3 4 4 4 4 3 4 4 5 3 4 4 70
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4
E
4
E
3
E
5
1
4
E
4
E
2
-1
4
-1
5
E
6
2
4
2
4
3
4
3
4
3
5
3
3
3
4
3
4
3
73
3
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
5
-2
3
-3
2
-4
4
-4
3
-5
4
E
4
E
3
E
4
E
4
E
4
-1
3
-1
3
-2
4
-2
65
-5

リーダーズボード

Pos Name
1 デービス ラブ III
2 ジェイソン ゴア
3T シャール シュワーツェル
3T ポール ケイシー
3T スコット ブラウン
6T ブルックス コエプカ
6T ビル ハース
6T カール ペターソン
6T ウェブ シンプソン
10T ベン マーティン
10T ライアン ムーア
10T タイガー ウッズ
10T ヨナス ブリクスト
CUT 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F -6 64 66 69 64 263
-16 F -1 66 67 62 69 264
-15 F -4 67 66 66 66 265
-15 F -3 66 66 66 67 265
-15 F -2 66 65 66 68 265
-14 F -5 67 67 67 65 266
-14 F -3 65 66 68 67 266
-14 F -3 64 67 68 67 266
-14 F -2 67 67 64 68 266
-13 F -4 67 67 67 66 267
-13 F -3 66 69 65 67 267
-13 F E 64 65 68 70 267
-13 F E 65 70 62 70 267
-2 -- -- 65 73 -- -- 138

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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