TOUR RESULT

2015.03.19 - 03.22

アーノルド・パーマーインビテーショナル

大一番へ5バーディー締めの21位タイ
「ある程度は目指すものが見えた」

「優勝争いのためにオーバーを
打たないようにしたい」

 オープンウィークを経て、アーノルド・パーマーインビテーショナルの開催地、ベイヒル・クラブ&ロッジにやって来た松山英樹。予定するスケジュールでは、この後2試合は参戦しない事を決めている。即ち、この試合がマスターズ前最後の試合という事になる。大事な一戦である事は言うまでもない。

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 気になるのは、2月から時折テーピングをしていた左手首の具合だ。同じ故障に悩まされた昨年が、嫌な予感を伴って思い出される。空いた1週間はクラブを握らなかったと言うだけに、メジャーに向けてどこまで状態を上げて行けるのか。
 もちろん、だからといって松山の言葉に、いつもと何か違いがあるかと言えば、そんな事はない。この試合でも勝ちを考えている事を、きっぱりと示す。
「オーバーを打っていては、優勝争いはできないので、打たないようにしたいです」
 これは、前戦のキャデラックチャンピオンシップ最終日に語った、「優勝するためには、オーバーを打っていては話にならない」という言葉とそっくりそのままだ。毎日、1打でもアンダーのスコアを積み重ねていく事。これこそ、マスターズでも優勝争いをするための最低条件だと、自分に繰り返し言い聞かせているようにも聞こえる。
 迎えた初日。その意味では、納得とはまでは行かなくとも、しっかりとそのノルマを達成したという事で満足のラウンドだっただろう。10番からスタートし、まずは13番でバーディーを先行させると、16番でボギーを叩いたものの、4番で3打目を60cmに寄せ、5番でも左ラフからセカンドを1mにつけて、連続バーディー。トップから4打差の2アンダー、32位タイなら上々とも言える。

「グリーンには乗っているけど、そんなに良いショットもありませんでした。でも、ピンチらしいピンチもないまま終われたのは良かったと思います」と総括すると共に、2日目の目標に、「今日みたいにボギーが少ないゴルフが出来れば良いと思う」と答えた所に、やはり松山の、安定してスコアをまとめる事への意識が覗えた。
 しかし、続く2日目と3日目は、明らかに不満が残った。
 第2ラウンドは、1番でいきなり、グリーン右手前バンカーからグリーン奥のバンカーへ渡り歩いてダブルボギーとし、8番でも1.8mのパーパットを外して、想定外とも言える予選カットの順位を彷徨う事になる。
「前半は苦しいというよりは、自分がやりたい事が全然出来ていなかった感じです。後半も同じような内容に近く、良い所はあまりなかったです」
 10番で159ヤードのセカンドを1mにつけてバーディーとし、短い16番では1mに2オンから起死回生のイーグルとするも、「イーグルが取れていなかったら予選通過は出来ていなかった。その1打は良かったと思います。もうちょっと早くスコアを戻せる感じはありましたが、なかなか上手くはいきません」と、喜びは当然少ない。

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「カットラインの所であまりゴルフはしたくない。もっと上で優勝争いを。予選ラウンドでも、もっと上位でやっているほうが楽しいですし。そういう所で凄いギャップはあります。でも、結果として、パープレーまで戻せたのは良かったです」
 トップとは11打離れた2アンダー、55位タイからスタートした3日目は、結果から言えば初日と同じく2アンダーをマークした。しかし、その初日に言っていた、「ボギーの少ないゴルフ」が出来なかった事が悔しい。しかも、前日に続き16番でイーグルを奪った後に、17、18番で入れ頃外し頃のパーパットを外しての連続ボギーでは、自身も、「本当にもったいない」と言うしかない。1番でボギーの後に、4番6m、6番3.5m、9番5mと、入れたい距離のバーディーパットをしっかり決めて盛り返しても、上がり2ホールの事を思えば、「パットの状態はあまり良くないです。16番のイーグル以外は良くありませんでした」と、パッティングに対する自己肯定感は低くなる。
 一方のショットに対しても、諸手を挙げてという訳にはいかないようだ。

「ショットは、昨日までよりはフィーリング自体は良くなってきていると思います。ただ、昨日までのようなベタピンに着いたものはなかった。前半もあまりグリーンに乗っていないですし。フィーリングは合っているが、ピンを狙いすぎたりして、ピンチになったり。やっぱりスコアが欲しかったので、そういう攻めになってもしようがないとは思います」

「左手の状態も大分
良くなってきている」

 トータル4アンダー。首位とは12打差で53位タイ。優勝の目がほぼ消えた最終日に考える先は、もちろん一つだ。
「あと1日しかないですし、オーガスタに繋がるゴルフがしたい。2週間の休みがあるので、いい課題が見つけられるように、明日は頑張りたいですね」
「ダメですね。あとはパッティングだけ」と振り返ったように、2番の3.5mのパーパットを外してのボギーから始まった、マスターズのための最後の1日。しかし、ティーボックスからグリーンまでの感触は悪くなかった。

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「ショットは良くなってきています。特に3日目、4日目のフィーリングは良くなっています。ドライバーは良い感じに仕上がってきました。2日間良かったことは最近なかったですし、良い傾向だとは思います」と言う通り、3日目にフェアウェイを外したのは2回で、後半はキープ率100%。そして、この日は9番の1回だけで、それも「10cmくらい外しただけ」。
 好調なショットが、バーディー量産につながった。5番ではセカンドを3.5mにつけ、6番では15cmに寄せるナイスアプローチで、連続バーディー。折り返しての10番ではセカンドがピン奥2.5mについて、さらにスコアを縮め、16番パー5では3日連続の2オンから、この日4つ目のバーディー。17番では、ティーショットがピン右10mとなったが、「奇跡の1打みたいなのが出ました」と、今度はパッティングで1打を稼いだ。トータル5つのバーディーを奪って、通算8アンダーの21位タイフィニッシュ。
「5つのバーディーは、そんなに取ったんだというのが正直な感想です。2バーディー位でもおかしくないような雰囲気はありますが。でも、結果的に5個取れているということは、良い方向に向いているんだろうなとは思います」と、自らのフィーリングと結果との乖離を感じつつも、マスターズに向けて、良い締め方が出来たのは確かだろう。

「ショットには明るい兆しが出てきて、ちょっとずつ自信を持って打てるようになってきました。ある程度は目指すものが見えたかなと思います。オーガスタに向けてどうすればいいのか、だいぶわかってきた感じです。ただ、やっぱりパッティングでまだまだ先が見えない感じです。それを2週間休んで、良い方向に行くように少しでも練習していけたら良いと思います」
 幸い左手首の状態も、昨年程には心配する必要はないようだ。
「左手の状態も大分良くなってきているんですけど、一応休んでしっかりと準備していければ良いと思います」
 昨シーズン、ツアー初優勝を果たしながらも、満足度を低めてしまった要因は、マスターズの予選落ちを始めとする、結果が出なかった4つのメジャー。昨年8月の全米プロから胸に抱え続けた、すっきりとしない澱のようなものを一掃することは、同じ舞台でしか果たせない。いよいよ3週間後、借りを返す最初のチャンスがやってくる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 5 4 5 3 4 4 4 4 5 4 3 4 5 3 4 72
4
E
4
1
4
1
5
1
3
E
4
-1
3
-1
4
-1
4
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3
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4
-2
5
-2
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3
-2
4
-2
4
-3
2
-4
4
-4
68
-4
5
1
3
1
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1
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E
4
E
4
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3
-1
4
-1
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
3
-4
4
-3
5
-2
70
-2
6
2
3
2
4
2
5
2
4
2
5
2
3
2
5
3
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3
3
2
4
2
5
2
4
2
3
2
4
2
3
E
3
E
4
E
72
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
3
-2
5
-2
3
-2
4
-2
4
-2
4
E
4
E
5
E
3
-1
3
-1
4
-1
6
E
3
E
4
E
70
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 マット エブリー
2 ヘンリック ステンソン
3 マット ジョーンズ
4 モルガン ホフマン
5 ベン マーティン
6T ケビン ナ
6T キラデク アフィバーンラト
6T ジェイソン コクラック
9T ザック ジョンソン
9T ルイ ウェストヘーゼン
21T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-19 F -6 68 66 69 66 269
-18 F -2 68 66 66 70 270
-17 F -4 71 65 67 68 271
-15 F -1 66 65 71 71 273
-14 F -1 68 67 68 71 274
-13 F -3 67 70 69 69 275
-13 F -3 70 71 65 69 275
-13 F E 67 71 65 72 275
-12 F -6 71 71 68 66 276
-12 F -3 69 68 70 69 276
-8 F -4 70 72 70 68 280

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。