だが、その後がもどかしい。11番ではカップを狙ったアプローチが一筋右に外れ、12番では4mが入らず。14番で3.5m、15番も4.2mにつけたが、これも物にできない。
前半最後の18番で右ラフからのアプローチを2mに寄せ、バーディーを奪ったが、後半に入っても、「先週上手く打てていたのが、今週に入って中々上手く打てなくなってしまっている」という、パッティングが、ブレーキとなった。3番ではショートサイドの4mにセカンドを打っていったが、またパットは入らず、5番でも5mが遠い。
とはいえ、チャンスを沢山作り続けていれば、結果もついてくる。残り4ホールとなって、ショットが松山を救った。6番ではバンカーから125ヤードをピン手前3.5mにつけ、この日2つ目のバーディー。7番でも1打目が1.2mに寄って、連続バーディー。最終9番は、アイアンで楽々2オンを果たし、バーディー締めで、この日は4バーディー、ノーボギーのトータル2アンダー。トップからの差は10打と変わらず、予選カットラインぎりぎりながら、初の今大会決勝ラウンド進出を決めた。
だが、当然ながら、この場所で大きく喜んではいられない。
「3日目からは初めてなので、どういう感じになるか分からないですけど、上位とはストロークが離れているので、1つでも縮められるように頑張っていきたい。予選を通らないと優勝もないですから。そういう意味では良かったんじゃないでしょうか」
ショットに改善が見られたものの、上手くいかないパッティングが言葉の歯切れを悪くする。3日目も伸ばせそうな気配かどうかを聞く記者に対し、「それはないです」と即答。
「ストローク自体が良かったら、そういう感じがあっても良いんですけど、良くないので、そこをどれだけ修正できるかだと思います」
「相性と言うよりも、狭いコースで
上手く打てない自分の力の無さ」
続く3日目、スタートの10番でドライバーを左に曲げてボギー発進も、11番で7mを沈めてすぐにバウンスバック。だが、パッティングは復調したとは言えなかった。13番から15番まで4〜5mのパットが決まらない。16番では1mにつけてバーディーを奪うが、ショットに頼らざるを得ないゴルフでは、中々浮上は難しい。