TOUR RESULT

2015.01.09 - 01.12

ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ

わずか1打届かなかった2勝目
この悔しさがメジャーへの糧となる

連日の7アンダー
圧巻のバーディーショー

 久し振りに1カ月というまとまったオフを挟んで、2015年の初戦、ヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズの舞台にやってきた松山英樹。この試合は、前年の優勝者だけが出場する豪華な一戦でもある。しかし、新年という区切りの感覚も、特別な舞台という意識も、松山にはないようだ。かつてのようにこの1戦が開幕戦であれば少しは違うのだろうが、昨年10月に新しいシーズンは既に始まっているし、目の前のことにフォーカスするというのが、すでに知られた松山のスタイルでもある。

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「正月明けというのはあまり考えていないけれど、試合になって一打一打、集中してやっていくのが大事だと思います。」
 肝心のゴルフの調子も、年明けに合わせて、というものではないようだ。年末に宮崎で合宿を行ったときは上向いていたものが、少し変わってきているという。
「宮崎の後、一週間休んだので(苦笑)。ちょっと鈍っていますが、良い感じで振れていた時もあるので、その時のスイングが出来てくれば良いです。自分の中のフィーリングは良いけど、まだその状態には来ていないので、ちょっとずつです。」
 しかし、いざマスターズの話を記者から振られると、想いが言葉に乗ってくる。やはり、2015年の最大の目標は、昨年悔しさをたっぷり味わったメジャーでのリベンジだ。
「マスターズで結果を出したい気持ちは強いので、それに向けて、試合をやりながら上手くやっていきたいです。一試合一試合で一つでもそういうものが出来たら良いと思います。」
 調子の良し悪しに関わらず、その気持ちは、実戦でもしっかりと表れた。初日をトップから5打差の3アンダー、18位タイでスタートすると、2日目から松山のバーディーショーが幕を開けた。

 1番こそボギーとするも、5番でこの日の初バーディーが来ると、7番でも3mを沈めてバーディー。そして、圧巻は9番からの4連続バーディーだ。この日は、「感触は悪い」と言いながらも、ティーショットの精度が前日の46.67%から73.33%に高まってフェアウェイをヒットし続け、「ショートアイアンが良かった分、チャンスが増えました」と言う通り、セカンド以降も冴えに冴えた。ティーショットからグリーンに乗るまでのショットのスコアへの貢献度を示す数値は、3.247という高い数値を叩き出し、9番でグリーン手前24ヤードから1mに寄せバーディーとすると、10番1m、11番は2m、12番1.5mと、グリーンを狙うショットがピンに絡み続けた。「ショットがついて4連続というのは自分の中で取った感じもしないし、4~5mが4回連続で入ったほうが、取った、気持ちいいな、という感じがする」と、本人がなんとも贅沢な不満を言う程だった。
 勢いは、上がりの3ホールでも止まらない。16番では1.5mを沈め、最終18番ではピンポジションが10ヤード違う訂正前のシートで見ていたにも関わらず、2.5mに付けてバーディー締め。この日7アンダーでトータル10アンダーはこの日のベストスコアタイで、一気にリーダーズボードを駆け上がり、5位タイへと浮上した。

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「優勝はまだ意識しないで、良い感じでプレー出来たら良いです。この位の風ならみんな伸ばしてくると思うし、それに付いていけるように、まだ時間があるので練習していけたらと思います。」
 このように2日目終了後に語った松山。3日目も、松山のバーディーショーは続いた。
 1番を2日目と同様にボギーとしたが、この日もティーショット、ショートゲームは安定感をみせた。5番で3日連続の初バーディーを奪うと、7番で1.5m、8番で1m、9番でチップインと3連続バーディーを重ねる。そして13番からは、この日再びの3連続バーディー。最終18番でも3日連続のバーディーを決めて、トータル17アンダー。終わってみれば、ジミー・ウォーカーと並んでトップタイだ。

チャンスで決まらないパット
遠かった18番の2m
 

 しかし、2日連続で66の好スコア、しかもこの日ベストスコアを記録しても、まだまだ松山は内容に納得がいかない。

「パッティングは良い感じでストローク出来ている。その他のショットはまだ微妙です。スイングは、昨日までよりは良い感じで打てていると思いますが、良い所と悪い所の差がはっきりしています。17番のティーショットは良かったけど、17番のセカンド、18番のティーショット、セカンドは、どうしたんだろうと言うくらい悪いショットが続いていました。」
 そして、前のめりになりそうな自分を抑えるかのように、優勝争いに対して慎重に言葉を選ぶ。
「優勝争いの中で一つずつ、何かを出来るようになっていけば良いです。それが優勝につながれば最高だけど、上手くいかなくても一つずつ、トップからのスタートで変わっていけばいいと思います。ワクワクもない。不安もない。いつも通りです。」
 迎えた最終日、自身に「いつも通り」と言い聞かせた松山だったが、2勝目をかけた戦いは、やはり簡単ではなかった。知らず知らずのうちに、プレッシャーは忍び寄ってくるのだろう。

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4日連続で5番をバーディーとし、7番では8mほどの長いバーディーパットを決め、19アンダーでウォーカーとトップタイを並走するまでは、計算通りだったかもしれない。だが、連日バーディーとしていた9番で寄らず入らずのパーとしたあたりから、松山のスコアは動かなくなった。10番ではほぼ右ピンハイの3m、11番では4m、12番3m、13番3.5mとチャンスは続いたが、いずれもパッティングが一筋ズレたり、打ち切れなかったりで、カップを捉えられない。1オンを狙える14番では、勝負に出てドライバーを握ったが、グリーン左に逸れて、パーが精一杯。15番では見事なアプローチでチップインバーディーを奪ったが、16番、17番でも微妙な距離のパットは、カップに嫌われ続けた。
「パットは悪くないけど、途中から入らなくなったので、そこから上手くいかなくなりました。」という松山の言葉を最も象徴したのが、最終18番だ。トップと1打差で迎え、決めればプレーオフの場面でも、2mは遠かった。やや右に切れると読んで打ったボールは、そのままカップの左をすり抜けた。「それなりに上手く回れたし、崩れることなく回れたので良かったです。」と松山は前向きに語ったが、天を仰いだ表情と、プレー終了後に記者達の前に出てくるまでの時間が、本当の思いを雄弁に物語っていた。前日の言葉とは裏腹に、やはり上手くいかなければ、怒りもこみ上げるほど悔しい。

 しかし、振り返ってみれば昨年のザ・メモリアルトーナメントでの勝利も、優勝争いに敗れた翌週の出来事だった。悔しさは、松山の最大の糧でもある。
「色んな原因はあると思うけど、それをまた優勝争いした時の為に詰めていけるように頑張っていきたい。こういう経験は大事だと思うし、何回も何回もしていく内に慣れてくる。そういうのは大事かなと思います。」
 この大きな舞台で敗れたことが活かされるのは、さらに上のステージである世界選手権か、はたまたメジャーか。その瞬間は、決してそう遠くはないはずだ

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 4 4 3 5 4 3 4 4 4 5 4 4 5 73
4
E
3
E
4
E
4
E
4
-1
4
-1
3
-2
3
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-2
4
-2
4
-3
4
-3
4
-3
5
-3
70
-3
5
1
3
1
4
1
4
1
4
E
4
E
3
-1
2
-2
4
-3
4
-3
3
-3
4
-3
3
-4
3
-5
4
-6
4
-6
4
-6
4
-7
66
-7
5
1
3
1
4
1
4
1
4
E
4
E
3
-1
3
-1
4
-2
3
-3
2
-4
3
-5
4
-5
4
-5
5
-5
3
-6
4
-6
4
-7
66
-7
4
E
3
E
4
E
4
E
4
-1
4
-1
4
-1
3
-1
4
-2
4
-2
4
-1
3
-2
4
-2
4
-2
5
-2
4
-2
4
-2
4
-3
70
-3

プレーオフ

優勝者 NO 1
HOLE 18
PAR 5
パトリック リード 4
  ジミー ウォーカー --

リーダーズボード

Pos Name
1 パトリック リード
2 ジミー ウォーカー
3T ジェイソン デイ
3T ラッセル ヘンリー
3T 松山 英樹
6 裵 相文
7 ザック ジョンソン
8T ロバート ストレブ
8T ブレンドン トッド
10 バッバ ワトソン
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-21 F -6 67 69 68 67 271
-21 F -4 67 68 67 69 271
-20 F -11 70 69 71 62 272
-20 F -6 65 70 70 67 272
-20 F -3 70 66 66 70 272
-18 F -3 66 69 69 70 274
-17 F -6 68 67 73 67 275
-16 F -4 67 69 71 69 276
-16 F -2 69 67 69 71 276
-15 F -3 70 69 68 70 277

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。