TOUR RESULT

2014.10.30 - 11.02

CIMBクラシック

21位タイという数字以上に
高かった充実感

「この2日目のパットなら
まだまだ追いつける」

 新しいシーズンが始まって、松山英樹が強調していたことの一つが、「休むことの大切さ」。それを実践するように、第2戦からこの第4戦、CIMBクラシックまでの間は、日本へと帰り、休むことに専念していたようだ。
「調子は試合になってみてですね。先週は何もしていなかったので。まだ状態は戻っていないですけど、これから試合をやっていく中で少しずつ掴んでいければ良いと思います」

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 昨シーズン、PGAツアー初優勝を果たしながらも、今一つ満足感を得られなかった理由の一つは、メジャーでの不振。重要な試合に向けて、全てをいかに最高潮に持っていくか。その方法論を確立する為の試みを、松山は始めているのかもしれない。
 とはいえ、出るからにはもちろん、どの試合でも目標は優勝だ。
「優勝を目指す為には、昨年のプレーオフ進出スコアが14アンダーだったから、1日3アンダー位が必要。体的には良くなってきている。あとは技術がどれくらいまでついてくるかというところですね」
 この開幕前日の言葉からすれば、4バーディー2ボギー、トータル2アンダー、23位タイという初日は、まずまず合格点だったと言えるだろう。
「スコアはまあまあかなと思います。今日はあまりショットの感触は良くなかった。パッティングは後半になるにつれて良くなった。ただ、入らなかった。明日から楽しみです」
 昨年もこの大会に参戦しているだけに、雷雨によるサスペンデッドにも慣れたものだ。細かいことだが、こういうところにも1年の経験の有無がもたらす違いを感じさせる。

「中断になって良かったなという感じです。いつ中断になるか、ならないのか、というあのシチュエーションで、あまり打ちたくなかったので。ここの国はサンダーストームがあることは普通だと思うので。去年も遅れましたし、全然、気にしませんでした」
 迎えた2日目。「トップが7アンダーなので、離されないようにスコアを伸ばしていきたい」と語っていた松山だが、インスタートからの2つ目のホール、11番で出端をくじかれる。ティーショットで打ち込んだグリーン右バンカーからのショットは、ここクアラルンプールGolf & CCのうねりの強いグリーンに翻弄されるように、ピンとは離れる方向に転がってしまう。そこから3パットを喫してのダブルボギー
 しかし、やはりそこは松山だ。上がってみればしっかりと、この日2アンダーをマークしてくる底力と安定感。圧巻は、前半最後の18番だった。第3打を、ピン手前約50cmにワンバウンドさせて、カップに放り込んだ。ダブルボギーを帳消しにするイーグル。

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「169ヤードを9番アイアンで。そこまで狙ってなかったですけど、いいショットだったなと思います。その一打が流れを変えたわけではないが、スコア的にロングで2つ縮められたのは良かった。歓声で入ったのが分かりました」
 トータル4アンダーで18位タイに浮上するも、トップとの差は5打から6打へと広がったことで満足度は低かったが、悪いことばかりでもなかった。
「ドライバー、ティーショットに関しては良い感じになってきたが、ピンを狙うショットではグリーンを捉えられず、チャンスも作れなかった。そんな中、アプローチとパットで、よくアンダーで回って来られたな、という感じがしました。
 この2日目のパットなら、まだまだ追いつけると思う。けれど、このパットもどうなるか分からない。ティーショットはフェアウェイに行っているし、良いと思う。セカンドでグリーンを捉えることができれば、スコアは自然と伸びていくと思う」
 しかし、3日目。松山のスコアは停滞した。せっかくトップのスコアの伸びが2打にとどまっても、それでは追いかけることができない。「ショットはある程度よかった。パットも悪くなかった」。だが、その2つが「噛み合わなかった」。

 前半2番、3番で続けてバーディーが来たが、続く4番では約2.5m、5番では3mほどのパットが決まらない。折り返して10番では、セカンドできっちりグリーン手前まで運んでバーディーを奪ったが、12番ではグリーン手前の池につかまり、2日目に続いてダブルボギーを記録。直後に雷雨で中断となったが、それでも流れは変わらなかった。15番ではアプローチを寄せ切れずにボギー。3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの、この日イーブンパー。トップとの差は8打に開いて、トータル4アンダー、22位タイ。
「ショートゲームを今、色々変えていて、うまく打てないところもあった。良くなればもっとスコアを伸ばせると思うし、今日ももうちょっと伸ばせたと思う」
 さすがに言葉少なに語る松山だったが、悔しさを晴らすため、そして今後の試合の為にも、最終日のビッグスコアを誓う。
「優勝はかなり遠くなったが、5アンダー、6アンダーくらいで回れればトップ10には入れる位置だと思う。そこにしっかり入りたいと思う」

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「何が悪かったのかが
練習で少しずつ分かってきた」

 しかし、最終日も噛み合わないプレーが続いた。3番で短いバーディーパットを外すと、4番でも約3mにつけながら、パットはショート。6番、7番では連続バーディーを奪ったが、後半に入って11番では短いパーパットがカップに蹴られ、13番では粘りの強いラフがヘッドに絡みつき、思うようにセカンドを飛ばせず、2つ目のボギー。
 それでも、そこからの終盤のプレーには、松山も掴むものがあったようだ。14番こそ2mほどのバーディーパットを外したが、15番ではティーショットがピン方向を差し、グリーン奥のエッジから5mほどをパターで沈めてバーディーとすると、続く16番でも右ピンハイ4mを決めて連続バーディー。17番でも、バーディーパットは決まらなかったが、奥の段のピンに対して、しっかりと突っ込んで手前約4mにつける、見事なセカンドショットを放った。そして最終18番は、ショットもパッティングも全てがうまく運ぶ。

ティーショットをフェアウェイに入れると、セカンドはきっちりレイアップ。サードショットは、右奥のピンに対し、果敢にショートサイドを攻めて、ピン右約2m。かなり下りの右に切れるラインだったが、真ん中から沈めて、日本人も多いギャラリーの声援に応える。
「最後の上がり、とくに18番は良いショットを3つ続けて、バーディーで上がれたので良かったと思う。巻き返せて良かった」
 この日、5バーディー2ボギーの3アンダー、トータル7アンダーは21位タイフィニッシュ。3戦連続トップ10とはならず、特に3日目や最終日の序盤は、不満の残る内容だったが、思いのほか、松山のこの試合全体への充実感は高かった。その要因の一つは、パッティング。ショートしたり、カップに蹴られたりといった場面が多く見られたが、松山の思いは、見ている側とは違っていた。
「パッティングに関しては、すごく良かった4日間だと思います。ただ、それが入っていないだけで、後半残り4ホールくらいでポンポンと入ったようになれば、流れ良く行けると思う。ずっと思ったストロークができていた」

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 そして何より、昨シーズンからのショットの不調の原因が掴めてきたことが大きい。
「初日、2日目が10段階で言えばゼロだったのが、1、2くらいまでに上がったかなと思います。それが最後、思い通り打てるようになってきた。練習していたら、何が悪かったのかが少しずつ分かってきた」
 次の戦いはいよいよ、今年のPGAツアー締めくくりのHSBCチャンピオンズ。自然と言葉にも力がこもる。
「今年最後のPGAツアーになると思うので、しっかりと体調を崩さないように頑張りたい。今週は、この内容で良くやったと思います。でも、ここで満足しているようじゃダメだと思いますし、もっともっと上を目指して、早く優勝争いがしたいです」
 フィールドも強くなる、世界ゴルフ選手権の1戦。今の感覚が正しいのか、復調は確かなのか。それを測る上で、来週は格好の舞台となる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 5 4 4 3 4 5 3 4 4 4 3 4 4 5 72
4
E
4
E
5
E
3
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5
E
3
-1
3
-2
3
-2
4
-2
5
-2
4
-1
4
-1
5
E
4
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2
-1
3
-2
4
-2
4
-3
69
-3
4
E
3
-1
4
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3
-2
5
-2
4
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-3
3
-3
6
-1
4
-1
4
-1
4
E
4
E
4
E
5
E
72
E
4
E
4
E
4
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3
-1
5
-1
4
-1
3
-2
3
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4
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5
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5
2
4
2
4
2
3
1
4
2
4
2
4
2
3
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70
-2
4
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4
E
5
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3
E
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4
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4
-3
6
-2
70
-2

リーダーズボード

Pos Name
1 ライアン ムーア
2T ゲーリー ウッドランド
2T ケビン ナ
2T セルヒオ ガルシア
5T キャメロン スミス
5T 裵 相文
7 ジョン センデン
8T ローリー サバティーニ
8T デービス ラブ III
8T プロム ミーサワット
8T アンへロ ケー
8T ビリー ハーリー III
21T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-17 F -5 68 69 67 67 271
-14 F -5 71 70 66 67 274
-14 F -2 69 68 67 70 274
-14 F -3 69 68 68 69 274
-12 F -4 70 69 69 68 276
-12 F -3 71 68 68 69 276
-11 F -4 72 68 69 68 277
-10 F -6 70 72 70 66 278
-10 F -4 68 71 71 68 278
-10 F -3 68 71 70 69 278
-10 F -2 67 72 69 70 278
-10 F 1 67 67 71 73 278
-7 F -3 70 70 72 69 281

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。