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2014.09.11 - 09.14

ツアー選手権byコカ・コーラ

悔しさ募る最終戦22位タイ
視線は早くも10月の開幕戦へ

「パットが入ってくれれば波に乗れる」

 よく、「選手にとってバーディーは、一番良い薬」と言われる。今の彼に、最も当てはまる言葉かもしれない。3日目終了時に語っていた、「あと2、3個、ポンポンと入ってくれればいけるのに。」というコメントは、数戦前の試合でも同じように聞かれたフレーズの一つ。もどかしさが滲み出る──。

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 最終戦ツアーチャンピオンシップ初日から、松山英樹のスコアにブレーキをかけたのは、「パッティング」だった。初日、1番で4.8m、3番で6mに付けるもパー。すると4番では、長いバーディーパットの返しがカップに蹴られて、ボギーが先行する。8番でバーディーを奪ったあと、9番では見事右ピンハイに2オンからイーグルを奪取し、この時点でリーダーズボードのトップに踊り出ても、すぐに10番でボギーとし、13番でも1.4mのパーパットを外してこの日2つ目の3パットでは、流れはつかめない。15番でバーディーを奪い、9番のイーグルと合わせてきっちりパー5でスコアを潜らせたが、16、17番ではパッティングをショットでカバーしようと無理をしたのか、アプローチの難しい場所にセカンドを外して連続ボギー。首位から5打差の1オーバー、20位タイ発進。
「良かったと思います。感触は悪いですが、1オーバーはそんなに悪くない。後半になって崩れたのはもったいなかったが、前半のように粘っていければアンダーも出せる」

 トップがあまり伸びておらず、初日ということもあり、まだ言葉自体には余裕があった。だが2日目には、それも消え、言葉数も減っていった。

「昨日と比べて、満足度は変わらないです。スコアが一緒なので。」と語ったラウンドは、1番でこそ、左ピンハイの2.5mを沈めてバーディースタートとしたが、4番では左奥のピンを狙ったセカンドがグリーン左に曲がり、ラフでピンに向かって下りとなる難しい場所からのアプローチを11mオーバー。そこから3パットのダブルボギーで、初日のイーグルを帳消しにしてしまう。

 パッティングが乱れるとショットも乱れる。5番で1打目が右に曲がり、ボギー。10番でも右ラフに外し、下りの14mから3パット。15番、17番でバーディーが来るも、初日と同じく1オーバー、トータル2オーバーで19位タイ。初日、まだそれほど離されていないと感じられた首位との差は、2日目で二桁の10打に。「先週のモーガン・ホフマンみたいに爆発できれば、まだチャンスはあると思う」と、前戦、最終戦出場を大逆転で決めたプレーヤーを引き合いに出さなければいけないのは、もちろん望んだ展開ではない。

 そして3日目が、冒頭のコメントだ。「良くも悪くもなく普通です」という言葉通り、爆発も出来ず、かといって大きく乱れたわけでもない1日だった。6番では3パットでボギーが先行し、9番では79ヤードのショットを右ほぼピンハイの2mで、バーディー。10番では再び3パットで、14番ではティーショットを右に曲げてボギー。

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15番では、グリーンサイドからのアプローチを1.2mに寄せてバーディー。3日連続の1オーバー、トータル3オーバーは19位。この3日間で、思いが溜まりに溜まったからか、2日目とは違って、松山は現状を、言葉を尽くして説明する。「ボギーを打ったホールは、3パットが2つ。それにティーショットを曲げたり、今の課題がそのまま出た。でもティーショットが曲がってのボギーは、1日1回くらいはこのコースではあると思う。なので、そんなに気にしていないが、3パットと、グリーンに乗っても少し距離が長いのが……。パットが入ってくれれば波に乗れる。感触的には良くなっていますし、何で入らないのか。目線か、タッチとラインの読みが合っていないのか分からない。」

「自分のやりたいことが出来るようにしたい」

 それでも松山は、「当然優勝を目指していますし、厳しくてもトップ10もある」と前を向いた。だが最終日、望んでいた、「アンダーで回れたらトップ10が見えてくる。今後に繋がる良いプレーが出来た上で、スコアを伸ばせたら一番良いかなと思います」というラウンドは、結局実現出来なかった。

 3番でドライバーを曲げたのち、グリーン上でも3パットで、2日目の4番に続くダブルボギー。6番では、5.5mからまたも3パット。9番ではサードショットをきっちり寄せてバーディーとしたが、12番ではバンカーの悪いライから寄せきれず、ボギー。14番ではセカンドを左ピンハイにつけてバーディー。16番ではバンカーから3.4mに寄せたが、パーパットが決まってくれなかった。4日間でもっとも悪い3オーバー、トータル6オーバーで22位フィニッシュ。終わってみれば、首位とは17打も差がついていた。

 4日間トータルで、フェアウェイキープ率が13位タイ、パーオン率が14位タイ、ショットの貢献度を示すデータが13位に対し、パットの貢献度は29人中28位、パーオンした時の平均パット数が29位。不調の根本の要因は明らかだった。
「良かったり、悪かったりでその繰り返しでした。これだけ色々やってみて、良くないので。体は、7連戦をやってもビックリするくらいに元気。モチベーションも高かったので、やってやろうという気持ちは強かった。その気持ちと体の状態に対して、自分の技術が伴わなかった」

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 フル参戦初年度で最終戦出場という快挙も、この結果では満足の言葉を出せないのは当然だ。厳しい自己評価は自然と、初優勝を挙げたにもかかわらず、シーズン全体に及んだ。
「ダメでした。周りから見れば、勝ってトップ10も何回か入り、すごく満足のいくシーズンかもしれない。でも、僕の中ではたった3回のトップ10では嬉しいと思わない。体の状態が良くなかったフェニックスで上位に入れたのに、体がいい状態で全然入れないのはなぜだろうと。勝った時は、目標が勝つことだったから、勝って満足はありましたけど、それが終わってからトップ10が一度もない。そんなシーズンで、満足できるとは言えない」
 メジャーでの悔しさも、松山の満足度を低下させる。
「それは少なからずある。去年はどの試合でもトップ25を外さないようなゴルフをしていた。去年も調子が良いとは思わなかったが、安定する何かがあった。それが無いとずっと崩れたままになる」

 2013-2014年シーズンは終わったが、もちろん松山の戦いに終わりは来ない。既に視線は、出場を予定する10月の新シーズン開幕戦に向いている。
「区切りだとは思ってないです。3週間のオフがあるが、時間は足りないと思います。怪我の影響があって、知らぬ間に庇って打っていたのもあるかもしれない。怪我が治ってきて、スイングとパットにそういう動きが入っているのがショックで。その動きを直すことが課題。自分のやりたいことが出来るようにしたいです」
 しかし、改めてここで言うまでもないが、松山はまだプロ転向後1年半、PGAツアーフル参戦は1年目を終えたばかりだ。加えて、調子が決して良くない中でのこの成績。彼が言う、「自分のやりたいこと」が出来た時、果たして何が起こるのだろうか。
 我々が今シーズン見たものは、あくまで松山英樹の片鱗に過ぎない。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 4 3 4 4 5 4 3 4 4 4 5 4 4 3 70
4
E
3
E
6
2
4
2
4
2
4
3
4
3
4
3
4
2
4
2
3
2
5
3
4
3
3
2
5
2
5
3
4
3
3
3
73
3
4
E
3
E
4
E
4
E
4
E
4
1
4
1
4
1
4
E
5
1
3
1
4
1
4
1
5
2
4
1
4
1
4
1
3
1
71
1
3
-1
3
-1
4
-1
6
1
5
2
3
2
4
2
4
2
5
2
5
3
3
3
4
3
4
3
4
3
4
2
4
2
3
1
3
1
71
1
4
E
3
E
4
E
5
1
4
1
3
1
4
1
3
E
3
-2
5
-1
3
-1
4
-1
5
E
4
E
4
-1
5
E
5
1
3
1
71
1

リーダーズボード

Pos Name
1 ビリー ホーシェル
2T ジム フューリク
2T ロリー マキロイ
4T クリス カーク
4T ジャスティン ローズ
4T ジェイソン デイ
7 ライアン パーマー
8 リッキー ファウラー
9T ゲーリー ウッドランド
9T セルヒオ ガルシア
9T アダム スコット
22 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-11 F -2 66 66 69 68 269
-8 F -1 67 69 67 69 272
-8 F 1 69 65 67 71 272
-7 F -2 66 68 71 68 273
-7 F -1 72 66 66 69 273
-7 F -1 67 67 70 69 273
-6 F -1 69 67 69 69 274
-5 F 1 69 68 67 71 275
-4 F -3 71 75 63 67 276
-4 F -4 69 71 70 66 276
-4 F E 69 72 65 70 276
6 F 3 71 71 71 73 286

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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