TOUR RESULT

2014.08.21 - 08.24

ザ・バークレイズ

かみ合わないショットとパット
悔しさとストレスが募る30位タイ

予選2日間で得られた
感覚と結果が一致する喜び

 初めてのPGAツアーレギュラーシーズンを、フェデックスカップポイント22位という好成績で終えた松山英樹。次の舞台は、年間王者を決める4戦のプレーオフ。プレーオフ前にテレビのインタビューで今ツアーの目標を聞かれた松山は、おどけた表情で、「テンミリオンですよ(笑)」と、王者に与えられる1000万ドル、約10億円という途方もない賞金額を答えた。しかし、もちろんそれは表向きの言葉であり、彼が求めるのは金額よりもチャンピオンというタイトル。さらに現在の思いを言えば、自分自身のこと。いかにゴルフの調子を理想に近づけるか、にある。

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「焦らず、結果を求めてしまうけど、焦らず」
 プレーオフ第1戦、ザ・バークレイズ開幕前日、松山は、「焦らず」という言葉を2回続けた。今のどうにもならない調子に波立つ自分の心を、なんとかなだらかに保ちたいという心情の発露だった。そして、そうするためにも自然と増えるのが、練習。本人は、「良かったら練習しないです。練習量が物語っていますよ。調子の悪さを」と自虐的に語るが、プロアマ戦を終えたあともレンジに残り、午後5時近くまでスイングを続け、必死に本来の自分を取り戻すための努力を重ねる。

 初日、その姿勢がわずかに実を結んだのか、ラウンド後の松山の表情は悪くなかった。4バーディー1ボギー、3アンダー13位タイ発進という上々の滑り出しもそうだが、何よりこの日、感覚と結果が一致することが多かったことがうれしかった。
「前半はいい感じで振っていて、後半になってうまく打てなかった。それで、その結果がミスになってラフに行ったりしてましたけど、それが逆に自分のフィーリングとすごく合っているので、それはそれでいいなと思います。今日はこっちに行ったかなというのが、実際にそっちに行っていて、曲がり幅も自分が思った程度の曲がり幅。あとはその曲がり幅、自分の精度を高めていけばいいのかなという感じです」

 2日目も、3バーディー2ボギー、トータル4アンダーと、1打スコアを縮めるにとどまり、順位も16位タイに後退したが、松山は自身のプレーに及第点を与えた。
「そんなにストレスはたまらなかった。昨日よりは少なかったですけど、だいたいイメージした方向に球は飛んでいた。」
 実際、前日のショットのスタッツも良かったが、この日はさらに上を行った。フェアウェイキープは85.71%(初日64.29%)。パーオン率は、77.78%(初日も同じ)で、ピン方向に向かうボール、ピンハイにつけるショットも多く見られた。また、順位も後退したとはいえ、首位とは4打差。まだまだ優勝や上位進出は充分に射程圏と言える。

 しかし、理想にはまだ遠い自身のゴルフが、力強いコメントを口にすることを拒む。
「明日からはもっとみんな積極的にピンを狙って、スコアが動くかもしれない。けれど、ゆっくり、焦らずやりたい。調子が良かったら簡単なことなんですけどね、悪いとストレスがたまって、悪い方向に行く」

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「自分が合わせられなければ
どこに行っても勝てない」

 迎えた3日目。皮肉にも松山のこのコメントの後半部分が現実のものとなっていった。2番でバーディーパットをオーバーさせて、返しの1.5mも外すと、松山にとってのカップは、どんどんその大きさが小さくなっていった。3番から5番まで、5.5m、2.5m、3.4mのバーディーパットがすべてカップに嫌われる。後半に入るとさらにパッティングがうまくいかなくなる。「悔しさよりも、あきれています」という松山の言葉がすべてだった。10番で3.4m、11番で1.2mのパーパットがカップの横をすり抜け、12番、13番では2.5m、1.5mのバーディーパットが決まらない。15番では2.5mのパーパットがカップに蹴られ、16番でも4.3mのバーディーパットが入らず。
「ショットは良くないです。良くないと言っても、そこを責めるよりは、今日に関してはパットを責めるべきかなと。今日はパッティングが入らなかったことに尽きます。ストレスがたまります」

 松山のストレスの要因は、上位陣のスコアにもあっただろう。3日目までトップは日替わりで、スコアも6アンダー、8アンダー、9アンダー。あまり伸びていない。

一方、この日の松山は3バーディー4ボギーでトータル3アンダー。自分に巡ってきていたチャンスの半分でも決めていれば、優勝争いできる位置までたどりついていたはずなのだ。

「ラインなのかストロークなのかわからない」という、決まらないパッティングを修正するべく、3日目終了後、当然のように直行した練習グリーン。しかし、最終日もボールは、思うようにカップを捉えられない
 3番では、グリーン奥のエッジからハイブリッドで1.2mに寄せ、この日最初のバーディーを奪い、5番ではセカンドをグリーンの傾斜を利用し、左ピンハイに寄せてバーディーとしたが、7番で5.8m、9番で6.4m、12番で3.4mのチャンスが入らない。

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 13番では、サードショットを5.5mに寄せたが、そこから痛恨の3パット。すると、16番2.4m、17番1.2m、18番4.9mのチャンスでもカップインの音は聞こえなかった。この日、2バーディー1ボギーでトータル4アンダー、30位タイでフィニッシュ。
フェアウェイキープ率、パーオン率は、3日目に続いてこの日も、高いデータを示していた。フェアウェイキープ率は85.71%(3日目85.71%)、4日間トータル80.36%で全体3位タイ。パーオン率は77.78%(3日目61.11%)で、4日間トータル73.61%は5位タイ。

 初日から高いフェアウェイキープ率、パーオン率を維持したが、パッティングは初日から順に29、30、30、31。調子は戻らなかった。松山だけでなく、多くの選手が、今回の会場、リッジウッドカントリークラブの、大きな傾斜に小さな起伏が混ざった難グリーンに翻弄されたが、当然、松山はそれを言い訳にはしない。
「入る人は入る。グリーンが変わっても、自分は変わらない。自分自身がグリーンに合わせられるようにしないと、どこに行っても勝てないと思う」

 プレーオフ2戦目、ドイツバンクチャンピオンシップは、9月1日がアメリカの祝日となるため、金曜日に初日を迎え、月曜日に最終日を迎える変則日程。
「次の試合まで1日長い分、しっかり休んで体調を壊さないようにやっていきたい」

 この1日が、松山のフラストレーションを少しでも和らげ、「焦らず、結果を求めてしまうけど、焦らず」の言葉を実現する助けとなればいいのだが。悔しさやもどかしさを胸にしまいこみ、それをあまり声にすることなく言葉少なに、松山はリッジウッドカントリークラブを後にした。

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 5 4 4 4 4 3 4 3 4 4 5 4 3 4 5 4 71
4
E
3
E
4
-1
4
-1
3
-2
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6
-1
4
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3
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5
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4
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70
-1
4
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5
E
4
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5
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4
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4
1
4
1
5
1
4
1
72
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4
1
3
1
4
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1
5
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5
-2
4
-2
2
-3
4
-3
5
-3
4
-3
68
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ハンター メイハン
2T スチュアート アップルビー
2T キャメロン トリンゲール
2T ジェイソン デイ
5T アーニー エルス
5T ウィリアム マクガート
5T マット クーチャー
8 ジム フューリク
9T パトリック リード
9T リッキー ファウラー
9T ケビン ナ
9T モルガン ホフマン
30T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-14 F -6 66 71 68 65 270
-12 F -6 73 66 68 65 272
-12 F -5 66 68 72 66 272
-12 F -3 72 64 68 68 272
-11 F -5 68 68 71 66 273
-11 F -5 68 71 68 66 273
-11 F -4 68 70 68 67 273
-10 F -1 66 69 69 70 274
-9 F -6 71 66 73 65 275
-9 F -4 68 73 67 67 275
-9 F -2 70 66 70 69 275
-9 F -2 70 70 66 69 275
-4 F -1 68 70 72 70 280

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。