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2014.05.01 - 05.04

ウェルズファーゴ選手権

「充実の夏」へ
復調の予感

ケガは「上方修正」
初日を好発進

 2017年全米プロゴルフ選手権開催予定コースであり、それに向けて距離の延長や難易度のアップも図られたクエイルホロウクラブ。メジャーウィナーも多く集った強いフィールドも相まって、ウェルズファーゴ選手権は、松山の現状を推し量るうえで格好の1戦といえた。マスターズ、RBCヘリテージでプロ入り後初の2週連続予選落ちという憂き目にあってから2週間。彼のゴルフは戻っているのか、それとも変わらないのか?

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 幸い、火曜日の彼の言葉によれば、短い充電時間ではあったが、「急速充電」ができた様子。心配された左手首のケガの感触は、RBCヘリテージの際の「ずいぶん痛みのないところまできているし、違和感も減ってきた」から、「痛みや変な違和感もなくなった」に上方修正し、練習も「しっかりできて良い状態になっているし、すごく良かったと思う」。これらを裏付けるように、迎えた第1ラウンドでも見事なスタートダッシュを決めてみせた。
 10番スタートとなったこの日、最初の6ホールで4つのバーディーを奪い、一気にその時点のトップタイへと駆け上がる。セカンドショットは多くがピンに向かい、ショートゲームも危なげがない。バックナインでは3つのボギーをたたいたものの、2つのロングホールで寄せワンのバーディーをきっちりと決め、トータル3アンダーの7位タイ。
「良いプレーができたのは久しぶり。試合で1日でも良いプレーができたということは、すごく自信にもなる」
 しかし、松山がリーダーズボードの上位に名を連ねた時間は短かった。
2日目は初日の貯金がものを言い、4バーディー4ボギーと出入りの激しいゴルフながら、17位タイで予選通過。

予選カットのある試合でいえば2月中旬のノーザントラスト以来、そして4日間を戦うということでは、3月上旬のWGCキャデラック選手権以来、実に約2カ月ぶりの週末となった。
 続く3日目は、一転してスコア上は静かなゴルフ。2番のパー3でティーショットを1.5メートルにつけながら3パットでボギーにし、14番の短いパー4では、左奥のピンに対し、81ヤードのセカンドショットをショートサイドのピン左2.5メートルにつけてバーディーを奪ったが、これ以外の16ホールはすべてパーが並び、38位タイ。日に日に順位が下がるに連れて、松山のコメントも湿り気を帯びていく。
「修正点? ティーショット、アイアン、パットも……全部ですね。スコアを崩さずに済んだことは良かったと思う。人それぞれ1日1日違うと思うし、完璧な人はいないと思う。その良くない日が、今日来たのかなという感じ。明日は(首位との)差を縮められるように頑張りたい」(2日目終了後)
「ティーショットが思うように打てず、それがストレスになって上手くプレーできなかった。それ以上にショートパットが全然入らなかったので苦しかった。まずはティーショットから。明日はストレスが溜まらないように頑張ります」(3日目終了後)

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日々下がる順位とスタッツも
内容ほど悪くはない「手応え」

 しかし、流れは日曜日になっても劇的に変わることはなかった。
1番パー4から最終ラウンドをスタート。そして、せっかく残り183ヤードのセカンドを約5メートルにつけたにもかかわらず、バーディーチャンスを逃す。すると2番、3番、4番ではアプローチが寄らず、3パットもありで、3連続ボギーを献上。しっかりと取っていきたいロングホールの5番でも、約5メートルのバーディーパットを決めきれない。7番では26.5メートルのアプローチを1.2メートルにつけ、8番では2.7メートルを沈めて連続バーディーと盛り返し、後半も10番で2.7メートル、14番で2.4メートルを決め、15番では76ヤードのサードショットを約60センチに寄せるスーパーアプローチと、3つのバーディーでトータル5アンダーまで浮上してみせたが、粘りもそこまでだった。

「スコアが上下動しすぎて疲れました。最悪な一日でした。」と振り返ったように、アメリカでも屈指の難関上がり3ホールと評される16、17、18番、通称「グリーンマイル」の最後の2ホールでアプローチが思ったようにうまくいかず、ダブルボギーとボギーをたたき、終わってみれば、この日は4日間で初めてのオーバーパーの73、トータル2アンダー38位タイ。順位と同様に、フェアウェイキープ率は初日から64.29%→64.29%→57.14%→42.86%、パーオン率も77.78%→61.11%→55.56%→44.44%と、日々下がっていった。
 とはいえ、4日間ともときおり笑顔も交えながら語る松山の表情からも見てとれたように、実際の内容ほど手応えは悪くはなさそうだった。RBCヘリテージのときには、「できていたことができなくなった」と言っていたショットも、初日や2日目には「良くなってきている」と語り、最終日には「ラウンド中にタイミングがずれてきて、自分のスイングがよくわからなくなる」と評しつつも、「いい傾向になってきている」とポジティブなコメント。また、「やっぱり、ショートゲームが良くなると、こうやって盛り返してこられる。諦めずにやることがすごく大事だと感じた」と、最終日の6番から16番まで11ホール連続で1パットを記録する原動力となったアプローチとパットに対しても、一定の評価を示した。

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 そして印象的なのが、3日目のあとの記者たちとのやりとりだ。
「もし一つでもチャンスを沈めていれば?」
「“たられば”を言ってもしょうがないですから」
 たしかに、仮定の話を想像してみたところで、何も始まらないことは松山でなくても誰もがわかっているし、スポーツだけでなく何事においても、“たられば”は「禁句」される。ただ、こうも言えるのではないか。今回のクエイルホロウでの松山のゴルフに、尋ねても仕方のないことでも思わず尋ねてしまうような、2週間前にはなかった“雰囲気”、もう少しかみ合えば上位に行けそうな“可能性”が見えてきていたからこそ、この取材陣からの問いかけが生まれたのだと。松山本人にも、そして周囲で見ている者にも、確実に復調の足音は聞こえたのだ。
 次週は“第5のメジャー”と呼ばれる「ザ・プレーヤーズ選手権」、そして6月からは3カ月連続で残る3つのメジャーが続く。昨年の全米オープン10位タイ、全英オープン6位タイ以上の「充実の夏」とするには、松山がこの上昇基調を本物にできるかどうかにかかっている。

 

 

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 3 5 4 4 5 4 4 3 4 5 4 3 4 72
4
E
4
1
5
2
5
3
5
3
3
3
4
2
3
1
4
1
4
E
4
E
4
E
3
E
3
-1
4
-2
4
-2
5
E
5
1
73
4
E
4
1
4
1
4
1
5
1
3
1
5
1
4
1
4
1
5
1
4
1
4
1
3
1
3
E
5
E
4
E
3
E
4
E
72
4
E
3
E
4
E
3
-1
6
E
3
E
6
1
3
E
5
1
4
E
4
E
4
E
3
E
4
E
4
-1
5
E
3
E
4
E
72
4
-4
4
-3
4
-3
4
-3
4
-4
4
-3
4
-4
4
-4
5
-3
4
-1
4
-1
3
-2
2
-3
4
-3
4
-4
4
-4
3
-4
4
-4
69

リーダーズボード

Pos Name
1 J.B. ホームズ
2 ジム フューリク
3 マーティン フローレス
4 ジェイソン ボーン
5 ジャスティン ローズ
6T ブレンドン デ・ヨング
6T ケビン キスナー
8T ローリー サバティーニ
8T ロベルト カストロ
8T ロリー マキロイ
38T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-14 F -1 70 67 66 71 274
-13 F -7 72 69 69 65 275
-12 F E 67 68 69 72 276
-11 F -2 73 67 67 70 277
-10 F -1 69 67 71 71 278
-9 F -3 80 62 68 69 279
-9 F 1 72 66 68 73 279
-8 F -5 74 68 71 67 280
-8 F -2 71 70 69 70 280
-8 F -2 69 76 65 70 280
-2 F 1 69 72 72 73 286

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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