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2014.09.11

松山英樹の専属キャディ進藤大典氏のブログ vol.9

BMW選手権
BMW選手権
今週はPGAツアーのプレーオフ
最終戦、ツアーチャンピオンシップ
byコカ・コーラに出場します。

出場圏内のフェデックスカップ・ポイントランク上位30位を目指す戦いは、予想以上に厳しいものでした。
先週の第3戦、BMWチャンピオンシップの最終日の終盤には、いったん出場圏外の31位に落ちてしまいました。会場のリーダーズボードでは、そうした情報がリアルタイムで表示されています。16番ホールを終えた時に、まさに当落線上にいることを確認して、さすがにしびれました。
そんな中、英樹は17番パー5で、フェアウエーバンカーからの池越え2オン狙いを強行しました。残り228ヤード。徐々に強まる向かい風。構えてみると、思ったよりライも悪かったそうです。

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グリーン手前の池に落とせば、最終戦進出は相当難しくなります。僕も一瞬だけ、英樹を止めようかと思いました。

でも刻んでパーなら、相当悔いが残るだろうな、とも思いました。英樹は22歳。まだ若い。今しかできない選択だとも思いました。30歳とか40歳になれば、色々な経験をしてきっと放っておいても、刻みの選択をするようにもなります。
会場は2000メートル近い高地で、非常にボールが飛びます。本来抜群だった100ヤード付近からの距離感が、この週はまったく合っていなかったこともありました。現にこの前日は同じ17番の残り100ヤードから、グリーンをキャリーでオーバーするミスをしていました。きっちり残り100ヤードのフェアウエーに刻んでも、いつものようにバーディチャンスに残る確率は低いと思いました。
英樹の4番アイアンの勝負の1打は、向かい風に相当押されながらも、池の先2ヤードにキャリーし4メートルのイーグルチャンスに付けました。あの場面で並みの勝負強さではありません。

優勝したビリー・ホーシェルからも『あの17番のセカンドはすごかった!』と肩をたたかれました。他にも多くの選手、キャディーから、あのショットをたたえられました。

PGAツアーのトップ30の選手たちですら、驚くような1打だったということです。土壇場でこそ力を発揮するのが、松山英樹。あらためて、そう確信しました。

振り返ると、特に第3戦の70人から、最終戦の30人に絞られるところが、非常にシビアでした。第2戦のドイツバンク・チャンピオンシップを終えた時点で、すでに30位に入っているようでないと、そこから浮上するのは難しい。実際に、30位以下からは2人しか浮上してきていませんでした。
プレーオフを最後まで戦いたいなら、第1戦の突破ライン100位、第2戦の70位を守るという意識ではいけないようです。序盤戦からどんどん順位を伸ばしていかないといけない。英樹が17番第2打で見せてくれた攻めの意識は、きっと来年以降にも生きてくるはずです。最終戦のツアーチャンピオンシップでも、来年につながるようなプレー、ジャッジができればいいなと思っています!

松山英樹専属キャディ
進藤大典

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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