「Asia’s 50 Best Restaurants」において4年連続1位に輝き、現在はタイ・バンコク『Gaggan Anand』を率いるガガン・アナンドシェフ。自身の故郷であるインドの伝統を、今はなき名店『エル・ブジ』仕込みの技や前例のない発想でアレンジする料理は、世界中のフーディを驚かせます。
一方、九州で初めて、同アワードにランクインした福岡『La Maison de la Nature Goh』の福山剛シェフは、地元九州の食材をフレンチで提供。その繊細かつ力強い味は、「九州」の名を世界に知らしめました。
The Vision
革新的シェフユニット『GohGan』。
常に挑戦し、進化し続けるふたりの料理人。
ある日突然日本のどこかに現れ、わずか数日で消えてしまうプレミアムな野外レストラン『DINING OUT』。
通算18回目となる『DINING OUT RYUKYU-URUMA with LEXUS』は2020年1月、琉球の歴史を伝える世界遺産・勝連城跡で開催されました。
厨房を任されたのは、福山剛氏、ガガン・アナンド氏という、共に「Asia’s 50 Best Restaurants」に選ばれた2人の料理人によるユニット『GohGan』。
これまでも繰り返しタッグを組んできた2人の料理は、他に類を見ないユニークな発想でゲストにサプライズを提供し、おいしさ以上の感動を伝えてきました。
無論、サプライズの肝は、前例がないこと。それを成し続けられるのは常に未知なる領域に挑戦し、進化をし続ける2人の姿勢があるからこそです。
LEXUS LCもまた、新たなアプローチで革新と挑戦を続けています。その唯一無二を目指す考え方は『GohGan』の哲学にも重なります。
それぞれの料理の道を追求してきた2人ですが、2015年に友人のバースデーパーティーで即興コラボレーションをしたことがきっかけで、お互いに刺激を与え合うユニットでの活動を始めます。「ひとりでは絶対に浮かばないようなアイデアが浮かびます。とてもイノベーティブなセッション」だと、ガガン氏は福山氏とのセッションについて語ります。「ふたつの川が合流して、ひとつの大きな流れになるようなもの」そんな例えが腑に落ちます。
数々のポップアップイベントを行ってきた2人は、新たなチャレンジとして、2021年にコラボレーションレストランをオープンさせることを決めました。そのため、ポップアップとしての活動は今回の『DINING OUT』が最後の舞台。新たな夢に向かう第一歩です。
「状況に応じて常に違うアプローチ、新しいアプローチを試すこと」2人の進化の根底は、そんな言葉に支えられています。たとえば今回の『DINING OUT RYUKYU-URUMA with LEXUS』を彩った料理は、2人のレストランとは異なる新しい体験。田芋で作る沖縄伝統料理「ドゥルワカシー」をスパイシーなチャツネと合わせる、インドの伝統菓子と沖縄のジーマミー豆腐を合わせるなど、沖縄でおなじみの食材を使いながら、地元の人にとっても新しい味に変化させることで、食材だけではなく、沖縄という土地そのもののポテンシャルを改めて示してみせたのです。
革新は奇をてらうことで生まれるのではありません。むしろ2人の根底にあるのは、古典への敬意。そしてそこに、異なる角度から焦点を当てるのです。
ガガン氏は言います。「革新は古典や伝統を踏まえた上で生まれます。料理にも基本のレシピは存在しますが、その基本のレシピの上に独自の解釈を加える事で、構造やアプローチに変化が現れ、期待を上回る驚きがもたらされます」もちろんそれは簡単なことではありません。求められるのは伝統の深い理解、そしてイメージを形にする技術。「私達の料理と同様に、LEXUSも常に、新たな視点、新たな技術を取り入れながら進化を続けていますよね」ガガン氏は自身の料理とLEXUSの共通点を、そんな言葉で語りました。
例えば、ガガン氏と福山氏を勝連城跡の会場へ運んだLEXUS LCは、もともと市販化予定のないデザインモデルとして発表されたコンセプトモデルから生まれました。「市販化するのは実現不可能」とまでいわれたそのデザインを、技術を革新することで実現させたこの車のストーリーが、自身の料理哲学と重なったのでしょう。「料理も車と同様にテクノロジーになってきています。また料理は情熱でもあり、できないかもしれないことにチャレンジすることでもあります。とても似ていると思います。」
LCのドライビングを興味深く楽しんだガガン氏。「まず見た目が美しく、高級感があります。デザインはコンパクトなのに、エンジンが力強い。しかもスポーツカーなのにインテリアが快適なのです。自分のゾーンに入れて、車と自分が一体になれる。他の車にはない、ユニークなアプローチだと思います。」
次なる夢は、2人で開く新たなレストラン。現在の地位をなげうったゼロからのスタートです。「失敗しても生きてはいけるでしょう。料理が少しできるから」と、冗談めかして笑う福山氏と、次々と浮かぶアイデアを形にするガガン氏。
「新たな冒険のはじまりです」ガガン氏はLCを見つめながら、そう言いました。
LCと同じように、これからも挑戦を続け、進化し続けることへの強い決意を垣間見ることができました。