The Vision

自然との共生。
駆け抜けた九州の大地が教えてくれたこと。

銀座「ESqUISSE」のエグゼクティブ・シェフを務めるリオネル・ベカ氏。
“唯一無二”と評される氏の料理の特徴は、自然と人との繋がりを大切にし、
食材が語りかけるような存在感を持つことにあります。
そのきっかけは2014年、大分県竹田市で開催された野外レストランイベント『DINING OUT TAKETA with LEXUS』。
フランス出身のリオネル氏が、日本の自然と深くふれあい、自然との繋がりを強く意識したという自身にとっての『特別な場所』が、
かつて訪れた大分県竹田市でした。

そして今回、リオネル氏はLC Convertibleを駆って、再び大分県を訪れました。
大分県の雄大な自然、その自然と溶け合うようなLC Convertibleのドライビング体験、刺激的な旅がもたらす発見。
それらはやがて、一皿の料理として形を結びます。

自分を変えてくれた場所――。リオネル氏は大分県竹田市をそう評しました。2014年の『DINING OUT』は、シェフとしてのリオネル氏が、地元の人々や文化と向き合う、という新たなチャレンジでした。そしてその経験を通し、リオネル氏の料理観に変化が生まれたのだといいます。
「かつて私は自分を表現するために料理をしてきました。しかし竹田の人々と出会い、DINING OUTという経験を経て、シェフである自分は素材の後ろに隠れ、むしろ素材自身が語りかけるようにならなくてはいけないと気づいたのです」

リオネル氏の料理に通底するのは、自然とのつながり、そして自然と人の営みとの共生です。「自然の食材とは、自然と自分の間を取り持ち、地球と自分をコネクトしてくれるもの。食材は喋らないけれど、私達に伝えたいメッセージを持っている。それらに声を与えるのが料理人としての仕事です」
自然が発する声に耳を澄まし、それが存在する意義を感じ取ること。ときに哲学的でさえあるリオネル氏の言葉は、けれども真っ直ぐで揺るぎない信念に満ちています。

LC

7年ぶりに訪れた竹田市で、リオネル氏はLC Convertibleのハンドルを握ります。「車と一体になるようなフィーリング」そんなドライビング体験は、やがて車という人工物と自然との境界を取り払い、ドライバーと自然との一体感をも生み出します。ルーフをオープンにした開放感、そして心を満たす自然への思い。「解放される五感を通して、自然と繋がっていく感覚。それは心地よく、自然と対話しているという歓びがあります」日本有数の火山・阿蘇山が発する大地のエナジー。ピュアで栄養にあふれる水。力を蓄えた植物。そしてそんな自然に寄り添い、この地で生きる人々。LC Convertibleを運転する時間は、リオネル氏にそんな思いを沸き起こさせました。

「Liberté absolue(絶対的な自由)」
大分を訪れる前のリオネル氏は、LC Convertibleのインプレッションとしてこの言葉を耳にしたといいます。そして九州を訪れ、くじゅう高原を駆けたリオネル氏は、その言葉の意味がすぐに理解できたといいます。「LCのハンドルを握ったとき、くじゅう高原を悠々と飛んでいる野鳥のイメージが浮かびました。車が体の一部になり、どこまでも飛んでいけるような気持ちです」
そんな言葉でドライビングの感動を語るリオネル氏。そしてプロの料理人として、イメージはやがてひとつの料理として形を結びます。

LC

東京に戻ったリオネル氏は、今回の九州滞在を表現するひとつの料理を考案しました。インスピレーションの源は、あの自然と溶け合うようなドライビング体験。そしてメインの食材に据えたのは、高原を走り抜けるときに頭に浮かんだ、自由な野鳥・キジバトです。
「どこまでも自由で野性的、けれども気品があり、エレガント。
LC Convertibleのインプレッションを料理に結びつけてみると、野鳥のイメージが浮かびました」料理の名は「共生と翼の羽ばたき」。
自身の料理哲学、竹田の自然と人の営み、そしてLEXUSがもたらした唯一無二の体験。すべてを皿の上に描き切ったリオネル氏渾身の料理です。

「このひと皿で表現したかったのは、キジバトや山菜のような野生の食材と、春菊や新タマネギ、サフランのように人が自然と関わって生まれる食材、その両者の共生です」竹田の風景、人の暮らし、自然の営みを一皿で表現する、人と自然とのダイアログ。もちろん、この素晴らしい料理のインスピレーションを生んだのは、あの五感を解放しながら自然のなかを駆け抜けたLC Convertibleのドライビング体験です。

LC

料理を作ることと、車を作ること。ともに何かをクリエイトするという点において、目指すゴールは同じであるとリオネル氏は言います。
「食べることもドライブすることも、どちらもフィジカルな感覚。そこで求められるのは、人間の五感に訴えかけること」それは簡単には答えの見つからない、そもそも決まった答えなどないかもしれない果てしない道。しかし、だからこそ求め続ける価値があるのです。
くじゅう高原の道をLC Convertibleで走りながら、リオネル氏は言いました。「ものづくりにゴールはありません。だから進化し続けるLEXUSと同様、私自身もさらなる挑戦を続けていきたいと思っています」

Chef Profile

リオネル・ベカ

Chef Profile

リオネル・ベカ
Lionel Beccat

ESqUISSE エグゼクティブ シェフ

フランス、コルシカ島生まれ。南フランスのマルセイユで育つ

  • 2002年
    三ツ星レストラン「メゾン・トロワグロ」でスーシェフを務める
  • 2006年
    ミッシェル・トロワグロより、東京にオープンの「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」シェフに任命され来日。5年半同店のエグゼクティブシェフを務める
  • 2011年
    フランス国家農事功労賞シュヴァリエ授勲
  • 2012年
    「ESqUISSE」 エグゼクティブ シェフ 就任
  • 2013年~2021年
    ESqUISSEは「ミシュランガイド東京」で二つ星の評価を得る。