このクルマは、インテリアと下界がシームレスに繋がるというコンセプトを明瞭に表現しています

「LEXUS LF-C2の開発では、細かなディテールまでとことん突き詰めました」。こう語るのはレクサスデザインのグループマネージャーで、この最新コンセプトクーペの生みの親でもある梶野泰生だ。

レクサスが歴代発表してきたコンセプトカーの中でも特に実験的意味合いの強いモデルとしてデザインされたLF-C2は、2014年11月のロサンゼルスオートショーに展示され、センセーションを巻き起こす。とりわけ注目を集めたのがそのボディカラーだ。息を呑むほどにヴィヴィッドなイエローで、陽のあたり具合によってその表情は多種多様に変化する。

時にチープな印象を与える可能性もあるイエローだが、レクサスチームは戦略的にこの色を選んだ。「イエローはこのクルマの“マスト条件”であり、レクサスのエモーショナルな世界観と調和する色ですから」と梶野は語る。ただ誰もが満足のいく仕上がりに行き着くまでは試行錯誤の連続で、開発に長い時間を要した。最終的なボディカラーは数々のペイント層から成るが、なかでもオリジナルで開発したシルバーのベースカラーが、LF-C2にまばゆいばかりの輝きをもたらしている。

LF-C2の印象的なエクステリアと、見事なクラフトマンシップによってしつらえられたインテリアは、レクサスブランドの伝統を受け継いでいる。しかし同時に、このコンセプトカーを製作することは、レクサスのデザインフィロソフィーを守りつつ、抑制から解き放たれた大胆なエレメントを表現する絶好の機会でもあった。梶野は「スポーティなロードスタークーペとなるよう全体のフォルムのデザインを試みました。その次がディテール。つまりレクサスのエモーショナルなブランドイメージを高めるディテールです」と語る。

LF-C2の大胆なデザインは五感に心地よい。サイドから見たボディは、彫刻的な独特の造形で、1本の矢を思わせる。アンダーボディ後端部のリアディフューザーの形状は、上に湾曲していて、これが5スポークホイールと相まってエクステリア全体にスポーティな印象を加える。

しかし、何といってもこのコンセプトカーを際立たせているのはディテールの数々だ。たとえば、フロントのスピンドルグリルは精緻に編み込まれたメッシュで、下部が扇状にドラマチックに広がり、ノーズのダイナミックな外観を強調している。またリアに目を移すと、テールライトにはレクサスロゴのモチーフが反復してデザインされているのが分かる。車内も居住性と最先端テクノロジーが融合された空間に仕上がっており、スタイリッシュなデザインのインパネと、センターコンソールから直感的に操作できるスクリーンが特徴だ。

大胆なルックスと、全長4.7メートルの堂々たるボディのLEXUS LF-C2は、あらゆる感覚に訴えるドライブ体験を約束する。公道を走れば、周囲の目を釘付けにするのは間違いない。

The one

ロードスターの概念を大胆に

発展させたコンセプトクーペLEXUS LF-C2は、

レクサスブランドのエモーショナルなイメージをさらに深化させる。

A TURN TO

THE BRIGHT

TEXT BY SHOGO HAGIWARA
PHOTOGRAPHY BY GREG WHITE
repeat