LEXUS x VOGUE JAPAN AMAZING EXPERIENCE in 金沢N

2014.10.4 - 6
LEXUS x VOGUE JAPAN AMAZING EXPERIENCE in 金沢

DAY1

#1 350年の歴史を持つ大樋焼が伝える「温新知故」

日本発のグローバルブランドとして躍進する『LEXUS』と最先端のラグジュアリー・モードを牽引する『VOGUE JAPAN』。共に時代の端で新しい価値のクリエイションに挑み続ける両者が選んだ旅先は、古都・金沢。金沢21世紀美術館の開館以来、伝統の価値を再構築し発信していく気鋭クリエイターを惹きつけ、新しい文化が生まれる場所として注目を集めている町だ。 伝統と革新が互いに刺激しあう古都をLEXUS車で巡る旅へ出かけた。

最初に訪ねたのは、加賀の茶道文化をいまに伝える大樋美術館。大樋年雄氏から茶器の持つ背景などの話がされると、その器を見ながらに聞き入る参加者。「茶席のいい時間を後に思い出すために茶碗はあるのです」との大樋氏の話に、「茶道を習っていましたが、茶席で茶碗を見ることの本当の意味がわかりました」と感心した様子の女性参加者。

「正式な茶席ですが、みなさんは緊張せずに過ごしてください」と草木染めのカジュアルな着物姿の大樋氏。「足も崩していいですよ」大樋氏の言葉に、全員がリラックスムードに。この日のために、石川県出身のパティシエ辻口博啓氏による大樋家だけへのオリジナルスイーツ(Grue Ohi)を用いるなど、モダンなスタイルでありながら、客人へのもてなしの心は伝統を重んじる。「温新知故」-新しさの中に伝統を息づかせる、という大樋氏の造語通りの席となっていた。

#2 金沢の寿司を牽引していく、真摯な職人の技

大樋美術館から各自希望したLEXUS車に乗り込んだ参加者たちは、木倉町の乙女寿司へ。すぐ隣には飲み屋横丁がある繁華街にひっそり口があることに、参加者も「ここに名店があるの?!」と驚いた表情。

本日は貸切りということもあり、特等席のカウンターにずらりと並んで着席。正確な手仕事に多くの食通たちを虜にする寿司職人・鶴見氏のもてなしが始まる。 ご家族4名で参加した女性は「東京で食べるのとは違いますね。のどぐろは甘みがふわっとして、もう幸せ……」と言ったまま、言葉が続かないくらいに至福の笑顔に。

先代の店を引き継ぎ、その高い評価を維持することは容易ではないはず。鶴見氏は素材の目利きだけでなく、繊細でストイックな包丁技なる高みを目指し、暖簾を守る。その一方、柔和な笑顔でも伝わるが、地魚のことなど気さくに質問にも答えてくれる。「金沢でお寿司を食べたのは初めてだけど、こんなに美味しいとは!」と参加者ご夫婦も満足の様子だった。

#3 日本海の海岸線を走り抜ける

金沢市街から次の目的地である和倉温泉までは、車で約1時間半。今回の旅では参加者が希望したモデルのLEXUS車を用意。3日間そのに触れてもらうとともに、各参加者が立ち寄りたい場所など自由にルートを選び、目的地までのドライブを楽しんでもらうという趣向。 和倉温泉へはのと里山海道を走って向かう。左手には日本海の白波が迫力満点に迫っており、今浜ICから千里浜ICの区間は、日本で唯一砂浜を車で走行できる千里浜ドライブウェイとなっている。この日は台風が近づいていたが、波打ち際を走る爽快さはまさに車の旅ならではの体験!

同行した参加者が立ち寄ったのは、縁結びやパワースポットとしても有名な氣多大社。境内に奉納されたハート模様の絵馬には恋する男願いが込められている。

入らずの森ですーっと深呼吸して「本当にいい気が流れている!」との感想。清々しい表情で再びハンドルを握った。

#4 ゲストの心を察する。
日々進化するおもてなし

本日の宿泊先は「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で34年連続で1位となっている加賀屋。到着して日頃の疲れを温泉で癒やした者を待っていたのは、絢爛豪華な夕食。

この日の特別メニューは、能登牛A4ランクのステーキ。『VOGUE JAPAN』でも執筆しているフードジャーナリスト森脇慶子氏が、今ツアーのために特別に肉料理を取り入れてもらえるよう加賀屋にお願いしたもの。そのリクエストを受け女将が能登牛A4ランクを選んでくださった。「品のいい脂でぺろりと食べれました!」とご子息2人と奥様の家族で参加した男性。「雑誌でも活躍されている目利きが選んだ食材を使うなんて、LEXUSらしい夢の企画ですね」。

LEXUSがゲストのために特別に依頼したメニューもだが、要望に「ノー」と言わないのが加賀屋のおもてなし。でも参加者からはこんなが。「ノーを言わせる前に、こちらの思っていることを察してくれるんです」と女性2人組。ゲストが期待する以上のことに先回りして応えていく加賀屋のホスピタリティは、外国人からの評価も非常に高い。日本が世界に誇る「おもてなし」は、人々の想像を超えていく完成された文化であることを改めて感じ取ったようだ。

DAY2

#5 本質に戻るのも革新。
気鋭作家の工房へ

翌朝は能登島大橋を経て、国道249号を北上。昨日とは異なり、木々茂る山道と漁村の風景とが交互に現れる、半島らしい多彩な風景をに流してのドライブ。山の細道を注意深く走りながら、その先にひっそりと佇む輪島塗の塗師・赤木明登氏の工房を訪ねた。

「僕がやっているのは保守的なこと。江戸時代に実用品であった輪島塗に立ち返っているのです」。現代のライフスタイルが求める漆器みだす気鋭作家としては意外な言葉。飾る工芸品ではなく、日用品としての器への回帰。誰もが思いつかない発想だった。 一椀ができるのに約2年。その行程を赤木氏が解説する。

弟子が下地塗りを実際にするところを間近に見て、男性参加者は「普段使いに漆塗りは贅沢だと思っていたけど、直しながら何世代にもて使えるんですね」と感心していた。

赤木氏と弟子が「輪島まだら」という祝い唄を特別に披露。参加者も手拍子を促されるなど、照れながらもサプライズに場が和む。この赤木氏が古い日本家屋に手を入れながら造っているゲストハウスも見学。漆塗りのバスタブなどこだわりの設えに参加者からも羨望の眼差しが。このゲストハウスには、若手イタリア料理人も訪れ、赤木氏の漆器とイタリア料理でのパーティも開かれたという。海外や日々の生活の中でどこまで漆器の可能性があるのか、新たな試みを実験する場にもなっているようだ。

#6 奥能登の伝統食を
受け継いだ、イタリアンとは?

奥能登独自の魚醤・いしりや地元食材を使った料理で能登の食文化を伝えてきたが、惜しまれながら閉店した、海が目の前に広がる美食宿「さんなみ」。その「さんなみ」夫婦の娘である船下智香子氏と、夫のベンジャミン・M・フラット氏が同じ場所に開いたのが、イタリア料理店のふらっとだ。

オーストラリア出身のイタリアンシェフであるベンジャミン氏が作る料理に、参加者は能登の食材の新しい解釈を舌で感じ取りながらのを楽しんだ。「能登の伝統食とイタリアン?!って思いますよね。でもイタリアンは郷土料理。地元食材が豊富な能登だからこそできるのです」とふらっとの2人。

各席のゲストと歓談する2人。なめらばちめ(きじはた)のグリルに添えられた月桂樹に「ハーブも自分たちで育てているのですか?」族連れの息子さんからの質問に「2千坪の敷地があるので、ハーブもここで育てていますよ」と智香子氏。ゆったりと食事を楽しんだ後、2人の見送りで再びドライブへ。

#7 日本屈指のモダンな宿で、
漆の真価を体感

能登半島からのロングドライブを経て、次に向かったのは、感度の高い女性に人気のべにや無何有。山代温泉薬師山の高台にある17室の宿。凛とした空気が流れるモダンで静謐な空間は、建築家の竹山聖氏によるものだ。

露天風呂付きの和洋室など、外国人客も快適に過ごせる空間づくりは、グローバル化する日本旅館の先導を担う存在となっている。旧来本の「おもてなし」と趣は異なり、ほどよい距離感をはかった新しいスタイルとして初宿泊の参加者にも受け入れられていたようだ。

夕刻に宿に到着したゲストを迎えるのは、輪島からやってきた赤木明登氏の茶席。これもまた粋なはからい。個々の参加者と打ち解けた赤木氏と夫人の智子氏を囲んでの夕食の会へ。椀物など3品に赤木氏の器が使われており、参加者はその手触り、口当たりなども体感。オードブルのように八寸が美しく盛りつけられた漆の皿で、女性陣は「素敵!」とうっとりとした表情に。こういったハレの席で使うことができ、日々使う食器としても食卓を上質なものにしてくれる漆器の魅力を再発見していた。

ワインはイタリアの自然派にはまっている赤木氏がこの会用に厳選。「お酒をいただきながらの席だったので、先生や奥様とも緊張せずのことや能登での生活など、お話できました」と女性参加者は喜んでいた。

DAY3

#8 古都金沢の"いま"を知る
最終日

3日に渡るこの旅の最終日は、再び金沢へ。朝ヨガをするなど、思い思いの時間をべにや無可有で過ごした後に各自ドライブで向かう。3ともなると、女性参加者もLEXUS車のドライビングに慣れて余裕が出ていた。

昼食は金沢を代表する料亭、銭屋にて。この日用意されたのは、このツアーのための特別な松花堂弁当。萩と虫籠をあしらった先付が古秋を感じさせ、四季に育まれた日本人の美意識と加賀の彩りをぎゅっと弁当に凝縮したものだった。「この3日間、美味しいものばかりで夢のよう。どうしましょう!」と感嘆の声を上げる奥様。なのに、女将にお土産のおすすめを訊いていたのが微笑ましい一幕だった。

銭屋で食事を終えたあとは、前日赤木氏より情報を聞き、金沢の若いクリエイターが集まっている新堅町商店街へ行く人、ひがし茶屋街など古い建築を巡る人など様々。辻家庭園では群青の間や庭園を鑑賞。ラピスラズリを使った壁はいま見てもクール。古都でありながら実験的なことを受け入る懐の広さ、またクリエイターを刺激する伝統を持つ金沢。ここからグローバルに発信する人々に知的好奇心をくすぐられた3日間の旅となった。

「石川県を縦断する長距離ドライブでしたが、快適に走れるLEXUSのポテンシャルを感じました」との声が多く聞かれた。自らステアグを握り、運転そのものを楽しむ。走るごとに変化する車窓からの景色を楽しみながら、クルマというパーソナルな空間で家族や友人と共にするかけがえのない時間は、ドライブ旅ならではの醍醐味だ。