LEXUS AMAZING EXPERIENCE SUPER GT RACE ROUND 3 TOUR

SUPER GT RACE ROUND 3 TOUR 5.31-6.1 2014
@大分オートポリス

未体験のレース観戦の世界へ

今回、LEXUS AMAZING EXPERIENCEが開催されたのは、大分オートポリス。世界が注目するレースカテゴリー、SUPER GT第3戦開催地である。阿蘇の雄大な自然に抱かれたサーキットで、LEXUSならではの五感を震わすSUPER GT体感プログラムを展開した。
空港に降り立った参加者たちは用意されたLEXUSをドライブして各々オートポリスへ。到着早々、ここがサーキットの一画とは思えないほどスタイリッシュなホスピタリティテントに招かれた参加者は、これから始まる特別な体験を前にウェルカムドリンクで束の間、大自然の静けさに身をゆだねていた。

DESCRIPTION OF THE RACE

参加者のためだけに、
スペシャルなレース解説

すべての参加者が揃ったところで、ウェルカムスピーチに続き、まずはフリー走行から予選、決勝に至る2日間のレース観戦ブリーフィングが行われた。
最初に紹介されたレーシングドライバーの木下隆之氏は、挨拶もそこそこに自身の経験と知識を生かしたSUPER GT第3戦の見所を解説。参加者のほとんどがサーキットでレースを観戦するのは初めてだが、「特別に」と前置きしたエピソードや裏話に一同爆笑。「さすがにテレビではここまで教えてくれませんよね」と木下氏のリアルなトークに感激し、まだ見ぬレースへの期待を膨らませた。

SERVICE ROAD TOUR

マシンの迫力を車窓越しに
感じる究極の観戦方法

ブリーフィングを終えた参加者はLEXUS専用シャトルに分乗しパドックへ移動。いきなり体験するのは、サービスロードツアーだ。サービスロードとは、メインコース内側に設けられた多目的補助道路。レース関係車両以外は通行禁止のメインコースに限りなく近い場所を周回しながら、車窓越しに疾走するマシンを眺めるというのがこのツアーの特典だ。言うまでもなくこれはLEXUS AMAZING EXPERIENCEだけの特別プログラムである。

予選開始とともにレースカーがサーキットで疾走を開始する中、参加者を乗せた車両もサービスロードへ。最速を叩き出すべく全力で駆け抜けるマシンの咆哮が窓ガラスを激しく震わせる。その間近に迫るサウンドに車内は興奮の言葉で埋め尽くされた。
「GT500マシンのスピードにも圧倒されますが、やっぱりあの大音量には体がしびれます。これだけ近くでエキゾーストノートが聞けるなんて信じ難いプログラムですよね!」

AMAZING VIEW 1

異なる3つの観戦エリア

今回、レース観戦に用意された観戦エリアは3か所。まずは、ツアーのベースとなるホスピタリティテント。丘の上の広い芝生からはサーキットの西半分がほぼ一望でき、ジオラマをのぞくような視点でレースを味わうことができる。

AMAZING VIEW 2

異なる3つの観戦エリア

もう1つはレースの醍醐味をより肌で感じてもらうため、グランドスタンドにLEXUS専用シートを確保。時速300㎞を超えるGTマシンの直線スピードと、1コーナーに飛び込むブレーキング競争を目の当たりにするレース通御用達のエリアだ。
3つめはパドックビル2回のVIPルーム。空調が利いた室内は軽食&ドリンクがフリー。テレビモニターでレース展開の全貌がつかめるだけでなく、部屋の真下にLEXUS Racingチームのガレージがあるので、眼下で展開する緊迫のピット作業が見られる。

これら3か所の移動は随時運航するシャトルが可能にする。レース観戦経験のある参加者がこんなことを言っていた。「レース展開に合わせていろんなポイントで見たいというのがファン心理です。でも広いサーキットを歩いて動くのは大変。だからシャトルが3つの観戦ポイントを送り迎えしてくれるのはツボを心得たサービスだと思いますよ」実際の他の参加者も、スタートはグランドスタンド、レース中盤から後半はVIPルーム、という異なるビューポイントでレースの行方を追いかけていた。

DRIVERS APPEARANCE

ドライバーの素顔に触れる時間

予選終了後の午後4時。2人のゲストがVIPルームを訪れた。LEXUS TEAM ZENT CERUMOに所属するドライバー、立川祐路選手と平手晃平選手だ。
「なんて涼しい顔をしているんでしょうね」と驚いたのはある女性参加者だ。確かに彼らは数十分前まで激しい予選を戦っていたのだ。にもかかわらず木下隆之氏のインタビューに気さくに答えていた。
実はちょっとしたお遊びで、決勝でもっとも好成績を挙げるLEXUS Racingチームを予想しあっていると伝えると、「当然、ウチでしょう」と二人は声をそろえてアピールした。翌日の本番に向けた作戦をこっそり教えてくれるなど、30分ほどの交流は終始笑顔。ドライバーの素顔に触れた時間だった。

LEXUS Raceing TRANSPORTER VISIT

LEXUS Racingの心臓部を訪問

当初は予定になかったサプライズプログラム!6チームを現場で統括するLEXUS Racing TRANSPORTERに急きょ訪れることになった。「チーム関係者でも限られた者しか入室できない場所」という木下隆之氏の説明を受け、参加者は扉の向こうの世界に興味津々といった様子だった。

通されたのは、可動式の屋根によって空間が保たれた2階の作戦会議室。まるで都心のオフィスのような清潔感に一同は驚きを隠せない。決勝の朝、各チームの全ドライバーを集めてここでミーティングをするという。「今そのシートの上に座っているんですよね」と誰かがふと漏らすと、参加者全員の表情に笑みがこぼれた。LEXUS Racingの心臓部に触れたかのような、実に貴重な体験となった。

2 AMAZING STAY PLANS 1

一夜のために用意した
スペシャルルーム

今回のLEXUS AMAZING EXPERIENCE参加者は、2つのステイ先が選べる。ひとつは、ホスピタリティテントのすぐ脇にあるコースサイドロッジにステイ。
このロッジは、レース観戦者向けに普段利用されているものだが、LEXUSはこの一晩のためだけにインテリアを専用に仕立てあげた。ベッド、テーブル、チェアはもちろん、照明、ハンガー、アメニティに至る細部までセレクトし、ここがサーキットだということを忘れてしまうような洗練された大人の空間に仕上げた。窓を開ければ大地を抜ける清々しい風を感じられるロケーション。目の前にはサーキットの大パノラマが広がる。

2 AMAZING STAY PLANS 2

一夜のために用意した
スペシャルルーム

ロッジステイの参加者はディナーとブレックファストもすぐとなりのホスピタリティテントで供される。こだわり抜いた食材を使った特別な食事で、レース好きでなくとも誰もが一度は憧れる最上の観戦スタイルに磨き上げている。
そしてもうひとつのステイ先は、星野リゾートが展開する話題の旅館『界 阿蘇』。阿蘇の山並みをたどる日本屈指のドライビングロードをLEXUSで走り、静寂に包まれた雄大な大地と共にラグジュアリーな夜を楽しんだ。

LEXUS DRIVING

二組に分かれ、
LEXUSの走りを堪能

予選日の午後4時半を過ぎると2つのステイ先毎に参加者は分かれた。一組は、阿蘇・瀬の本にある温泉旅館『界 阿蘇』へ。そしてもうひとつのロッジステイ組は、LEXUSで予選終了間もないサーキットの周遊プログラムに臨む。
先導車が付くとは言え、先ほどまでGTマシンが駆け抜けていたメインコースを走るというのは得難い体験だ。しかも走りながらコースの解説をしてくれる贅沢なプログラム。コースの過酷さ、特徴を知ることでドライバーのスゴさを痛感し、より、翌日の決勝レース観戦に期待がふくらむ。決勝レースさながらの本番グリッドから発進。スタートまでの残り時間をサーキットクィーンが表示してくれるという演出まで行われた。

「先ほどまでモンスターのようなマシンが駆け回っていたコースを走っているなんて、今自分がどこにいるのか一瞬わからなくなる錯覚に陥ります。もはや感動を越えていましたね!」
夕闇迫るサーキットに隊列を組んで走るLEXUS。そしてまた明日は、この場所で予選以上に激しい戦いが繰り広げられる。ハンドルを握った参加者は、その様子を想像して胸が高鳴ったという。

DINNER & PARTY

ジャズ&フルコースの
トワイライトディナー

お待ちかねのディナータイム。コースサイドロッジに宿泊した参加者に提供したのは、シェフが腕を奮った全7皿のコースメニュー。そして、地元で活躍するジャズトリオによる演奏。実はサーキットでレースを見るのは初めてだという参加者は、このパーティに驚きつつも笑顔を絶やさなかった。
「すべての体験が初めてのことばかりで、最初からこれほど豪華でいいのかと思うほどです。サーキットでこんなことができるなんて信じ難いですね」
日中の喧騒が嘘のように暮れていく空の下、スイングするリズムに乗せた華やかな会話は、キャンドルの明かりに揺られながらいつまでも続いていた。

LEXUS ORIGINAL MEAL

シェフ渾身のオリジナル
メニュー

ぜひとも紹介したいのが、このツアーで提供した食事だ。写真は、コースサイドロッジステイ組のディナー。スモークした有明海のムール貝を中央に据えたオードブル、熊本産トマトのソースをかけた関サバのマリネ等々、九州地方の食材をふんだんに使ったメニューとなっている。ロッジステイ組にはブレックファストも用意し、さらに参加者全員には日曜日のランチも味わってもらった。

「アウトドアだからこの程度だろうというような料理をお出ししたくないんです」とはシェフの談。
美しく盛られた皿からは見えてこないバックヤードでの奮闘。状況に妥協しない仕事振りには、LEXUS Racingにも通じるスピリットがあるように感じられた。いずれにせよ、この料理を食べるためにサーキットに来てもいいと思わせる感動の出来栄えだった。

AMAZING VIEW FROM SKY 1

アナザーワールドビュー

「心まで軽くなるような浮遊体験ですね。サーキットも遠くの山も、手のひらに包み込めそうな感じになりました」今回のツアーコンテンツの中でも特に注目を集めたのが気球体験だ。オートポリスのさらに奥まで広がる阿蘇のダイナミックな景観を空から眺めるという趣向は、まさにAMAGINGと呼ぶにふさわしい。

AMAZING VIEW FROM SKY 2

アナザーワールドビュー

風速や気温といった気象条件に左右される気球だが、幸いにも決勝日は早朝からほぼ無風状態。スペシャルな演出に天気も味方をしたようだ。参加者を乗せた気球はゆっくりと朝日に照らされ昇っていく。サーキットの高台から15メートルほど昇って見る阿蘇の大地に抱かれたサーキットの姿は想像を超える別世界だった。新たな1日が始まろうとしている。

PIT & GRID WALK

ピットとグリッドで
ダイレクトな緊張感を

レース観戦の特別な楽しみとして人気を博しているピットウォーク。レーシングマシンを間近で見られるだけではなく、ドライバーのサインまでもらえるとあって、開催時間中は狭いピットレーンが大勢のファンであふれかえるほどだ。さらにSUPER GTでは、決勝レースに臨むためメインストレートに整列したマシンのすぐそばまで近づけるグリッドウォークを実施している。
この2つのプログラムを優先体験し、一般のファンがなだれ込む前のダイレクトな緊張感を参加者は味わうことができた。

「間もなく本番だというのに、ファンサービスを怠らないドライバーはプロですね。こんな騒がしい状況からレースに臨むなんて、彼らの集中力の高さは常人には考えられません」これはグリッドウォーク中のある参加者の溜息混じりの感想だ。
タイムアップのアナウンスでグリッドからファンが退場する。一瞬にして空気が張り詰めるサーキット。そのあからさまな切り替わりに、感想を口にした参加者は小さく肩を震わせた。

AMAZING VIEW 2

決勝スタート

いよいよ決勝。スタートシーンを間近で見られるとあって多くの参加者がVIPルームに集う。国歌斉唱の静けさの後シグナルはブルーへ。GT500マシン全車が轟音を放って走り出し、やがてVIPルームには静寂が訪れる。その一瞬の出来事にレースを初めて見た参加者たちは、この2日間でもっとも上気した表情を見せた。
「これだけの緊張感はまず日常じゃ味わえません。何と言ってもVIPルームとコースの距離感に興奮します!」

レースも中盤。VIPルームの真下を眺めれば、LEXUS Racing各チームのピットが慌ただしくなってきている。ここまでLEXUS Racingのドライバーやチームスタッフと親密に触れ合う体験をしてきたからだろう。参加者はまるでピットクルーのような真剣な眼差しで各チームの動きを見守っていた。
「大げさに聞こえるかもしれませんが、もはや応援のレベルではなく、一緒に戦っているような気分になりました。それもサーキットの臨場感が掻き立てるものなんでしょうね……」

CLOSING

「レース観戦のストレスを
取り払いたい」

木下隆之氏はこのツアー企画に関して特別な思いがあるという。
「本気で走る我々は、ぜひレースを見に来てほしいと思っています。しかしサーキットという場所にはストレスが多いのも事実。突然の雨やチープな食事などに耐えながらの観戦では忍び難いものがあります。それらを可能な限り取り払いたかった。それを実現できるのがLEXUSらしさだと理解してもらえたらうれしいです」

木下氏の願いがこもったプログラムを体験した参加者からはこんな声を聞くことができた。
「テレビでは伝わらない生の迫力を、手厚いおもてなしとともに感じられたのは何よりスペシャルでした。しかもドライバーやチームと親しくできたことで、レースの見方まで変わりました」

レース結果は残念ながら表彰台には届かなかったものの、それでも最後まで観戦していた参加者からは「結果よりも、こんなにもレースを間近で観戦できて興奮しました。大満足です」と満面の笑みを浮かべた。
間近で触れた12名のドライバーのサイン入り応援旗と昨年まで実際にレースで使用していたエンジン部品のコネクティングロッドを手にして参加者はそれぞれの帰路につく。言葉に表し切れない感動をそのハンドルに託して。