DINING OUT UCHIKO with LEXUS

LEXUS ドライビングプログラム in 内子

2017年10月に開催された「DINING OUT UCHIKO with LEXUS」。
その舞台となったのは、愛媛県喜多郡内子町です。
伝統的建造物群保存地区の路上にダイニングを仕立て、夢のようなひとときを紡いだこのイベント。
しかし内子、小田、五十崎の3町合併により誕生した内子町には、まだまだ知られざる魅力が潜んでいます。

そこでLEXUSは、内子町の魅力を伝える3つの「ドライビングプログラム」をご用意。
ワインディングの山道と風光明媚な渓谷を楽しむ小田エリア、
伝統的建造物が連なる町並みを走り、歴史と文化を肌で感じる内子エリア、
素朴な里山風景と清流の眺め、そして伝統産業の魅力に触れる五十崎エリア。
LEXUSとともに行く個性豊かな3コースで、知られざる内子の魅力をお楽しみください。

Drive 01

内子の豊かな自然

小田エリア

木々と清流が織りなす日本の原風景。

内子市街から東へ向かうと、その景色は徐々に風情を変え始めます。文化の香り漂う伝統的な建造物は減り、代わりに増えるのは素朴な里山の風景。たわわな実をつけた柿の木、色づく紅葉、収穫を待つ稲穂。道路と並行して流れる小田川は、川底がはっきり見えるほど澄んだ水を湛えています。初めてなのに、どこか懐かしい。それは日本の原風景ともいえるような眺めです。

30分ほどで到着する「道の駅 小田の郷せせらぎ」が、小田エリアの玄関口。この先は山道に入りますので、ここでしっかりと休憩をとっておくとよいでしょう。やがて行く手は、ワインディングが続く道に入ります。ここからは力強くも軽快なLEXUSの走りを存分に楽しめるエリア。深い山に抱かれながら、景色と運転を同時に堪能できることでしょう。さらに30分ほどで、紅葉名所の「小田深山渓谷」に到着。ここは川のせせらぎと色鮮やかな木々が迎える風光明媚な景勝地。自然の中に分け入るようなドライブは、文化の町・内子のもうひとつの顔に気づかせてくれることでしょう。

濃い目の出汁で味わう小田地区の郷土料理

ランチにぜひとも味わいたいのが小田の郷土料理「たらいうどん」。細打ちのうどんを、大豆、椎茸、いりこで出汁を取った甘辛のつゆで味わう名物。やや柔らかめで喉越しの良いうどんと、しっかり味のつゆが好相性。豪快な樽で提供され、食べ応えも十分です。「道の駅 小田の郷せせらぎ」内の食事処「かじか亭」にて。

旅の思い出に、現地の名産品をお土産に。

小田エリアドライブのお土産には、「道の駅 小田の郷せせらぎ」がプロデュースするオリジナルスウィーツ「オダメイド」はいかがでしょう。内子町小田地区の農産物を使用して仕立てられた逸品は、素材の味を活かした深みある味わいが特徴。担当の冨永吉宏さんが「小田地区のすばらしい農産物の魅力を伝えるシンプルな味」と語る通り、農作物そのものを食べているかのような素朴で濃厚な味が魅力です。ヨモギのコンフィチュールやしょうがのクッキーなど、斬新な発想のアイテムもいろいろ。

とくにおすすめは、農産物をたっぷり使った贅沢なアイスクリーム。甘みの強いサツマイモの一種「人参芋」は、焼き芋にしてからアイスにすることで、濃厚な甘みがいっそう引き立ちます。トウモロコシを炒って挽いた「はったい粉」のアイスは、独特の香ばしさが特徴。内子産卵黄たっぷりのバニラ、豆のコク深さが感じられる「黒豆」など、バリエーションも豊富。専用の保冷パックも販売されているため、持ち帰りも可能です。

Drive 02

歴史情緒溢れる町並み

内子エリア

時代劇の舞台のような歴史ある町を走る。

内子町の八日市・護国地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたのは昭和57年のこと。江戸時代後期から明治にかけての歴史ある建物が並ぶ町並みは、いまや内子を代表する景観となっています。さらに内子を特徴づけているのが、重要建造物が今も現役で使用されている点。住民の憩いの場である芝居小屋や映画館、いまも住民が暮らす古民家、町家を改装したカフェなど、伝統的な建造物が、今も住民の生活の一部となっているのです。もちろん保存地区エリアの道路も生活道路であり、車の通行も可能。左右に重厚な建物が連なる道を、ゆっくりとLEXUSで走るひととき。まるでタイムスリップしたような気分が味わえることでしょう。

まず内子駅前交差点から商店街方向へ向かい、右手に見えるのが「内子座」。大正5年に造られた本格的な芝居小屋で、入母屋造りの重厚な建築が印象的です。今でも伝統芸能の公演や各種イベントが行われるほか、公演日以外は内部も見学可能。建物正面に駐車場も供えられているので、LEXUSを止めて訪れてみるのもおすすめです。「内子座」を過ぎ、伊予銀行のある角を左折すれば、そこが町並み保存地区。映画のセットのような統一感ある町を、LEXUSで走り抜ける。ここでしかできない希少な経験です。

古民家で味わうドイツの家庭料理。

伝統的な町並みに浸る内子ドライブですから、やはり食事も古民家で味わいたいもの。そこでおすすめしたいのが、築100年を越える古民家を舞台にしたドイツレストラン『ツム・シュバルツェン・カイラー』です。

店を営むのは、ドイツ出身のご主人デルクセン・イエンスさんと、内子の隣町である大洲市出身の知里さんご夫妻。二人はかつて関東地方に住み、イエンスさんは翻訳、知里さんはIT業界で働いていましたが、「二人で居る時間を増やしたい」と飲食店開業を夢見るようになりました。そして結婚後、京都に移り住み、滋賀県のドイツレストランで働いていた折、偶然店を訪れた内子町観光課の職員と知り合い、内子の古民家に店を出すこととなったのです。当時を「まるで運命のような導き」と振り返る二人。こうして内子町に、世にも珍しい「古民家ドイツレストラン」が誕生したのです。

店の自慢は、イエンスさんが「本場よりもおいしい」と太鼓判を押す内子豚のソーセージや、ドイツのおふくろの味ともいうべき家庭料理の数々。とくに、ドイツ版の薄いカツレツ「シュニッツェル」にオリジナルのパプリカソースを合わせた逸品は、一度食べたら忘れられないおいしさです。

内子の職人気質を受け継ぐどぶろく。

木蝋や和紙の生産で栄えた内子町は、ものづくりの心が息づく町。町の各所には、職人技の土産物が並ぶ店が点在しています。その一軒『うちこの和 手しごと職人の家』で見つけたのは『どぶろく工房 ちょびっと』のどぶろく。甘口の「とんと」と中辛の「いっぷり」の2種類は、どちらも内子の棚田米と内子の水を使って仕込まれています。

どぶろく造りに勤しむのは、地元の宿のオーナーでもある山本忠志さん。今から10年ほど前に「内子の観光振興のため」と一念発起、一から酒造りを学び、現在に至ります。山本さんの造るどぶろくの特徴は、優しい甘さ。その見た目から甘酒と混同されやすいどぶろくのイメージを壊さぬよう、あえて甘さにこだわって仕込んでいるのだとか。甘くて飲みやすく、香り豊かなこの酒、どぶろく未体験の方にもおすすめです。

Drive 03

内子に息づく伝統工芸

五十崎エリア

素朴な里山に伝統産業が息づく独特の町並み。

2005年に、内子町、小田町、五十崎町の3町合併により誕生した現在の内子町。しかし現在でも、旧町それぞれの地域性は色濃く残っています。五十崎エリアは、素朴な里山と清流に支えられた製紙業や酒造りなどの産業が結びつき、独特の農村文化が育まれた地域。内子市街から東に向かうLEXUSは、小田川に架かる橋を越え、レトロムードの五十崎地区へ。どこか郷愁を誘うのどかな景色が目を奪います。

五十崎市街まで車を走らせたら『五十崎社中』で一休み。ここは、伝統的な手漉き和紙と、金属箔で模様を描くフランスの伝統技術“ギルディング”を組み合わせた「ギルディング和紙」で名高い工房。色とりどりの金属箔が彩るギルディンググッズは、ショップで購入するだけでなく、実際に制作体験(要予約)も可能。自分の手で、思うままに仕上げるアイテムは、何よりのお土産になりそうです。

帰り道は少し遠回りをして、大登山をぐるりと半周し、小田川の清流と並行して走るルートをチョイス。もしも夕暮れ時なら、LEXUSを止めてしばし川面を眺めてください。黄金色に輝く川と懐かしい石積みの護岸壁。その景色は美しい旅の思い出として心に刻まれるに違いありません。

Drive 04

喧騒から離れた癒しのひととき

オーベルジュ内子

旅の拠点は内子屈指のラグジュアリーホテル。

ドライブの拠点となるのは、『オーベルジュ内子』。小田川の畔、小高い山の上に建つ内子町指折りのラグジュアリーホテルです。松山自動車道のICにもほど近く、また、今回ご紹介した3つのコースのどこへ向かうにも便利な立地。旅の疲れを癒し、翌日への英気を養うのに最適な一軒です。

源泉かけ流しの湯があふれる露天風呂や行灯の光が誘うパブリックスペースも、くつろぎの空間。とくに窓外が華やかなピンク一色に染まる桜の季節は絶景で、1年前から予約するファンもいるのだといいます。アクティブなドライブとは対象的に、しっとり穏やかに内子の旅を彩る名ホテル。その魅力を、もう少し紐解いてみましょう。

地域の魅力を伝える地場産食材のフルコース。

滞在するだけで内子の魅力が伝わることを目指した『オーベルジュ内子』。ディナータイムの主役も、もちろん内子産の食材です。メニューは、古典的なフレンチに内子の食材を当てはめたフルコース。「素材の持ち味を活かすため、ほとんど塩を振りません。コース全体で10gもいかないくらいです」料理長の髙見真司さんは、そう教えてくれました。「食材に助けられています」と笑いますが、その味わいは体に染みるような滋味深さを称えています。

ある日のメニューは製蝋の町・内子らしく、燭台に盛られた前菜からスタート。続く冷菜は内子産ピオーネと低温調理の鮑ですが、これも「ピオーネをおいしく食べるための脇役が鮑」だといいます。内子の有精卵の茶碗蒸しの上に内子産栗のポタージュを乗せたスープ、イトヨリのローストに内子の梨とブルーチーズのソースをかけた魚料理が続き、メインは2種の調理法で火を入れた伊予牛。付け合せには内子産の野菜が添えられます。地場産食材の魅力を凝縮したコースは、内子の豊かさをゲストに伝えます。

滞在中に実感する「何もしない贅沢」。

ホテルのコンセプトは「何もしない贅沢」。部屋にはあえてTVも置かず、ただ静かに過ぎる時間に浸ってもらうことを目指します。客室内の特等席は、窓を向いて置かれたソファ。それぞれの部屋からの視点が交錯しないよう設計された配置で、目の前の木々や眼下に見える内子の町並みを、独占することができます。

さらにこだわり抜いた設えも印象的。内子産の木材を使った温かみある壁材、地場産業である和紙の柔らかい風合い、座るだけで心安らぐようなチェア、くつろぎのデッキチェアが置かれたテラス。「日頃の喧騒を離れて、心を解いてもらうことができれば」支配人の後藤俊輔さんがそう語るように、このホテルの中は喧騒とは無縁です。

建物全体にもガラスが多用され、まるで自然のなかに滞在しているような開放感が味わえるのも魅力。上質で温かみがあり、しかも自然に浸る開放感も兼ね備える。『オーベルジュ内子』の滞在は、きっと町の生活で凝った肩を優しく解してくれるはずです。