運転が好き。走ることが好き。だから楽しいクルマをつくりたかった。IS F 開発責任者 矢口 幸彦

IS Fの開発は、「自分が本当に欲しいと思えるクルマを創りたい」というエンジニアとしての純粋な想いからスタートしました。そして、クルマを操る楽しさを知り尽くしたエンジニアが集まり、遊び心でISをベースに試作車を創ったのが、IS Fのそもそもの始まりでした。そんなIS Fの開発で私が追求したのは、「運転する楽しさ」です。

「運転する楽しさ」とは、ドライバーとクルマが一体感を持って意志を伝え合い、どれだけ自在に操れる悦びを引き出せるかという点にあります。しかも、その楽しさを全てのシーンでダイレクトに、そしてシームレスに味わえることを目指しました。

運転する楽しさを具体的に突き詰めていくと、3つの要素にたどり着きます。それは「レスポンス」「サウンド」「伸び感」という、数値で表すことのできない性能です。この感性に訴えかける部分こそ、運転する楽しさを決定づけるキーポイントであると私は考えています。極端に言ってしまえば、この要素さえ満たしていればドライバーは、どんなクルマであっても運転の楽しさを手に入れることができるのです。だからこそIS Fでは、この3つに関わる要素にこだわりを注ぎ込みました。

また、徹底的に走りを鍛え、運転する楽しさを磨くために世界各国のサーキットを駆け巡りました。ただし、それはサーキットを速く走るという目的のためだけではありません。あくまでもクルマの楽しさを安全に究極まで楽しむ公道の延長線としてサーキットでの走行テストを行いました。「街乗りとサーキット走行を両立する」、それもIS Fのこだわりです。

IS Fは、クルマの根源的な魅力である運転の楽しさを極限まで追求したクルマです。そして何より、クルマのつくり手である私たちが楽しく、幸せを感じながら開発したことによって、誰がステアリングを握っても楽しいと感じていただけるクルマに仕上げることができたと思います。このIS Fを通して皆様がレクサスを、そしてクルマの存在そのものをもっと好きになっていただけたら、開発者としてこれ以上の悦びはありません。