VISIONARY

CRAFTSMANSHIP

若き革職人が作り上げる
ラグジュアリーレザーペンケース

2017.06.16 FRI
若き革職人が作り上げるラグジュアリーレザーペンケース

レクサスのクラフトマンシップに共鳴する、若き匠とのコラボレーションにより生まれるCRAFTED FOR LEXUS。LFAのシートと同じ革を大胆にもペンケースに落とし込んだレザーブランド、Roberu(ロベル)の岩元慎治氏にその魅力について伺った。

(読了時間:約4分)

Text by Ryo Inao (lefthands)
Photographs by Jun Miyashita
Edit by Keisuke Tajiri

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COLLABORATED WITH

レザーが繋いだ、スーパーカー「LFA」とペンケース

「牛として生きた過程があって、原料としての原皮となる。さらに鞣しという加工を経て皮革となります。皮膚の『皮』と革命の『革』で、『皮革』。つまり、加工が施されることで新たな生き物として我々の手に渡るのです。人の成長に合わせて皮も変わっていく。皮とは、共に生きていくものである」と語るのは、革職人であり、世界的人気を誇るレザーブランドRoberuの創設者、岩元慎治氏だ。平面で自身の世界を表現する漫画家志望から、立体によって表現を形にする革職人へと転身した異色の経歴を持つ。Roberuが生み出す製品には、「こういうものが欲しかった」と思わせる遊び心とこだわりがたっぷりと詰まっている。ハリのあるパンチングレザーで仕立てられた堅牢な外観とは裏腹に、手になじむ柔らかさを併せ持ったこのレザーペンケースもまた然りだ。
三角のフォルムはデザインの美しさだけてなく、開いたときの使いやすさも考慮されている
三角のフォルムはデザインの美しさだけてなく、開いたときの使いやすさも考慮されている
まず特筆すべきは、皮革の品質である。LEXUSが誇る500台限定生産のスーパーカーLFAのシートレザーと同じ本革を、贅沢にも使用している。「私は、クルマとは速く移動するためのツールにとどまらず、癒しの空間であるとも思っています。そうした空間にレザーを配するというアイデアは、必然だったのではないでしょうか。自身が皮に覆われている我々人間にとって、皮革というものは、意識にはなくとも、とても繋がりの深いものなのです」。高級感のある寛ぎの空間を構成する皮革をあえてペンケースに使用することで、人々の暮らしにプラスアルファの楽しみや、満足感を届けることができると岩元氏は考えたのだ。
パリのColetteにも卸されているカメラストラップ。世界中から発注がくるという
パリのColetteにも卸されているカメラストラップ。世界中から発注がくるという

確かな技術と、想いが支えるクリエーション

LEXUSのイニシャルであり、トレードマークともなっている「L」を模し、三角柱のフォルムに仕立てられたこのレザーペンケース。しかし三角という形には、もうひとつ別の意味が込められていた。「三角は、人間の創造欲を刺激する形だと思います。丸や四角で構成されるものは、自然界に溢れています。地球は球ですしね。でも、三角は人間が意識してつくらないと存在し得ない。ピラミッドなど、三角には特別感がありますよね。構想段階から、インスピレーションで三角がいいと考え、自ずと三角柱のペンケースができました」。底部から、上部先端にかけて幅を絞る「三角」の形を構成するためには、非常に高度な技術と繊細な感覚が必要となる。つまり、「職人の技量が如実に出る」のだ。
LFAのシートレザーの加工には、既存の製品とは違い高度な技術が求められる
LFAのシートレザーの加工には、既存の製品とは違い高度な技術が求められる
Roberuが普段製品に使用する皮革は、いわば「野生」。経年変化を「味わい」として楽しめるような、傷のつきやすい皮革を使用し、意図的なアバウトさをもって躍動的に製品をつくり上げる。対して、LFAのシートに張られる皮革は、いわば「エリート」だ。いくつもの厳しい審査を通過し、選りすぐられた優秀な皮革によって構成されるこのレザーペンケースは、デリケートな技術の結晶と言い換えることができる。「LEXUSのクルマは以前からリスペクトしていましたが、その敬意と自分自身のものづくりが、うまくリンクしていませんでした。でもこのペンケースをつくることで、LEXUSの生産者の方々がどれほど丁寧に丹精を込めているのかということに気付かされました。世界的にも広く認められた、『いつか手にしたいクルマ』のクリエーションに少しでも携わることができたのではないかと、誇らしい気持ちになりました」。
Roberuの製品はショップに併設された工房で、一つひとつ手作りで生産される
Roberuの製品はショップに併設された工房で、一つひとつ手作りで生産される
高い品質で量産されるLEXUSのインテリアと、小ロットの手作業で一つずつ生産されるRoberuの製品は、一見すると対極に位置し、相容れないもの同士のようである。しかし、良いものをつくり、世に届けることで人々の暮らしを豊かにすることを目指すという点において、LEXUSと岩元氏のものづくりの帰着点はピタリと重なる。クルマのシートにレザーが張られたことが必然だったように、LEXUSとRoberuが共にひとつの製品を世に送り出すこともまた、必然だったと言えるのではないだろうか。「ものが溢れ、移り変わりの激しい時代に、プラスアルファの楽しみを世の中に発信したい。LEXUSも同じ願いなのではないでしょうか。自動運転技術の進化など、クルマを取り巻く環境は刻一刻と変化しています。そうした中、暮らしの楽しみという観点で、僕もLEXUSも新たな需要を共に生み出してけたらいいですね」。

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