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2017.09.28 - 10.01

プレジデンツカップ

プレジデンツカップ
プレジデンツカップ

エースとして臨んだ3度目の大会
最後に意地のトーマス撃破

「他の選手の力を借りて、
もっと力が出るかもしれない」

 2016-2017年シーズンの最後を飾るのは、12回目の「プレジデンツカップ」。3大会連続出場となった松山英樹は、最上位のランクでインターナショナルチームメンバーに選出された。本人は、「エースはアダム・スコット(オーストラリア)とかジェイソン・デイ(オーストラリア)ですよ」と控えめだが、名実ともにエースとしての活躍が期待される。

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「僕はいつも通り出来たらいい。他の選手の力を借りて、もっと力が出るかもしれない」

 初日は、ボールを交互に打って行くフォーサム。松山はシャール・シュワーツェル(南アフリカ)と組んで、ジャスティン・トーマス、リッキー・ファウラーという人気若手コンビのアメリカチームと、第1マッチで激突した。

 スタートの1番はともにパーで分け、続く2番では、シュワーツェルが194ヤードの2打目を2オンさせて、2パットのバーディーとし、1アップ。しかし、ここからアメリカチームが、エンジンが温まったとばかりにチャージを開始した。3番ではファウラーがグリーン左からチップインパーとしてオールスクエアに戻すと、4番では松山がグリーン右手前バンカーからの18ヤードの3打目を、グリーンエッジぎりぎりを狙ったためか乗せられず、1ダウン。さらに、パーパット勝負となった5番では、3.7mを松山が決められなかったのに対し、トーマスが2.4mを沈めて2ダウン。

 この日は、シュワーツェルの調子もあまりに悪かった。7番では池に1打目を打ち込んで3ダウン。9番でもシュワーツェルが1打目を右に曲げ、松山がティーインググラウンドから3打目を打つ形となって、前半だけで4ダウンという大量リードを奪われた。

 折り返して10番では、松山がピン左3mにつけるショットを放ち、シュワーツェルが沈めて3ダウンと返したが、「なかなか自分たちの良さが出せなかった」と松山が振り返るように、そこからは防戦一方となった。11番では、アメリカチームが3打目を寄せたのに対し、シュワーツェルが77ヤードのアプローチをグリーンに乗せられず、再び4ダウン。1オンも狙える12番では、松山が1打目を左ラフに外したのに対し、トーマスがグリーン右の池ぎりぎりの場所に運び、ファウラーが2.1mに寄せてバーディーを奪い、5ダウン。ドーミーの14番では、松山が1打目を右バンカーに打ち込み、シュワーツェルの2打目もダフリ気味で84ヤードしか進まず、110ヤードの松山の3打目は7.7mが精一杯。シュワーツェルのパーパットが外れた時点でキャップを脱いだ。6&4の大差。

「カバー出来なかったのが悪いです」

 松山はシュワーツェルを攻めることなく、長らく続く自身の不調に反省の弁だ。

「もう少しフェアウェイに置ければ良かったですし、アプローチも上手くいかなかった」

 2日目の松山は、アダム・ハドウィン(カナダ)とのコンビ。アメリカの常勝チーム、ジョーダン・スピース、パトリック・リード組に挑んだ。

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「頑張って巻き返したい」と口にしていた松山は、言葉通りに序盤を引っ張った。2番でリードがイーグルを奪って1ダウンとされたが、4番では、松山が1mのバーディーパットを沈めてオールスクエア。さらに6番では、216ヤードの2打目をピン右奥1.9mにつけてバーディーとし、スピースがチャンスを外したことで、1アップのリードを奪う。

 松山はさらに8番でも、上って下る7.5mのバーディーパットを沈めて、ガッツポーズ。ハドウィンとロータッチで手を合わせ、2アップを喜ぶ。だが、この日も松山の調子は良くはなく、1番では1打目を右に曲げてアンプレアブル、5番では左の池、9番でも208ヤードの2打目を池に打ち込む状態。8番以降、松山はチームに貢献出来なくなった。

 11番では松山がティーショットを右に曲げてペナルティーを払い、ハドウィンとともにパーセーブ出来ず、1アップ。12番は引き分けたものの、松山はティーショットを右の池。13番ではハドウィンがバーディーで2アップとしたが、もうそれ以上貯金を殖やせない。15番では、リードが4.8mを沈めて1アップ。さらに16番では、スピースが1m強を決めてオールスクエア。最終的にこのマッチは分けとなったが、松山が、「上がり2ホール、かなり相手が有利だったんですけど、よくハーフポイントゲット出来たなという感じでした」と言ったように、相手のミスに助けられた引き分けと言ったほうが正しいだろう。

17番では、スピースが2.5mを外し、最終18番でも、スピースの5.8mがカップに蹴られた。

「相手のパターがあまり入っていなかったので、僕のプレー次第では、楽勝で勝てた内容だった。悔しいですね。前半は上手くやっていたが、後半は僕が全く機能しなかった」

きっと新シーズンに繋がるであろう
"限界"を出した3&1

 松山が、「たぶん明日の午前中は外れると思います」と予想した通り、3日目は、午前のフォーサムから松山が外れ、午後のフォーボールでジョナサン・ベガス(ベネズエラ)と組んでの登場となった。相手は、再びのジャスティン・トーマスと、ダニエル・バーガー。

 松山は、「午後、しっかり準備して力を出せるように頑張りたい」と語っていた通り、この日も序盤に気を吐いた。2番では205ヤードの2打目を2オンさせてバーディーとし、1アップ。3番では23ヤードのアプローチを寄せ、相手がパーセーブ出来ずに2アップ。4番では、花道からの3打目を70cmにつけ、アメリカチームがバーディーパットを決められず、松山のバーディーパットをコンシード。3ホール連続で、松山がアップを奪う。

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 しかし、この日も勢いは続かない。5番ではバーガーが1m強を沈めて2アップ。さらに9~11番までバーガーが3連続バーディーとし、あっという間にリードを奪われた。

 こうなると、トーマスも負けてはいない。14番では段を下る13mのバーディーパットを沈め、ギャラリーに歓声を求めるポーズ。松山組には、もう流れを戻す力は残っていなかった。15番では松山が4.5mのバーディーパットを決められず、分け。アップドーミーの16番では、松山もベガスもパーセーブ出来ず、バーガーがパーとして、3&2。

「前半は上手くプレー出来ていたんですが、後半になってまた上手くプレー出来なかった。相手の勢いにもやられました」

 松山の不調と同調するように、チームも3日目でアメリカに11ポイントの大差をつけられてしまった。4日目のシングルスで1つでも落とせば、負けが確定という絶望的な状況。

「チーム戦はかなり厳しい状態になった。それでも、1つでも勝ちを稼げるよう頑張りたい」

 松山の最終日は、今大会で2敗を喫し、シーズン中も何度か煮え湯を飲まされたジャスティン・トーマスとのマッチ。ただ、彼が相手だったからこそ、松山は最後の最後に意地を見せられたのかもしれない。2人はスタートから、熾烈なバーディー合戦を繰り広げた。

 1番では松山が2.9mにつけると、トーマスがさらに内側につけてバーディーを奪い、松山の1ダウン。2番では、松山が2オンからコンシードのバーディーとしたが、トーマスが8.7mを沈め返して、このホール分け。3番でトーマスがパーセーブ出来ずにオールスクエアになると、4番では、松山が294ヤードの2打目をピン3.1mにつけるスーパーショットでイーグルとし、1アップ。5番では、トーマスが5.1mを決めてオールスクエア。6番では、松山が1打目を右に曲げたものの、175ヤードの2打目は、前方の木の下を低く抜いていくショットで1.7mに寄せて、1アップ。まさにシーソーゲームの展開だ。

 熱戦はまだまだ続く。8、9番ではともにバーディーとし、10番では松山がピン左6.3mに1打目を運んで、右に曲がるラインを読み切って2アップ。しかし11番でも、互いにバーディーを奪いあっての分けと、なかなかはっきりとした勢いの違いが生まれない。

 それでもこの日は、松山の方が安定感でトーマスを上回った。15番では、松山が1打目をフェアウェイに運んだのに対し、トーマスが、2つのフェアウェイの間に流れるクリークに打ち込み、松山の3アップ。ドーミーで迎えた16番では、松山がパーセーブ出来ずに2アップとされたものの、続く17番で、この日冴えていた松山のショットが勝負を決めた。

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トーマスの2打目は、左奥のピンの面に届かず転がって下の面に戻ったが、松山の129ヤードは右ピンハイ3.3m。トーマスは、自身の10mのパットが入らなかったことで、負けを認めた。3&1で、松山が今大会初の勝利。

「13番からちぐはぐなゴルフをやりましたが、今出来るベストなプレーが出来たんじゃないかなと思います。調子は全然、まだまだですが、本当に今出来る限界を出した感じです」

 最終的に19対11とアメリカチームに大敗を喫し、松山はインターナショナルチームを1998年大会以来の2勝目に導けなかった。ただその中で、初出場で3日間3勝1分けの成績を挙げてきた"ライバル"を打ち破ったことには大きな意味があるはずだが、松山は自身のことよりも、相手を讃えることを忘れない。

「あの最後のパットも外すとは限らないし、あれだけ調子が悪くて5アンダー、6アンダーくらいで回って来ている。(トーマスは)やっぱり強いなという感じですね」

 それでも、シーズン最後に見せた"限界"のプレーは、来る新シーズンに繋がるだろう。

「状態は良くないですが、その中でもこうやってちょっとハマれば、いいスコアで回れるということが分かった。それを少しずつ出来るように」

 わずかな休養を挟んで、松山の新たな1年がすぐに始まる。

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リーダーズボード

Win Name Score Name Win
アメリカチーム 総合スコア
19 VS 11
インターナショナルチーム  
最終日 シングルス
  ケビン・チャッペル 18H
引き分け
マーク・リーシュマン  
  チャーリー・ホフマン 17H
2 AND 1
ジェイソン・デイ
  ジャスティン・トーマス 17H
3 AND 1
松山英樹
ダニエル・バーガー 17H
2 AND 1
キム・シウ  
  マット・クーチャー 18H
1 UP
シャール・シュワーツェル
  パトリック・リード 18H
1 UP
ルイ・ウーストハイゼン
  ダスティン・ジョンソン 18H
引き分け
ブランデン・グレース  
  ブルックス・ケプカ 16H
3 AND 2
アダム・スコット
  ジョーダン・スピース 17H
2 AND 1
ジョナサン・ベガス
  ケビン・キズナー 18H
引き分け
アニルバン・ラヒリ  
フィル・ミケルソン 17H
2 AND 1
アダム・ハドウィン  
リッキー・ファウラー 14H
6 AND 4
エミリアーノ・グリロ  
3日目 フォアボール
パトリック・リード
ジョーダン・スピース
17H
2 AND 1
ルイ・ウーストハイゼン
ジェイソン・デイ
 
ダニエル・バーガー
ジャスティン・トーマス
16H
3 AND 2
ジョナサン・ベガス
松山英樹
 
  ケビン・チャッペル
チャーリー・ホフマン
18H
1 UP
アニルバン・ラヒリ
キム・シウ
ブルックス・ケプカ
ダスティン・ジョンソン
16H
3 AND 2
マーク・リーシュマン
ブランデン・グレース
 
3日目 フォアサム
パトリック・リード
ジョーダン・スピース
15H
4 AND 3
マーク・リーシュマン
ジェイソン・デイ
 
マット・クーチャー
ダスティン・ジョンソン
15H
4 AND 3
アダム・ハドウィン
アダム・スコット
 
ケビン・キズナー
フィル・ミケルソン
17H
2 AND 1
ジョナサン・ベガス
エミリアーノ・グリロ
 
  リッキー・ファウラー
ジャスティン・トーマス
18H
引き分け
ルイ・ウーストハイゼン
ブランデン・グレース
 
2日目 フォアボール
  パトリック・リード
ジョーダン・スピース
18H
引き分け
アダム・ハドウィン
松山英樹
 
リッキー・ファウラー
ジャスティン・トーマス
16H
3 AND 2
ルイ・ウーストハイゼン
ブランデン・グレース
 
ケビン・キズナー
フィル・ミケルソン
18H
1 UP
マーク・リーシュマン
ジェイソン・デイ
 
ケビン・チャッペル
チャーリー・ホフマン
13H
6 AND 5
アニルバン・ラヒリ
シャール・シュワーツェル
 
ブルックス・ケプカ
ダスティン・ジョンソン
16H
3 AND 2
ジョナサン・ベガス
アダム・スコット
 
1日目 フォアサム
リッキー・ファウラー
ジャスティン・トーマス
14H
6 AND 4
シャール・シュワーツェル
松山 英樹
 
マット・クーチャー
ダスティン・ジョンソン
18H
1 UP
ジョナサン・ベガス
アダム・スコット
 
パトリック・リード
ジョーダン・スピース
14H
5 AND 4
エミリアーノ・グリロ
キム・シウ
 
  ダニエル・バーガー
ブルックス・ケプカ
17H
3 AND 1
ルイ・ウーストハイゼン
ブランデン・グレース
  ケビン・キズナー
フィル・ミケルソン
18H
引き分け
マーク・リーシュマン
ジェイソン・デイ
 

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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