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2017.09.21 - 09.24

ツアー選手権

ツアー選手権
ツアー選手権

最終戦26位タイでランキング8位
自己最高の年でも減らない「飢餓感」

「まったく自信なく
ホールアウトした」初日
「やることを全部変えた」2日目

 2016-2017年シーズンは、泣いても笑っても、あと1戦。わずか30人だけの舞台、「ツアー選手権」を残すのみとなった。松山英樹はポイントランキング7位で、4年連続出場となった。自力でチャンピオンになれるのは、ランキング5位までのプレーヤー。松山が王座に就くには、この1戦に優勝して、上位選手の結果を待つしかない。

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 ただ、大会前にインタビューを受けた松山は、「10億(年間王者のボーナス1000万ドル)ゲットだぜ」とおどける様子も見せたが、実際のところは、順位にそれほどの興味はない。

「何も考えてないですね。良いプレー、ベストなプレーができればそのチャンスはありますし、できなければ最下位で終わるだけです」

 現状の自らのゴルフを改善することが急務で、それどころではないというところだろう。

「ティーショットとグリーン上がうまくいかないということが、スコアに直結する部分だと思う。そこがうまくいっていなくて、今の順位に繋がったのかなという感じですね。今、悪い状態をどうやって切り抜けて行けるかという経験が、また悪くなった時に繋がると思うので、早く、立ち直れる方法を考えられたらと思います」

 しかし、前週を終えて、「何をしたらいいのか分からなくなってしまった」とまで言ったものを、この短期間で修正するのは至難。松山の苦悩は、初日から結果に表れた。

 1番で、グリーンオンまで4打を要し、4.5mのボギーパットも決まらず、いきなりのダブルボギー発進となると、4番でも9ヤードの3打目のアプローチがうまくヒット出来ずにカラーに止まり、4mの4打目はカップ右を通過して、ボギー。

 悪い流れは止まらない。7番では、グリーン手前バンカーから36ヤードの3打目が5mショートし、2つ目のボギーを喫すると、9番では2mのパーパットが1mオーバーし、返しのも決まらない。9ホールで2つのダブルボギーは、あまりに松山らしくない。

 後半に入り、13番では落ち葉だらけのライから放った146ヤードの2打目が、グリーン右のマウンドでキックして左サイドのピンに寄っていき、4.5mを沈めて初バーディー。さらに15番では、1オン出来なかったものの、8ヤードの2打目がチップイン。

 しかし、それでも流れが来ないのが、現状の辛いところだ。17番では1打目を右に曲げ、2打目は40ヤード進んだだけ。116ヤードの3打目では木がスタイミーで、スライスをかけたがグリーンには乗らず、3つ目のダブルボギー。2つのバーディーは消し飛び、18番で2mを沈めてのバーディーフィニッシュとしても、松山には何の好材料も残らない。

「スタート前はけっこう、いい感じで行けるかなと思ったんですけど、見事にまったく自信がなくホールアウトしましたね」

 5オーバーで下から2番目の29位タイ。トップとは11打差。コメントも自虐気味だ。

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「なかなかいいショットが打てないですし、打ったと思ってもラフに入ったり、なかなか波に乗れないようなゴルフになってしまってますね。今日は最下位じゃないので、明日も、そこを目指しているわけじゃないですけど、少しでも順位を上げられるように頑張りたいです」

 ここに至って、松山は決断した。スイングで、「やることを全部変えた」ことが、2日目に「うまくいった」。もちろん、まだまだ「最低限のゴルフ」という評価だったが、「フェアウェイにも昨日よりは行っていますし、アイアンも凄く切れていましたね」という内容。スタッツは、フェアウェイキープ率が21.43%から57.14%へ、パーオン率も50%から77.78%へと急浮上した。これなら自然、スコアはまとまる。

 3番で137ヤードの2打目を1m強につけてバーディーとすると、5番のボギーを挟んで、6番では11ヤードの3打目を1m強、8番では150ヤードの2打目をピン手前1m弱につけ、前半で3つのバーディーを重ねた。

 9番では、1mのパーパットを外し、2つ目のボギーを喫したが、この日の傷はこれが最後だった。最終18番では74ヤードの3打目をピンの根元につける1打で、前日に続くバーディーフィニッシュ。

後半でチャンス(12番2.7m、13番3m、16番3m、17番1.5m)をつくりながら、「入んないですね。でも、惜しかったです」というパッティングがもどかしかったが、それでも、「68」の2アンダー(通算では3オーバー、26位)は、わずかではあるが、松山の気持ちに栄養をもたらす。

「爆発できるような内容で、このスコアでした。今日、イーブンまで戻せたら良かったんですけどね。トップもちょっと離れていますが、明日爆発すれば分からないと思います」

「ごまかしてやっていたのが、
効かなくなっている感じ」

 しかし、急ごしらえのゴルフは、効果が薄れるのも早かったということだろうか。3日目の2番で2m、6番で4.5mのチャンスを沈めたまでは良かったが、その後は急速に「爆発」への期待が萎んでいった。7番ではティーショットを左に曲げ、続く8番でも1打目を左の池に打ち込んで、連続ボギー。

 松山は、「アイアンに関してはいい形でプレー出来ていた。その代わり、ティーショットとグリーン上で苦しんでストレスが溜まりました」と振り返ったが、象徴していたのが10番だろう。

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1打目は右へ。さらに、木がスタイミーとなった109ヤードの2打目で、低いスライスを放ってせっかく2オンを果たしながら、12mのパットは距離感がまったく合わずに3.5mもショート。ボギーとしたこのホールを最後に、松山はドライバーを封印する。

 ボギーの連鎖は、なかなか止まらない。続く11番では、1.5mの左に曲がるパーパットがカップに蹴られた。さらに15番でも、左のピンに対し、ティーショットをショートサイドの左バンカーに打ち込み、12ヤードの2打目は4.5mオーバーして、5つ目のボギー。「長い1日になった」という3日目のラウンドを、前日の「最低限のゴルフ」と比較し、「それ以下です」とバッサリだ。トータルスコアは6オーバーと、初日よりも悪くなり、順位は26位タイ。前日は10打差だった首位との差は、18打に広がった。

「ごまかしてずっとやっていたのが、効かなくなっているんじゃないかなという感じですね」

 それでも、今シーズンはあと1日だけ。少しでも明るさの見える18ホールにしたい。

「いい形で終われるように頑張りたいなとは思います」

 迎えた最終日。中盤までは、重苦しいままの松山のプレーだった。

7番で、3.5mの下りのパーパットがカップの右を抜け、ボギーとすると、9番では、ティーショットをグリーン左のラフに外し、左足下がりとなる14ヤードの2打目は、ピンも左サイドのため、エッジのギリギリを狙ったが、グリーンに届かせられず、今大会4つ目のダブルボギー。折り返して10番でも、9番と同じような状況を迎えた。7ヤードの3打目のアプローチは、さらに左足下がりが急なライで、再びグリーンを捉えられず、カラーに止まってボギーとし、10ホールで4打もスコアを崩してしまう。

 しかし、11番から見違えるようなゴルフが突然始まった。その11番で1.3mを沈めてバーディーとすると、12番では110ヤードの2打目がピン右4.5m、13番でも123ヤードから4.5mにつけて、それまでの鬱憤を晴らすような3連続バーディー。第3ラウンドまでで難易度1位の、距離の長い14番こそボギーとしたが、16番では148ヤードの2打目を、左奥のピンにしっかりと攻めて1.3m。最終18番でも、277ヤードの2打目を3番ウッドでグリーン手前まで運び、21ヤードの3打目を1mにピタリ。後半だけで5つのバーディーを数え、この日のスコアをイーブンにまで戻してみせた。「後半だけ良かったですね」というラウンドで、トータル6オーバーの26位タイフィニッシュ。

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 しかし、11番からの好プレーは、「あまり変わってないですね」という評価。何かを掴んだわけではないところが、松山に笑顔をもたらさない。

「昨年もそうでしたけど、いい時と悪い時の波が凄く大きいので、それを少なくして行けるようにやるのが、次の年の課題だと思います」

 2戦のワールドゴルフチャンピオンシップを含む、シーズン3勝。フェデックスカップ8位(2014年28位、2015年16位、2016年13位)。結果だけ見れば最高のシーズンと言えるが、松山の「飢餓感」は増えこそすれ、減ることはない。

「去年の最後の方(国内外で4勝)、今年の全米プロ(PGAチャンピオンシップ)の前、ファイヤーストーン(優勝したブリヂストンインビテーショナル)のようなプレーを目指してしまいますね。いつもそのレベルになれたら、常に優勝争いが出来ると思います。そうすればメジャーも勝てるんじゃないかと思いますね」

 次週は、プレジデンツカップ。ストロークプレーではなくマッチプレーで、自分のためだけでなく、チームのためにも戦う。

「予選落ちもないですし、最低でも3マッチは出られるので(苦笑)。全力で頑張りたいです」

 求められるゴルフの違いが、何かきっかけとなるかもしれない。エースの自覚を胸に、松山は決戦の地、ニューヨークの対岸、リバティナショナルゴルフクラブに乗り込む。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 4 5 4 4 3 4 3 4 4 4 3 4 4 5 70
4
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68
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6
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5
75
5

リーダーズボード

Pos Name
1 ザンダー・シャウフェレ
2 ジャスティン・トーマス
3T ラッセル・ヘンリー
3T ケビン・キズナー
5 ポール・ケーシー
6 ブルックス・ケプカ
7T トニー・フィナウ
7T ジョーダン・スピース
7T ジョン·ラーム
10T セルヒオ・ガルシア
10T マット・クーチャー
10T ジャスティン・ローズ
26T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-12 F -2 69 66 65 68 268
-11 F -4 67 66 70 66 269
-10 F -5 67 71 67 65 270
-10 F E 68 68 64 70 270
-9 F 3 66 67 65 73 271
-8 F -1 66 69 68 69 272
-7 F -4 68 71 68 66 273
-7 F -3 67 70 69 67 273
-7 F -1 67 67 70 69 273
-6 F -3 73 66 68 67 274
-6 F -3 69 71 67 67 274
-6 F -1 68 66 71 69 274
6 F E 75 68 73 70 286

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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