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2017.03.22 - 03.24

WGC デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権

2日目で早々にグループリーグ敗退決定
ここでも「復調のきっかけ」は掴めず

「風が強くて難しかったが、
それ以前の問題が凄く多い」

 松山英樹にとって、大一番マスターズ前の最後の1戦、ワールドゴルフチャンピオンシップ(WGC)「デル・テクノロジーズ・マッチプレー選手権」。昨年からフォーマットが変更となり、出場64人のトーナメント戦から、4人ずつの総当たりとなるグループリーグを経て、決勝ラウンドは各組でトップとなった16人がトーナメントを戦うという形式になった。松山が入ったグループ4は、ルイ ウェストヘーゼン(南アフリカ)、ロス フィッシャー(イングランド)、ジム フューリク(アメリカ)。

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ウェストヘーゼンとフューリクはともにメジャー王者であり、かなり厳しい組み合わせと言える。ちなみにグループ1は、4人全員がメジャー王者。全16グループのうち、グループ4はそれに次ぐ、激戦区と言えるかもしれない。

 しかし現在の松山にとって、問題は相手ではない。「練習しても、良いショットが出たり、悪かったり、パットも良くなったり悪かったり」と言うゴルフをどこまで改善できるか。

「体調は良いんですけどね、ただゴルフのほうがなかなか、どうしたら良いか分からない状態が続いているので、何か良いきっかけが見つかればいいんですけど。一つでも良いきっかけが見つかるように全力を尽くしたいなと思います」

 初日の対戦相手は、フューリク。2003年の全米オープンでメジャーを制し、今大会でも一昨年にベスト4に入っている。現在はワールドゴルフランキング57位と数字を落としているが、昨年のトラベラーズチャンピオンシップの最終日に、PGAツアー新記録となる最少スコア「58」をマークするなど、46歳とはいえ、まだまだ意気軒昂。難敵だ。

 マッチの前半は、松山が主導権を握る形で進んでいった。1番でフューリクは、1打目を右に曲げ、2打目でも木の枝に当たり、さらに3打目がグリーンオーバーとなって、松山は楽に1アップを奪う。

2番ではフューリクがバーディーパットを決めてオールスクエアとなるも、すかさず4番では、松山がパーセーブに対して、フューリクは11mのバーディーパットから3パットで、再び松山の1アップ。

 しかし、松山はどうしてもそこから差を広げられない。6番では松山のティーショットが左のOBゾーンに吸い込まれて、オールスクエア。9番では、松山が100ヤードのセカンドショットを1mにつけてバーディーを奪い、またまた1アップ。10番では、松山の5.5mのバーディーパットがカップ右に抜けたのに対して、フューリクが1.5mを沈めてオールスクエア。リードをすれば、また追いつかれるというもどかしい展開が続く。

「お互い、あまり良いプレーは無かったです。パット自体はそんなに悪くなかったんですけど、決めたら楽になるような展開のところでなかなか決められなかったです。多分ジムも同じような感じだったので、お互い様かなという感じです」という松山の言葉が、最もこのマッチを的確に表していたと言える。12番では、お互いにバーディー。13番では、松山が4m、フューリクが4.5mと、共にチャンスとしながら、どちらもパーどまり。

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14番では、松山が8.5mのパーパットを外したのに対し、フューリクも1.5mのパーパットを沈められず、お付き合い。15番では、松山が5mのバーディーチャンスを決められなかったのに対し、フューリクは再び1.5mが入らない。16番でも松山が4m強のバーディーパットを外せば、フューリクも3.5mを外す。

 オールスクエアで迎えた最終18番も、この日を象徴するようなホールとなった。フューリクのパーに対し、松山は右ラフから61ヤードの2打目を2.5m弱につけておきながら、パットはカップ左を抜けた。マッチは引き分け。「負けなかったので、試合としては先に繋がっていくと思いますが、内容は全く繋がりません。最後、決めていれば勝ちだったんですが、それまでにやられても仕方のない内容でした」と、松山は不甲斐なさを嘆く。

「明日はしっかりと勝たないと決勝には行けないと思うので、良い準備が出来るようにしたいと思います。全然どんな選手かも知らないですし、普通に自分のプレーができたら」

 その2日目の相手、フィッシャーはヨーロピアンツアーを主戦場とするプレーヤーのため、松山が知らないというのも仕方がないが、充分に実力者だ。同ツアーでは通算5勝で、現在のワールドゴルフランキングは53位。5勝のうちの1勝は、かつて青木功が1978年に制したことでも知られるワールドマッチプレーチャンピオンシップでのもの(2009年)で、今大会でも2009年に4位となっており、マッチプレー巧者とも言える。

 初日にウェストヘーゼンに4&3と大差で敗れたものの、この日のフィッシャーは序盤から松山を圧倒した。いや、というよりも松山のミスが重なったと言うべきだろう。1番でグリーン左手前バンカーから寄せ切れずにボギーとし、1ダウンとなると、3番では1打目が左のネイティブエリアに曲がり、1打のペナルティーを余儀なくされて2ダウン。さらに4番でも1.5mのパーパットが左に外れ、あっという間に松山の3ダウンとなった。

 7番でフィッシャーがボギーとし、ようやく松山は1つ返したが、流れを変えるアップにはならない。9番ではフィッシャーが1.5mのバーディーパットを決めて、再び3ダウン。11番ではフィッシャーが1打目を池に入れて2ダウンとしたが、13番では松山が残り39ヤードから寄せ切れず、5.5mのパーパットも左を抜けて、またもや3ダウン。前ホールの12番で181ヤードの2打目を池に入れていた(フィッシャーも3打目を池に入れ、このホール引き分け)事もあってか、松山はイライラを隠せない様子だった。

 14番でフィッシャーが2打目をグリーン右のネイティブエリアに打ち込み、さらに15番では松山が先に2mのパーパットを入れたのに対して、フィッシャーが1.5mを外して、2ホールを連取したが、現状の松山にこれ以上の挽回は望めなかった。

「ショットだけでなく、全てが悪かったので、よく17番まで行ったなという感じです。風が強くて難しかったですけど、それ以前の問題が凄く多いです」

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 アップドーミーの17番で松山がグリーン右奥に1打目を外したのに対し、フィッシャーのボールはグリーン面の左への傾斜で転がって左のピン方向に転がり、3.5m。松山はパーセーブしたが、フィッシャーがバーディーパットを沈めて勝負を決めた。2&1。松山は、1試合を残してのグループリーグ敗退が決定した。口数の少なくなった松山は、「切り替えて、良い形でラウンド出来るようにしたいです」と、なんとか声を絞り出した。

悩みの深さを表すかのような6&4
マスターズまで「どうにかします」

 松山のマスターズ前の最後の18ホール。相手は、2010年全英オープン王者のウェストヘーゼン。今大会でも、2014年から昨年まで、ベスト8、ベスト8、2位と強い。松山はザ・プレジデンツカップで2度、世界選抜のチームメートとして戦っており、実力は充分分かっている。大会前に松山は、「マッチプレーには凄い人なので、逆に勉強しながら、どういう所が強いのかを見ながら、自分に生かしていけたら」と評していたが、実際に松山は、ウェストヘーゼンの力を目の当たりにする事になった。

 1番こそ3.5mのバーディーパットを沈めて1アップでスタートを切ったが、その後の前半8ホールは、松山にはなす術がなかった。2番ではウェストヘーゼンが3.5mを決めてオールスクエアとすると、3番では松山が残り156ヤードからグリーンオンまで3打を要して1ダウン。さらにウェストヘーゼンが4番で3.5m、6番で2mを沈めて3ダウンとされると、8番ではウェストヘーゼンが先に3.5mのパーパットを決めたのに対し、松山の1mはカップに嫌われ4ダウン。続く9番でも、フェアウェイバンカーの先の強烈な左足上がりの127ヤードのショットが、グリーン左のネイティブエリアに吸い込まれた。ウェストヘーゼンの上手さに、松山のミスが重なれば、前半9ホールで5ダウンも仕方がない。

 10番でウェストヘーゼンがパーパットを外し、4ダウンとなった後の11番が、松山のこの日の最後の見せ場となった。1打目を約1mにつけるスーパーショットで3ダウン。

 12番では、松山が2打目を2日続けて池に入れ、13番ではウェストヘーゼンが5.5mのバーディーパットを沈めて、再び松山の5ダウン。ドーミーホールとなった14番で、ウェストヘーゼンより遠い3.5mのパットが決まらなかった時点で、松山はキャップを脱いだ。6&4。数字の大きさは、そのまま松山の悩みの深さを表しているようだった。

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「何も言う事はありません。良い感触はゼロです。気持ちの部分でちょっと切れている部分が多いです。まずモチベーションが上がらないと、なかなかゴルフも良くならないと思うので、しっかりそこら辺で気持ちを休めていきたいです」

 マスターズに向けても、「不安がなかったら、まずいでしょう」と、ポジティブな言葉は聞けない。

「どうにかします。1週間あって良かったです」

 今はとにかく、この言葉を信じて復調を待つしかない。1週を挟んで松山はいよいよ、6度目となるオーガスタの舞台を踏む。

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スコアボード

Win Name Score Name Win
ROUND 3
  松山 英樹 14H
6 and 4
ルイ ウェストヘーゼン
ROUND 2
  松山 英樹 17H
2 and 1
ロス フィッシャー
ROUND 1
  松山 英樹 18H
Even
ジム フューリク  

リーダーズボード

Win Name Score Name Win
決勝
ダスティン ジョンソン 18H
1 Up
ジョン ラーム  
3位決定戦
  谷原 秀人 17H
2 and 1
ビル ハース
準決勝
ジョン ラーム 16H
3 and 2
ビル ハース  
ダスティン ジョンソン 18H
1up
谷原 秀人  
準々決勝
  フィル ミケルソン 17H
2 and 1
ビル ハース
  ソレン ケルドセン 13H
7 and 5
ジョン ラーム
  ロス フィッシャー 16H
4 and 2
谷原 秀人
ダスティン ジョンソン 16H
3 and 2
アレクザンダー ノレン  

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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