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2017.03.16 - 03.19

アーノルド・パーマーインビテーショナル

「今日は余計、分からなくなった」
マスターズへ悩み深まる45位タイ

"キング"パーマーを偲んで
ポロシャツの襟に傘のマーク

 今年のアーノルド・パーマーインビテーショナルは、"キング"が亡くなって(2016年9月25日)、初めて迎える大会。多くの選手が、お馴染みの傘のマークをキャップやキャディバッグにあしらって、パーマーを偲んだ。松山英樹もご多分に漏れず、ポロシャツの襟に小さくカラフルな花を咲かせて、大会に臨んだ。

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 松山にとっては、マスターズ前最後のストロークプレー。昨年は、ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン優勝の後、11位タイ、棄権、35位タイとやや低迷したが、今大会で6位タイに入り、マスターズ2年連続トップ10へと繋げていった。今年も優勝後の2戦で予選落ち、25位タイ。マスターズに向けて復調の足掛かりとしたいところだ。

 しかし、一足飛びに調子が上がる事は、なかなか無いのも現実だ。初日、松山のプレーは乱れた。スタートの10番で157ヤードの2打目を左ピンハイ3mにつけ、バーディー発進したものの、以降は思うように波に乗れない。続く11番では、15mから3パットでボギー。16番では、グリーン右ラフからの3打目のロブショットが、カップとピンにはじかれるというイーグル逃しのバーディー。17番では、右手を離すティーショットでグリーン手前に広がる池に打ち込み、3パットも喫して、昨年のツアーチャンピオンシップ3日目以来となる、まさかのトリプルボギー。USPGAツアーのバウンスバックのスタッツで上位につける松山だが、この日の前半は正反対の展開となった。

 後半の9ホールはスコアこそ1アンダーだったが、松山が、「もっと崩れてもおかしくない内容でした。よく踏ん張れたかなと思います」とこの日を振り返ったように、オーバーパーを打っていたとしても仕方のない状況だった。

2番では、グリーン右のコレクションエリアからのアプローチが3.5mを残したものの、この距離のパーパットをなんとかねじ込んだ。4番ではバーディーを奪ったが、残り300ヤードからの2打目を右のラフに曲げ、決めたバーディーパットも5mと、決して楽なものではなかった。最終9番でも、3打目の11ヤードのバンカーショットが2.4mを残し、それを決めてのパーセーブだった。

 3バーディー、1ボギー、1トリプルボギーのトータル1オーバー。首位とは6打差の46位タイとなった要因は、やはり、「暴れていましたね」というショットだ。

「良くなったり悪くなったりの繰り返しなので、何かを気を付けなきゃいけない状態が続いています。それはいつもの事なんですが、もうちょっとチェックポイントが少なくなれば、楽にプレーが出来るのかなと思いますね。ショットがもう少しグリーンを捉えてくれないと、バーディーチャンスが打てません。そこら辺を修正出来たらなと思いますね」

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 2日目になると、実際、言葉通りにショットが見事に修正されたから、ゴルフはやっぱり不思議だ。松山本人は、何かきっかけとなるようなものがあったのかどうかについては、「それはどうでしょう?微妙です」と明言を避けたが、データ上にははっきりと改善が見て取れた。フェアウェイキープ率は71.43%から85.71%、パーオン率も55.56%から77.78%へ上昇。これなら当然、スコアは伸びていく。

 1番で、146ヤードの2打目をピン奥1mにつけ、2日続けてのバーディー発進を果たすと、4番では、3打目の17ヤードのアプローチを1mに寄せ、注文通りのバーディー。6番ではグリーン右のバンカーから一度で出すことが出来ず、続く7番では3.5mから3パットで連続ボギーを喫したが、スコアを吐き出したのはこの2つに留めた。

 11番では166ヤードを"お先に"の距離につけるスーパーショット。前のホールの10番で、「ああいうイージーな所からミスしてしまいました」と言うように、99ヤードの2打目をグリーンに乗せられなかった事もあり、この11番のバーディーは、「大きかった」と言う。勢いに乗って、12番では102ヤードの3打目を、ピン奥からスピンで戻して1.5m。15番では、フェアウェイ右のバンカーから177ヤードをピン奥1.5mに絡めた。後半はボギーフリーの3バーディー。

全体では5バーディー、2ボギーで、トータルスコアを2アンダーに入れ、20位タイに浮上して決勝ラウンドへ。

「ショットは、今日は凄く安定していましたし、なぜ昨日出なかったのかなという思いもあります。これが明日以降続いていけるように練習したいです。ショットがこれだけ安定してくれれば、アプローチを打つ回数が少ない。アプローチはあまり調子が良くないですが、その分、グリーンに乗せてパターで勝負出来たら面白いかなと思います」

「2日目は宝くじみたいなもの。
しっかり考えないと、次もない」

 ムービングデーの3日目。松山は事実、パター勝負のラウンドに持ち込んだ。ショットは、「昨日に比べたら悪かったです」と言うが、フェアウェイキープ率が71.43%、パーオン率が61.11%と、遜色はそれほどなかった。だが、「少しずつ良くなってきているかなと思います」と手応えを感じつつあったパッティングが、この日の松山のリズムを邪魔し、上位に向けてスコアを動かすことを阻んだ。

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 3番では152ヤードを2.5mにつけ、6番では3.5mを沈めて、2つのバーディーを先行させたが、この後は、「入ってほしいような距離がことごとく」、決まらなかった。7番では、2mのパーパットがカップ左を通過し、9番でも1.5mのパーパットがカップに沈まない。

 バックナインに入り、11番では185ヤードの池越えの2打目を右ピンハイ2mにつけて、「良いバーディーが取れたので、乗っていけるかなと思いました」と言うが、その後もチャンスをものに出来ない。14番で7m、15番で2.5m、16番で4mと、「惜しいパットが続いた」事が、17番のボギーを呼び込んだ。ティーショットをグリーン奥のフリンジに外すと、17mのアプローチパットは1.5mショート。パーパットはカップに蹴られた。

 3バーディー、3ボギーでスコアは前日と変わらず、トータル2アンダー。トップとの差は1打広がって、9打遅れての24位タイ。「どうしようもないミスは殆どしていないと思うので、そこで1つでも2つでも入ってくれれば、良い流れがつくれるかなと思います」というプレーだったから、なおさら悔しいところだ。

「パッティングのストロークは悪くないと思うんですが、まだ自信がないから入らないのかなとか、考えさせられる部分が沢山ありました。ショットが自分の感触的には悪くても、ここまで上手く立て直せていると思います。明日1日、どういうショットが出るか分からないですが、マスターズ前のストロークプレーは最後なので、良い形で終われたら」

 しかし、迎えた最終日の18ホールは、良い形どころか、松山の混迷をさらに深める結果となってしまった。1番では、グリーン左奥のバンカーからピンを2mほどオーバーし、ボギーとすると、4番では5mのバーディーパットが決まらず、天を仰ぐ。6番でカラーからの5.5mがカップ右を通過すると、今度はたまらずボールを池へと放り投げた。その他のホールでも、パーオンしても9m以上の距離ばかりと、チャンスが来ない。

 なんとかフロントナインは1ボギーで堪えたが、後半は我慢が効かなくなった。10番では、グリーン左手前のバンカーから、3打目を4mショートしてボギー。12番では、8mのバーディーパットから3パットを喫した。「最後のほうは結構気持ちが切れていた部分もある」状態では、ボギーは止まらない。15番では、またグリーン左手前のバンカーから寄せ切れずにボギー。この日のサンドセーブは、6回中2回のみ。いや、それ以前に6回もガードバンカーに捕まっている時点で、本来の松山からは程遠い。

 16番では、グリーン奥のバンカーの縁の部分から3打目を2.5mに寄せてバーディーとしたが、17番では、再び3パットでこの日5つ目のボギー。

「何も良い所が無かったです。ショットもパットも上手くいかなかったです」

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 スコアを4つ崩して、通算2オーバーの45位タイ。フェデックスカップでは再び1位を奪い返したが、なんの慰めにもならない。心配なのは、松山の自信の度合いだ。

「2日目だけ良いプレーができました。宝くじみたいなもの。たまたま当たったというだけです。あとは今日も含めて全然良くないです。特に今日は余計、分からなくなりました。来週もあるけれど、ちょっとしっかり考えないと、次もないかなという感じです」

 次週は、マスターズ前の最後の試合、ワールドゴルフチャンピオンシップ「デルマッチプレー」。ストロークプレーからマッチプレーへとフォーマットが変わるが、その事さえも、今はプラスに捉えたいのが、松山の偽らざる心境だ。

「最終日のプレーが続くと思ってやれば、自ずと良い結果が出てくるんじゃないかと思います」

 下を向いていても何も始まらないし、そんな暇もないことは、松山が一番分かっている。

「良くなるように頑張っていたけど、一向に良くならないです。どうしたら良いのかなっていう感じはあります。でも、何かちょっとしたきっかけで2日目みたいに良くなることもあるかもしれないし、練習をしていきたいです」

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 5 4 5 3 4 4 4 4 5 4 3 4 5 3 4 72
5
1
3
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6
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76
4
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E
3
E
3
-1
5
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-1
4
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4
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E
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6
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E
4
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4
E
4
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4
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69
-3
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3
-1
5
E
5
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4
E
3
E
4
E
4
-1
6
2
4
2
73
1

リーダーズボード

Pos Name
1 マーク・リーシュマン
2T ケビン・キスナー
2T チャーリー・ホフマン
4T ロリー・マキロイ
4T ティレル・ハットン
6 アダム・ハドウィン
7T エミリアーノ・グリロ
7T フランチェスコ・モリナリ
7T ルーカス・グローバー
10T トミー・フリートウッド
10T ハドソン・スワッフォード
45T 松山英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-11 F -3 71 66 71 69 277
-10 F 1 70 67 68 73 278
-10 F 1 68 66 71 73 278
-9 F -3 74 71 65 69 279
-9 F -1 72 69 67 71 279
-8 F -1 70 70 69 71 280
-7 F -4 67 68 78 68 281
-7 F -3 70 68 74 69 281
-7 F E 68 69 72 72 281
-6 F -4 78 66 70 68 282
-6 F -4 73 72 69 68 282
2 F 4 73 69 72 76 290

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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