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2017.01.05 - 01.08

SBS トーナメント・オブ・チャンピオンズ

一時は1打差に迫っての単独2位
終盤4ホールの経験をメジャーへの糧に

5戦4勝の強さ、安定感は
オフを挟んでも変わらず

 約1カ月のオフを挟んで、松山英樹が2017年の初戦を迎えた。大会名が「SBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ」と変わった今大会は、2016年の優勝者だけが集う、エリートフィールド。松山は2015年(このときは1打差の3位タイ)以来の参戦となる。

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 オフは完全に休養に充て、「ちょっと休みすぎた」と言うほど。しかし、松山のゴルフは、まったく損なわれていなかった。2016年の終盤戦で、「HSBCチャンピオンズ」、「ヒーローワールドチャレンジ」というビッグタイトルも含む5戦4勝を果たした強さ、安定感は、今大会でも初日から存分に発揮された。

 3番で92ヤードの2打目を左ピンハイ2mにつけて2017年初バーディーとした松山は、5番でも2オンからバーディー。後半では、14番で1打目をグリーン右手前17ヤードまで運び、アプローチも1.5mに寄せて3つ目のバーディーを奪うと、続く15番でもグリーン左手前からの24ヤードの3打目を1mにつけて、連続バーディー。首位とは4打差の4アンダーで、新年最初の18ホールを終えた。

 何より光ったのは、「ショットに関しては、ほぼパーオンしていますし、チャンスも多くは無かったですけど、良いプレーができたんじゃないかなと思います」と本人が振り返るように、ボギーを打つ気配がなかったところだ。パーオン率は18ホール中17。唯一、パーオンを逃した6番でも37ヤードの3打目を難なくベタピンに寄せて、ピンチとはならなかった。惜しむらくは、バーディーが4つで留まってしまった事ぐらいだろう。

「パットは、ストロークも読みも合っていなかったです。良くなったり悪くなったりの繰り返し。5mくらいが入ってくれないとスコアは伸びないので、明日から3日間、上手く修正したいです」

 2日目も、松山の安定感は抜群だった。パーオンは前日より1つ減ったが、それでも18ホール中16。好調なショットを中心として、松山は順調にスコアを伸ばした。

 2番では86ヤードの2打目を左ピンハイ3.5m、4番でも122ヤードから左ピンハイ2.5m、きっちりと取りたい5番も前日同様に2オン、2パット。序盤の3連続バーディーで流れに乗ると、前半終盤も締めた。8番では左手前のピンに対して、グリーン右に落ちた球がカップ方向に転がり、あとわずかでホールインワンというティーショット。1.5mをしっかりと決め、4つ目のバーディーとすると、続く9番でもグリーン手前26ヤードからの3打目を、ほぼタップインの距離につけて、5アンダーで折り返す。

 後半は序盤で足踏みが続いたが、それでも15番はしっかりとものにした。244ヤードの2打目をグリーンの左のラフまで運ぶと、15ヤードのアプローチが1m。これで6つのバーディーを重ねた。ただ、そんな中で悔やまれるのは17番だ。ティーショットが左に出て、長い草が生い茂る中へ。

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2打目は、ピンまで247ヤードの打ちおろしで、グリーン手前には崖。松山はレイアップせずに、5番アイアンでグリーンを狙うという選択をした。「ライは良くなかったけど、行けるかなと思いました。状況判断が出来ていなかったです。仕方ない」というショットは、上手くヒットできずに、谷に吸い込まれた。今大会初のボギー以上のホールとするダブルボギーで、2打を失った。

 それでも、悪いままで1日を終わらないところが松山だ。最終18番では、52ヤードからのアプローチを1.5mに寄せ、「大きかったです」と語る7つ目のバーディーでバウンスバック。トップとの差を3打に縮めて、通算9アンダー、順位は単独6位に浮上だ。

「アイアンはまだ思うように打てているのかなという感じはあるので、そこで助かっていますね。そんなに良い感じじゃないゴルフでも、この位置にいる。もうちょっと良い形でショットもアプローチもパットも打てるようになったら、楽しみかなと思いますね」

「15、16番で追いつけず、
余裕を持たせてしまった」

 3日目。ムービングデーで松山は加速した。

4番は右ピンハイ1.5mを決め、5番では3日連続となる2オン、2パットとし、連続バーディー。8番では1オン出来ずにボギーとしたものの、9番でも2オン、2パットで3つ目のバーディーを奪う。

 後半は、さらに勢いに乗った。10番で98ヤードの2打目をピンの根元に落としてバーディーを奪うと、12番では3.5mの右に曲がるラインを流し込む。

 流れが止まりそうな場面を、逆に推進力にしてみせたのが14番だ。グリーン左のラフからの23ヤードの2打目は、ピンが近いため、ロブショット気味にボールを上げにいったが、やや下を潜った形になってグリーンに届かず、再びラフに。しかし、7ヤードのアプローチは、グリーンに落ちてから、きれいに右に曲がるラインを描いてカップに吸い込まれた。見事なチップインで、松山は歓声に応えるように、拳を力強く握りしめた。

 15番ではグリーン左奥のカラーから10mの3打目をパターで1mに寄せ、18番ではグリーン手前のフェアウェイから9mを、こちらもパターで1.5mに寄せて、この日は全部で8つのバーディー。トータル16アンダーは、首位と2打差の単独2位。「今、世界で最も強い」とも言われる松山だが、その評価を裏付けるように、2017年も早速、優勝のチャンスを手繰り寄せた。

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 それでも、この3日間で最も松山らしいコメントが聞かれたのが、この日だった。「何が良い訳じゃないし、逆に悪くなっています。スコアは伸びているので悪い事は言いたくないけれど、全体的に自分の中では、まだまだだと思います」と、自らのゴルフに手厳しい。

「スイングは毎日そうなんですけど、終盤になるとちょっとブレ始めます。そこが明日に向けてネックかなという感じはありますね。パッティングはダメですね。でも、最後のバーディーパットも入っていますし、12番も良い形でストローク出来たので、何か一つきっかけを見つけられれば、明日はチャンスがあるかなと思います」

 最終日、ともに最終組を回るのは、5戦4勝の内、唯一、「CIMBクラシック」で敗れたジャスティン・トーマス(アメリカ)。しかし、それを気にする松山ではない。大事なのは、いかに自分が良いプレーをするか。

 その意味で痛かったのは、出だしの1番だ。1.5mのパーパットはカップを舐めることもなく、右を通過。「昨日まで出ていなかったミス」で、いきなりの3パットボギーだ。

 3番では下り6mの右に曲がるラインを沈めて、すかさず1打を取り返したが、続く4番では121ヤードの2打目がいったんグリーンを捉えたものの、フェアウェイまで転がって戻ってしまい、再びボギー。トーマスとの差は4打に広がる。

 ただ松山は、「普通にやっていればチャンスはあると、気にはしていなかったです」と言う。5番では4日連続となる2オン、2パットのバーディーでバウンスバック。その後は、10番までパーを重ねて、追い上げのタイミングを覗った。

 スコアが動いたのは11番。右からの風に乗せて、左奥のピンのショートサイドに1打目をつけてみせた。3mを決めて、3つ目のバーディー。そしてハイライトは、14番。1打目をグリーン左手前20ヤードに運ぶと、60度のウェッジによる2打目がカップイン。2017年最初のイーグルで、5打ついていたトーマスとの差は3打に縮まり、さらに続く15番でトーマスが2打目を左のハザードに打ち込んでダブルボギーとしたことで、差は一気に2ホールで1打にまで詰まった。

 流れは松山に傾いたかに思われた。だが、松山が課題として考えている一つが、ここからのプレッシャーのかかる局面なのだろう。「15、16番で追いつけなかった。そこで余裕を持たせてしまったので、(トーマスは)17番で良いショットが打てたんだと思います」と振り返るように、15、16番で3mのチャンスを決められなかった事が、トーマスを元気づけてしまった。17番でトーマスは214ヤードの2打目を先に1mにつけて、結果はバーディー。

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 逆に、松山の197ヤードの2打目は9m。入れなければいけないバーディーパットは1m強オーバーして、返しも決まらず勝負はついた。18番はともにバーディーで、松山はトータル19アンダー。トーマスとは3打差の単独2位で、2017年の初戦を終えた。

「ある程度、予想出来た結果でした。もっとレベルの高いゴルフができれば、ジャスティンを最初から苦しめられたと思います」

 やはり松山から出るのは、自分のゴルフの出来への不満の言葉だ。ただ、今回の反省点は、今後への大きなマイルストーンとなったはずだ。しかも直近の4勝時とは違う、最終日に僅差で追いかける立場での優勝争い。もちろん、今大会も勝ちたい試合に違いないが、今年の目標は何といってもメジャー勝利だ。

「悪い部分も良い所もありましたし、そんなに落ち込んでないです。15番からのパッティングは、気持ち的な問題かもしれませんけど、そういうものが無くなるようにしっかりと練習していければ、またチャンスはあるかなと思いますね」

 マスターズまで3カ月。この経験を自らの血とし肉とする時間としては、充分だ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 3 4 4 5 4 4 3 5 4 3 4 4 4 5 4 4 5 73
5
1
3
1
3
E
5
1
4
E
4
E
4
E
3
E
5
E
4
E
2
-1
4
-1
4
-1
2
-3
5
-3
4
-3
5
-2
4
-3
70
-3
4
E
3
E
4
E
3
-1
4
-2
4
-2
4
-2
4
-1
4
-2
3
-3
3
-3
3
-4
4
-4
3
-5
4
-6
4
-6
4
-6
4
-7
66
-7
4
E
3
E
3
-1
3
-2
4
-3
4
-3
4
-3
2
-4
4
-5
4
-5
3
-5
4
-5
4
-5
4
-5
4
-6
4
-6
6
-4
4
-5
68
-5
4
E
3
E
3
-1
4
-1
4
-2
4
-2
4
-2
3
-2
5
-2
4
-2
3
-2
4
-2
4
-2
3
-3
4
-4
4
-4
4
-4
5
-4
69
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・トーマス
2 松山英樹
3T ジョーダン・スピース
3T パット・ペレツ
3T ライアン・ムーア
6T ダスティン・ジョンソン
6T パトリック・リード
6T ブレンダン・スティール
9T トニー・フィナウ
9T ウィリアム・マクガート
9T ジミー・ウォーカー
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-22 F -4 67 67 67 69 270
-19 F -3 69 68 66 70 273
-16 F -8 72 69 70 65 276
-16 F -6 69 71 69 67 276
-16 F -2 67 67 71 71 276
-15 F -4 69 70 69 69 277
-15 F -3 70 65 72 70 277
-15 F -2 72 67 67 71 277
-14 F -3 70 68 70 70 278
-14 F E 70 69 66 73 278
-14 F E 65 70 70 73 278

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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