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2016.10.27 - 10.30

HSBCチャンピオンズ

後続に7打差をつける圧勝劇
世界ゴルフ選手権初制覇!

「フィールドが厚い中で
どれだけ出来るか楽しみ」

 日本オープン優勝、CIMBクラシック2位と、この2週間で良い結果を残してきた松山英樹。好調は本物なのか。今回の世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」は、それを測る上で格好の舞台だ。世界ランキングのトップ10プレーヤーは、松山を含めて8人がエントリーしている。
「フィールド的にも厚いですし、そこでどれだけ出来るかが楽しみです。」

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 迎えた初日。「楽しみ」と語っただけのことはあるプレーを、松山は見せた。13、17、1、6番で4つのボギーを叩いたが、そんなことは関係ないと思わせるほどの充実ぶりだった。

 インスタートの10番で、段を上って下る10mほどの難しいバーディーパットを決めて、波に乗った。11番では左ピンハイ約1mを沈め、連続バーディー。14番では、2打目をグリーン手前のフェアウェイまで運んで、アプローチは1m弱に寄せてバウンスバック。16番では約4mの右に切れるラインを読み切って4つ目。前半最後の18番は、3打目をバックスピンでグリーン手前のピンに戻して2m。前半で2つ目のバウンスバックだ。

 後半も止まらない。3番で2打目をほぼタップインの距離につけるショットでバーディーとすると、4番でも1打目がピンの根元を刺して7つ目。7番では上りの左に切れる約3mを沈めて、この日3度目のバウンスバック。8番では6mを決め、最終18番は、右のファーストカットからの右手を離す2打目となったが、結果はピン手前約1.5m。きっちりとバーディーフィニッシュで、6アンダー。首位からは2打差の3位タイ発進を決めた。10バーディーは、トップを行くリカルド・カールベリの9つを超える爆発ぶりだった。

「バーディーが多くて、パーが4つだけなので嬉しいですね。バーディーとボギーの数が逆だったら、とんでもないスコアになっていました。」

 それでも、渋い顔で欲張りなコメントをするのが、松山のお馴染みのインタビューだ。

「パッティングだけですね。ショットは良くなってきているのかなと思ったんですけど、最後のほうは全然上手く打てなかったです。」

 この貪欲さが、2日連続の猛攻に繋がったのだろうか。フェアウェイキープ率が初日の50%から35.71%に下がりながら、パーオン率を初日の66.67%から88.89%に引き上げ、松山は多くのチャンスを演出した。1番をボギー発進としたものの、2番で2打目をグリーン手前まで運んで、今大会早く4つ目のバウンスバックとすると、3番ではピン手前約2.5mを沈めて連続バーディー。7番では2打目をほぼ左ピンハイ約3mにつけて、バーディーパットでは、カップインする前に歩き出してボールを拾いに行った。8番では、3打目をピン左約1.5mに寄せて、再び連続バーディー。9番ではアプローチが約2.5mまでしか寄らず、2つ目のボギーを喫したが、結果的には、これが今大会最後のボギーだった。

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 折り返して10番では右ピンハイ約1.5m、11番ではほぼ左ピンハイ2mをともに沈めて、連続バーディーとすると、続く12番では5mほどの上りの右に切れるラインも決まって3連続バーディー。14番では、グリーン手前からの3打目が、あとわずかで入りそうになるアプローチとなって、楽々のバーディー。最終18番でも、3打目をピン奥の傾斜にぶつけて、バックスピンで戻し、1.5m。下りの右に曲がるラインを入れて、2日連続のバーディーフィニッシュだ。初日の6アンダーを超える7アンダーで、トータル13アンダー。2位に3打差をつけての、堂々の単独トップ。

 この日も松山は、好スコアの要因を、パッティングに求めた。

「ショット自体は良くなかったんですけど、うまくパッティングで凌げたかなと。明日、明後日と同じようなパットが出来れば、優勝は近づきます。」

 2日目にして出てきた、優勝の2文字。それだけ手応えを感じているということだろう。

「大崩れは絶対避けたいですし、この位置にいるということで、崩れて優勝争いのチャンスを無くすより、しっかりと耐えてやっていけたらいいなと思いますね」

「メジャーで勝ちたい気持ちが
より一層強くなった」

 3日目は、まさに言葉通りの忍耐の日となった。頼みのパッティングの「フィーリングが全然良くなかった」ことで、1番の約2mのバーディーパットを決められない嫌なスタート。それでも、しっかりとピンチは切り抜け、取れるところでバーディーを積み上げていった。

 2番では、3打目のアプローチが2mを残したが、沈めて初バーディーとすると、4番ではグリーン手前のバンカーからきっちり寄せて、パーセーブ。9番では右のファーストカットから2打目をピン手前1m強につけて、2つ目のバーディーを奪った。

 後半に入っても、前日までの勢いは見られず、耐え忍ぶ場面が続いた。10番では2打目をグリーン手前のラフに入れて、カップまではかなりの下りという状況となったが、いわゆる"ダルマ落とし"と紙一重のアプローチでカラーに落とし、1mに寄せてナイスパーセーブ。続く11番ではバーディーパットがカップに蹴られ、12番ではティーショットが右ラフに捕まるピンチも、2.5mのパーセーブパットを決めて凌いだ。

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 3つ目のバーディーは、14番。残り236ヤードをアイアンでグリーン左奥のカラーまで運び、2パットでスコアを縮めた。それでも、調子の上がらないショットが、流れを途切れさせる。15番ではラフからの138ヤードの2打目で手を離した。16番の1オンも狙えるパー4では、レイアップから短い2打目を放つも、ややダフリ気味で大きくショート。

 それでも18番では、残り247ヤードから3番ウッドでカット気味に入れたボールがグリーンを捉えた。難なく2パットで3日連続のバーディーフィニッシュ。

「初日、2日目のラウンドのようにバーディーをたくさん取るのは楽しいです。でも、今日みたいな大事な局面になると、ボギーを叩かないことが大事になります。」

 この日のバーディーは4つながら、ノーボギーが大きく効いた。一時は後続に1打差まで迫られる場面もあったが、トータル17アンダーで、前日の2位との距離を守った。

「差はあまり気にせずに、しっかりと今日みたいに粘り強く出来たら良いなと思います。」

 いくら、強豪が集う世界ゴルフ選手権とはいえ、今の松山にとって3打差は、充分過ぎるハンデをもらったと言えた。事実、3日目を松山と同組で回り、2位につけたディフェンディングチャンピオン、ラッセル・ノックスは、「ヒデキは素晴らしいプレーをしていた。明日は超アグレッシブなプレーをしないと捕まえられない」と、すでに白旗を揚げているかのようなコメントを残していた。

 1番でいきなり1mにつけてのバーディースタートとすると、4番のティーショットで、観衆の物音が気になったのか、ボールはグリーン右奥に転がり落ちたが、4mほどのパーパットをねじ込むと、続く5番ではピンチへのお返しとばかりに2打目を約1mにつけてバーディー。7番では、右ピンハイ約2mを沈めた。

 この日の本当の意味でのピンチは、8番が最後だった。右ラフからのセカンドショットで3番ウッドを手にしたが、思ったように飛ばず、3打目はグリーン手前のクリークを避けるためレイアップ。しかし、左ラフからの4打目を約1.5mに寄せて、ボギーを免れた。

「4番のパーパットが凄く大きかったです。8番はセカンドショットで、距離が残ってもいいからフェアウェイに刻むべきだったと思う。でも、しっかりパーを取れたので、それから無理をすることなくプレー出来ました」

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 振り返れば、もう追いかける者はいなかった。13番でカラーからの約7mのスネークラインを沈めると、差は6打。14番では2オンから連続バーディーとすると、圧巻は15番。先にノックスがピン奥1.5mほどにつけたところへ、松山は右ラフからの166ヤードは、その内側約1m。力の差をこれでもかと見せつけるようなセカンドショットだった。

 この3連続バーディーで、後続とは8打差。松山は、16番のバンカーからの2打目が、「グリーンに乗った時点で、ああ、もう行けるなと」と勝利を確信したと言う。18番では、256ヤードの2打目を右の池に入れたが、4打目を左ピンハイ約3.5mにつけてパーセーブしたところは、大観衆の前で恥ずかしいプレーはしたくないという、松山の一つの美学だろう。23アンダーで、2位と7打差の圧勝劇。

「今日のラウンドはスタート前から凄くナーバスになっていましたけど、スタートホールでバーディーが取れたので、緊張しながらも上手くプレーすることが出来ました。最後にバーディーを獲って、30バーディーにして終わりたかった」

 2週前には初の日本オープン優勝。前週は、初めて世界ランクトップ10入り。そして今大会では、アジア勢初の世界ゴルフ選手権初制覇と、まだ3試合で気が早い話だが、フェデックスカップランクで日本人初の首位。初物尽くしの3週間を終え、もはや自他ともに、松山の次の"初めて"は、"あれ"しか頭にない。

「ここで優勝して、メジャーで勝ちたい気持ちがより一層強くなりました。マスターズまで、まだ時間があるので、メジャーで勝つための課題を克服していけたらと思います」

 日本のゴルフファンにとって、本当に待ち切れない約5カ月となる。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 5 4 3 4 3 4 5 4 4 4 3 4 5 4 4 3 5 72
3
-1
5
-1
4
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-1
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-3
5
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4
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-4
5
1
4
E
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3
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65
-7
5
-2
5
-2
3
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2
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4
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3
-1
3
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5
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4
-2
3
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4
-2
4
-3
66
-6

リーダーズボード

Pos Name
1 松山英樹
2T ヘンリック・ステンソン
2T ダニエル・バーガー
4T ロリー・マキロイ
4T ビル・ハース
6T ロス・フィッシャー
6T リッキー・ファウラー
6T フランチェスコ・モリナリ
9T セルヒオ・ガルシア
9T ラッセル・ノックス
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-23 F -6 66 65 68 66 265
-16 F -7 69 71 67 65 272
-16 F -3 66 70 67 69 272
-15 F -6 71 66 70 66 273
-15 F -3 67 67 70 69 273
-14 F -4 69 68 69 68 274
-14 F -4 65 73 68 68 274
-14 F -2 67 69 68 70 274
-12 F -5 68 72 69 67 276
-12 F 2 66 68 68 74 276

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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