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2016.10.20 - 10.23

CIMBクラシック

期待高める、シーズン初戦2位
世界ランキングはついにトップ10へ

「今年はダブルボギーを
打ちたくないと思っていたのに
一発目から…」

 先月のツアー選手権から1カ月弱。日本オープンを挟んで、早くも松山英樹のPGAツアー新シーズンが始まる。
「優勝は何回もしたい。1回で満足するようなものじゃないと思いますし、ゴルフをやっている以上はそこを目指して頑張っていると思うので、何回でも勝ちたいなと思います」
と今季も松山英樹の目指すところは常に高い。

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 初戦に選んだ「CIMBクラシック」は、2014年から順に25位タイ、21位タイ、5位と、比較的順調にポイントを稼いできた好相性の大会だ。

「コースはあまり良い印象は無いのですが、去年はなぜか知らないですけど良かったので、今年も期待したいなと思います」

 初日は、出だしこそ、「先週は…やっぱり疲れたのかな。気も遣いましたね。他の選手の邪魔をしていないかな、とか」という疲労も影響したのか、アップダウンのある3ホールとなった。インスタートの10番で、いきなり1打目を池に打ち込み、「今年は打ちたくないなと思っていたのに、一発目から打つから面白いですよね」と言うダブルボギー。11番では、ほぼ左ピンハイの約5mに乗せ、右に曲がるラインを決めてバーディー。12番では、ガードバンカーからの3打目を約2mオーバーさせてボギー。

 しかし、そこからは松山らしい安定感が戻った。17番では2打目を約1mにつけてバーディーとし、18番では3打目のアプローチを2m強に寄せて連続バーディー。後半に入っても、2番で約5mのパーパットを沈めてしぶとくスコアを守ると、4番では約1.5m、5番では1m強のパットを決めて、再び連続バーディーを奪う。

 6番ではまた約5mのパーパットを迎えたが、段を越えて左に切れるラインを読み切って、ナイスパーセーブ。そして、最終の9番ではフェアウェイからの2打目を2mに乗せてバーディーフィニッシュ。2オーバーの始まりから、終わってみれば6つのバーディーで3アンダーまでスコアを上げ、首位から5打差の16位タイにつけた。

「最初につまずいたのは痛かったですけど、よく戻せましたし、際どいパーパットも入ってくれていたので、それは良かったなと思います。やっぱり、2番が大きい。あのパーパットを外せばまたオーバーパーになりました。あそこは大きかったですね」

 2日目。「全然ダメですね。良い時と悪い時の差が大きい」と評していたショットが、「昨日より良くなった」ことで、一転して松山の爆発力が発揮された。前半は、8番以外は全てがチャンスだった。1番は約1.5m、2番は約4.5m。初バーディーは3番。2打目をグリーン手前まで運ぶと、左奥のピンに対し、上げて転がすアプローチでOKの距離まで寄せ切った。4番で約3.5m。5番では2オンから、約6mのイーグルパットを沈めた。続く6番では、ピン右奥約3mからバーディーパットを沈めて、この日早くも4アンダー。

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7番は約1.5m。9番は約4.5m。決まらなかった5つのパットが少しでも入っていれば、どうなっていたか。松山も、「流れが良いのか悪いのか…」と振り返ったほどだ。

 後半に入っても松山は、前半同様にチャンスにつけ続け、バーディーを積み上げた。10番では、グリーン左奥のラフからエッジのぎりぎりに落とす絶妙のアプローチでタップインの距離に寄せ、15番では約3.5mの左に切れるラインを決めた。17番では116ヤードの2打目を左奥のピンに対してしっかり突っ込み、約1.5mに寄せて5つ目のバーディー。最終18番のパー5も、3打目をピン手前約2.5mにつけて、右に曲がるパットをカップ左側から沈めた。1イーグル、6バーディー。この日のベストスコアには1打及ばなかったが、64で通算11アンダー。トップとは3打差、順位は3位タイまで浮上した。

「アイアンはまだちょっと良くないですけど、良くない中で幅が狭まっているので、あとはどれだけ良いショットが増やせるかだと思いますね。伸ばさないと勝てないと思いますし、とりあえず20アンダーまで伸ばしたいなと思います」

「どの試合に出ようが、勝ちたい。
チャンスを増やしていくのが大切です」

 これほどのゴルフを見せられると、「ショットは、ずっと不安ながら打っている」という言葉を俄かに信じる事は出来ない。だが、自分の感覚を一番分かっているのは、やはり自分。3日目の松山は2日目とは違って、その不安に苛まれた形となった。

 松山が、「上手くスタートでバーディーを取れたので、順調に行けるかなと思いました」と言うように、スタートの3ホールこそは見事だった。1番で2打目を約1mにつけてバーディー発進すると、2番の2打目では、スタンスがカートパス、前上がりという難しい状況を要求されながら、グリーン手前のピンに対し、約2.5mの手前エッジまで運び、連続バーディー。続く3番でも約3mのパットを決めて、3連続バーディー。HIDEKI MATSUYAMAは、一気にリーダーボードの最上段まで駆け上がり、単独トップに立った。

 5番でも2オンを果たし、10m近くのイーグルパットこそ1mほどショートしたが、楽々バーディー。だが、このイーグルパットを打ってすぐ、松山がカップとは反対側を振り返って何かを刺すように見つめるシーンがあった。パットのインパクト前に聞こえたカメラのシャッター音。

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「手の動きを止められなかった。その後は、気にしてはいません」と言うものの、まるでこれが、この後の流れを悪くする合図のようになった。9番では約3mのチャンスを外し、11番では1打目がピン筋に飛んだものの、距離が足りずに手前の池に入ってボギー。13番では2mのパーパットを凌ぎ、15番では、グリーンに入って下る難しいバンカーショットを強いられたが、カラーにワンクッションさせて寄せて、ここも見事なパーセーブ。しかし、これも裏返せば、9番以降、チャンスが巡ってこなかった事を意味している。

 16番こそ、102ヤードの2打目を約3.5mにつけてバーディーとしたものの、流れを戻すには至らない。17番では約2mのチャンスが右に抜け、18番では、「もったいなかった。あのミスは想像していなかったです。予想外に曲がりました。それだけスイングが暴れているのかな」というプッシュアウトの1打目が茂みに入り、アンプレアブルを強いられた。後味の悪いボギーフィニッシュ。トータルは14アンダー。順位は3位タイをキープも、序盤の出来を考えれば、「今日の点数はゼロ」と松山が言うのも無理はない。

「もう少し伸ばしたかったけれど、その内容じゃ伸ばせないよな、という感じでした。20アンダーに早く行かないとチャンスは無いと思う。初日から3アンダー、8アンダー、3アンダーと来たので、次は8アンダーだと思ってやりたい。ポジティブに捉えたらそうなります」

 首位を5打差で追いかける最終日。そのポジティブさが良かったのか、松山のゴルフは一晩明けて、また前日とは違う顔を見せた。「ショットは良くないのですが、その中でもたくさんチャンスは作れました」と振り返るように、序盤からビッグスコアを予感させるようなプレーの連続だった。2番で左ピンハイ4mを沈めてバーディーを先行させると、いずれも決まらなかったが3番では2オンから約2m、4番では約2.5mのバーディーチャンスを迎えた。5番では右奥4.5mに2オンを果たし、イーグルトライはわずかに外れたが、2つ目のバーディー。7番では左の木々の中に1打目を打ち込んだが、2打目をグリーンの手前側に落として奥のピンに転がし、約2.5mに寄せてバーディー。9番では約4mの上りの左に切れるラインがわずかに右に外れ、しゃがみ込んで悔しがった。

 折り返して10番では、3打目を奥のピンまでしっかり飛ばし、右ピンハイ約2mを沈めて、4つ目。14番では、121ヤードの2打目を約3mにつけたが、バーディーパットはカップ右サイドに蹴られた。カップにかかって外れるのは、3、4番に続いて3つ目だ。

「パッティングはそんなに悪くないのに、全然入ってくれなかったです。カップに蹴られる日なのかなと切り替えてやったら、最後の2つが入りました」と言うように、トップ(最終的に23アンダー)こそ捉えられなかったが、上がり2ホールをバーディーとし、最低限の目標だった20アンダーに達したのは見事だ。

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17番では114ヤードの2打目を約3m、18番では1打目を左の林に打ち込むも、約10m前方に立つ2本の木の間(約2mほど)を低く抜くショットで残り99ヤードまで運び、3打目を約3.5mにつけて、連続バーディー。

「3番の3パットと4番で取れなかったのが痛かったなという感じはあります。ショットはもっとビシビシ狙っていきたいですし、そこに打てないという事は、まだ自分の評価が当たっているのかなという感じはあります。それでもパーオン率は今日(94.44%)、2日目(88.89%)は高かったですし、そこは評価して良いのかな」

 まだまだ満足は行かないながら、6バーディー、ノーボギー。トータル20アンダーで、単独2位。今シーズンも、松山が何かを成し遂げてくれることを充分に期待させる結果だ。

「悪くないと思います。もうちょっとレベルアップしていけたら。どの試合に出ようが、勝ちたい。でも、そう簡単には行かないから、こうやってチャンスを増やしていくのが大切です」

 試合後、数時間して最新の世界ゴルフランキングが発表され、松山は自身最高の10位にランクインした。世界のパワーエリートの中でも、ごく一握りの存在。松山がメジャーを取るお膳立ては、もうすべて整ったと言っていい。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 5 3 5 4 4 3 4 5 3 4 4 4 3 4 4 5 72
4
E
3
-1
5
-1
3
-1
4
-2
4
-2
3
-3
3
-3
4
-3
4
-4
3
-4
4
-4
4
-4
4
-4
3
-4
4
-4
3
-5
4
-6
66
-6
3
-1
3
-2
4
-3
3
-3
4
-4
4
-4
4
-4
3
-4
4
-4
5
-4
4
-3
4
-3
4
-3
4
-3
3
-3
3
-4
4
-4
6
-3
69
-3
4
E
4
E
4
-1
3
-1
3
-3
3
-4
4
-4
3
-4
4
-4
4
-5
3
-5
4
-5
4
-5
4
-5
2
-6
4
-6
3
-7
4
-8
64
-8
4
E
4
E
5
E
2
-1
4
-2
4
-2
4
-2
3
-2
3
-3
7
2
2
1
5
2
4
2
4
2
3
2
4
2
3
1
4
E
69
-3

リーダーズボード

Pos Name
1 ジャスティン・トーマス
2 松山英樹
3T デレク・ファサワー
3T アニルバン・ラヒリ
5 マーク・リーシュマン
6 キーガン・ブラッドリー
7T スコット・ヘンド
7T タイロン ファン アスウェーゲン
9 ジェームズ・ハーン
10T キム・シウ
10T アーロン・バデリー
10T ラファエル・カブレラ・ベロ
10T アダム・スコット
10T 石川遼
10T スコット・ピアシー
10T ラッセル・ノックス
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-23 F -8 64 66 71 64 265
-20 F -6 69 64 69 66 268
-19 F -5 64 70 68 67 269
-19 F E 66 66 65 72 269
-17 F -6 69 65 71 66 271
-16 F -4 64 72 68 68 272
-15 F -5 74 69 63 67 273
-15 F -4 69 70 66 68 273
-14 F E 69 64 69 72 274
-13 F -6 70 66 73 66 275
-13 F -4 67 71 69 68 275
-13 F -2 69 67 69 70 275
-13 F -2 70 69 66 70 275
-13 F -2 69 68 68 70 275
-13 F E 68 68 67 72 275
-13 F 2 70 63 68 74 275

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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