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2016.09.08 - 09.11

BMW選手権

最後にオーバーパーの悔しい24位タイ
ランキング17位で最終戦へと向かう

いい日と悪い日が交互に
やってくる、もどかしさ

 今シーズンも、あと2戦。松山英樹にとって目下の最大目標は、フェデックスカップ年間王者獲得だ。最終戦にランキング5位以内で進めば、自力での年間チャンピオン獲得の可能性がある。現在、松山英樹のポイントランキングは1682ポイントの16位。対して現在のランキング5位は3063。今大会の「BMW選手権」で優勝すれば2000ポイントが与えられるので、ランキング5位以内はおろか、2位(現在3409ポイント)にまで入る可能性が出てくる。

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もちろんランク5位以下でも、出来るだけ上位で最終戦に行けば、チャンピオン戴冠の条件は緩む。今大会2位で1200ポイントを稼げばランク6位、3位で760ポイントなら7位、5位の440ポイントでもランク10位になる可能性がある。とにかく年間王者に近づくために、今大会は上位フィニッシュが欲しい。

 前週、パッティングの復調を感じていた松山だったが、初日の松山のプレーを見る限り、パッティングの調子はそのままに、ショットにも"兆し"が出てきたようだった。1番で、いきなり93ヤードの2打目をピン右のほぼOKの距離につけ、悪天候による約3時間半の中断を挟んでの、楽々のバーディー発進。5番では、55ヤードの3打目をピン奥1mにつけて2つ目のバーディー。8番でもファーストカットからの2打目、156ヤードがピン左1m弱についた。これで、前半9ホールを3アンダーで通過。折り返して11番でも122ヤードのサードショットがピンへと真っすぐ向かっていく。ピン奥に落ちたボールはバックスピンで1m。4つ目のバーディーだ。続く12番を終えたところで日没サスペンデッドとなり、この日は4バーディー、ノーボギーの暫定6位タイ。文句のない初日だ。

 だが、一夜明けて松山のゴルフからは、初日のショットのキレが消えていた。第1ラウンドの残り6ホールを消化すべく、13番からスタートした松山は、14番でラフからのセカンドショットを残り101ヤードまでボールを運ぶのが精一杯となり、今大会初ボギー。15番では、グリーン左のバンカーの縁から、上げて転がすアプローチでベタピンに寄せてバーディーを奪ったが、最終的に残した第1ラウンドの6ホールをイーブンパー。第1ラウンドこそ、5バーディー、1ボギーの4アンダーで、トップとは3打差の8位タイとしたものの、第2ラウンドでもこの6ホールと同様に、スコアはなかなか伸びていかない。10番からスタートして、12番では18ヤードのアプローチが3.5mショートし、ボギーが先行。14番では段を上る6m、折り返して1番では左ピンハイ3mのバーディーパットをいずれも決めてスコアを盛り返したが、3番ではティーショットをグリーン右のラフに入れて、アプローチも3mほどオーバーし、ボギーでスコアは振り出しに。5番で6.5mを沈めてバーディーとし、この日は何とか3バーディー、1ボギーの1アンダーとしたが、第1ラウンドで18ホール中14ホールを数えたパーオンは、第2ラウンドで10ホールに低下。

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もちろん、雨で軟らかくなったフェアウェイでボールが転がってくれないため、2打目がどうしても長くなることも影響しているが、「いい感じで行きそうなところでミスをし、よくわからない感じになって、最後の方はとりあえず打っておこうという感じでしか打てていないので、どうしたらいいのか分からないです」と漏らしたように、松山がコースコンディションに原因を求めることはない。14番のバーディーも、残り202ヤードを6mにつけてのものだったが、「納得は行ってないですね。大きめの番手、5番アイアンで抑えて打ってミスショットをして、ピン筋に行ってラッキーという感じ。6番アイアンを持ちたいところで勇気がなかったです」と、手厳しい。頼みのパッティングについても、「いいところで入ってくれているので、文句は言えないですけど、フィーリングとしてはあまり良くないです」と、いい話は最後まで出てこない。順位は、首位とは9打差の5アンダー、14位タイ。「9打差では…。4打差くらいなら頑張ろうと思えるんですけど。あと1.5ラウンドでスコアを伸ばして、残りのハーフで良い位置にいられたら面白いけど。口だけですよね」と、まだ2日目を終わっただけなのに、ここでも自虐的な言葉を並べた。

望まない結果の中でも
手の中に残った"良い感触"

 だが、それでも松山の調子は、三歩進んで二歩下がるという形で上昇しているのだろう。3日目前半の松山は、2日目の"二歩下がる"から転じて、 "三歩"を踏み出したようなチャージを見せる。1番で93ヤードのセカンドショットをピン筋に飛ばしてバーディー発進すると、3番では抑えたショットで左ピンハイ5.5mにつけて、上った後に左に切れながら下るバーディーパットも見事に沈めた。4番のボギーを挟んで、5番では、86ヤードの3打目をピン奥2.5m、6番ではティーショットを2mにつけて連続バーディー。前半6ホールですでに4つのバーディーを奪ったが、まだ終わらない。9番では40ヤードの3打目をピン手前1.5mにつけて、5つ目のバーディー。この時点でトータル9アンダーは6位タイ。直後に上位の選手がスコアを落とし、5位タイにまで浮上した。

 後半は難しいホールが並ぶこともあり、バーディーは175ヤードの2打目を3mにつけての16番だけに留まった。対してボギーは、グリーンサイドのラフからアプローチが思うように飛ばなかった13番と17番。

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結局、6バーディーを奪ったのに対し、3つのボギーで、第1ラウンドの4アンダーに及ばず3アンダー。だが、前半のバーディーラッシュと、トップのとの差こそ10打に広がったものの、トータル8アンダーで9位タイに浮上したこともあって、松山の口は、少し滑らかさを取り戻した。何より、アイアンの手応えが嬉しい。

「ドライバーはまだですけど、本当にアイアンが良くなってきています。もう少し細かい距離感で打てればいいと思うけれど、いつも通りの番手で打てたのは良かった。あとはティーショットと距離感だけかなという感じですね。ティーショットとグリーン周りをしっかりとやることが出来たらスコアを伸ばせるかなと思います」

 力強く、「しっかり伸ばして上位に行きたい」と語って臨んだ4日目。しかし序盤から、気にしていた「アイアンの細かい距離感」が影響を見せた。4番では、残り204ヤードの2打目が、左奥のピンに対して、左奥のバンカーへとわずかにオーバーし、ボギー。7番では154ヤードのセカンドショットで、砲台状のグリーンの左手前に立つピンをデッドに狙ったが、わずかに距離が足りずに、傾斜で手前の花道を転がり戻って、2つ目のボギー。

 すると今度は、「いい感じで打てていますけど、ちょっと良くない雰囲気が出てきてます」と少し不安を覗かせていたパッティングにまで影響が出た。続く8番で、156ヤードの2打目を7mにつけながら、そこから3パットでボギー。

 これでは、9番でグリーン右手前のバンカーから打った4打目が2バウンド後にピンに当たり、チップインとなって大歓声を浴びても、笑顔にはなれない。何しろ、その前の70ヤードの3打目をバンカーに入れている時点で、許せない。10番では7.5mを沈め、11番では2オンからしっかりバーディーと、3連続バーディーを奪って3つのボギーを挽回したが、さらにスコアを縮めるほどの勢いは出てこなかった。12番、14番ではチャンスにはつかず、13番では4mのバーディーパットを迎えたが、決まらなかった。

 15番では、この日の悪いところがすべて出た形となった。249ヤードのアイアンでの2打目は、左奥のピンに対してグリーン右のラフにずれ、さらに3打目のアプローチはいわゆる"ダルマ落とし"のようになって距離が出ず、グリーン上の傾斜を伝って反対側のグリーンの外にまで達した。そこからの4打目のアプローチはピン奥2mに寄せたが、パーパットは右を抜け、返しは、「何も考えずに打ってしまった感じ。もったいないといえばもったいないですけど、仕方がない」というパットでカップに蹴られ、ダブルボギー。

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 4日目にしての初のオーバーパーとなる、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー。松山より上位のオーバーパーは1人だけという、多くのプレーヤーがスコアを伸ばしてきた最終日において、この結果はつらい。松山も、「何なんですかね、ちょっと分からないですね」と言うしかない。トータル6アンダーで、順位は前日の9位タイから24位タイまで急落。フェデックスカップランキングも、16位から17位へと一つ後退した。

 ただ、そんな中でも松山の手に"良い感触"が残ったことが幸いだ。

「ショットはだいぶ良くなってきているので、あともうちょっとかなという感じはあります。全米プロゴルフ選手権の時のようなフィーリングがちょっとずつ出てきているので、あとはそれを、自信を持って打てるかどうかだと思います。パッティングも今日は悪かったですけど、先週と今週、昨日まではまあまあ良かった。それがなぜ今日崩れたのかをしっかり考えてやれれば、再来週は楽しみかなと思いますね」

 最終戦までは、1週間のオープンウィークがある。有意義なものにしたい。

「調子が悪い時期が長かったので、疲れています(笑)。調子が良い4週間だったら、『あと3週間くらい出来る』と言えるけれど。来週、しっかり休んでいい形で迎えたいです」

 フェデックスカップチャンピオンの可能性はまだある。そして、そのためにはまず、自分が最終戦を勝つことが絶対条件。松山は自身に向けて、最後のムチを振う。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 5 3 4 4 5 4 5 4 3 4 5 4 3 4 72
4
E
4
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3
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5
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3
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7
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-3
5
-3
3
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4
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69
-3
3
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4
-1
4
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3
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5
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5
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3
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3
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4
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4
-1
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4
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3
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5
-3
4
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4
-4
3
-4
4
-4
68
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 ダスティン・ジョンソン
2 ポール・ケーシー
3 ロベルト・カストロ
4T シャール・シュワーツェル
4T ライアン・パーマー
4T アダム・スコット
4T マット・クーチャー
4T J.B. ホームズ
9 ジョーダン・スピース
10T ダニエル・バーガー
10T ビリー・ホーシェル
10T クリス・カーク
24T 松山 英樹
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-23 F -5 67 63 68 67 265
-20 F -5 67 66 68 67 268
-17 F -5 65 65 74 67 271
-12 F -8 70 70 72 64 276
-12 F -2 73 64 69 70 276
-12 F -1 69 69 67 71 276
-12 F -1 68 69 68 71 276
-12 F 2 69 65 68 74 276
-11 F -3 68 72 68 69 277
-10 F -3 70 68 71 69 278
-10 F -2 73 68 67 70 278
-10 F -1 68 66 73 71 278
-6 F 2 68 71 69 74 282

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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