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2016.08.18 - 08.21

ウィンダム選手権

不振からの脱却を充分に感じさせる
全米プロゴルフ選手権に続いての
上位進出

好結果にも素直には喜ばない
"松山らしさ"も戻ってきた

 2015-2016年レギュラーシーズンも、はや最終戦のウィンダム選手権。全米プロゴルフ選手権以来3週ぶりに戦線に戻ってきた松山英樹にとって、最後のビッグシリーズ、フェデックスカッププレーオフに向け、重要なステップとなる。また、長い悩みの時を経て勝ち取った全米プロゴルフ選手権4位タイが、本当に松山の復調を示すものなのかどうかを確かめる良い機会でもある。

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 幸い、今大会開幕前の松山のコメントには、少し前まではなかなか感じることが出来なかった力強さがあった。やはり、結果は自ずと気持ちも上げてくれる。

「ショットに関しては、ある程度良くなっています。ここからもっと上を目指さないと。今のアプローチ、パターじゃ勝てません。自信を持てるように一つひとつ積み重ねていきたいです」

 実際のプレーに入っても、本来の松山らしさがはっきりと見て取れた。10番からのスタートとなった初日、15番できっちりとバーディーを奪うと、18番ではピン奥3mからの下りのパットを真ん中から沈めて、2つ目のバーディー。折り返して1番では、143ヤードのセカンドショットを大きくショートさせて2オン出来ず、ボギーを叩いたものの、続く2番では161ヤードの2打目をピン手前2mにつけて、さっそくバウンスバック。5番では、グリーン右手前バンカーからの3打目を1mに寄せて、4つ目のバーディー。さらに8番では、6mのバーディーパットがカップをくるりと回って入り、思わず笑顔がこぼれた。5バーディー、1ボギーの4アンダーで、8位タイの好発進。

「ショットが一発も良いのが無かったです」と、好結果を素直に喜ばない所にも、強い松山が戻ってきた事が感じられた。

「去年も良い所から予選落ち(初日は65ながら、2日目に73を叩いた)でしたので。あまり気にせずやります」

 言葉とは裏腹に、2日目の松山は、さらに加速した。前半こそ、5番での2オンからのバーディーだけに留まったが、後半の9ホールでラッシュを見せた。10番では5mを沈めると、12番では、グリーン奥の傾斜でピン奥50センチにボールが転がり戻って、ほぼタップインのバーディー。14番では右ラフからの162ヤードの2打目が、左ピンハイ1.5mについて、この日4つ目。15番では、3打目がグリーン左のラフから下りの難しいアプローチだったが、ロブ気味に上げて転がし、1m。17番では、3mの右に曲がるラインを読み切って、ボールはカップ左から転がり込んだ。9ホールで5バーディーを数え、この日は6バーディー。通算10アンダーは、トップとは2打差の2位タイで、今シーズン2勝目もはっきりと視界に捉える位置で決勝ラウンドを迎える事になった。

 だが、松山のコメントは、「変な感じがあります。何でこんな位置にいるんだろう。こんな位置にいる状態じゃないのに」と、初日以上にトーンダウンだ。要因は、パッティング以上にショットだ。納得の行くものは、「強いて言えば1回か2回という感じ」だったと言う。

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「悪くはないと思いたいんですけど、悪いんですよね。今はまだ、グリーンを捉えられているので楽になっています。イメージした球が出ないのが、しんどいです」

 16番などは、その典型だったと言えるだろう。170ヤードと短く、多くの選手がピンそばのバーディーチャンスにつけてきたこのホールで、松山は9番アイアンを握りながら、右手前のバンカーへ。これでは、64の好スコアが腑に落ちないのも理解できる。

「あまり考えずに、この2日間みたいなゴルフができれば自ずと上にいるのかなと思います。少しでも状態を上げられるように頑張りたいです」

「小さなことを一つずつ
積み重ねていけたら」

 ムービングデーの3日目。松山はアンダーパーを記録したものの、不安がついにスコアカードにも表れた格好となった。

「パットに関しては10番まではそんなに悪い感じはなくて」と言うように、3番では下りの6.5mを沈め、5番ではグリーン右手前のバンカーから3打目をベタピンに寄せて、2つ目のバーディー。9番でも、左ピンハイ4.5mからパットを決めて、前半9ホールこそ悪くはなかったが、後半に入って落とし穴が待っていた。11番のグリーン左サイドは、練習日から「ここは寄らない」と、要注意の場所であることを認識していたが、右ラフから放った186ヤードのセカンドショットが、そのグリーン左へ。打ち上げとなる3打目のアプローチはピンを11mもオーバーし、パーパットも2mショートして、ボギーパットもカップの右を通り抜けて、ダブルボギー。

「11番の3パットから、どうやって打ったら良いか分からなくなりました」というパッティングは、続く12番から影響を与え始めた。せっかくティーショットを1mにつけながら、バーディーパットはカップ右で蹴られた。13番では148ヤードの2打目をベタピンとしてバーディーを奪い返したが、14番ではボールマークが気になったのか、1mのパーパットがまたしてもカップに蹴られた。15番でも、2オンから3パットを喫してパーどまりとなり、16番では2.5mのバーディーチャンスをカップ右に外してフイにした。

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 17番で、3mのわずかに右に切れるラインを読み切って、この日5つ目のバーディーとしたが、やはり頭の中を占めるのは、上手くいかなかったホールの事ばかりだ。

「ミスはあると思っているけれど、ずっとこの3日間続いています。それが爆発してしまったかなという感じです」

 5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダーで、トータル12アンダー。トップからは6打の差がついた。

「多いですね。でも、逆に差があったほうが伸ばすだけと思えます。1日8アンダー、9アンダーが出ている状況なので、諦めずに良い所だけを考えてプレーしたいなと思います」

 前向きな言葉で自分を鼓舞した松山は、最終日、「良くなるかなというものは、ちょっと掴めてきています」というショットを中心に、序盤からチャンスを演出し続け、優勝への執念を見せた。1番では148ヤードの2打目を2mにつけた。5番ではグリーン左から23ヤードの3打目のアプローチを4.5m、6番では155ヤードのセカンドショットを右ピンハイ3m弱につけた。7番では、右に行った素振りを見せたが、ピン右手前3m。10番でも、115ヤードから3.5m。だが、「初日が50%だったのが、日に日に無くなって…今は3%くらいじゃないですかね」と振り返ったパットの手応えでは、思うようにスコアは伸びない。ここまでバーディーは、8mをねじ込んだ2番と6番の2ホールだけだった。

 11番では152ヤードの2打目を3mにつけてバーディーを奪い、2位タイに浮上。しかし、この時点でトップは7打も先を行っており、今シーズン2勝目を狙うには遅すぎる3つ目のバーディーだったと言えるだろう。

 その後も、チャンスにはつけるものの、パットがブレーキをかけた。12番では、ティーショットをピン奥4mに乗せたが、右に切れると読んだパットは、曲がりきらずにカップ左を通過。13番でも110ヤードのセカンドショットをピン右手前4.5mにつけたが、またもやボールはカップ左を転がっていった。14番ではピン右奥カラーの5mで、入れたい気持ちがタッチを強くしたのか、カップを2mオーバー。返しも決まらず、痛恨のこの日初ボギー。15番では、グリーン左手前のフェアウェイから、ピンを抜いてチップインイーグルを狙ったが、ボールは左を抜けてバーディーどまり。16番では下りの6.5mがカップ右に外れ、17番でも3.5mの下りがカップ右に蹴られた。

「初日や2日目みたいなパットがなかなか打てないので、どうしたらいいんですかね?」

 4バーディー、1ボギーの3アンダーで、トータル15アンダー。最終的にトップから6打差の3位タイ。2戦続けての好成績は復調を充分に感じさせるが、まだまだ松山の悩みを消し去るまでには至らない。

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とはいえ、求めるものを一足飛びに手に入れる事は出来ない事も、充分に理解している。松山は、今大会開幕前と似たような言葉を口にした。

「今週は今週で試した事もありますし、また来週は来週で試す事は試して、大きな試合で勝てるように…。勝つというのは、そういう小さな事が積み重なっていった結果だと思うので、一つずつ積み重ねていけたら」

 いよいよ、今シーズンもプレーオフの4戦へと突入していく。今大会を終えての松山のフェデックスポイントランクは12位。

「楽しみですし、不安な部分もありますけど、しっかりと頑張って最終戦に残って良い位置で終われたら良いなと思います。2勝目は目指していますけど、今のパッティングじゃ話になりません。フェニックスオープンくらいのパットが戻ってきてくれれば…」

 今シーズン2度目の優勝、さらにはフェデックスカップ王者を目指すのに、残り4試合では少ないと考えるか、それとも、「積み重ねる」為の試合が4つもあると捉えるか。本来の姿を完全に取り戻しつつある今の松山なら、後者だと思っても何も問題はないはずだ。

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スコアボード

HOLE
Par
ROUND4
ROUND3
ROUND2
ROUND1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 T
4 4 3 4 5 4 3 4 4 4 4 3 4 4 5 3 4 4 70
4
E
3
-1
3
-1
4
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5
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3
-2
3
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3
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4
-3
3
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4
-3
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-3
67
-3
4
E
4
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2
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4
-1
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-2
3
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4
-2
3
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-3
6
-1
3
-1
3
-2
5
-1
5
-1
3
-1
3
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4
-2
68
-2
4
E
4
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3
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4
E
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2
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3
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-5
3
-6
4
-6
64
-6
5
-1
3
-2
3
-2
4
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4
-3
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-3
3
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3
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4
-4
4
E
4
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3
E
4
E
4
E
4
-1
3
-1
4
-1
3
-2
66
-4

リーダーズボード

Pos Name
1 キム・シウ
2 ルーク・ドナルド
3T 松山英樹
3T ブラント・スネデカー
5T ブレット・ステッグマイヤー
5T ジョンソン・ワグナー
5T ビリー・ホーシェル
5T グレーム・マクドウェル
5T ラファエル・カブレラ・ベロ
10T ケビン・キスナー
10T バド・コーリー
10T ケビン・ナ
10T ジム・フューリック
Total Thru Round R1 R2 R3 R4 Strokes
-21 F -3 68 60 64 67 259
-16 F -3 65 68 64 67 264
-15 F -3 66 64 68 67 265
-15 F -3 65 68 65 67 265
-14 F -6 66 67 69 64 266
-14 F -3 66 68 65 67 266
-14 F -2 66 68 64 68 266
-14 F -2 68 66 64 68 266
-14 F E 63 68 65 70 266
-13 F -7 70 67 67 63 267
-13 F -3 67 69 64 67 267
-13 F E 63 67 67 70 267
-13 F E 66 64 67 70 267

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松山英樹は2014年1月よりLEXUSの所属となりました。

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